注意
合格率は第1次試験の値です(合格率=試験合格者数÷欠席科目のない受験者数)。
- 第2次試験は別統計で、令和7年度は筆記受験7,044人・合格1,240人・合格率17.6%(出典: https://www.jf-cmca.jp/attach/test/r07/r7_2ji_toukei.pdf)。
- 資格取得には1次・2次の両方の合格が必要。
- 令和8年度から受験手数料改定などの制度変更あり
診断士の偏差値(難易度スコア換算)
中小企業診断士の偏差値は54.9です(スコアを算出できる77資格中22位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|診断士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
診断士の独占業務・設置義務(根拠条文)
中小企業診断士には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 中小企業支援法11条は経営診断業務に従事する者の登録制度を定めていますが、無登録者の業務や「中小企業診断士」の名称使用を禁止する規定は同法に置かれていません。名称独占と紹介されることの多い資格ですが、法律上の明文規定は確認できませんでした。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
診断士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している診断士の動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の第1次試験合格率の平均は26.9%。第1次試験を通るのはおよそ4人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|診断士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度(第1次試験) | 23.7% |
| 令和6年度(第1次試験) | 27.5% |
| 令和5年度(第1次試験) | 29.6% |
図|診断士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は約1,000時間です。
図|診断士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると65番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら約16か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 約32.9ヶ月 | 1,000日 |
| 2時間 | 約16.4ヶ月 | 500日 |
| 3時間 | 約11.0ヶ月 | 334日 |
出典: アガルートアカデミー(通信講座公表値・1次2次合計)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(診断士が選ばれた状態で開きます)。
診断士の試験の形式(一次出典)
第1次試験と第2次試験に分かれます。前者は7科目の筆記、後者は実務の事例と助言能力を問う筆記で、後者を受けられるのは前者の合格から2年度以内です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 第1次試験の方法 | 多肢選択式又は短答式による筆記(規則第38条)。中小企業診断士となるのに必要な学識を有するかを判定する |
| 第1次試験の科目 | 経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理(オペレーション・マネジメント)、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の7科目 |
| 第2次試験の方法 | 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記(規則第42条) |
| 第2次試験の受験要件 | その年度またはその前年度に実施された第1次試験に合格した者に限る |
| 科目合格の有効期間 | 第1次試験の一部科目に合格した者は、合格した年度の初めから3年以内に受験する場合、申請により当該科目が免除される |
| 資格による科目免除 | 公認会計士・税理士は財務・会計、弁護士は経営法務、応用情報技術者試験などの合格者は経営情報システムが申請により免除 |
| 受験手数料 | 第1次試験17,200円、第2次試験15,100円 |
第1次試験には科目合格という仕組みがあり、合格年度の初めから3年以内であれば申請でその科目を外して受け直せます。一方で第2次試験のほうは猶予が短く、第1次に合格した年度かその翌年度までの2回しか受けられません。資格による免除も科目単位で決まっていて、たとえばITストラテジスト試験やシステム監査技術者試験の合格者は経営情報システムが免除されます。
出典: e-Gov法令検索「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」(平成12年通商産業省令第192号) (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
第1次試験は年齢・学歴などの制限なし(誰でも受験可)。(区分: 誰でも受験可)
第2次試験は第1次試験合格が前提(2次のみで見ればtier40相当)
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
診断士は入口と本番のどちらで絞る試験か
中小企業診断士は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア73.1)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|診断士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。1次試験は8月上旬の2日間、2次筆記試験は10月
- 令和8年度は8月1日・2日
- 令和8年度は10月25日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2026年10月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
17,200円
第1次試験の受験手数料(令和8年度改定後・税込)。オンライン申込はシステム利用料別途(上限590円)。第2次試験は別途手数料が必要(金額は公式試験案内で確認)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 1次・2次合計1,000時間の長期計画を、科目配分まで自分で設計できる
- 経営・会計などの実務知識があり、ゼロから学ぶ分野が少ない
- 過去問と公式情報から出題傾向を自分で分析するのが好き
通信講座が向いている人
- 2次(筆記)の答案を独学では客観的に評価しにくいと感じる
- 広い出題範囲の優先順位付けと進捗管理を仕組みに任せたい
- 8月の1次から10月の2次への切り替えを効率よく進めたい
診断士は1次・2次で性質の違う試験が連続するため、講座を検討する場合も「どこまでを独学で持っていくか」の線引きを先に決めると選びやすくなります。
編集部の見解
中小企業診断士は、法律が名乗りすら囲っていない資格です。それでも取るなら、1次と2次を同時に走らせてください
ページ上部のスコアは、第1次試験の合格率だけで算出しています。第2次試験は別統計で、上の注意書きに出典つきの実績を併記しました。当サイトはこの2つを掛け合わせた通過率を作りません。別々に公表されている数字を合成すると、どこにも出典のない数字が生まれるからです。
つまりスコア56.2は、取得までに実際に必要な重さより低く出ています。ランキング上の近所を見ると、すぐ上が総合旅行業務取扱管理者(56.3)、すぐ下が電験二種(55.0)です。この並びを見て「この帯なら届く」と判断すると、2次で足が止まります。
その足止めを作るのは日程です。1次は8月、2次の筆記は10月。1次の合否発表を待ってから2次の対策を始めると、時間が足りません。
上の勉強時間の目安は1次・2次の合計として公表された値です。上の期間表で自分の行を確かめたら、その期間の後ろ側に2次の記述対策を先に確保して、残りを1次の科目に割り振ってください。順番を逆にすると、毎年1次までは進むのに2次を越えられない人になります。
取ったあとに法律が何をしてくれるかは、条文で確かめました。中小企業支援法は経営診断の業務に従事する者の登録制度を置いていますが、無登録者が同じ仕事をすることを禁じる規定も、「中小企業診断士」という名称の使用を禁じる規定も、同法にはありません(上の独占業務の欄)。名称独占として紹介されることの多い資格ですが、当サイトはe-Gov法令検索の現行条文を実際に取得して確認し、明文が見つからなかったと書いています。
業務独占も設置義務もないので、囲い込みの強さで言えば下限です。会社があなたの人数を数える理由も、法律の側にはありません。
だから判断の軸は「何ができるようになるか」の一点に絞られます。1次で財務・法務・情報・生産・販売を横断し、2次で他人の会社の状況を分解して処方を文章で書く。締め切りつきで1年やる仕組みです。向くのは、事業会社で企画や経営管理に回った人、社内の別部門と数字で話す必要が出た人、独立して他人の事業を見る側に立ちたい人です。
勧めないのは、独占業務のある資格と同じ効き方を期待している人です。手続の代行そのものが法律で囲われている資格を求めているなら、社労士や行政書士との比較ページを先に読んでください(下のリンク)。受験料は令和8年度から改定されているので、申し込む前に上の受験料の欄と公式の試験案内を突き合わせてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「スコアは1次基準」の根拠は、上の合格率の推移表が第1次試験の値であることと、上の注意書きに併記した第2次試験の実績(出典: 中小企業診断士協会連合会の公表統計)、および当サイトが別統計を合成しない方針
- 「1次のあとに2次の準備期間がほとんど残らない」の根拠は、上の試験日程(8月上旬と10月/出典: 同連合会)と、年1回の再挑戦インターバル(判定ルールは算出式ページ)
- 「勉強時間は1次2次の合計」の根拠は、上の勉強時間の欄(出典: アガルートアカデミー公表値・1次2次合計)
- 「名乗りすら囲っていない」の根拠は、上の独占業務の欄(中小企業支援法に登録制度はあるが、無登録者の業務・名称使用を禁じる規定は同法に置かれていないと分類・e-Gov法令検索の現行条文で確認)
- 「独占業務のある資格とは効き方が違う」の根拠は、下の社労士・行政書士との比較ページ(各資格の根拠条文つき)と、それぞれの資格ページの独占業務の欄
- 「受験料が改定されている」の根拠は、上の受験料の欄(令和8年度改定後の額・オンライン申込はシステム利用料が別途/出典: 同連合会)
よくある質問
合格率23.7%なら、そこまで難しくないのでは?
それは第1次試験だけの数字です。取得には第2次試験の合格も要り、直近の2次筆記の合格率は17.6%でした(出典: 中小企業診断士協会連合会・公式)。当サイトの難易度スコアは第1次試験の合格率で算出し、2次の実績はこうして併記する方針です。
試験はどんな流れですか?
1次試験は8月上旬、2次筆記は10月です(出典: 中小企業診断士協会連合会・公式)。日付は上の試験日程の欄にあります。間隔が短いため、1次の合否を待ってから2次対策を始めると時間が足りなくなりやすい日程です。
勉強時間1,000時間は1次だけの目安ですか?
1次・2次合計の目安です(出典: アガルートアカデミー公表値)。当サイトでスコアを算出できる77資格の中でも社労士(800〜1,000時間)と並ぶ長時間帯で、年単位の学習計画が前提になります。
受験資格はありますか?
第1次試験には年齢・学歴などの制限がなく、誰でも受験できます。第2次試験は第1次試験の合格が前提です(出典: 中小企業診断士協会連合会・公式)。
受験料はいくらですか?
第1次試験が17,200円(令和8年度改定後・税込)。オンライン申込には別途システム利用料がかかり、第2次試験の受験手数料も別です(出典: 中小企業診断士協会連合会・公式)。令和8年度から制度変更があるため、申込前に公式の試験案内で最新額を確認してください。
診断士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値54.9です(難易度スコア56.2・スコアを算出できる77資格中22位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
診断士に独占業務はありますか?
ありません。中小企業支援法11条は経営診断業務に従事する者の登録制度を定めていますが、無登録者の業務や「中小企業診断士」の名称使用を禁止する規定は同法に置かれていません。名称独占と紹介されることの多い資格ですが、法律上の明文規定は確認できませんでした。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
診断士と他の資格の難易度比較
出典
- 合格率(令和7年度(第1次試験))出典: 中小企業診断士協会連合会(指定試験機関)(確認日 )
- 合格率(令和6年度(第1次試験))出典: 中小企業診断士協会連合会(指定試験機関)(確認日 )
- 合格率(令和5年度(第1次試験))出典: 中小企業診断士協会連合会(指定試験機関)(確認日 )
- 勉強時間の目安 出典: アガルートアカデミー(通信講座公表値・1次2次合計)(確認日 )
- 受験料 出典: 中小企業診断士協会連合会(指定試験機関)(確認日 )
- 試験日程 出典: 中小企業診断士協会連合会(指定試験機関)(確認日 )
- 試験の形式 出典: e-Gov法令検索「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」(平成12年通商産業省令第192号)(確認日 )