直近合格率(平均)
5.2%
勉強時間の目安
2,500〜3,200h
受験料
8,000円
注意
合格率は最終合格者数÷筆記試験受験者数。筆記合格者はほぼ全員が口述試験に合格するため、最終合格率は筆記合格率とほぼ一致する。合格は成績上位者からの相対評価で、合格率は例年5%前後に収れんする(令和7年度5.2%・令和6年度5.3%・令和5年度5.2%)
司法書士の偏差値(難易度スコア換算)
司法書士の偏差値は66.2です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。
予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。
司法書士の独占業務・設置義務(根拠条文)
司法書士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 登記・供託手続の代理等 | 司法書士法第73条第1項 |
| 名称独占 | 司法書士の名称 | 司法書士法第73条第3項 |
- 司法書士法第73条第1項: ただし書きで「他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない」の除外あり。
収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。
合格率の推移
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度(筆記受験14,418/最終合格751) | 5.2% |
| 令和6年度(筆記受験13,960/最終合格737) | 5.3% |
| 令和5年度(筆記受験13,372/最終合格695) | 5.2% |
図|司法書士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
合格基準点(合格ライン)
司法書士の合格基準(筆記試験の合格点・現行配点(350点))は、実施のたびに決まって公表されます。 当サイトが収録した2回では満点の 72.9%から76.3%の範囲で動いており、 直近の令和7年度は満点350点中255.0点以上でした (出典: 法務省「司法書士試験筆記試験の合格点等について」)。 あらかじめ決まった点を取れば合格になる試験ではないので、回ごとの値と出典を 合格点の推移にまとめています。
勉強時間の目安
2,500〜3,200時間が目安です(出典: アガルートアカデミー(通信講座利用で2,500時間前後・独学は3,200時間以上))。学習環境や前提知識によって個人差があります。
この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 82.2〜105.3ヶ月 | 2,500〜3,200日 |
| 2時間 | 41.1〜52.6ヶ月 | 1,250〜1,600日 |
| 3時間 | 27.4〜35.1ヶ月 | 834〜1,067日 |
毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。司法書士が選ばれた状態で始まります。
受験資格
受験資格なし。年齢・学歴・国籍を問わず誰でも受験でき、受験回数の制限もない(出典: 法務省・司法書士試験)(区分: 誰でも受験可)
同じ法務分野には9件を収録していて、うち6件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら法務分野のデータ表が早く着きます。
司法書士は入口と本番のどちらで絞る試験か
難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、司法書士は「本番で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア94.8、入口の重さ=受験資格スコア0)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。
図|司法書士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。筆記試験は7月(令和7年度は7月6日)、口述試験は10月(同10月14日)
受験料
8,000円 (受験手数料。収入印紙で納付)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。市販のテキストと過去問で11科目を独力で周回できる人向け
- 自分のペースで勉強時間2,500〜3,200時間を、年1回の筆記試験(7月)まで割り振れる
- 受験資格がないぶん、思い立った年から学習を始めて受験できる
通信講座が向いている人
- 11科目・2,500〜3,200時間という分量を、範囲の取捨選択や記述式の添削を仕組みに任せて効率化したい
- 働きながらの長期学習で、年単位の進捗管理やモチベーション維持を外部に支えてほしい
司法書士は学習期間が年単位になるため、講座選びの前に「筆記試験(7月)までに何時間確保できるか」を先に見積もると、独学か講座かの判断がしやすくなります。
編集部の見解
司法書士の合格率は、試験の難しさではなく席の数を映した数字です。仕上がったかではなく、同じ年の受験者より上かで決まります
上の合格率の推移表を見てください。3回の差は小数点以下でしか開いていません。直後のレンジバーでも帯がほとんど潰れて見えます。年による当たり外れがない、と読むだけでは足りません。上の注意書きにあるとおり、合格は成績上位者からの相対評価で、結果として合格率が同じ帯に収れんします。つまりこの数字は、試験が難しくなったか易しくなったかを映していません。映しているのは通す人数のほうです。当サイトのスコアは直近3回の平均で回ごとの上下をならしますが、この試験ではならす前とならした後が変わりません。「今年は難化した」を調べる時間があるなら、その時間を過去問に回してください。
スコアの内訳バーでは受験資格の寄与がゼロで、合格率と勉強時間の2つだけでスコア72.9に積み上がっています。順位は6位で、すぐ上が公認会計士(73.0)、すぐ下が司法試験(72.0)です。平均合格率(5.2%)の低い順に並べると2番目に来ます。入口が誰にでも開いているのに、この重さです。ここから1つ実務的な結論が出ます。行政書士(63.7)を先に取っても、司法書士の入口は1段も軽くなりません。上の受験資格の欄のとおり制限そのものが置かれていないので、免除も科目減もない。法律の学習経験を作る目的なら意味はありますが、それは受験資格の話ではなく、勉強時間の幅のどちら側に立つかの話です。
相対評価だと分かった時点で、計画の立て方が変わります。積んだ時間の絶対量ではなく、同じ7月に机に向かっていた人たちとの位置で決まるからです。上の勉強時間の欄は目安が2,500〜3,200時間で、期間表のどの行を選んでも年単位になります。年1回で、筆記が7月、口述は10月。上の注意書きのとおり筆記合格者はほぼ全員が口述を通るので、実質の関門は7月の1日です。落ちれば次は12か月後。だから最初に決めるのは「何年目の7月を本命にするか」で、その年までは点の取りこぼしを潰す作業に時間を配分してください。総学習時間を増やす方向だけに努力を向けると、同じだけ積んだ人の集団の中で位置が動きません。
出口は上の独占業務の表で確かめられます。司法書士法73条1項が、司法書士会に入会している司法書士または司法書士法人でない者に登記・供託手続の代理等の業務を禁じ、73条3項が名称の使用を制限しています。手続きそのものが囲われている側です。同じ欄の注記にあるとおり「他の法律に別段の定めがある場合」の除外はありますが、名乗りだけを守る型ではありません。年単位の準備を正当化できるかどうかは、この囲いを実際に使う場所に自分が立つ予定があるかで決まります。
向くのは、登記や供託の手続きに関わる場所にいる人、独立して看板を出すつもりがある人です。勧めないのは、合格率の低さを自分の努力量で埋められると考えている場合です。相対評価の試験では、努力量は競争相手も同じだけ積んでいます。低い合格率に惹かれて選ぶと、上位に入る設計を持たないまま年数だけが増えます。同じ学習量の帯には、絶対基準で合否が決まる試験も並んでいます(下のランキングと比較リンク参照)。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格率が席の数を映している」の根拠は、上の注意書き(合格は成績上位者からの相対評価で合格率が5%前後に収れんする旨/出典: 法務省)と、上の合格率の推移表およびレンジバーの幅
- 「入口の加点なしでこの位置」の根拠は、上のスコア内訳で受験資格の寄与がゼロであること(区分=誰でも受験可・受験回数の制限もなし/出典: 法務省)と、当サイトの算出式(受験資格0.20の加重・算出式ページで公開)
- 「行政書士を先に取っても入口は軽くならない」の根拠は、司法書士の受験資格の欄に制限が置かれていないこと(出典: 法務省)と、行政書士ページの受験資格の欄(出典: 行政書士試験研究センター)
- 「実質の関門は7月の1日」の根拠は、上の試験日程(年1回・筆記7月/口述10月/出典: 法務省)と、上の注意書き(筆記合格者はほぼ全員が口述に合格する旨)
- 「手続きそのものが囲われている」の根拠は、上の独占業務の表とその注記(司法書士法第73条第1項・第73条第3項/条文本文と機械照合済み・確認日つき)
- 「年単位になる」の根拠は、上の勉強時間の期間表(出典: アガルートアカデミーの目安を1日あたりの時間で割った算術)
よくある質問
司法書士試験に受験資格はありますか?誰でも受けられますか?
誰でも受けられます。年齢・学歴・国籍による制限がなく、受験回数の上限もありません(出典: 法務省・司法書士試験)。実務経験や前提資格も不要で、勉強を始めればその年から受験できます。合格は難しい試験ですが、入口は誰にでも開かれています。
司法書士試験の合格率は?直近の数字を教えてください
令和7年度は筆記受験14,418人中751人が合格し、合格率5.2%でした(出典: 法務省)。令和6年度5.3%・令和5年度5.2%と、3年続けて5%前後です。受験者の約19人に1人しか受からない計算になります。合格は成績上位者からの相対評価のため、難易度が上下しても合格率は5%前後に保たれます。
司法書士試験の合格に必要な勉強時間は?
2,500〜3,200時間が目安です(出典: アガルートアカデミー)。通信講座を使って2,500時間前後、独学だと3,200時間以上かかる人が多い水準です。1日3時間でも3年近く、集中して学習しても1年以上を見込む分量になります。「必ず一発で合格できる」とは言えませんが、11科目の範囲を計画的に周回できるかが分かれ目です。
難易度スコア72.9は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる76資格中6位で、当サイトでは最難関の帯に入ります。すぐ上が公認会計士(73.0)、すぐ下が司法試験(72.0)です。行政書士(63.7)や宅建(59.0)を上回ります。合格率5%前後(平均5.2%)と勉強時間2,500〜3,200時間がスコアを押し上げています。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。
司法書士試験はいつ実施されますか?一発で合格できますか?
年1回です。筆記試験が7月(令和7年度は7月6日)、筆記合格者だけが受ける口述試験が10月(同10月14日)に実施されます(出典: 法務省)。口述試験はほぼ全員が合格するため、実質的な関門は7月の筆記です。年1回のため、1年の学習成果を1日で出し切る設計になります。
司法書士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値66.2です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。
司法書士にしかできない仕事はありますか?
あります。登記・供託手続の代理等(司法書士法第73条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。名称についても司法書士法第73条第3項で使用が制限されています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
司法書士と他の資格の難易度比較
出典