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資格のものさし

精神保健福祉士と社会福祉士はどっちが難しい?

データ比較表(精神保健福祉士 vs 社会福祉士)

項目 精神保健福祉士 社会福祉士
難易度スコア 41.6 47.9
偏差値(難易度スコア換算) 39.5 44.9
難易度順位(スコア算出76資格中) 64位 53位
直近合格率の平均 73.1% 58.4%
勉強時間の目安 200〜400時間 150〜450時間
受験資格 受験資格あり(学歴・養成課程・前提資格など) 受験資格あり(学歴・養成課程・前提資格など)
受験料 24,140円 19,370円
試験日程 年1回。筆記試験は1月末から2月上旬の土日2日間(第28回は令和8年1月31日・2月1日) 年1回。筆記試験は2月上旬(第38回は令和8年2月1日)
実施機関 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

合格率の年度別の推移・出典URLは各資格の個別ページ( 精神保健福祉士社会福祉士)に全て掲載しています。

合格率の母集団に関する注意

  • 精神保健福祉士: 合格率は7〜8割で福祉系国家資格の中では高め(第26回70.4%・第27回70.7%・第28回78.2%。出典: 社会福祉振興・試験センターの合格発表資料)。ただし受験資格に保健福祉系の養成課程が必要で、母集団が福祉系の学習者に絞られている。社会福祉士と共通科目があり、同時受験や科目免除の制度がある。第27回から教育課程が変わり、出題が163問から132問になった
  • 社会福祉士: 合格率は近年の出題・制度変更で大きく上昇した(第35回44.2%→第36回58.1%→第37回56.3%→第38回60.7%)。それ以前は30%前後で推移していた。18科目群すべてで得点が必要で、無得点科目群があると不合格になる

母集団や試験段階が異なる合格率は、数字の見た目より意味の差が大きくなります。この違いを吸収するため、当サイトは合格率単体ではなく3要素合成の難易度スコアで比較しています。

どちらを受けるか(データから言えること)

1. 法律で認められる仕事がどう違うか

資格 分類 対象 根拠条文
精神保健福祉士 名称独占 精神保健福祉士の名称 精神保健福祉士法第42条
社会福祉士 名称独占 社会福祉士の名称 社会福祉士及び介護福祉士法第48条第1項

どちらにも業務独占の規定はありません。精神保健福祉士は名称独占で、精神保健福祉士法第42条により資格がないと名称を名乗れません。ただし名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は禁じられていません。社会福祉士は名称独占で、社会福祉士及び介護福祉士法第48条第1項により資格がないと名称を名乗れません。ただし名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は禁じられていません。資格がないとできない仕事、という理由で選ぶ材料はこの2つの間には無いので、下の受験資格と勉強時間のほうで判断することになります。

分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。収録資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。

2. そもそも受けられるか(受験の前提条件)

  • 精神保健福祉士: 受験資格あり。保健福祉系大学等(指定科目履修)・短期養成施設・一般養成施設のいずれかの修了が必要。ルートにより相談援助の実務経験も求められる(出典: 社会福祉振興・試験センター)
  • 社会福祉士: 受験資格あり。福祉系大学等(指定科目履修)・短期養成施設・一般養成施設のいずれかの修了が必要。ルートにより相談援助の実務経験が求められる場合もある(出典: 社会福祉振興・試験センター)

どちらにも受験の前提条件があります。条件の中身が違うので、いま自分がどちらの条件を満たしているかで、受けられる側が先に決まることがあります。

この2つ以外も候補に入れ直すなら、分野別のデータ表で受験資格の制限がない資格が各分野の先頭に並びます。

3. 勉強時間の差は、カレンダーだと何ヶ月か

1日の勉強時間 精神保健福祉士 社会福祉士
1時間 6.6〜13.2ヶ月(200〜400日) 4.9〜14.8ヶ月(150〜450日)
2時間 3.3〜6.6ヶ月(100〜200日) 2.5〜7.4ヶ月(75〜225日)
3時間 2.2〜4.4ヶ月(67〜134日) 1.6〜4.9ヶ月(50〜150日)

勉強時間の目安は精神保健福祉士が200〜400時間、社会福祉士が150〜450時間で、幅が重なっています。下限どうし・上限どうしで逆転するため、どちらが何時間多いとは言えません。学習量では差が付かないので、下の受験資格と試験の中身のほうで判断してください。出典は精神保健福祉士が予備校公表値(目安約300時間・社会福祉士と同程度)、社会福祉士がアガルート/ユーキャン(目安約300時間・合格者の勉強時間は150〜450時間が中心)で、いずれも幅のある目安です。

1日の時間・開始日を自分の数字で入れて完了予定日を出すなら勉強時間シミュレーターを使ってください。上の表は毎日休まず進めた場合の単純計算です。

この比較で扱っていないこと

ここまでが当サイトのデータで言えることです。年収・求人数・就職のしやすさは一次データを持っていないため比較していません(出典を示せない数字は載せない方針です)。収入で選びたい場合は、上の「できる仕事の違い」で見た業務の求人を実際に検索して確かめてください。

12科目は同じ試験。片方に登録すると、もう片方でその12科目が免除される

精神保健福祉士国家試験と社会福祉士国家試験には、同じ12科目が出ます。医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム、社会福祉の原理と政策、社会保障、権利擁護を支える法制度、地域福祉と包括的支援体制、障害者福祉、刑事司法と福祉、ソーシャルワークの基盤と専門職、ソーシャルワークの理論と方法、社会福祉調査の基礎。社会福祉振興・試験センターはこれを両試験の共通科目と呼んでいます。これに加えて、社会福祉士には高齢者福祉・児童家庭福祉・貧困に対する支援・保健医療と福祉を含む7科目が、精神保健福祉士には精神医学と精神医療・精神保健福祉の原理・精神障害リハビリテーション論を含む6科目が出ます(出典: 社会福祉振興・試験センター/2026-08-05確認)。

免除は双方向です。社会福祉士として登録を受けている人は、申請により精神保健福祉士試験でこの12科目が免除されます。精神保健福祉士として登録を受けている人も、申請により社会福祉士試験で同じ12科目が免除されます。どちらも受験申し込み時の申請制で、相手方の登録証(登録番号)が要ります。インターネット申し込みの手続きのなかで科目免除申請の有無を「有」にする形です(出典: 同)。

同時受験の制度もあります。北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・広島県・福岡県の7試験地で実施され、インターネット申し込みの「試験種類選択」で同時受験を選びます。2日間に分けて両試験の科目を受けます。受験手数料は、第28回・第38回では精神保健福祉士のみ24,140円、社会福祉士のみ19,370円、同時受験36,360円、共通科目免除で受ける場合は精神保健福祉士18,820円・社会福祉士16,230円でした(出典: 同)。手数料は回ごとに改定されるため、申し込み前に受験する回の額を確認してください。

編集部の見解

両方の受験資格を満たしているなら、同時受験が正解

12科目が共通ということは、別々の年に受けると同じ12科目を2回勉強することになります。免除が効くのは2回目からで、1回目はどちらの試験でもその12科目を解きます。同時受験なら、その12科目の学習が1回で両方の合格につながります。第28回・第38回の額で見ると、手数料も単独受験を2回に分けるより安く収まりました。両方の養成課程を終えていて受験資格が2つそろっているなら、迷わず同時受験を選んでください。

受験資格が片方しかない、あるいは学習に割ける時間が限られていて1つに絞るなら、決め手はスコアの差ではありません。上の表のとおり、この2つはどちらも名称独占で、業務独占の規定がありません。資格を持たない人がその仕事をしてはいけない、という線がどちらにも引かれていないので、「資格がないとできない仕事」を理由にした選び分けができないのです。代わりに専門科目の顔ぶれを見てください。精神医学と精神医療・精神障害リハビリテーション論が並ぶのが精神保健福祉士、高齢者福祉・児童家庭福祉・貧困に対する支援が並ぶのが社会福祉士です。精神科医療や精神保健の現場に軸足を置くなら前者、対象を絞らず福祉全般で相談援助に就くなら後者を取ってください。

先に片方だけ取って後から足す場合は、順番はどちらからでも構いません。免除が双方向に効くからです。ただし免除の申請には相手方の登録証が要るので、合格したら登録まで済ませておいてください。合格しただけでは次の試験の免除申請ができません。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 同時受験を勧める根拠は、共通科目が12科目であること・免除が双方向であること・同時受験制度が7試験地で実施されることの3点で、いずれも社会福祉振興・試験センターの公表(上の出典一覧)
  • 手数料の比較は、同センターが公表した第28回・第38回の額の引き算。回ごとに改定されるため額は本文に固定していません
  • 「業務独占の規定がない」は、上の「法律で認められる仕事がどう違うか」の表。根拠条文はe-Gov法令検索の本文と機械照合しています
  • 専門科目の顔ぶれは両試験の試験概要ページに載る科目一覧(上の出典一覧)

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

この比較の算出方法

両資格とも同一の式(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重)に一次データを入れて機械的に比較しています。重みの根拠と偏差値換算の定義は算出式の公開ページ、ほかの資格との比較は資格難易度ランキングにあります。

よくある質問

精神保健福祉士と社会福祉士はどっちが難しいですか?

当サイトの難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)で比較すると、社会福祉士が47.9、精神保健福祉士が41.6で、社会福祉士の方が高難度です。偏差値換算では精神保健福祉士39.5・社会福祉士44.9です。

勉強時間はどのくらい違いますか?

精神保健福祉士は200〜400時間(出典: 予備校公表値(目安約300時間・社会福祉士と同程度))、社会福祉士は150〜450時間(出典: アガルート/ユーキャン(目安約300時間・合格者の勉強時間は150〜450時間が中心))が目安です。学習経験や環境で個人差があるため、幅で見てください。

合格率だけで比べてもいいですか?

合格率は受験資格や母集団の違いで意味が変わるため、単純比較には向きません。当サイトは合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の重みで合成した難易度スコアで比較し、母集団に注意が必要な試験は本文に注記を出しています。

精神保健福祉士と社会福祉士では、できる仕事がどう違いますか?

どちらにも業務独占の規定はありません。精神保健福祉士は名称独占で、精神保健福祉士法第42条により資格がないと名称を名乗れません。ただし名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は禁じられていません。社会福祉士は名称独占で、社会福祉士及び介護福祉士法第48条第1項により資格がないと名称を名乗れません。ただし名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は禁じられていません。資格がないとできない仕事、という理由で選ぶ材料はこの2つの間には無いので、下の受験資格と勉強時間のほうで判断することになります。

出典

  1. 精神保健福祉士 試験日程 出典: 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(確認日
  2. 社会福祉士 勉強時間の目安 出典: アガルート/ユーキャン(目安約300時間・合格者の勉強時間は150〜450時間が中心)(確認日
  3. 社会福祉士 受験料 出典: 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(確認日
  4. 社会福祉士 試験日程 出典: 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(確認日
  5. 社会福祉士 合格率(第36回・令和5年度(受験34,539/合格20,050))出典: 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター(確認日
  6. 精神保健福祉士国家試験の科目免除(社会福祉士登録者の共通科目12科目)と同時受験の試験地・申し込み方法 出典: 社会福祉振興・試験センター(2026-08-05確認)
  7. 社会福祉士国家試験の科目免除(精神保健福祉士登録者の共通科目12科目)出典: 社会福祉振興・試験センター(2026-08-05確認)
  8. 精神保健福祉士国家試験の試験科目(共通12科目・専門6科目)と受験手数料(第28回)出典: 社会福祉振興・試験センター(2026-08-05確認)
  9. 社会福祉士国家試験の試験科目(共通12科目・専門7科目)と受験手数料 出典: 社会福祉振興・試験センター(2026-08-05確認)