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資格のものさし

セキュマネと基本情報はどっちが難しい?

データ比較表(セキュマネ vs 基本情報)

項目 セキュマネ 基本情報
難易度スコア 30.8 45.7
偏差値(難易度スコア換算) 30.3 43.0
難易度順位(スコア算出76資格中) 75位 56位
直近合格率の平均 70.5% 42.1%
勉強時間の目安 50〜200時間 150〜200時間
受験資格 受験資格なし(誰でも受験可) 受験資格なし(誰でも受験可)
受験料 7,500円 7,500円
試験日程 令和5年度からCBT方式により通年で随時実施。受験申込み時に自身で試験日時・試験会場を選択する CBT方式で通年・随時実施
実施機関 情報処理推進機構(IPA) 情報処理推進機構(IPA)

合格率の年度別の推移・出典URLは各資格の個別ページ( セキュマネ基本情報)に全て掲載しています。

合格率の母集団に関する注意

  • セキュマネ: 令和5年度から通年CBT化しており、合格率は年度合計。春期・秋期一斉方式だった令和4年度以前とは連続性がない

母集団や試験段階が異なる合格率は、数字の見た目より意味の差が大きくなります。この違いを吸収するため、当サイトは合格率単体ではなく3要素合成の難易度スコアで比較しています。

どちらを受けるか(データから言えること)

1. 法律で認められる仕事がどう違うか

  • セキュマネ・基本情報: 業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。

どちらにも業務独占の規定はありません。資格がないとできない仕事、という理由で選ぶ材料はこの2つの間には無いので、下の受験資格と勉強時間のほうで判断することになります。

分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。収録資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。

2. そもそも受けられるか(受験の前提条件)

  • セキュマネ: 受験資格なし(誰でも受験可)
  • 基本情報: 受験資格の制限なし(IPAの試験区分ページに制限の記載なし)

どちらも受験資格がありません。思い立った時点でどちらからでも始められるので、順番は自分の都合で決められます。

この2つ以外も候補に入れ直すなら、分野別のデータ表で受験資格の制限がない資格が各分野の先頭に並びます。

3. 勉強時間の差は、カレンダーだと何ヶ月か

1日の勉強時間 セキュマネ 基本情報
1時間 1.6〜6.6ヶ月(50〜200日) 4.9〜6.6ヶ月(150〜200日)
2時間 0.8〜3.3ヶ月(25〜100日) 2.5〜3.3ヶ月(75〜100日)
3時間 0.6〜2.2ヶ月(17〜67日) 1.6〜2.2ヶ月(50〜67日)

目安の下限どうし・上限どうしで引き算すると、基本情報のほうが0〜100時間多く必要です。1日2時間のペースなら0.0〜1.7ヶ月の差になります。難易度スコアの差を「自分のカレンダー上で何ヶ月ぶんか」に置き換えると、こうなります。出典はセキュマネがスタディング公表値(IT初学者200時間程度・ITパスポート合格者50〜100時間程度)、基本情報がフォーサイト(通信講座公表値・独学の場合)で、いずれも幅のある目安です。

1日の時間・開始日を自分の数字で入れて完了予定日を出すなら勉強時間シミュレーターを使ってください。上の表は毎日休まず進めた場合の単純計算です。

この比較で扱っていないこと

ここまでが当サイトのデータで言えることです。年収・求人数・就職のしやすさは一次データを持っていないため比較していません(出典を示せない数字は載せない方針です)。収入で選びたい場合は、上の「できる仕事の違い」で見た業務の求人を実際に検索して確かめてください。

合格の関門はセキュマネが1つ、基本情報が2つ。基本情報は片方の科目だけ高くても通らない

IPAの試験要綱によると、情報セキュリティマネジメント試験は科目Aと科目Bを一つの試験時間(120分)にまとめて実施し、出題数は60問です。内訳は科目A48問・科目B12問で、うち評価に使われるのは54問、残りの6問は今後出題する問題を評価するために使われます。基本情報技術者試験は科目Aが90分60問(評価は56問)、科目Bが100分20問(評価は19問)で、日をまたがず同じ日に実施されます(出典: 情報処理推進機構・情報処理技術者試験 試験要綱/2026-08-06確認)。

合格の決まり方が、この2つを分けます。要綱の合格基準は、セキュマネが「総合評価点が基準点以上の場合に合格とする」、基本情報が「各科目(科目A試験、科目B試験)の評価点が全て基準点以上の場合に合格とする」です。配点はどちらも1,000点満点で基準点600点。セキュマネは越える線が1本、基本情報は2本あります。基本情報は科目Aで高得点を取っても、科目Bが600点に届かなければ不合格です(出典: 同)。

その科目Bの中身が偏っています。要綱の注記は、基本情報の科目B20問の分野別出題数を「アルゴリズムとプログラミング分野16問、情報セキュリティ分野4問」と定めています(出典: 同)。基本情報の関門の片方は、実質アルゴリズムとプログラミングの試験です。セキュマネの科目B12問にこうした分野指定はありません。

免除制度もセキュマネには用意されていません。基本情報の科目A免除は、IPAの認定を受けた講座を受講して修了試験に合格するなどの基準を満たすと1年間与えられるもので、入口は認定講座です(出典: 同「科目A試験免除制度 基本情報技術者試験(FE)」)。要綱が定めるもう一つの免除制度は高度試験・情報処理安全確保支援士試験の科目A-1を対象とするもので、セキュマネの合格を理由に基本情報の科目が免除される規定はありません。

編集部の見解

コードを書く仕事に就くなら基本情報。それ以外の部署ならセキュマネで足りる

選び分けの基準は難易度ではなく職種です。IPAは対象者像を書き分けていて、セキュマネは「情報システムの利用部門にあって、情報セキュリティリーダーとして」、基本情報は「ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」です。使う側と作る側。エンジニア職を目指すなら基本情報を受けてください。総務・人事・営業・企画で社内のセキュリティを回す立場なら、セキュマネのほうが仕事の記述に合います。

落ち方の違いも知っておいてください。セキュマネは越える線が1本なので、事例問題の科目Bが苦手でも、科目Aの48問で押し上げられます。基本情報は線が2本あって、しかも科目Bの20問中16問がアルゴリズムとプログラミングです。用語を覚えるだけの学習では、科目Bの線を越えられません。基本情報を選ぶなら、学習時間の配分を最初から科目B寄りに倒してください。上の勉強時間の表の差は、その大半がここに消えます。

両方受けるつもりなら基本情報を先にしてください。順番の理由は免除ではありません。セキュマネに合格しても基本情報は1問も免除されないので、セキュマネを先に取っても基本情報の負担は変わらないからです。一方で基本情報の科目Bには情報セキュリティ分野が4問含まれていて、その学習はセキュマネにそのまま持ち込めます。減らせる側から手をつけるほうが、合計の勉強時間が短くなります。

どちらも試験日で悩む必要はありません。IPAはこの2つをCBT方式により随時実施すると公表しています。「今年の試験に間に合うか」で決める場面がないので、選択の軸は最初から職種一本に絞ってください。迷って両方の教材を買うより、就きたい仕事の側の1つを決めて始めるほうが早く終わります。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 職種で分ける根拠は、IPAが公表する両試験の対象者像の文(上の出典一覧)
  • 「関門の数」と落ち方の差は、試験要綱の合格基準(セキュマネは総合評価点1つ、基本情報は科目A・科目Bの2つ)
  • 「科目B寄りに倒す」の根拠は、試験要綱の注記が定める科目Bの分野別出題数(アルゴリズムとプログラミング16問・情報セキュリティ4問)
  • 「基本情報を先に」の根拠は、セキュマネ合格による免除規定が要綱にないことと、基本情報の科目Bに情報セキュリティ分野が含まれること
  • 学習量の差は、上の難易度スコアと勉強時間の表(各資格ページの一次データから算出)

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

この比較の算出方法

両資格とも同一の式(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重)に一次データを入れて機械的に比較しています。重みの根拠と偏差値換算の定義は算出式の公開ページ、ほかの資格との比較は資格難易度ランキングにあります。

よくある質問

セキュマネと基本情報はどっちが難しいですか?

当サイトの難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)で比較すると、基本情報技術者試験(FE)が45.7、情報セキュリティマネジメント試験が30.8で、基本情報の方が高難度です。偏差値換算ではセキュマネ30.3・基本情報43.0です。

勉強時間はどのくらい違いますか?

情報セキュリティマネジメント試験は50〜200時間(出典: スタディング公表値(IT初学者200時間程度・ITパスポート合格者50〜100時間程度))、基本情報技術者試験(FE)は150〜200時間(出典: フォーサイト(通信講座公表値・独学の場合))が目安です。学習経験や環境で個人差があるため、幅で見てください。

合格率だけで比べてもいいですか?

合格率は受験資格や母集団の違いで意味が変わるため、単純比較には向きません。当サイトは合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の重みで合成した難易度スコアで比較し、母集団に注意が必要な試験は本文に注記を出しています。

セキュマネと基本情報では、できる仕事がどう違いますか?

どちらにも業務独占の規定はありません。資格がないとできない仕事、という理由で選ぶ材料はこの2つの間には無いので、下の受験資格と勉強時間のほうで判断することになります。

出典

  1. セキュマネ 合格率(令和5年度(通年CBT・年度合計))出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  2. セキュマネ 勉強時間の目安 出典: スタディング公表値(IT初学者200時間程度・ITパスポート合格者50〜100時間程度)(確認日
  3. 基本情報 受験料 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  4. セキュマネ 試験日程 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  5. 基本情報 合格率(令和5年度(年度合計))出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  6. 基本情報 勉強時間の目安 出典: フォーサイト(通信講座公表値・独学の場合)(確認日
  7. 基本情報技術者試験(対象者像・CBT方式により随時実施・科目A 90分60問/科目B 100分20問)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)
  8. 情報処理技術者試験 試験要綱Ver.5.6(試験時間・出題数と内訳/採点方式・配点・合格基準/免除制度)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)
  9. 情報セキュリティマネジメント試験(対象者像・CBT方式により随時実施・科目A・B 120分60問)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)
  10. 基本情報技術者試験(FE)科目A試験免除制度の概要(IPA認定講座の受講と修了試験・1年間の免除)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)