注意
合格率は7〜8割で福祉系国家資格の中では高め(第26回70.4%・第27回70.7%・第28回78.2%。出典: 社会福祉振興・試験センターの合格発表資料)。
- ただし受験資格に保健福祉系の養成課程が必要で、母集団が福祉系の学習者に絞られている。
- 社会福祉士と共通科目があり、同時受験や科目免除の制度がある。
- 第27回から教育課程が変わり、出題が163問から132問になった
精神保健福祉士の偏差値(難易度スコア換算)
精神保健福祉士の偏差値は40.5です(スコアを算出できる77資格中62位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|精神保健福祉士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
精神保健福祉士の独占業務・設置義務(根拠条文)
精神保健福祉士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 精神保健福祉士の名称 | 精神保健福祉士法第42条 |
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は73.1%。受かるのはおよそ10人に7人です。回ごとの値は下の表に。
図|精神保健福祉士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第28回・令和7年度(受験7,107/合格5,558) | 78.2% |
| 第27回・令和6年度(受験6,642/合格4,694) | 70.7% |
| 第26回・令和5年度(受験6,978/合格4,911) | 70.4% |
図|精神保健福祉士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
合格基準点(合格ライン)
直近の第28回(令和7年度)は62点(132点満点の約4.5割)が合格ラインでした。総得点の基準点に加えて、全科目群で得点があることが条件です(得点のない科目群があれば不合格)。
合格ラインは実施のたびに決まります。収録2回では満点の47〜53%のあいだで動きました。
図|精神保健福祉士の合格基準点の推移(総得点(132点)・現行課程・収録2回)
図の詳しい読み方
縦軸は60〜72点に拡大しているので、傾きをそのまま難しさの変化と読まないでください。
科目ごとの基準点と、基準が動いた回
第27回から新しい教育課程の試験になり、出題が163問から132問へ減りました。満点が変わると点数をそのまま前の回と比べられないため、132点満点の回だけをこの系列にしています(第26回以前は別系列)。科目群は9つで、そのすべてで得点が要ります。
共通科目は社会福祉士と同じ問題ですが、基準点は総得点に対して決まるので、同じ年度の社会福祉士の基準点とは別の数字になります。
- 続けて実施された回のあいだで最も大きく動いたのは、第27回(令和6年度)から第28回(令和7年度)への8点。
- 第27回(令和6年度)・総得点132点に対し、得点70点以上: 新しい教育課程での最初の回
出典: 社会福祉振興・試験センター「精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について」(回ごとの公表資料)。回ごとの出典URLと他の試験との比較は 合格点の推移に。
勉強時間の目安
目安は200〜400時間です。
図|精神保健福祉士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると45番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら3〜7か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 6.6〜13.2ヶ月 | 200〜400日 |
| 2時間 | 3.3〜6.6ヶ月 | 100〜200日 |
| 3時間 | 2.2〜4.4ヶ月 | 67〜134日 |
出典: 予備校公表値(目安約300時間・社会福祉士と同程度)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(精神保健福祉士が選ばれた状態で開きます)。
精神保健福祉士の試験の形式(一次出典)
2日間に分けて実施し、初日の午後が専門科目6科目、2日目の午前が共通科目12科目です。試験地は7か所だけです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 第28回は令和8年1月31日(土)午後と2月1日(日)午前 |
| 専門科目 | 精神医学と精神医療、現代の精神保健の課題と支援、精神保健福祉の原理、ソーシャルワークの理論と方法(専門)、精神障害リハビリテーション論、精神保健福祉制度論の6科目 |
| 共通科目 | 医学概論、心理学と心理的支援、社会学と社会システム、社会福祉の原理と政策、社会保障ほか計12科目 |
| 試験地 | 7試験地(北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県) |
| 受験手数料 | 精神保健福祉士のみ24,140円、社会福祉士と同時受験36,360円、共通科目免除での受験18,820円 |
試験地は7か所で、同じ試験センターが実施する社会福祉士国家試験の24試験地とは移動の前提が違います。共通科目12科目は社会福祉士と同じ並びで、共通科目免除で受験すると手数料が18,820円に下がります。
出典: 社会福祉振興・試験センター「精神保健福祉士国家試験 資格制度の概要」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり。保健福祉系大学等(指定科目履修)・短期養成施設・一般養成施設のいずれかの修了が必要。(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
ルートにより相談援助の実務経験も求められる(出典: 社会福祉振興・試験センター)
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
精神保健福祉士は入口と本番のどちらで絞る試験か
精神保健福祉士は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア26.9)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|精神保健福祉士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。筆記試験は1月末から2月上旬の土日2日間
第28回は令和8年1月31日・2月1日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年1月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
24,140円
精神保健福祉士のみ受験の場合。社会福祉士との同時受験や共通科目免除では異なる
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。共通科目と専門科目を独力で周回できる人向け
- 勉強時間200〜400時間を、1月末から2月の筆記まで自分で配分できる
- 社会福祉士と同時受験するなら、共通科目を一度の学習でまとめて対策できる
通信講座が向いている人
- 精神保健福祉の専門科目や、共通科目の広い範囲を効率よく押さえたい
- 社会福祉士との同時受験や科目免除をどう使うか、戦略づくりを仕組みに任せたい
精神保健福祉士は社会福祉士と共通科目があり、同時受験や免除の使い方で学習量が変わります。講座選びの前に、まず社会福祉士も目指すのかを決めると、対策の全体像がはっきりします。
編集部の見解
精神保健福祉士のスコアで最も長い帯は、社会福祉士と同じ資料から来ています。この資格だけを測った数字ではありません
上のスコア内訳を開いてください。3本の帯のうち、点をいちばん多く運んでいるのは勉強時間。ところが上の勉強時間の欄の出典表記には社会福祉士と同程度と書いてあり、リンク先も社会福祉士の対策記事と同じものです。スコアの主成分は、この資格を単独で測った値ではありません。
当サイトは勉強時間の一次出典が取れない資格のスコアを出しませんが、この資格は別の資格の目安を当てた状態で算出されています。出典なしとスコア算出の中間にあたる置き方で、式の弱いところです。37.0という数字と62位という位置(すぐ上が乙4(38.7)、すぐ下がビジ法2級(37.0)です)は、そのうえで読んでください。
同じことが、2つの資格を足し算するときにも効きます。この試験は社会福祉士と共通科目を持ち、同時受験も科目免除もできます。ところが当サイトは2つの資格を独立に採点するので、共通する学習が2ページに二重で計上されます。両方を狙う人が実際に負う量は、2ページのスコアを足したものより小さい。先に単独か同時かを決めて、時間の見積もりを1本にまとめてください。
当サイトが持っていない数字もはっきりさせておきます。上の受験料の欄は精神保健福祉士のみ受験の場合の額で、同時受験や共通科目免除では異なります。日程も、上の試験日程に出ているのは筆記の期間だけで、社会福祉士の筆記の日がこの資格の2日目と重なります。金額と時間割の最終確認は、試験センターの受験の手引でしてください。ここに推測の数字は置きません。
向き先はこう分かれます。精神保健福祉の領域で働く席に就くつもりで、上の受験資格の欄にある養成課程のどれかに乗れるなら、この試験は年1回・冬の2日間に寄せて組めます。合格率は直近の回で一段上がりましたが、基準点は試験のあとに決まる値なので、当たり年を待つ組み方はできません。
福祉系の資格をもう1枚という動機で社会福祉士に足すつもりなら、先に上の受験資格の欄を見てください。共通科目が重なるのは学習の話にとどまります。受験資格は別々です。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「点をいちばん多く運んでいるのが勉強時間」の根拠は、上のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページで公開)
- 「その勉強時間が社会福祉士と同じ資料から来ている」の根拠は、上の勉強時間の欄の出典表記(予備校公表値・目安約300時間・社会福祉士と同程度)と、社会福祉士ページの勉強時間の欄が同じ出典URLを指していること
- 「共通科目があり同時受験・免除ができる」の根拠は、上の注意書きと上の受験資格の欄(出典: 社会福祉振興・試験センター)
- 「同時受験のときの額が表にない」の根拠は、上の受験料の欄の注記(精神保健福祉士のみ受験の場合の額/出典: 厚生労働省)
- 「筆記の日が社会福祉士と重なる」の根拠は、上の試験日程と社会福祉士ページの試験日程(第28回の2日目と社会福祉士の第38回が同じ日/出典: 社会福祉振興・試験センター)
- 「合格率が直近の回で一段上がった」の根拠は、上の合格率の推移表と上の合格率のレンジバー(振れ幅と、振れ幅を算出できた資格の中央値を併記/出典: 社会福祉振興・試験センター)
よくある質問
精神保健福祉士国家試験に受験資格はありますか?
あります。保健福祉系大学等で指定科目を修めるか、短期養成施設・一般養成施設を修了するなど、いずれかのルートを満たす必要があります(出典: 社会福祉振興・試験センター)。ルートによっては相談援助の実務経験も求められます。社会福祉士と共通する科目が多く、両方を目指す人もいます。
精神保健福祉士国家試験の合格率は?
直近の第28回は78.2%=受験者の5人に4人近くが合格しました(出典: 社会福祉振興・試験センター)。その前の2回は7割台で、福祉系では高めの水準です。ただし、これは受験資格(養成課程)を満たした人の中での数字になります。
精神保健福祉士の合格に必要な勉強時間は?
目安は約200〜400時間で、社会福祉士と同程度です(出典: 予備校公表値)。精神保健福祉の専門科目に加え、社会福祉士と共通する科目も出題されます。共通科目免除の制度を使えるかで、必要な学習量が変わります。
難易度スコア37.0は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中62位です。合格率が7〜8割(平均73.1%)と高めのため、受験資格の要件があってもスコアは中位に収まります。社会福祉士(43.2)に近い帯です。
精神保健福祉士試験はいつ・社会福祉士と一緒に受けられますか?
年1回。1月末から2月上旬の土日2日間、筆記だけで行われます(出典: 社会福祉振興・試験センター)。社会福祉士と共通科目があり、同じ時期に両方を同時受験することも、片方の合格者が共通科目の免除を受けることもできます。専門は精神保健福祉の分野で、精神科医療や地域の相談支援に関わる知識が問われます。
精神保健福祉士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値40.5です(難易度スコア37.0・スコアを算出できる77資格中62位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
精神保健福祉士に独占業務はありますか?
業務独占の規定は確認できませんでした。精神保健福祉士の名称(精神保健福祉士法第42条)が定められており、資格がないとその名称を名乗れません(名称独占)。名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は法律で禁じられていません。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
精神保健福祉士と他の資格の難易度比較
出典