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資格のものさし

基本情報と応用情報はどっちが難しい?

基本情報と応用情報の間では、難易度スコアの差は10.8、平均合格率の差は17.0ポイント、勉強時間の目安は中央値で175時間ひらいています。実施機関はどちらも情報処理推進機構(IPA)です。片方だけの合格率の推移・受験資格・試験日程を見るなら、 基本情報の難易度と 応用情報の難易度に、 それぞれ単独のデータページがあります。

データ比較表(基本情報 vs 応用情報)

項目 基本情報 応用情報
難易度スコア 40.5 51.3
偏差値(難易度スコア換算) 43.1 51.2
難易度順位(スコア算出77資格中) 59位 36位
直近合格率の平均 42.1% 25.0%
勉強時間の目安 150〜200時間 200〜500時間
受験資格 受験資格なし(誰でも受験可) 受験資格なし(誰でも受験可)
受験料 7,500円 7,500円
試験日程 CBT方式で通年・随時実施 年2回。令和8年度からCBT方式へ移行し、春期(4月)・秋期(10月)の一斉試験は廃止。令和8年度前期は申込受付2026年10月6日〜11月7日・科目A試験2026年10月28日〜11月10日・科目B試験2026年11月24日〜12月6日、後期は申込受付2027年1月27日〜2月16日・科目A試験2027年2月6日〜2月19日・科目B試験2027年3月3日〜3月15日
実施機関 情報処理推進機構(IPA) 情報処理推進機構(IPA)

年度別の推移と出典URLは、 基本情報の難易度と 応用情報の難易度の各ページにあります。

平均に使った回
  • 基本情報: 令和7年度(年度合計)/令和6年度(年度合計)/令和5年度(年度合計)
  • 応用情報: 令和7年度秋期/令和7年度春期/令和6年度秋期

合格率の母集団に関する注意

  • 応用情報: 令和8年度(2026年度)からCBT方式の前期試験・後期試験に移行し、春期4月・秋期10月の一斉試験は廃止された。科目名も午前試験→科目A試験・午後試験→科目B試験へ変更。出題範囲・出題数・試験時間に変更はないとIPAが明記しているが、収録している合格率3回分はいずれも移行前(令和6・7年度の春期・秋期)の実績で、CBT移行後の合格率はまだ公表されていない

応用情報の平均合格率25.0%はこの注記がついた数字で、基本情報の平均合格率42.1%とは数え方の前提が違います。合格率単体で順位を付けず、勉強時間と受験資格も合成した難易度スコアで比べているのはこのためです。

どちらを受けるか(データから言えること)

1. 法律で認められる仕事がどう違うか

  • 基本情報・応用情報: 業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。

どちらにも業務独占の規定はありません。法律の面では差が出ないので、選ぶ材料は入口の条件と学習量のほうになります(基本情報は受験資格なしで150〜200時間、応用情報は受験資格なしで200〜500時間)。

基本情報・応用情報とも規定なしという判定は、e-Gov法令検索の条文本文と機械照合したものです(確認日 2026-07-26)。同じ基準の一覧は業務独占資格の一覧にあります。

2. そもそも受けられるか(受験の前提条件)

  • 基本情報: 受験資格の制限なし(IPAの試験区分ページに制限の記載なし)
  • 応用情報: 受験資格なし(誰でも受験可)。IPAの試験区分ページに年齢・学歴・実務経験などの制限の記載なし

基本情報(受験料7,500円)も応用情報(7,500円)も、上の実文のとおり受験の前提条件が置かれていません。どちらから始めるかを分けるのは、情報処理推進機構(IPA)が公表する日程と、払う受験料のほうです。

基本情報も応用情報も分野はITです。同じ分野のほかの選択肢は、分野別のデータ表の IT の表を見てください。

3. 勉強時間の差は、カレンダーだと何ヶ月か

1日の勉強時間 基本情報 応用情報 差(応用情報が長い)
1時間 4.9〜6.6ヶ月(150〜200日) 6.6〜16.4ヶ月(200〜500日) 1.7〜9.8ヶ月
2時間 2.5〜3.3ヶ月(75〜100日) 3.3〜8.2ヶ月(100〜250日) 0.8〜4.9ヶ月
3時間 1.6〜2.2ヶ月(50〜67日) 2.2〜5.5ヶ月(67〜167日) 0.6〜3.3ヶ月

目安の下限どうし・上限どうしで引き算すると、応用情報のほうが50〜300時間多く必要です。1日2時間のペースなら0.8〜4.9ヶ月の差になります。

1日に取れる時間で開きは伸び縮みします(表の「差」の列)。

どちらも幅のある目安です。出典は基本情報がフォーサイト、応用情報が資格の学校TACです(注記はページ末尾の出典一覧)。

上の表は毎日休まず進めた場合の単純計算です。基本情報・応用情報それぞれの開始日と1日の時間を入れて完了予定日を出すなら、勉強時間シミュレーターがあります。

この比較で扱っていないこと

  • 持っているデータ: 情報処理推進機構(IPA)が出している合格率・受験料・試験日程。勉強時間の目安は基本情報がフォーサイト(通信講座公表値・独学の場合)、応用情報が資格の学校TAC(予備校公表値・独学の場合は200〜500時間。受験指導校利用時は200〜300時間)の公表値
  • 合格率の範囲: どちらも直近3回分の平均。それより前の回は入っていません
  • 載せていないもの: 年収と求人数(基本情報・応用情報とも一次データが無いため)

上位試験なのに、応用情報のほうがアルゴリズムを避けられる

上位試験なのに、応用情報のほうがアルゴリズムを避けられます。応用情報の科目Bは11問出題・5問解答の記述式で、必須は情報セキュリティの問1だけです(出典: 情報処理推進機構・情報処理技術者試験 試験要綱)。

残り4問は問2〜問11の選択解答から選びます。

選択できる分野には経営戦略、情報戦略、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組込みシステム開発、情報システム開発、プログラミング(アルゴリズム)、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査が並びます。

プログラミング(アルゴリズム)は選択肢の1つなので、選ばずに通ることができます。

基本情報の科目Bに逃げ場はありません。100分20問で、分野別の出題数はアルゴリズムとプログラミング分野16問、情報セキュリティ分野4問です。20問すべてに答えます(出典: 同)。

答え方も違います。基本情報は科目A・科目Bとも多肢選択式です。応用情報は科目Aが多肢選択式(四肢択一)150分80問、科目Bが記述式150分で、しかも科目Aと科目Bを別日に実施します(出典: 同)。

基本情報は同じ日に科目Aと科目Bを行い、科目A終了後に最長10分の休憩を取れます。

採点の仕組みも別物です。要綱は、ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報についてIRT(項目応答理論)に基づいて評価点を算出し、それ以外の試験区分・科目では素点方式を採用すると定めています。

配点と基準点は、基本情報が科目A・科目Bともに1,000点満点で600点、応用情報が科目A・科目Bともに100点満点で60点です。

基準点が動きうるのは応用情報のほうです。要綱は「試験結果に問題の難易差が認められた場合には、応用情報技術者試験、高度試験及び支援士試験では基準点の変更を行うことがある」としています(出典: 同)。

受けられる時期も違います。要綱の実施時期は基本情報が随時、応用情報が前期・後期です(出典: 同)。仕上がった日に受けられるのは基本情報だけです。

合格したあとの効き方も違います。要綱の免除制度は、応用情報に合格すると高度試験および情報処理安全確保支援士試験の科目A-1がその後2年間免除されると定めています。基本情報の合格にこの効果はありません(出典: 同)。

編集部の見解

アルゴリズムで詰まっているなら、基本情報を飛ばして応用情報に行く

基本情報の科目Bで止まっている人は、応用情報に切り替えることを検討してください。順番の常識に反しますが、要綱の出題数がそう言っています。

基本情報の科目Bは20問中16問がアルゴリズムとプログラミングで、逃げ場がありません。応用情報の科目Bは11問中5問解答で、必須は情報セキュリティの1問だけです。

残り4問を経営戦略・ネットワーク・データベース・プロジェクトマネジメントなどから選べば、コードを読む問題に一度も触れずに合格できます。基本情報の受験資格は誰にもないので、飛ばして受けても制度上の不利益はありません。

逆に、これからコードを書く仕事に就くなら基本情報から入ってください。アルゴリズムから逃げないことが、この試験を受ける目的そのものだからです。

上の勉強時間の表を見ると、2つの差は決して小さくありません。基本情報で一度足場を作ってから応用情報に進むほうが、結果的に短く済みます。順番を守るのが有利なのは、この道を選ぶ人だけです。

受験の時期も選択の材料にしてください。基本情報は随時受けられるので、仕上がった週に予約できます。応用情報は前期・後期で、しかも科目Aと科目Bが別日です。

生活が読みにくい時期に応用情報を狙うと、体調や仕事の都合で1回ぶんが丸ごと飛びます。半年単位で予定を立てられないなら、まず基本情報を随時受験で片づけるほうが確実です。

将来ネットワークスペシャリストやプロジェクトマネージャなどの高度試験に進むつもりなら、応用情報を優先してください。応用情報に合格すると、高度試験と情報処理安全確保支援士試験の科目A-1が2年間免除されます。

基本情報にこの効果はありません。同じ勉強時間を使うなら、次の試験の負担まで減る側に置いたほうが得です。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「基本情報を飛ばす」の根拠は、試験要綱の別紙が示す応用情報の科目Bの構成(11問出題5問解答・必須は情報セキュリティ1問)と、基本情報の科目Bの分野別出題数(アルゴリズムとプログラミング16問)(上の出典一覧)
  • 「受験時期」の根拠は、要綱の実施時期(基本情報は随時、応用情報は前期・後期)と、応用情報が科目A・科目Bを別日に実施すること
  • 「応用情報を優先」の根拠は、要綱の免除制度が応用情報の合格に高度試験・支援士試験の科目A-1の2年間免除を与えていること
  • 学習量の差は、上の難易度スコアと勉強時間の表(各資格ページの一次データから算出)

ここまでは出典にもとづく事実で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です(編集方針)。

この比較の算出方法

スコア40.5と51.3は、上の比較表にある合格率・勉強時間の目安・受験資格を、同じ式に入れた値です。

式の重みは合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20で、根拠は算出式のページに、ほかの資格との比較はランキングにあります。

よくある質問

基本情報と応用情報はどっちが難しいですか?

応用情報の方が難しい試験です。難易度スコアは応用情報技術者(応用情報)が51.3、基本情報技術者試験(FE)が40.5で、偏差値換算と合格率は本文の比較表にあります。

勉強時間はどのくらい違いますか?

幅の中央値どうしで割ると応用情報の方が約2倍です。目安は基本情報が150〜200時間、応用情報が200〜500時間(出典はページ末尾の一覧)。出典が違えば数字も動くので、幅のまま見てください。

基本情報の平均合格率42.1%と応用情報の平均合格率25.0%は、そのまま比べられますか?

そのままは比べられません。受験資格は同じ(受験資格なし)ですが、同じ情報処理推進機構(IPA)の試験でも受験する人の層も試験形式も別だからです。応用情報の数字には、本文の「合格率の母集団に関する注意」がついています。このページは合格率単体で順位を付けず、勉強時間と受験資格も合成した難易度スコアで比べています(年度ごとの推移は各資格のページ)。

基本情報と応用情報では、できる仕事がどう違いますか?

基本情報にも応用情報にも、その資格が無いとできないと法律が定めた仕事はありません。分野はどちらもITで、どちらを持っていても、名乗り方や就ける職に法律上の制限は付きません。

出典

  1. 基本情報 合格率(令和5年度(年度合計))出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日 )
  2. 基本情報 勉強時間の目安 出典: フォーサイト(通信講座公表値・独学の場合)(確認日 )
  3. 基本情報 受験料 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日 )
  4. 基本情報技術者試験(CBT方式により随時実施・科目A 90分60問/科目B 100分20問)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)
  5. 応用情報 合格率(令和7年度秋期)出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日 )
  6. 応用情報 合格率(令和7年度春期)出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日 )
  7. 応用情報 合格率(令和6年度秋期)出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日 )
  8. 応用情報 勉強時間の目安 出典: 資格の学校TAC(予備校公表値・独学の場合は200〜500時間。受験指導校利用時は200〜300時間)(確認日 )
  9. 応用情報 試験日程 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日 )
  10. 情報処理技術者試験 試験要綱Ver.5.6(試験時間・出題形式・出題数/採点方式・配点・合格基準/実施時期/免除制度/別紙 応用情報技術者試験 科目B試験の分野別出題数)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)
  11. 基本情報技術者試験(FE)科目A試験免除制度の概要(IPA認定講座の受講と修了試験・1年間の免除)出典: 情報処理推進機構(2026-08-06確認)