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資格のものさし

測量士と土地家屋調査士はどっちが難しい?

データ比較表(測量士 vs 土地家屋調査士)

項目 測量士 土地家屋調査士
難易度スコア 56.0 67.0
偏差値(難易度スコア換算) 51.8 61.1
難易度順位(スコア算出76資格中) 37位 12位
直近合格率の平均 25.8% 10.3%
勉強時間の目安 300〜500時間 1,000〜1,200時間
受験資格 受験資格なし(誰でも受験可) 受験資格なし(誰でも受験可)
受験料 4,250円 8,300円
試験日程 年1回・筆記試験のみの一発試験。例年5月中旬の日曜実施(令和8年は5月17日。午前10:00〜午後4:00、択一28問+記述)。受験申込受付は令和8年1月5日〜1月22日、合格発表は令和8年7月9日 年1回・2段階。筆記試験は例年10月中旬の日曜(令和8年度は令和8年10月18日。午前の部9:30〜11:30・午後の部13:00〜15:30)、口述試験は翌年1月(令和8年度は令和9年1月21日)。受験申請受付は令和8年7月27日〜8月7日。筆記結果発表は令和9年1月6日、最終合格者発表は令和9年2月15日
実施機関 国土地理院 法務省

合格率の年度別の推移・出典URLは各資格の個別ページ( 測量士土地家屋調査士)に全て掲載しています。

合格率の母集団に関する注意

  • 測量士: 合格率の年度変動が大きい(直近3回で13.0%→40.2%→24.2%)ため単年でなく3回平均で見ること。試験合格のほか養成施設・実務経験による取得ルートが測量法上ある
  • 土地家屋調査士: 合格率は法務省公表の受験者数・合格者数から当サイトが算出した値(最終合格者÷筆記受験者。法務省は合格率そのものを公表していない)。筆記(午前・午後)→口述の多段階試験で、各部に基準点(足切り)がある

母集団や試験段階が異なる合格率は、数字の見た目より意味の差が大きくなります。この違いを吸収するため、当サイトは合格率単体ではなく3要素合成の難易度スコアで比較しています。

どちらを受けるか(データから言えること)

1. 法律で認められる仕事がどう違うか

資格 分類 対象 根拠条文
測量士 業務独占 基本測量・公共測量の技術者業務 測量法第48条第1項
土地家屋調査士 業務独占 不動産の表示に関する登記の調査・測量・申請代理等 土地家屋調査士法第68条第1項
土地家屋調査士 名称独占 土地家屋調査士の名称 土地家屋調査士法第68条第3項

どちらも業務独占資格です。測量士は基本測量・公共測量の技術者業務、土地家屋調査士は不動産の表示に関する登記の調査・測量・申請代理等が、それぞれ資格を持つ人にしかできないと法律で定められています。守っている仕事が別なので、難易度の前にこの違いで選べます。取ったあとに就きたい仕事が上の表のどちらに入るかを先に見てください。

分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。収録資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。

2. そもそも受けられるか(受験の前提条件)

  • 測量士: 受験資格なし(年齢・性別・学歴・実務経験・国籍を問わず受験可)
  • 土地家屋調査士: 受験資格なし(誰でも受験可)。測量士・測量士補・一級/二級建築士は申請により午前の部の試験が免除される

どちらも受験資格がありません。思い立った時点でどちらからでも始められるので、順番は自分の都合で決められます。

この2つ以外も候補に入れ直すなら、分野別のデータ表で受験資格の制限がない資格が各分野の先頭に並びます。

3. 勉強時間の差は、カレンダーだと何ヶ月か

1日の勉強時間 測量士 土地家屋調査士
1時間 9.9〜16.4ヶ月(300〜500日) 32.9〜39.5ヶ月(1000〜1200日)
2時間 4.9〜8.2ヶ月(150〜250日) 16.4〜19.7ヶ月(500〜600日)
3時間 3.3〜5.5ヶ月(100〜167日) 11.0〜13.2ヶ月(334〜400日)

目安の下限どうし・上限どうしで引き算すると、土地家屋調査士のほうが700時間多く必要です。1日2時間のペースなら11.5ヶ月の差になります。難易度スコアの差を「自分のカレンダー上で何ヶ月ぶんか」に置き換えると、こうなります。出典は測量士が東京法経学院(初学者は約300〜500時間。測量士補保持者・実務経験者は100時間程度でも可とする記載あり。参考:アガルート https://www.agaroot.jp/sokuryoshi/column/study-hours/ は約300時間程度・令和7年度合格者アンケート最多帯200〜300時間)、土地家屋調査士がアガルートアカデミー(午後の部約1,000時間+午前免除資格なしの場合は午前の部+200時間で計1,200時間。令和7年度合格者アンケート150名では800〜2,000時間超に分布し最多帯は800〜1,000時間)で、いずれも幅のある目安です。

1日の時間・開始日を自分の数字で入れて完了予定日を出すなら勉強時間シミュレーターを使ってください。上の表は毎日休まず進めた場合の単純計算です。

この比較で扱っていないこと

ここまでが当サイトのデータで言えることです。年収・求人数・就職のしやすさは一次データを持っていないため比較していません(出典を示せない数字は載せない方針です)。収入で選びたい場合は、上の「できる仕事の違い」で見た業務の求人を実際に検索して確かめてください。

測量士は試験を受けなくても資格になる。調査士の午前の部を消せるのも測量士側

測量法第50条は測量士となる資格を6つ挙げています。文部科学大臣の認定を受けた大学で測量に関する科目を修めて卒業し測量に関し1年以上の実務経験を有する者、認定を受けた短期大学等を卒業し3年以上の実務経験を有する者、国土交通大臣の登録を受けた測量に関する専門の養成施設で1年以上学び2年以上の実務経験を有する者、測量士補で登録養成施設において高度の専門の知識及び技能を修得した者、国土地理院の長が行う測量士試験に合格した者、国土交通大臣が同等以上と認定した者です(出典: e-Gov法令検索/2026-08-06確認)。試験合格は6つのうち1つで、学歴と実務経験だけで届く道が用意されています。

土地家屋調査士法第4条が挙げるのは2つだけです。土地家屋調査士試験に合格した者と、法務局または地方法務局で不動産の表示に関する登記の事務に通算10年以上従事し法務大臣が必要な知識及び技能を有すると認めた者です(出典: 同)。実務の道は法務局の職員に限られるので、外から入るなら試験しかありません。

この2つは片方向でつながっています。土地家屋調査士法第6条第5項第1号は「測量士若しくは測量士補又は一級建築士若しくは二級建築士となる資格を有する者」に対し、申請により同条第3項第1号の事項(土地及び家屋の調査及び測量)についての筆記試験、つまり午前の部を免除すると定めています(出典: 同)。逆に、土地家屋調査士の資格が測量士試験を免除する規定は測量法にありません。

試験の形も違います。国土地理院によると、令和8年の測量士試験は午前が択一式28問、午後が記述式で必須問題1題(設問数4問)と選択問題4題(基準点測量、地形・写真測量、地図編集、応用測量)から2題を選ぶ形です。配点は午前が1問25点で700点満点、午後が必須1題300点・選択4題各200点で700点満点。合格には午前が450点以上で、かつ午前と午後の合計が910点以上必要です。受験資格は年齢・性別・学歴・実務経験・国籍に関係なくありません(出典: 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)」/2026-08-06確認)。

仕事の対象も別です。測量法第48条第1項は「技術者として基本測量又は公共測量に従事する者は、第四十九条の規定に従い登録された測量士又は測量士補でなければならない」とし、第2項は測量士が測量に関する計画を作製し、または実施すると定めています。土地家屋調査士法第3条第1項第1号は「不動産の表示に関する登記について必要な土地又は家屋に関する調査又は測量」です(出典: e-Gov法令検索)。国や自治体の測量に従事するのが測量士、登記のために測るのが調査士です。

編集部の見解

調査士を目指すなら、まず測量士補。測量士まで取る必要はない

土地家屋調査士に向かうなら、最初に測量士補を取ってください。免除の条文は「測量士若しくは測量士補又は一級建築士若しくは二級建築士となる資格を有する者」と並べていて、測量士補でも測量士でも効果は同じ、午前の部が丸ごと消えます。測量士補試験は択一式28問だけで、測量士のように午後の記述式がありません。同じ免除を得るのに、軽いほうを選ばない理由がありません。

測量士そのものを取るのは、測量の仕事に就く人だけで十分です。測量法第48条第1項は、技術者として基本測量または公共測量に従事する者を登録された測量士または測量士補に限っています。国や自治体の測量に関わるなら必要な資格ですが、不動産登記のために測るだけなら調査士の資格で足ります。調査士を目標にしている人が測量士まで取りにいくのは、午前の部の免除という目的に対して過剰です。

測量の会社に勤めている人、あるいは測量系の学校を出た人は、測量士の資格を試験なしで得られる可能性があります。測量法第50条は認定を受けた大学の卒業と1年以上の実務、短期大学等の卒業と3年以上の実務などを資格として認めています。自分の学歴と勤務年数が条件に当たるかを、受験勉強を始める前に確認してください。当たるなら、その先の調査士の午前免除も自動的に手に入ります。

どちらの試験を受けるにしても、計算と作図から逃げられません。測量士試験は午前で450点を取れないと、午後がどれだけよくても不合格です。調査士も記述式に重い基準が置かれています。文章を読んで選ぶ試験と同じ準備の仕方では届きません。過去問を解くだけでなく、手を動かして計算を合わせる時間を毎日の学習に組み込んでください。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「測量士補で足りる」の根拠は、土地家屋調査士法第6条第5項第1号が測量士と測量士補を同じ扱いで免除対象にしていることと、国土地理院が公表する測量士補試験の形式(択一式28問のみ)(上の出典一覧)
  • 「測量士は測量の仕事をする人向け」の根拠は、測量法第48条第1項の従事者の限定と、土地家屋調査士法第3条第1項第1号の業務の定め
  • 「試験なしで測量士」の根拠は、測量法第50条第1号〜第4号の資格要件
  • 「計算と作図から逃げられない」の根拠は、測量士試験の合格基準(午前450点以上かつ合計910点以上)と、法務省が公表した令和7年度調査士試験の記述式の基準点
  • 学習量の差は、上の難易度スコアと勉強時間の表(各資格ページの一次データから算出)

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

この比較の算出方法

両資格とも同一の式(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重)に一次データを入れて機械的に比較しています。重みの根拠と偏差値換算の定義は算出式の公開ページ、ほかの資格との比較は資格難易度ランキングにあります。

よくある質問

測量士と土地家屋調査士はどっちが難しいですか?

当サイトの難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)で比較すると、土地家屋調査士が67.0、測量士が56.0で、土地家屋調査士の方が高難度です。偏差値換算では測量士51.8・土地家屋調査士61.1です。

勉強時間はどのくらい違いますか?

測量士は300〜500時間(出典: 東京法経学院(初学者は約300〜500時間。測量士補保持者・実務経験者は100時間程度でも可とする記載あり。参考:アガルート https://www.agaroot.jp/sokuryoshi/column/study-hours/ は約300時間程度・令和7年度合格者アンケート最多帯200〜300時間))、土地家屋調査士は1,000〜1,200時間(出典: アガルートアカデミー(午後の部約1,000時間+午前免除資格なしの場合は午前の部+200時間で計1,200時間。令和7年度合格者アンケート150名では800〜2,000時間超に分布し最多帯は800〜1,000時間))が目安です。学習経験や環境で個人差があるため、幅で見てください。

合格率だけで比べてもいいですか?

合格率は受験資格や母集団の違いで意味が変わるため、単純比較には向きません。当サイトは合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の重みで合成した難易度スコアで比較し、母集団に注意が必要な試験は本文に注記を出しています。

測量士と土地家屋調査士では、できる仕事がどう違いますか?

どちらも業務独占資格です。測量士は基本測量・公共測量の技術者業務、土地家屋調査士は不動産の表示に関する登記の調査・測量・申請代理等が、それぞれ資格を持つ人にしかできないと法律で定められています。守っている仕事が別なので、難易度の前にこの違いで選べます。取ったあとに就きたい仕事が上の表のどちらに入るかを先に見てください。

出典

  1. 測量士 合格率(令和6年)出典: 国土地理院(確認日
  2. 測量士 勉強時間の目安 出典: 東京法経学院(初学者は約300〜500時間。測量士補保持者・実務経験者は100時間程度でも可とする記載あり。参考:アガルート https://www.agaroot.jp/sokuryoshi/column/study-hours/ は約300時間程度・令和7年度合格者アンケート最多帯200〜300時間)(確認日
  3. 令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)(受験資格・試験日・試験問題の形式・合格基準及び配点)出典: 国土地理院(2026-08-06確認)
  4. 土地家屋調査士 合格率(令和7年度(受験4,824/合格489))出典: 法務省(確認日
  5. 土地家屋調査士 合格率(令和6年度(受験4,589/合格505))出典: 法務省(確認日
  6. 土地家屋調査士 合格率(令和5年度(受験4,429/合格428))出典: 法務省(確認日
  7. 土地家屋調査士 勉強時間の目安 出典: アガルートアカデミー(午後の部約1,000時間+午前免除資格なしの場合は午前の部+200時間で計1,200時間。令和7年度合格者アンケート150名では800〜2,000時間超に分布し最多帯は800〜1,000時間)(確認日
  8. 土地家屋調査士 受験料 出典: 法務省(確認日
  9. 土地家屋調査士 試験日程 出典: 法務省(確認日
  10. 測量法第48条(測量士及び測量士補)・第49条(登録)・第50条(測量士となる資格)・第51条(測量士補となる資格)出典: e-Gov法令検索(2026-08-06確認)
  11. 土地家屋調査士法第3条第1項第1号(業務)・第4条(資格)・第6条第3項第5項(試験の内容と免除)出典: e-Gov法令検索(2026-08-06確認)
  12. 令和7年度土地家屋調査士試験の最終結果について(筆記試験合格点と各基準点)出典: 法務省(2026-08-06確認)