注意
合格率は近年の出題・制度変更で大きく上昇した(第35回44.2%→第36回58.1%→第37回56.3%→第38回60.7%)。
- それ以前は30%前後で推移していた。
- 18科目群すべてで得点が必要で、無得点科目群があると不合格になる
社会福祉士の偏差値(難易度スコア換算)
社会福祉士の偏差値は45.2です(スコアを算出できる77資格中54位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|社会福祉士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
社会福祉士の独占業務・設置義務(根拠条文)
社会福祉士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 社会福祉士の名称 | 社会福祉士及び介護福祉士法第48条第1項 |
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
社会福祉士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している社会福祉士の動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は58.4%。受かるのはおよそ10人に6人です。回ごとの値は下の表に。
図|社会福祉士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第38回・令和7年度(受験25,430/合格15,438) | 60.7% |
| 第37回・令和6年度(受験27,616/合格15,561) | 56.3% |
| 第36回・令和5年度(受験34,539/合格20,050) | 58.1% |
図|社会福祉士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
合格基準点(合格ライン)
直近の第38回(令和7年度)は50点(129点満点の約4割)が合格ラインでした。総得点の基準点に加えて、全科目群で得点があることが条件です(得点のない科目群があれば不合格)。
合格ラインは実施のたびに決まります。収録2回では満点の38.8〜48.1%のあいだで動きました。
図|社会福祉士の合格基準点の推移(総得点(129点)・現行課程・収録2回)
図の詳しい読み方
縦軸は48〜64点に拡大しているので、傾きをそのまま難しさの変化と読まないでください。
科目ごとの基準点と、基準が動いた回
第37回から新しい教育課程の試験になり、出題が150問から129問へ減りました。満点が変わると点数をそのまま前の回と比べられないため、129点満点の回だけをこの系列にしています(第36回以前は別系列)。科目群は6つで、そのすべてで得点が要ります。
公式の注記は「総得点の60%程度を基準とし、問題の難易度で補正した」ですが、第38回に公表された基準点は129点中50点でした。
- 続けて実施された回のあいだで最も大きく動いたのは、第37回(令和6年度)から第38回(令和7年度)への12点。
- 第37回(令和6年度)・総得点129点に対し、得点62点以上: 新しい教育課程での最初の回
出典: 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験の合格基準及び正答について」(回ごとの公表資料)。回ごとの出典URLと他の試験との比較は 合格点の推移に。
勉強時間の目安
目安は150〜450時間です。
図|社会福祉士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると42番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら2〜7か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 4.9〜14.8ヶ月 | 150〜450日 |
| 2時間 | 2.5〜7.4ヶ月 | 75〜225日 |
| 3時間 | 1.6〜4.9ヶ月 | 50〜150日 |
出典: アガルート/ユーキャン(目安約300時間・合格者の勉強時間は150〜450時間が中心)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(社会福祉士が選ばれた状態で開きます)。
社会福祉士の試験の形式(一次出典)
19科目の筆記試験を1日で実施します。精神保健福祉士との同時受験や共通科目免除の枠が制度として用意されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 筆記試験。第38回の試験科目は19科目 |
| 試験日 | 第38回は令和8年2月1日(日)の午前と午後 |
| 試験地 | 24試験地 |
| 受験手数料 | 社会福祉士のみ19,370円、精神保健福祉士と同時受験36,360円、共通科目免除での受験16,230円 |
| 合格発表 | 第38回は令和8年3月3日(火)に試験センターのホームページへ掲載 |
試験科目が19並ぶ一方、試験地は24都道府県に絞られています。精神保健福祉士と同時に受験する枠が用意されていて、その場合の手数料は36,360円(社会16,840円+精神19,520円)と、それぞれ単独で申し込むより低く設定されています。
出典: 社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験 資格制度の概要」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり。福祉系大学等(指定科目履修)・短期養成施設・一般養成施設のいずれかの修了が必要。(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
ルートにより相談援助の実務経験が求められる場合もある(出典: 社会福祉振興・試験センター)
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
社会福祉士は入口と本番のどちらで絞る試験か
社会福祉士は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア41.6)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|社会福祉士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。筆記試験は2月上旬
第38回は令和8年2月1日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年2月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
19,370円
社会福祉士のみ受験の場合。精神保健福祉士との同時受験や共通科目免除では異なる
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。18科目群のテキストと過去問を独力で周回できる人向け
- 勉強時間150〜450時間を、2月の筆記試験まで自分で配分できる
- 相談援助の現場経験があり科目内容に土地勘がある人は、独学と相性がよい
通信講座が向いている人
- 18科目群と広く、無得点科目群を作れない試験で、範囲の優先順位づけを仕組みに任せたい
- 働きながらの受験で、半年前後の学習ペース管理を外部に支えてほしい
社会福祉士は科目数が多く苦手分野を残せない試験なので、講座選びの前に「2月の筆記までに何時間確保できるか」と「苦手科目があるか」を整理すると判断しやすくなります。
編集部の見解
社会福祉士のスコアは、合格率が跳ね上がったあとの3回だけで作られています。古い評判のまま重さを見積もると外します
上のスコア内訳と合格率の推移表を並べて見てください。当サイトは直近3回の平均(58.4%)を合格率スコアに使いますが、この資格ではその3回が全部、出題の見直しが効いたあとの回です。一方で上の注意書きには、スコアに入っていない見直し前の水準まで書いてあります。表の数字と注意書きの数字が、別の時代を指している。
スコアは43.2で54位、すぐ上が国内旅行業務取扱管理者(44.3)、すぐ下がキャリアコンサルタント(42.2)です。この位置は見直し後の社会福祉士試験の位置であって、この資格が長く置かれていた位置ではありません。
その差は、型の判定にまで届きます。上の「入口と本番のどちらで絞る試験か」の図で、いまのこの試験は入口側にだけ印がつきます。当サイトが本番で絞るとみなす線は平均合格率30%以下(算出式ページで公開)で、見直し前の水準はその線のすぐ際にありました。出題の見直しひとつで、資格の性格が図の上を動いた。算出式ページの「境目付近の資格を型だけで判断しないでください」がいちばん当てはまるのがこのページです。
合格率が上がっても動いていない部分もあります。18科目群すべてで得点が必要で、無得点の科目群があるとそれだけで不合格になるという条件です。表の合格率は「総得点と全科目群を同時にそろえた人の割合」。だから通る割合がどれだけ上がっても、捨て科目を作る戦い方は成立しません。勉強時間150〜450時間は、薄くても全部に触る方向で割り振ってください。
始める前にもうひとつ。精神保健福祉士のページを開いて、共通科目をどう扱うかを決めてください。単独で受けるか2つ並べて受けるかで、払う額も学習の総量も変わります(上の受験料の欄の注記)。年1回・2月上旬なので、この判断を出願の直前に持ち込むと選び直しがききません。
社会福祉士を単独で取ると決まっているなら、上の受験資格の欄に戻ってください。合格率が動いても、養成課程という入口はそのまま残っています。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「スコアに入っている3回が見直し後だけ」の根拠は、上の合格率の推移表と上の注意書き(見直しの前後で水準が変わった経緯と、スコアに入っていない回の水準まで記載/出典: 厚生労働省・社会福祉振興・試験センター)、および直近3回の平均を合格率スコアにする当サイトの算出式(算出式ページで公開)
- 「型の判定が線の際で分かれる」の根拠は、上の「入口と本番のどちらで絞る試験か」の図と、算出式ページで公開している判定の線(本番で絞る=合格率スコア70以上=平均合格率30%以下/入口で絞る=受験資格スコア40以上)、および同ページの但し書き(境目付近の資格を型だけで判断しない)
- 「無得点の科目群があると不合格」の根拠は、上の注意書き(18科目群すべてで得点が必要/出典: 社会福祉振興・試験センター)
- 「同時受験・免除で払う額と学習量が変わる」の根拠は、上の受験料の欄の注記(社会福祉士のみ受験の場合の額/出典: 厚生労働省)と、精神保健福祉士ページの受験料・受験資格の欄
- 「入口は養成課程」の根拠は、上の受験資格の欄(福祉系大学等の指定科目履修・短期養成施設・一般養成施設のいずれかの修了/出典: 社会福祉振興・試験センター)と、上の試験日程(年1回・2月上旬/出典: 厚生労働省)
よくある質問
社会福祉士国家試験に受験資格はありますか?
あります。福祉系大学等で指定科目を修めるか、短期養成施設・一般養成施設を修了するなど、いずれかのルートを満たす必要があります(出典: 社会福祉振興・試験センター)。ルートによっては相談援助の実務経験も求められます。誰でも受けられる試験ではありません。受験資格を整えるところから始まります。
社会福祉士国家試験の合格率は?上がったと聞きました
直近は5〜6割です。第38回は60.7%でした(出典: 厚生労働省)。出題の見直し前は30〜40%台だったので、大きく上がっています。過去の低い合格率のイメージとは変わっています。
社会福祉士の合格に必要な勉強時間は?
目安は約300時間で、合格者の勉強時間は150〜450時間に分布します(出典: アガルート/ユーキャン)。18科目群すべてで最低1点が必要なため、範囲を絞らず全体を薄く固める学習が向いています。
難易度スコア43.2は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中54位です。合格率が5〜6割(平均58.4%)と高めのため、勉強時間150〜450時間や受験資格の要件があってもスコアは中位に収まります。同じ福祉系でもケアマネ(60.7)より低く、宅建(54.8)に近い帯です。
社会福祉士試験はいつ・どんな形式ですか?
年1回、2月上旬の筆記試験です(出典: 厚生労働省)。方式はマークシートで、複数の科目群から幅広く出題されます。1つの科目群でも0点があるとそれだけで不合格になるため、苦手分野を作らない対策が要になります。
社会福祉士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値45.2です(難易度スコア43.2・スコアを算出できる77資格中54位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
社会福祉士に独占業務はありますか?
業務独占の規定は確認できませんでした。社会福祉士の名称(社会福祉士及び介護福祉士法第48条第1項)が定められており、資格がないとその名称を名乗れません(名称独占)。名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は法律で禁じられていません。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
社会福祉士と他の資格の難易度比較
出典