直近合格率(平均)
6.3%
勉強時間の目安
800〜1,000h
受験料
15,000円
社労士の偏差値(難易度スコア換算)
社会保険労務士(社労士)の偏差値は68.8です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。
予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。
社労士の独占業務・設置義務(根拠条文)
社会保険労務士(社労士)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 労働社会保険諸法令に基づく申請書等の作成・提出代行等 | 社会保険労務士法第27条 |
| 名称独占 | 社会保険労務士の名称 | 社会保険労務士法第26条第1項 |
- 社会保険労務士法第27条: 報酬を得て業として行う場合の禁止。政令で定める業務に付随して行う場合等の除外あり。
収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。
合格率の推移
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第57回(令和7年度) | 5.5% |
| 第56回(令和6年度) | 6.9% |
| 第55回(令和5年度) | 6.4% |
図|社労士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
合格基準点(合格ライン)
社労士の合格基準(択一式・総得点(70点))は、実施のたびに決まって公表されます。 当サイトが収録した10回では満点の 60%から64.3%の範囲で動いており、 直近の令和7年度(第57回)は総得点 42点以上でした (出典: 厚生労働省「社会保険労務士試験の合格基準について」)。 あらかじめ決まった点を取れば合格になる試験ではないので、回ごとの値と出典を 合格点の推移にまとめています。
勉強時間の目安
800〜1,000時間が目安です(出典: TAC(予備校公表値・独学の場合))。学習環境や前提知識によって個人差があります。
この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 26.3〜32.9ヶ月 | 800〜1,000日 |
| 2時間 | 13.2〜16.4ヶ月 | 400〜500日 |
| 3時間 | 8.8〜11.0ヶ月 | 267〜334日 |
毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。社労士が選ばれた状態で始まります。
受験資格
受験資格あり。学歴(大学・短大・高専卒業、大学62単位以上修得等)/実務経験(労働社会保険関連業務に通算3年以上)/他の国家試験合格(行政書士等)のいずれか1つが必要。多くの受験者は学歴要件で満たせるため、実務経験必須のtier70ではなくtier40と判定(区分: 前提資格・指定講座の修了が必要)
同じ法務分野には9件を収録していて、うち6件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら法務分野のデータ表が早く着きます。
社労士は入口と本番のどちらで絞る試験か
難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、社会保険労務士(社労士)は「入口も本番も絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア93.7、入口の重さ=受験資格スコア40)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。
図|社労士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・8月下旬(第58回・令和8年度は8月23日(日))
受験料
15,000円 (非課税。払込手数料は受験申込者負担)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 800〜1,000時間を1年単位で配分できる、長期の自己管理に実績がある
- 法改正の多い分野の情報を自分で追い続けることが苦にならない
- 法律系試験の合格経験があり、学習の型がすでにできている
通信講座が向いている人
- 合格率5〜6%台・年1回の試験に、独学の試行錯誤で年数を重ねたくない
- 広い試験範囲の優先順位付けを教材設計に任せたい
- 学習ペースの崩れを、スケジュール管理の仕組みで立て直したい
社労士は難易度スコア2位(スコアを算出できる76資格中)の長期戦なので、学習手段の選択そのものが計画に響きます。まず受験資格の確認を済ませてから決めてください。
編集部の見解
社労士の重さは勉強量ではなく落選率。1回で仕上げる前提で計画を組む
ページ上部のスコア内訳バーを見てください。社労士を2位まで押し上げているのは合格率の寄与で、勉強時間の寄与ではありません。勉強時間の目安だけで並べ直せば、社労士より上に来る資格がいくつもあります(上のランキング参照)。社労士は「時間を積めば順番に届く試験」ではなく、同じくらい積んだ人のなかから落とす試験です。ここを取り違えると、努力の方向が総学習時間を増やすことにだけ向かい、点の取りこぼしを潰す作業が後回しになります。
スコアにはもうひとつ、受験資格の加点が乗っています。これは試験そのものの難しさではなく、受けられるかどうかの区分に対する点です。すでに学歴要件を満たしている人にとっては、体感の難易度はスコアが示す位置よりわずかに下だと考えてください。ただし、その加点を外して合格率と勉強時間の2要素だけで並べ直しても、社労士は上位帯に残ります。区分の分を割り引いても軽い試験にはなりません。
試験は年1回・8月です。合格率が一桁の帯で推移している試験を、「毎年受けながら少しずつ仕上げる」計画で走らせないでください。落ちた年の学習は、そのまま次の1回に積み上がるだけです。順番はこうします。まず受験資格を満たしているかを確認する。次に、次の8月までの残り日数を数える。最後に、上の期間表で間に合う行があるかを見る。間に合う行がなければ、狙う年を1年先へ倒したほうが安く済みます。「とりあえず今年も出願する」が一番時間を溶かします。
受験資格を満たしていない人には、入口の作り方まで先に決めておくことを勧めます。上の受験資格の欄にあるとおり、社労士は学歴・実務経験・他の国家試験合格のいずれかが要ります。このうち自分の意思だけで今年から作れるのは、行政書士に合格する道だけです(行政書士試験には受験資格がありません)。逆に、学歴要件で足りている人が行政書士を経由しても、社労士の試験科目は1問も減りません。その場合は回り道になるので、最初から社労士の教材で始めてください。条文の根拠は、下にある行政書士との比較ページに置いています。
取ったあとの効き方も、宅建や簿記とは別の型です。上の表のとおり、社労士は業務独占と名称独占の両方が条文にあります。手続の代行そのものが囲われているので、勤め先の評価に加えて、独立して看板を出す選択肢が実際に残ります。長い準備期間を正当化できるかは、この出口を使うつもりがあるかどうかで決まります。使わないなら、同じ時間で入口の軽い資格を複数取ったほうが投じた時間は回収しやすい。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「勉強量ではなく落選率」の根拠は、上のスコア内訳における合格率の寄与と勉強時間の寄与の差と、勉強時間の目安だけで並べたときの位置(目安の出典: TAC公表値)
- 「受験資格の加点が乗っている」の根拠は、当サイトの算出式(受験資格0.20の加重・算出式ページで公開)と、上の受験資格の区分
- 「加点を外しても上位帯」の根拠は、合格率0.45・勉強時間0.35の2要素だけで並べ直した位置(同じ算出式と同じデータで計算)
- 「1回で仕上げる」の根拠は、上の試験日程(年1回・8月下旬/出典: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター)と、上の合格率の推移表(出典: 厚生労働省発表)
- 「行政書士が唯一自分で作れる入口」の根拠は、上の受験資格の欄(他の国家試験合格)と、行政書士試験に受験資格がないこと(条文の根拠は行政書士との比較ページの出典一覧)
- 「独立の看板になる」の根拠は、上の独占業務・名称独占の表(社会保険労務士法第27条・第26条第1項/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
社労士試験は誰でも受けられますか?
受験資格があります。学歴(大学・短大・高専卒業、大学62単位以上修得等)、実務経験(労働社会保険関連業務に通算3年以上)、他の国家試験合格(行政書士等)のいずれか1つを満たす必要があります(出典: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター・公式)。多くの受験者は学歴要件で満たせます。
合格率はどのくらい低いのですか?
第57回(令和7年度)5.5%・第56回6.9%・第55回6.4%です(出典: 厚生労働省発表)。合格率の低さはスコアを算出できる76資格中5番目で、難易度スコア76.0(2位)を押し上げている最大の要因です。
試験は年に何回ありますか?CBTで受けられますか?
年1回・8月下旬の一発試験のみです(第58回・令和8年度は8月23日(日)。出典: 試験センター・公式)。随時受験できるCBT方式はなく、不合格なら次の機会は翌年8月です。この「機会の少なさ」も学習計画に織り込む必要があります。
行政書士に合格していれば受験資格になりますか?
なります。「他の国家試験合格(行政書士等)」が受験資格の1つとして認められています(出典: 試験センター・公式)。学歴要件を満たさない場合の受験ルートとして使われる組み合わせです。
難易度スコア76.0はどのくらい突出していますか?
スコアを算出できる76資格中2位です。すぐ上が予備試験(76.1)、すぐ下が税理士(75.8)です。合格率5〜6%台と勉強時間の目安800〜1,000時間(出典: TAC公表値)の両方がスコアを押し上げています。
社労士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値68.8です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。
社労士にしかできない仕事はありますか?
あります。労働社会保険諸法令に基づく申請書等の作成・提出代行等(社会保険労務士法第27条)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。名称についても社会保険労務士法第26条第1項で使用が制限されています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
社労士と他の資格の難易度比較
出典