「資格偏差値」として世に出回る数字の多くは、各予備校・個人サイトが独自に置いた主観的な推計値で、公的な一次出典がありません。資格のものさしはこの数字を転記せず、合格率・勉強時間・受験資格という3つの一次データから独自に「難易度スコア」を算出し、スコアを算出できる76資格ぶんを統計的定義どおりの偏差値(平均50・標準偏差10)に換算した一覧を、すぐ下の表で公開しています。算出式・母集団の定義も本文で全公開します。
先に2つ断っておきます。収録94資格のうち偏差値を出せているのは76資格で、残る18資格は勉強時間の一次出典を確認できずスコアを算出していません(資格名は表の直前に全部出しています)。もう1つ、スコアの入力に使う勉強時間は、その大半が資格講座を販売する事業者の公表値です。誰が出した数字かは発表元ごとの件数まで数えて公開しています。
資格偏差値の一覧(スコアを算出できる76資格・難易度スコア換算)
以下の偏差値は、当サイトが一次データから算出した難易度スコアを、スコアを算出できる76資格を母集団として 「偏差値 = 50 + 10 ×(スコア − 母平均)÷ 母標準偏差」で換算した値です。統計的定義そのままの線形変換で、 主観的な調整はありません。資格名から各データページ(合格率の推移・出典つき)に移動できます。
この表に載っていない18資格があります
収録94資格のうち、偏差値を出せているのは76資格です。次の18資格は、勉強時間の目安に一次出典を確認できませんでした。算出式の勉強時間スコアが埋まらないため、難易度スコアも偏差値も出さず、この一覧から外しています。推測値で埋めれば表は完成しますが、その順位は当サイトが作った数字を1つ混ぜた並びになります。合格率・受験料・受験資格・試験日程は他の資格とまったく同じく公式発表から載せているので、その4つでは比べられます。
管理栄養士、理学療法士、潜水士、医師、保健師、助産師、救急救命士、臨床検査技師、歯科衛生士、言語聴覚士、作業療法士、柔道整復師、一陸技、メンタルヘルスⅡ種、電験一種、全国通訳案内士、建築設備士、高圧ガス製造保安責任者
| 順位 | 資格名 | 偏差値 | 難易度スコア | 平均合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 司法試験予備試験 | 68.9 | 76.1 | 3.6% |
| 2位 | 社会保険労務士(社労士) | 68.8 | 76.0 | 6.3% |
| 3位 | 税理士 | 68.6 | 75.8 | 19.1% |
| 4位 | 一級建築士 | 67.9 | 74.9 | 10.0% |
| 5位 | 公認会計士 | 66.3 | 73.0 | 7.5% |
| 6位 | 司法書士 | 66.2 | 72.9 | 5.2% |
| 7位 | 司法試験 | 65.4 | 72.0 | 42.9% |
| 8位 | 弁理士 | 65.3 | 71.9 | 6.1% |
| 9位 | 気象予報士 | 62.9 | 69.1 | 5.5% |
| 10位 | 二級建築士 | 61.4 | 67.3 | 22.2% |
| 11位 | 不動産鑑定士 | 61.2 | 67.1 | 16.8% |
| 12位 | 土地家屋調査士 | 61.1 | 67.0 | 10.3% |
| 13位 | 介護支援専門員(ケアマネジャー) | 60.3 | 66.0 | 26.2% |
| 14位 | マンション管理士 | 58.5 | 63.9 | 11.8% |
| 15位 | 行政書士 | 58.3 | 63.7 | 13.8% |
| 16位 | 日商簿記検定1級 | 57.4 | 62.6 | 14.8% |
| 17位 | 電験三種(第三種電気主任技術者) | 56.7 | 61.8 | 18.0% |
| 18位 | 総合旅行業務取扱管理者 | 56.0 | 61.0 | 10.9% |
| 19位 | エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | 56.0 | 60.9 | 16.3% |
| 20位 | 通関士 | 55.6 | 60.5 | 17.2% |
| 21位 | 中小企業診断士 | 54.4 | 59.1 | 26.9% |
| 22位 | 宅地建物取引士(宅建) | 54.3 | 59.0 | 18.2% |
| 23位 | 日商簿記検定2級 | 54.2 | 58.8 | 20.3% |
| 24位 | 保育士 | 54.0 | 58.6 | 27.7% |
| 25位 | 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) | 53.8 | 58.4 | 18.8% |
| 26位 | 登録日本語教員(日本語教員試験) | 53.7 | 58.2 | 22.3% |
| 27位 | データベーススペシャリスト試験 | 53.6 | 58.1 | 18.0% |
| 28位 | プロジェクトマネージャ試験 | 53.5 | 58.0 | 13.9% |
| 29位 | 電験二種(第二種電気主任技術者) | 53.4 | 57.9 | 29.5% |
| 30位 | ITストラテジスト試験 | 53.2 | 57.7 | 15.4% |
| 31位 | 管理業務主任者 | 52.9 | 57.3 | 20.9% |
| 32位 | システム監査技術者試験 | 52.8 | 57.2 | 16.4% |
| 33位 | システムアーキテクト試験 | 52.6 | 56.9 | 15.4% |
| 34位 | ネットワークスペシャリスト試験 | 52.4 | 56.7 | 15.8% |
| 35位 | 危険物取扱者 甲種(危険物甲種) | 52.2 | 56.5 | 33.6% |
| 35位 | ITサービスマネージャ試験 | 52.2 | 56.5 | 15.0% |
| 37位 | 測量士 | 51.8 | 56.0 | 25.8% |
| 38位 | 応用情報技術者(応用情報) | 51.4 | 55.6 | 25.0% |
| 39位 | 消防設備士 甲種第4類 | 50.9 | 55.0 | 33.6% |
| 40位 | インテリアコーディネーター | 50.6 | 54.6 | 25.1% |
| 41位 | 第一種衛生管理者 | 50.3 | 54.3 | 46.4% |
| 42位 | 工事担任者(総合通信) | 49.7 | 53.6 | 23.2% |
| 43位 | 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP2級) | 49.4 | 53.2 | 44.8% |
| 44位 | 電気通信主任技術者 | 49.0 | 52.7 | 30.5% |
| 45位 | 第二種衛生管理者 | 48.6 | 52.3 | 49.4% |
| 46位 | 賃貸不動産経営管理士 | 48.4 | 52.0 | 27.3% |
| 47位 | エネルギー管理士 | 48.2 | 51.8 | 36.0% |
| 48位 | 知的財産管理技能検定2級 | 47.9 | 51.4 | 41.5% |
| 49位 | 貸金業務取扱主任者 | 47.7 | 51.2 | 30.0% |
| 50位 | 公害防止管理者 | 47.0 | 50.4 | 28.6% |
| 51位 | 薬剤師 | 46.8 | 50.1 | 68.6% |
| 52位 | 国内旅行業務取扱管理者 | 46.2 | 49.4 | 33.7% |
| 53位 | 社会福祉士 | 44.9 | 47.9 | 58.4% |
| 54位 | キャリアコンサルタント | 44.3 | 47.2 | 57.8% |
| 55位 | 日商簿記検定3級 | 43.9 | 46.7 | 36.8% |
| 56位 | 登録販売者 | 43.0 | 45.7 | 44.9% |
| 56位 | 基本情報技術者試験(FE) | 43.0 | 45.7 | 42.1% |
| 58位 | 海事代理士 | 42.9 | 45.6 | 51.1% |
| 59位 | 危険物取扱者 乙種第4類(危険物乙4) | 42.8 | 45.4 | 31.9% |
| 60位 | 介護福祉士 | 42.6 | 45.2 | 77.1% |
| 61位 | 測量士補 | 42.3 | 44.8 | 42.3% |
| 62位 | ビジネス実務法務検定2級 | 41.0 | 43.3 | 40.2% |
| 63位 | 消防設備士 乙種第6類 | 40.2 | 42.4 | 36.6% |
| 64位 | 精神保健福祉士 | 39.5 | 41.6 | 73.1% |
| 65位 | ITパスポート試験 | 39.4 | 41.4 | 49.3% |
| 66位 | 二級ボイラー技士 | 39.1 | 41.1 | 53.8% |
| 67位 | E資格(JDLA Deep Learning for ENGINEER) | 38.3 | 40.1 | 69.3% |
| 68位 | エックス線作業主任者 | 37.9 | 39.7 | 45.2% |
| 69位 | 統計検定2級 | 37.1 | 38.7 | 47.8% |
| 70位 | 第一種電気工事士(電工一種) | 36.8 | 38.4 | 59.5% |
| 71位 | 看護師 | 33.3 | 34.3 | 88.7% |
| 72位 | 第二種電気工事士(電工二種) | 31.7 | 32.4 | 69.8% |
| 73位 | 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP3級) | 31.4 | 32.0 | 68.5% |
| 74位 | 秘書技能検定試験2級(秘書検定2級) | 30.9 | 31.4 | 60.8% |
| 75位 | 情報セキュリティマネジメント試験 | 30.3 | 30.8 | 70.5% |
| 76位 | G検定(JDLA Deep Learning for GENERAL) | 23.3 | 22.5 | 80.8% |
平均合格率は直近最大3回の平均(FP系は前集計ルール、保育士は算出値)。 勉強時間の一次出典が確認できない18資格は、偏差値を算出せず一覧から除外しています(資格名は表の直前に全部出しています)。 スコア・偏差値はページ生成のたびにデータから機械算出しており、値の手入力・転記はありません。 合格率・勉強時間・受験料での並べ替えと絞り込みは資格難易度ランキング、分野・受験資格から探す場合は全資格一覧でできます。 偏差値が近い資格で迷ったときは、勉強時間シミュレーターに1日に取れる時間を入れると、学習が終わる日の差が幅で出るので判断材料が増えます。
なぜ他社の「偏差値」をそのまま使わないか
巷の「資格偏差値ランキング」は、各予備校・個人サイトが主観で置いた推計値であり、公的な一次出典が存在しません。当サイトは、出典のない数値を事実として掲載しないというルールを最優先にしているため、こうした数値を転記することはありません。
一方で「難易度を1つの数字で比較したい」という需要は実在します。そこで資格のものさしは、公式一次データだけを使って独自に指標を算出し、算出式をすべて公開することで、この需要に応えています。
難易度スコアの算出式
難易度スコアは0〜100の連続値で、3つの要素スコアを重み付き合成して算出します。
難易度スコア = 0.45 × 合格率スコア + 0.35 × 勉強時間スコア + 0.20 × 受験資格スコア
(A) 合格率スコア(重み0.45)
合格率スコア = 100 − 合格率(%)。直近3回の平均合格率を使い、年ごとのブレを吸収します。3要素のうち唯一「公式一次データ」で主観が入らないため、最大の重みを置いています。
(B) 勉強時間スコア(重み0.35)
勉強時間スコア = min(100, 25 × log10(必要勉強時間h))。対数で圧縮することで、50時間程度の資格と3,000時間規模の資格を並べても、中位の資格の差がつぶれないようにしています。出典が1つも確認できない資格は、無理に数値を作らず「算出不可」と表示します。この勉強時間を公表しているのが誰なのかは勉強時間の出典は誰が公表した数字かで発表元ごとに数えて出しています。スコアの入力に使ったこの勉強時間を、自分の生活での日数に直したい場合は勉強時間シミュレーターで完了予定日を逆算できます。
(C) 受験資格スコア(重み0.20)
| 受験資格の状況 | スコア |
|---|---|
| 誰でも受験可(実務経験・学歴・前提資格なし) | 0 |
| 前提の他資格または指定講座の修了が必要 | 40 |
| 一定の実務経験年数が必要 | 70 |
| 実務経験+前提資格の両方が必要 | 100 |
重みの根拠
合格率0.45が最大なのは、3要素の中で唯一「公式一次データ」で、主観が入らないからです。勉強時間0.35は出典付きですが幅があり推計性が残るため次点、受験資格0.20は段階的で情報量が小さいため最小にしています。この重み自体が設計判断であることを、ここで明記します。
この重みはv1(2026年7月時点)の暫定値です。公開後、実際の難関資格の並びと体感が大きくずれる場合は重みを見直し、変更履歴をこのページに残します。
勉強時間の出典は誰が公表した数字か
重み0.35を占める勉強時間には、公的な統計がありません。試験の実施機関は受験者数・合格者数・合格率を発表しますが、合格までに何時間かかるかを発表する機関はほとんどありません。数字を公表しているのは、その資格の講座を売っている会社です。当サイトが出典に使っている76件のうち75件(98.7%)が講座・受験指導を販売する事業者の公表値で、試験の実施団体が出しているものは1件です。発表元の内訳は次のとおりです。
| 勉強時間の発表元 | 立場 | 件数 |
|---|---|---|
| アガルートアカデミー | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 24件 |
| スタディング(KIYOラーニング) | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 19件 |
| 資格の学校TAC | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 8件 |
| ユーキャン | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 6件 |
| SAT(技術系資格の通信講座) | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 5件 |
| CIC日本建設情報センター | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 3件 |
| フォーサイト | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 3件 |
| 東京法経学院 | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 2件 |
| LEC東京リーガルマインド | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 1件 |
| エックス線作業主任者 講習会・通信講座 | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 1件 |
| デロイト トーマツ ディープスクエア(JDLA認定プログラムの提供事業者) | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 1件 |
| 伊藤塾 | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 1件 |
| 日本ディープラーニング協会(試験実施団体) | 試験の実施団体 | 1件 |
| 薬剤師国試アプリSEED(試験対策サービス) | その資格の講座・受験指導を販売する事業者 | 1件 |
この表は、各資格ページの「出典」欄に出しているURLの発表元を数えたものです。1件だけ、URLのドメインと数字を出した主体が違います。E資格の目安は日本ディープラーニング協会のサイトに載っていますが、公表しているのは認定プログラムを販売するデロイト トーマツ ディープスクエアなので、事業者の側に数えました。
他社の「偏差値」は使わないのに、講座会社の勉強時間は使う理由
この2つを同じ「他社の数字」として扱っていません。線は借りるものの中身で引いています。
他社の資格偏差値は、複数の資格を横に並べて主観で総合評価した結果です。何を入力にして、どう重み付けたのかが書かれていないので、当サイトにも読者にも検算する手段がありません。だから1件も転記しません。転記した瞬間、当サイトの順位は他社の主観を写した順位になります。
勉強時間の目安は、1つの資格について「うちの講座ではこれくらいを見込んでいる」と各社が名前を出して公表した材料です。当サイトはそれを幅のまま載せ、発表元の名前・出典URL・確認日を資格ごとに出しています。読者はリンクを開いて、同じ数字がそこに書いてあるかを確かめられます。評価そのものを借りるのか、評価の材料を出典つきで借りるのか。当サイトが後者だけを許しているのは、前者には検算する足場が無いからです。
講座を売る側が出した数字であることの影響
この出典には、数字が動く方向の動機が両側にあります。長めに書けば講座の必要性が伝わり、短めに書けば始めやすさが伝わります。どちらへどれだけ寄っているかを、当サイトは判定できません。判定できないので、扱いを次の3つで固定しています。
- 幅のまま載せる。単一値には潰さない(出典が単一値でしか公表していない場合は、その旨を出典ラベルに書いて残す)
- スコアに入れるときは対数で圧縮する。25 × log10(h) なので、1,000時間と2,000時間の差はスコアで約7.5点にしかなりません
- 重みを0.35に抑え、主観の入らない公式一次データである合格率(0.45)を上に置く
同じ試験でも、事業者によって公表値は割れます。統計検定2級の目安として当サイトが採用したのはアガルートアカデミーの公表値50〜60時間ですが、資格の学校TACは同じ試験について90時間程度と公表しています。どちらが正しいかを当サイトは決められないので、採用した側の数字と、割れているという事実の両方を統計検定2級のページの出典ラベルに残しています。勉強時間の欄を、合格率と同じ精度の数字として読まないでください。
当サイトとこれらの事業者の関係
上の表で「講座・受験指導を販売する事業者」に分類した75件の発表元は、当サイトが将来、紹介料を受け取る形で組む相手になりえます。現時点では、これらの事業者のいずれとも提携しておらず、広告の掲載も紹介料の受け取りもありません。当サイトに出る広告は第三者配信の広告サービスによるもので、掲載先を当サイトが個別に選んではいません。資格講座の紹介を始める場合は、該当するコンテンツに広告である旨を表示し(免責事項5)、この節の記述も同時に書き換えます。
提携の有無で出典を差し替えることはしません。勉強時間の出典は資格ごとに1件ずつURLと確認日を出しているので、入れ替えれば読者に見えます。上の内訳表も、資格を追加・更新するたびに現在のデータから数え直しています。
難易度スコア以外に当サイトが算出している4つの指標
難易度スコアは「合格までの遠さ」を1つの数字にしたものですが、資格を選ぶときに効く条件はそれだけではありません。落ちたときに次はいつ受けられるのか、合格率は年ごとに動くのか、絞られるのは入口か本番か、その資格は法律で仕事を囲っているのか。どれも当サイトが集めた一次データの中に答えが入っているのに、1つの難易度スコアに合成すると消えてしまいます。
そこで、収録済みの一次データから機械的に導ける指標を4つ算出しています。いずれも当サイトの算出値で、どこかから転記した数値ではありません。そして、足りないデータを推定で埋めることもしていません。元になるデータが無い資格は、下の表のとおり「算出不可」と出します。式・しきい値・配点はこの節ですべて公開します。
(1) 再挑戦インターバル — 落ちたら次はいつ受けられるか
再挑戦インターバル(月) = 12 ÷ 年間の実施回数
随時実施・通年実施は0か月、毎月実施は1か月
使うデータは各資格の試験日程(出典URL・確認日つき)の記述です。自由記述なので、次の順にパターンを当てて判定します。判定順そのものが式の一部なので、ここに書き出します。
- 「随時」を含む → 0か月(受験者が試験日時を選ぶ方式)
- 「毎月」または「12か月すべて」を含む → 1か月
- 「通年」を含む → 「複数回」も併記されていれば1か月、そうでなければ0か月
- 「年◯回」を含む → 12 ÷ ◯。複数の回数が書かれている場合は最も少ない回数を採る(短答式が年2回でも論文式が年1回なら、一巡には1年かかるため)
- どれにも当たらない → 算出不可(推測で年1回とみなすことはしません)
図1|再挑戦インターバルの分布(帯の幅=件数)
- 0か月 9件(9.6%)
- 1か月 7件(7.4%)
- 4か月 3件(3.2%)
- 6か月 14件(14.9%)
- 12か月 58件(61.7%)
- 算出不可 3件(3.2%)
| 次に受けられるまで | 件数 |
|---|---|
| 0か月 | 9件 |
| 1か月 | 7件 |
| 4か月 | 3件 |
| 6か月 | 14件 |
| 12か月 | 58件 |
| 算出不可 | 3件 |
収録資格の多数派は12か月でした(58件)。落ちたら1年待つ試験がこれだけ並んでいる、というのがこの指標で見えることです。 たとえば宅建は12か月、簿記2級は0か月です。 難易度スコアは59.0対58.8で近い位置にありますが、1回落ちたときに失う時間は同じではありません。
この指標の限界。試験日程は自由記述で、当サイトはそれをパターンで読んでいます。公式が文面を変えれば判定も変わります。判定できなかった3件(登録販売者・潜水士・X線作業主任者)は算出不可のままにしています。0か月は「同じ日に何度でも受け直せる」という意味ではありません。CBTの再受験間隔の制限はこの指標に入っていないので、実際に申し込む前に各試験の規定を確認してください。都道府県ごとに実施する試験は「全国のどこかで受けられるか」で数えており、住んでいる場所で受けられる回数とは違います。
(2) 合格率の振れ幅 — 読める試験か、当たり外れがあるか
振れ幅(ポイント) = 収録している回の 最大合格率 − 最小合格率
難易度スコアは直近最大3回の平均合格率を使うので、毎年ほぼ同じ合格率の試験と、年によって倍以上動く試験が同じ点になります。この2つは受験者にとって別物なので、平均に潰す前の幅も出します。使うデータは各資格ページに載せている合格率の推移そのもの(試験センター一次)です。
図2|合格率の振れ幅(縦の線1本=1資格)
中央値は3.00ポイントでした。半分の資格は、年が変わっても合格率がこの程度しか動いていません。逆に上端の資格は、受ける年で通る確率がはっきり変わります。
この指標の限界。当サイトが収録しているのは最大3回分なので、これは長期の傾向ではなく「直近3回のたまたまの並び」です。3回のうちに制度が変わった資格では、振れ幅は難しさの変動ではなく制度変更そのものを写しています。また、合格率の水準が高い試験ほど絶対のポイント差は大きく出ます(80%の試験は10ポイント動けるが、4%の試験は動きようがない)。水準と一緒に読めるよう、当サイトは平均に対する比も内部で算出しています。収録が1回しか無い1件(一陸技)は差が定義できないため算出不可です。0と表示すると「毎年安定している」という嘘になります。
(3) 選抜の型 — 絞られるのは入口か、本番か
入口の重さ = 受験資格スコア(40以上を「入口で絞る」とみなす)
本番の重さ = 合格率スコア(70以上=平均合格率30%以下を「本番で絞る」とみなす)
新しい数値は1つも作っていません。難易度スコアの(A)合格率スコアと(C)受験資格スコアを、合成する前の2軸に戻して座標に置き直しただけです。合成してしまうと、「受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格」と「誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格」が同じ点数に並んでしまうためです。
図3|選抜の型(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
| 型 | 件数 | 該当例(本番の重さが大きい順に3件) |
|---|---|---|
| 入口も本番も絞る | 7件 | 社労士・一級建築士・建築設備士 |
| 本番で絞る | 37件 | 予備試験・司法書士・気象予報士 |
| 入口で絞る | 25件 | 危険物甲種・消防設備士甲4・知財検定2級 |
| どちらでも絞らない | 25件 | 電気通信主任技術者・電験一種・乙4 |
この指標の限界。入口の重さに使う受験資格スコアは4段階しかありません。数か月の指定講習を修了すれば受けられる資格と、3年の養成課程を出ないと受けられない資格が、どちらも同じ40点になります。これは難易度スコアの側にもある弱点で、隠さずここに書いておきます。本番側の30%という線も当サイトが引いたもので、平均合格率が29.9%の資格と30.1%の資格は別の型に入ります。境目付近の資格を型だけで判断しないでください。さらに合格率の母集団は資格ごとに違います(科目合格を含む数字と最終合格だけの数字が混在します)。横に並べる前に、各資格ページの注記を読んでください。
(4) 囲い込み強度 — 資格が仕事を囲っているか、名乗りだけか
囲い込み強度 = 業務独占60 + 必置25 + 名称独占15(該当するものを合算・上限100)
使うデータは、当サイトが全収録資格について持っている独占規定の分類です。法令名・条番号・条文の引用つきで、引用文がe-Gov法令検索の本文に実在することはスクリプトで機械照合しています。この指標だけは難しさを測っていません。難易度スコアが高い資格ほど仕事を囲っている、という関係が成り立たないことを見せるために作りました。
図4|難易度スコア × 囲い込み強度(相関はビルドのたびに算出)
| 組み合わせ | 点 | 件数 |
|---|---|---|
| 独占規定なし | 0 | 26件 |
| 名称独占のみ | 15 | 16件 |
| 必置のみ | 25 | 19件 |
| 必置+名称独占 | 40 | 2件 |
| 業務独占のみ | 60 | 14件 |
| 業務独占+名称独占 | 75 | 11件 |
| 業務独占+必置 | 85 | 2件 |
| 業務独占+必置+名称独占 | 100 | 4件 |
中央値は25点でした。 満点の100点、つまり業務独占・必置・名称独占の3つすべてが条文で確認できたのは4件(看護師・薬剤師・医師・助産師)です。 条文の側から資格を探したい場合は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)を使ってください。
この指標の限界。60/25/15という配点は当サイトの設計判断です。条文の強さを測る客観的な単位は存在しないので、ここは重み0.45/0.35/0.20と同じく「決めた」ものだと考えてください。順序(業務独占>必置>名称独占)だけは、無資格者の業務そのものを禁じる規定が最も強い、という条文の効き方に沿わせています。もう1つ大きいのは、条文の有無しか見ていないことです。独占されている市場の大きさも、その仕事の求人数も、報酬も入っていません。業務独占でも需要が小さい資格はあります。0点は「現行条文で規定を確認できなかった」という意味で、資格に価値が無いという意味ではありません。
試算して採用しなかった指標
指標は思いつくだけ作れますが、収録資格に当てはめると値が1か所に固まって並べ替えの役に立たないものや、式は書けても読者の判断を誤らせるものがあります。捨てたものも根拠つきで残しておきます。下の数字は、このページを生成するたびに現在のデータで計算し直しています。
| 試した指標 | 採用しなかった理由(現在のデータでの実測) |
|---|---|
| 選抜の重心 (入口の重さ ÷(入口+本番)を0〜100の1つの数字にする案) | 受験資格スコアが0の資格が62件あり、そのすべてが重心0に張り付きます。中央値も0で、上位と下位の資格しか区別できません。2軸のまま見せる(3)に置き換えました。 |
| 難しさの主因 (難易度スコアの3項のうち寄与が最大のものを1つ選ぶ案) | 合格率が主因になるのが62件、勉強量が14件、受験資格が主因になる資格は0件でした(勉強時間の出典が無く算出できないものが18件)。重み0.45が効いてほぼ合格率に寄るため、資格ごとの性格を分ける役に立ちません。 |
| 合格までの想定年数 (1÷合格率で期待受験回数を出し、(1)の再挑戦インターバルを掛ける案) | 式は書けますが、同じ実力のまま受け続けるという前提が現実と合いません。この式に平均合格率3.60%の予備試験を入れると27.8回・27.8年という数字が出ます。勉強を続ければ合格率は上がるので、この数字は受験者の実感からも実態からも離れます。式が成立することと、載せてよいことは別だと考えて採用を見送りました。 |
編集部の見解
難易度スコアが高い資格ほど価値が高い、とは考えていません
このスコアが測っているのは「合格しにくさ」だけです。取ったあとに開く仕事の広さも、収入も、必要とされ続けるかどうかも入っていません。順位の高い資格を選べば得をする、という読み方をしないでください。
当サイトのデータがそれを示しています。スコアを算出できる資格のうち、業務独占(資格を持たない人がその仕事をしてはいけないと法律が定めているもの)の規定があるのは25件、業務独占も名称独占も必置の規定もないものが24件あります。業務独占のある資格でスコアが最も低いのは 第二種電気工事士(スコア32.4)で、独占規定がまったくない資格のうち21件がこれより上のスコアに並びます。難しさの順番と、法律が守っている仕事の有無は、そもそも別の軸なのです。資格を独占規定の側から見たい場合は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)を使ってください。
合格率の数字も、そのままでは比べられません。税理士の平均合格率は19.1%、司法書士は5.2%ですが、前者は1科目でも合格した人を含む数字で、後者は最終合格の割合です。数えている対象が違うので、この2つを並べて「どちらが受かりやすいか」を語ることはできません。当サイトが合格率単体でなく3要素合成のスコアを使い、母集団に注意が要る試験には注記を出しているのは、この壊れ方を毎回説明しないと数字が誤読されるからです。
では何に使うか。スコアは「同じものさしで測ったときの、合格までの遠さ」です。取りたい資格が2つあって決めきれないとき、どちらが先に終わるかを見積もるために使ってください。順位の高さを目標にすると、自分に要らない試験に時間を使うことになります。
この見解が寄りかかっているデータ
- 独占規定の分類(業務独占資格の一覧)。法令名・条番号つきで、引用文がe-Gov法令検索の条文本文に実在することを機械照合しています
- スコアを算出できる資格の内訳: 業務独占の規定があるもの25件、業務独占・名称独占・必置のいずれも確認できなかったもの24件(ともに上の分類から集計)
- 各資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から、このページの式で算出した値)
- 合格率の母集団の違いは、各資格ページの注記(試験実施機関の公式発表を出典とするもの)に依拠しています
実際の計算例(宅地建物取引士)
宅建士は当サイトで実際にデータを持つ資格の中から、計算過程が追いやすい例として取り上げます。以下は宅建士の個別ページに掲載している一次データをそのまま使った計算です。
- STEP 1
合格率スコアを出す
直近3回の合格率(令和7年度18.7%・令和6年度18.6%・令和5年度17.2%)の平均は18.17%。
100 − 18.17 = 81.8
- STEP 2
勉強時間スコアを出す
勉強時間の目安は300〜400時間(出典: アガルートアカデミー)。幅の幾何平均 h = √(300×400) ≒ 346.4h。
min(100, 25 × log10(346.4)) = 63.5
- STEP 3
受験資格スコアを当てはめる
宅建士は受験資格なし(誰でも受験可)のため、区分表の最小値をそのまま使います。
受験資格スコア = 0
- STEP 4
重みを掛けて合成する
0.45 × 81.8 + 0.35 × 63.5 + 0.20 × 0 = 59.0
この計算はビルド時に自動算出しているため、宅建士のページに一次データが更新されれば数字も追従します。手計算で再現したいときは、上記の順に電卓で追ってみてください。
「偏差値」という言葉について
当サイトのメイン指標名は「難易度スコア」(0〜100の絶対値)です。「偏差値」は統計用語として平均50・標準偏差10の分布を前提とする相対値なので、定義に従わない数字を「偏差値」と呼ぶことは誤認のもとになります。
そこで冒頭の一覧表では、難易度スコアを統計的定義そのままの式(50 + 10 ×(スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)で換算した値だけを「偏差値」と表記しています。母集団は「当サイト収録のスコア算出可能な76資格」で、標準偏差は母集団標準偏差(件数nで割る方式。収録資格全体をそのまま母集団と定義するため)を使います。母集団が変われば偏差値も変わる相対値であることにご注意ください。予備校・個人サイトの主観的な「資格偏差値」の転記は、引き続き一切行いません。
編集部の見解
偏差値50を「ふつうの難しさ」と読まないでください
この数字は、受験する人の学力を測ったものではありません。当サイトが収録している試験どうしを同じ式で並べ、その並びの中でどこに立っているかを示した値です。母集団はスコアを算出できる76資格で、資格を1件足せば全員の偏差値が動きます。50は「平均的な難しさの資格」ではなく、いまこの表に入っている資格の真ん中です。
大学入試の偏差値と決定的に違うのはここです。あちらは同じ試験を受けた人の得点分布から出るので、自分がどこにいるかを測れます。こちらの母集団は人ではなく試験なので、偏差値68.9の資格を眺めても、自分に届くかどうかは1ミリも分かりません。「偏差値◯以上は無理そうだ」という切り方をすると、根拠のない線で候補を捨てることになります。
順位の1つ2つの違いも、選び分けの材料にはなりません。この一覧で上下に隣り合う65組は、偏差値の差が1.0ポイント未満です。偏差値1ポイントは難易度スコアにすると1.18点で、スコアの入力に使う勉強時間はもともと幅で公表された値ですから、この程度の差で順序が決まったとは考えないでください。
使い方を1つに絞るなら、候補を2〜3件まで自分で減らしてから、その差だけを見ることです。差が1.0ポイント前後なら、偏差値では決まりません。そこは落ちたとき次に受けられるまでの月数と受験資格、それに受験料で決めてください。どれもこの表より確かな一次データです。
この見解が寄りかかっているデータ
- 換算式と母集団の定義(このページで公開している「偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差」、母集団はスコアを算出できる76資格)
- 母集団の標準偏差 11.75(同じ76件のスコアから算出)。偏差値1ポイントが難易度スコア1.18点にあたるのは、この値から一意に決まります
- 一覧で上下に隣り合う組の偏差値差(同じ表の値をそのまま引き算したもの)
- 難易度スコアの入力に使う勉強時間が、予備校・実施団体の公表値をそのまま幅で載せたものであること(幅の出典URLと確認日は各資格ページ)
スコア算出に使わないデータ
- 各予備校・個人サイトが公表する「偏差値」「難易度ランキング」の数値(主観推計・一次出典なし)
- 体験談・口コミベースの難易度評価
- 出典を確認できない勉強時間の目安
FP技能検定(2級・3級)のスコア入力について
FP2級・FP3級は「日本FP協会」「金融財政事情研究会(きんざい)」の2団体が実施し、それぞれ「学科」「実技」の合格率を発表しています。1回の試験につき2団体×学科・実技の4つの合格率が存在するため、当サイトでは以下のルールで難易度スコアの入力値に変換しています。
実施期間ごとに、2団体×学科・実技の4つの合格率を単純平均する → 直近3期間分をスコア算出式(合格率スコア)の入力にする
たとえばFP2級の直近期間(2025年10月〜2026年2月CBT)は、日本FP協会の学科47.18%・実技56.47%、きんざいの学科24.07%・実技51.74%の4値を単純平均した値を、その期間の合格率としてスコア計算に使います。これを直近3期間分繰り返し、算出式の「直近3回の平均合格率」として渡しています。個別資格ページの「合格率の推移」表には、前集計前の実測値(4値×3期間)をそのまま出典つきで掲載しています。
保育士の合格率について
保育士試験は、実施団体(全国保育士養成協議会・こども家庭庁)が合格率そのものを公表していません。当サイトでは、こども家庭庁が公表する受験申請者数・合格者数から「合格者数÷受験申請者数」で算出した値をスコア算出に使っています。個別ページ・ランキング表では「算出値(合格者数÷受験申請者数・こども家庭庁公表数より)」と明記し、出典と計算過程を必ず併記しています。
「国家資格」の分類基準について
当サイトが「国家資格」として分類しているのは、国が定める法律に基づき、国または国が指定した機関が実施・認定する資格です。この定義に当てはまらない資格は、国家資格ランキングには含めていません。該当するのは、都道府県知事が実施・登録する登録販売者と介護支援専門員(ケアマネジャー)、商工会議所が実施する日商簿記検定(1〜3級)とビジネス実務法務検定です。分類の詳細は各資格の個別ページの実施団体情報でも確認できます。