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資格のものさし

基本情報と応用情報はどっちが難しい?

データ比較表(基本情報 vs 応用情報)

項目 基本情報 応用情報
難易度スコア 45.7 55.6
偏差値(難易度スコア換算) 43.0 51.4
難易度順位(スコア算出76資格中) 56位 38位
直近合格率の平均 42.1% 25.0%
勉強時間の目安 150〜200時間 200〜500時間
受験資格 受験資格なし(誰でも受験可) 受験資格なし(誰でも受験可)
受験料 7,500円 7,500円
試験日程 CBT方式で通年・随時実施 年2回。令和8年度からCBT方式へ移行し、春期(4月)・秋期(10月)の一斉試験は廃止。令和8年度前期は申込受付2026年10月6日〜11月7日・科目A試験2026年10月28日〜11月10日・科目B試験2026年11月24日〜12月6日、後期は申込受付2027年1月27日〜2月16日・科目A試験2027年2月6日〜2月19日・科目B試験2027年3月3日〜3月15日
実施機関 情報処理推進機構(IPA) 情報処理推進機構(IPA)

合格率の年度別の推移・出典URLは各資格の個別ページ( 基本情報応用情報)に全て掲載しています。

合格率の母集団に関する注意

  • 応用情報: 令和8年度(2026年度)からCBT方式の前期試験・後期試験に移行し、春期4月・秋期10月の一斉試験は廃止された。科目名も午前試験→科目A試験・午後試験→科目B試験へ変更。出題範囲・出題数・試験時間に変更はないとIPAが明記しているが、収録している合格率3回分はいずれも移行前(令和6・7年度の春期・秋期)の実績で、CBT移行後の合格率はまだ公表されていない

母集団や試験段階が異なる合格率は、数字の見た目より意味の差が大きくなります。この違いを吸収するため、当サイトは合格率単体ではなく3要素合成の難易度スコアで比較しています。

どちらを受けるか(データから言えること)

1. 法律で認められる仕事がどう違うか

  • 基本情報・応用情報: 業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。

どちらにも業務独占の規定はありません。資格がないとできない仕事、という理由で選ぶ材料はこの2つの間には無いので、下の受験資格と勉強時間のほうで判断することになります。

分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。収録資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。

2. そもそも受けられるか(受験の前提条件)

  • 基本情報: 受験資格の制限なし(IPAの試験区分ページに制限の記載なし)
  • 応用情報: 受験資格なし(誰でも受験可)。IPAの試験区分ページに年齢・学歴・実務経験などの制限の記載なし

どちらも受験資格がありません。思い立った時点でどちらからでも始められるので、順番は自分の都合で決められます。

この2つ以外も候補に入れ直すなら、分野別のデータ表で受験資格の制限がない資格が各分野の先頭に並びます。

3. 勉強時間の差は、カレンダーだと何ヶ月か

1日の勉強時間 基本情報 応用情報
1時間 4.9〜6.6ヶ月(150〜200日) 6.6〜16.4ヶ月(200〜500日)
2時間 2.5〜3.3ヶ月(75〜100日) 3.3〜8.2ヶ月(100〜250日)
3時間 1.6〜2.2ヶ月(50〜67日) 2.2〜5.5ヶ月(67〜167日)

目安の下限どうし・上限どうしで引き算すると、応用情報のほうが50〜300時間多く必要です。1日2時間のペースなら0.8〜4.9ヶ月の差になります。難易度スコアの差を「自分のカレンダー上で何ヶ月ぶんか」に置き換えると、こうなります。出典は基本情報がフォーサイト(通信講座公表値・独学の場合)、応用情報が資格の学校TAC(予備校公表値・独学の場合は200〜500時間。受験指導校利用時は200〜300時間)で、いずれも幅のある目安です。

1日の時間・開始日を自分の数字で入れて完了予定日を出すなら勉強時間シミュレーターを使ってください。上の表は毎日休まず進めた場合の単純計算です。

この比較で扱っていないこと

ここまでが当サイトのデータで言えることです。年収・求人数・就職のしやすさは一次データを持っていないため比較していません(出典を示せない数字は載せない方針です)。収入で選びたい場合は、上の「できる仕事の違い」で見た業務の求人を実際に検索して確かめてください。

上位試験なのに、応用情報のほうがアルゴリズムを避けられる

IPAの試験要綱によると、基本情報技術者試験の科目Bは100分20問で、分野別の出題数はアルゴリズムとプログラミング分野16問、情報セキュリティ分野4問です。20問すべてに答えます。応用情報技術者試験の科目Bは150分で、11問出題・5問解答の記述式です。要綱の別紙を見ると、問1が情報セキュリティで必須解答、問2〜問11の10問が選択解答で、そこから4問を選びます。選択できる10問の分野には経営戦略、情報戦略、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組込みシステム開発、情報システム開発、プログラミング(アルゴリズム)、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査が並びます(出典: 情報処理推進機構・情報処理技術者試験 試験要綱/2026-08-06確認)。プログラミング(アルゴリズム)は選択肢の1つなので、選ばずに通ることができます。

答え方も違います。基本情報は科目A・科目Bとも多肢選択式です。応用情報は科目Aが多肢選択式(四肢択一)150分80問、科目Bが記述式150分で、しかも科目Aと科目Bを別日に実施します(出典: 同)。基本情報は同じ日に科目Aと科目Bを行い、科目A終了後に最長10分の休憩を取れます。

採点の仕組みも別物です。要綱は、ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報についてIRT(項目応答理論)に基づいて評価点を算出し、それ以外の試験区分・科目では素点方式を採用すると定めています。配点と基準点は、基本情報が科目A・科目Bともに1,000点満点で600点、応用情報が科目A・科目Bともに100点満点で60点です。さらに要綱は「試験結果に問題の難易差が認められた場合には、応用情報技術者試験、高度試験及び支援士試験では基準点の変更を行うことがある」としています(出典: 同)。基準点が動きうるのは応用情報のほうです。

受けられる時期も違います。要綱の実施時期は基本情報が随時、応用情報が前期・後期です(出典: 同)。仕上がった日に受けられるのは基本情報だけで、応用情報は決まった時期に合わせることになります。

合格したあとの効き方も違います。要綱の免除制度は、高度試験および情報処理安全確保支援士試験の科目A-1について、応用情報技術者試験に合格することでその後2年間免除すると定めています。基本情報の合格にこの効果はありません(出典: 同)。応用情報は、その先の試験の入口を軽くする位置に置かれています。

編集部の見解

アルゴリズムで詰まっているなら、基本情報を飛ばして応用情報に行く

基本情報の科目Bで止まっている人は、応用情報に切り替えることを検討してください。順番の常識に反しますが、要綱の出題数がそう言っています。基本情報の科目Bは20問中16問がアルゴリズムとプログラミングで、逃げ場がありません。応用情報の科目Bは11問中5問解答で、必須は情報セキュリティの1問だけです。残り4問を経営戦略・ネットワーク・データベース・プロジェクトマネジメントなどから選べば、コードを読む問題に一度も触れずに合格できます。基本情報の受験資格は誰にもないので、飛ばして受けても制度上の不利益はありません。

逆に、これからコードを書く仕事に就くなら基本情報から入ってください。アルゴリズムから逃げないことが、この試験を受ける目的そのものだからです。上の勉強時間の表を見ると、2つの差は決して小さくありません。基本情報で一度足場を作ってから応用情報に進むほうが、結果的に短く済みます。順番を守るのが有利なのは、この道を選ぶ人だけです。

受験の時期も選択の材料にしてください。基本情報は随時受けられるので、仕上がった週に予約できます。応用情報は前期・後期で、しかも科目Aと科目Bが別日です。生活が読みにくい時期に応用情報を狙うと、体調や仕事の都合で1回ぶんが丸ごと飛びます。半年単位で予定を立てられないなら、まず基本情報を随時受験で片づけるほうが確実です。

将来ネットワークスペシャリストやプロジェクトマネージャなどの高度試験に進むつもりなら、応用情報を優先してください。応用情報に合格すると、高度試験と情報処理安全確保支援士試験の科目A-1が2年間免除されます。基本情報にこの効果はありません。同じ勉強時間を使うなら、次の試験の負担まで減る側に置いたほうが得です。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「基本情報を飛ばす」の根拠は、試験要綱の別紙が示す応用情報の科目Bの構成(11問出題5問解答・必須は情報セキュリティ1問)と、基本情報の科目Bの分野別出題数(アルゴリズムとプログラミング16問)(上の出典一覧)
  • 「受験時期」の根拠は、要綱の実施時期(基本情報は随時、応用情報は前期・後期)と、応用情報が科目A・科目Bを別日に実施すること
  • 「応用情報を優先」の根拠は、要綱の免除制度が応用情報の合格に高度試験・支援士試験の科目A-1の2年間免除を与えていること
  • 学習量の差は、上の難易度スコアと勉強時間の表(各資格ページの一次データから算出)

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

この比較の算出方法

両資格とも同一の式(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重)に一次データを入れて機械的に比較しています。重みの根拠と偏差値換算の定義は算出式の公開ページ、ほかの資格との比較は資格難易度ランキングにあります。

よくある質問

基本情報と応用情報はどっちが難しいですか?

当サイトの難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)で比較すると、応用情報技術者(応用情報)が55.6、基本情報技術者試験(FE)が45.7で、応用情報の方が高難度です。偏差値換算では基本情報43.0・応用情報51.4です。

勉強時間はどのくらい違いますか?

基本情報技術者試験(FE)は150〜200時間(出典: フォーサイト(通信講座公表値・独学の場合))、応用情報技術者(応用情報)は200〜500時間(出典: 資格の学校TAC(予備校公表値・独学の場合は200〜500時間。受験指導校利用時は200〜300時間))が目安です。学習経験や環境で個人差があるため、幅で見てください。

合格率だけで比べてもいいですか?

合格率は受験資格や母集団の違いで意味が変わるため、単純比較には向きません。当サイトは合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の重みで合成した難易度スコアで比較し、母集団に注意が必要な試験は本文に注記を出しています。

基本情報と応用情報では、できる仕事がどう違いますか?

どちらにも業務独占の規定はありません。資格がないとできない仕事、という理由で選ぶ材料はこの2つの間には無いので、下の受験資格と勉強時間のほうで判断することになります。

出典

  1. 基本情報 合格率(令和5年度(年度合計))出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  2. 基本情報 勉強時間の目安 出典: フォーサイト(通信講座公表値・独学の場合)(確認日
  3. 基本情報 受験料 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  4. 基本情報技術者試験(CBT方式により随時実施・科目A 90分60問/科目B 100分20問)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)
  5. 応用情報 合格率(令和7年度秋期)出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  6. 応用情報 合格率(令和7年度春期)出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  7. 応用情報 合格率(令和6年度秋期)出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  8. 応用情報 勉強時間の目安 出典: 資格の学校TAC(予備校公表値・独学の場合は200〜500時間。受験指導校利用時は200〜300時間)(確認日
  9. 応用情報 試験日程 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  10. 情報処理技術者試験 試験要綱Ver.5.6(試験時間・出題形式・出題数/採点方式・配点・合格基準/実施時期/免除制度/別紙 応用情報技術者試験 科目B試験の分野別出題数)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)
  11. 基本情報技術者試験(FE)科目A試験免除制度の概要(IPA認定講座の受講と修了試験・1年間の免除)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)