注意
合格率の年度変動が大きい(直近3回で13.0%→40.2%→24.2%)ため単年でなく3回平均で見ること。
試験合格のほか養成施設・実務経験による取得ルートが測量法上ある
測量士の偏差値(難易度スコア換算)
測量士の偏差値は51.7です(スコアを算出できる77資格中34位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|測量士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
測量士の独占業務・設置義務(根拠条文)
測量士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 基本測量・公共測量の技術者業務 | 測量法第48条第1項 |
- 測量法第48条第1項: 測量士は、測量に関する計画を作製し、または実施します(同条2項)。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
測量士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している測量士の動画は4本(ショート4本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は25.8%。受かるのはおよそ4人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|測量士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和8年 | 24.2% |
| 令和7年 | 40.2% |
| 令和6年 | 13.0% |
図|測量士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は300〜500時間です。
図|測量士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
測量士補保持者・実務経験者は100時間程度でも可とする記載あり。参考:アガルート https://www.agaroot.jp/sokuryoshi/column/study-hours/ は約300時間程度・令和7年度合格者アンケート最多帯200〜300時間)・確認2026-07-18)。目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると51番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら5〜8か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 9.9〜16.4ヶ月 | 300〜500日 |
| 2時間 | 4.9〜8.2ヶ月 | 150〜250日 |
| 3時間 | 3.3〜5.5ヶ月 | 100〜167日 |
出典: 東京法経学院(初学者は約300〜500時間。測量士補保持者・実務経験者は100時間程度でも可とする記載あり。参考:アガルート https://www.agaroot.jp/sokuryoshi/column/study-hours/ は約300時間程度・令和7年度合格者アンケート最多帯200〜300時間)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(測量士が選ばれた状態で開きます)。
測量士の試験の形式(一次出典)
午前の択一式と午後の記述式を同じ日に実施します。午前の点数だけで先に足切りがかかる二段構えです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 午前は択一式で計28問。午後は記述式で、必須問題1題(設問4問)と選択問題4題(各設問3問)の計16問 |
| 試験時間 | 午前10時〜午後4時(午後0時30分〜1時30分は休憩) |
| 配点 | 午前は1問25点で700点満点。午後は必須問題1題300点、選択問題4題が各200点で700点満点 |
| 合格基準 | 午前が450点以上で、かつ午前と午後の合計が910点以上 |
| 受験資格 | 年齢、性別、学歴、実務経験及び国籍に関係なく受験できる |
午後の選択問題は基準点測量、地形・写真測量、地図編集、応用測量の4題から2題を受験者が任意に選べます。午前が450点に届かない場合は、午後の答案の出来にかかわらず合格しません。不合格者には試験結果に添えて成績が通知されます。
出典: 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし(年齢・性別・学歴・実務経験・国籍を問わず受験可)(区分: 誰でも受験可)
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
測量士は入口と本番のどちらで絞る試験か
測量士は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア74.2)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|測量士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・筆記試験のみの一発試験。
- 例年5月中旬の日曜実施(令和8年は5月17日。午前10:00〜午後4:00、択一28問+記述)。
- 受験申込受付は令和8年1月5日〜1月22日、合格発表は令和8年7月9日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年5月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
4,250円
試験手数料4,250円(測量士補は2,850円)。収入印紙を願書貼付欄に貼って納付(地方自治体発行の収入証紙・現金・郵便切手は不可。受験しなかった場合も返還されない)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 教材費だけで挑める。測量士補レベルの計算(三角関数・座標計算)に慣れている人向け
- 過去問が国土地理院サイトで公開されており、出題パターンの反復練習がしやすい
- 午後の記述式も、過去問の模範解答ベースで自力演習が可能
通信講座が向いている人
- 計算問題の解法を体系的に短時間で押さえたい(独学だと解法の遠回りが起きやすい)
- 年1回の試験に向けて、5月から逆算した学習ペースを管理してほしい
測量士は年度によって合格率が大きく振れる試験のため、どの年に当たっても届く水準まで計算力を仕上げておくのが安全です。測量士補からのステップアップか、いきなり士に挑むかを先に決めると教材選びが楽になります。
編集部の見解
測量士は、単年の合格率が難易度の説明にならない試験。平均に届く力ではなく、下振れした年でも届く力で仕上げてください
上のレンジバーを見てください。帯が長く伸びていて、この試験の振れ幅は収録資格の中央値より大きい側です。当サイトの難易度スコアが使っているのは平均の1点だけなので、この幅はスコアに入っていません。34位という位置も、その前後の並びも、幅を平均へ潰したあとの座標です。すぐ上がシステム監査(52.1)、すぐ下がシステムアーキテクト(51.5)です。
平均は25.8%。ただし、あなたが実際に受けるのは、そのうちのどれか1回です。だから仕上げる水準は「平均に届く力」ではなく「帯の下端に当たった年でも届く力」になります。単年の数字を見て易しそうだと判断するのも、難しそうだと諦めるのも、この表の読み方としては外れています。
手続きの締切が学習開始より先に来ます。試験は5月中旬ですが、受験申込の受付は年明けすぐの3週間ほどで閉じます。5月に向けて動き出そうと思った時点で、その年の窓は終わっています。受験料は収入印紙で納付し、受けなかった場合も返りません。申込を落とすとそれだけで1年先送りです。上の期間表で自分の行を選ぶ前に、まず1月の予定を押さえてください。
そもそも試験を受けるかどうかから決められます。測量法には試験合格のほかに養成施設や実務経験による取得ルートがあります(上の注意書き)。測量系の学校を出て現場で年数を積む予定の人にとって、この試験は必ず通る関門ではありません。自分がどのルートに乗っているかを確かめないまま教材を買うと、通らなくてよい道を通ることになります。
逆に、学歴も実務年数も持たずに資格だけ先に欲しい人にとっては、入口の制限がないので試験が最短の経路になります。
測量士補との違いは、条文の別々の場所にあるわけではありません。基本測量・公共測量に技術者として従事できるのは登録された測量士か測量士補で、2つは測量法第48条第1項の同じ項に並んで書かれています。分けているのは同じ条の2項と3項で、計画を作製し実施できるのが測量士、その計画に従うのが測量士補です(表の注記)。
測量士を取って増えるのは、計画を作る側に回れるかどうかです。ここが自分の仕事に関係しないなら、測量士補(39.4)で止めるという判断も成り立ちます。
土地家屋調査士(64.2)を視野に入れている人には、日程の並びが噛み合います。測量士の合格発表は7月上旬で、調査士の受験申請受付は7月下旬から8月上旬(土地家屋調査士ページの試験日程)。同じ年のうちに午前免除の申請へ接続できる順番です。
ただし午前免除を作るだけが目的なら、上の勉強時間の欄と測量士補ページの勉強時間の欄を並べて比べてください。目安の300〜500時間をかけて測量士まで取る意味があるのは、計画を作る側の仕事を引き受けるときです。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「振れ幅が中央値より大きい」の根拠は、上のレンジバーの要約(収録資格の振れ幅の中央値との比較)と、上の合格率の推移表(出典: 国土地理院)
- 「スコアは平均1点しか使っていない」の根拠は、当サイトの算出式(合格率スコア=100−直近3回の平均合格率/算出式ページで公開)と、上の注意書き(年度変動が大きいため3回平均で見る旨)
- 「申込は年明けの3週間で閉じる」の根拠は、上の試験日程(受験申込受付期間と試験日・合格発表日/出典: 国土地理院)と、上の受験料の欄(収入印紙で納付・受験しなかった場合も返還されない旨)
- 「試験以外の取得ルートがある」の根拠は、上の注意書き(試験合格のほか養成施設・実務経験による取得ルートが測量法上ある旨)と、上の受験資格の欄(受験資格なし/出典: 国土地理院)
- 「測量士と測量士補は同じ項に並ぶ」の根拠は、上の独占業務の表とその注記(測量法第48条第1項/条文本文と機械照合済み。計画の作製・実施は測量士、計画に従うのが測量士補という同条2項・3項の区別)
- 「調査士の出願に接続できる」の根拠は、上の試験日程(合格発表は7月上旬/出典: 国土地理院)と、土地家屋調査士ページの受験資格の欄・試験日程(測量士は申請により午前の部が免除される旨と受験申請受付期間/出典は同ページ)
よくある質問
測量士に受験資格はありますか?
ありません。年齢・性別・学歴・実務経験・国籍を問わず受験できます(出典: 国土地理院)。なお試験に合格する以外に、大学等で測量科目を修めて実務経験を積む取得ルートも測量法で定められています。試験は口述なしの筆記一発型です。
測量士の合格率は?
年度による変動がかなり大きい試験です。直近3年は13%から40%まで動きました(出典: 国土地理院)。単年の数字で難易度を判断せず、複数年の平均で見ることをおすすめします。当サイトのスコアも直近3回の平均を使い、年度ごとの数字は上の推移表にあります。
測量士の合格に必要な勉強時間は?
初学者で300〜500時間が目安です(出典: 東京法経学院)。測量士補に合格済みの人や実務経験者は、100〜300時間程度まで短くなるとされています。午前は択一28問、午後は記述式。計算問題の比重が大きい試験です。
難易度スコア51.9は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中34位です。合格率の3回平均は25.8%で、測量士補(39.4)より一段上の中位〜上位の帯に入ります。土地家屋調査士(64.2)の午前免除資格としても使えるため、調査士を目指す人の通過点にもなっています。
測量士試験はいつ行われますか?
年1回、例年5月中旬の日曜です(出典: 国土地理院)。申込受付は1月中と早く、年明けすぐに手続きが要ります。受験手数料は4,250円(収入印紙で納付)で、合格発表は7月上旬です。
測量士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値51.7です(難易度スコア51.9・スコアを算出できる77資格中34位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
測量士にしかできない仕事はありますか?
あります。基本測量・公共測量の技術者業務(測量法第48条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
測量士と他の資格の難易度比較
出典