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資格のものさし

管業とマン管はどっちが難しい?

管業とマン管の間では、難易度スコアの差は7.6、平均合格率の差は9.1ポイント、勉強時間の目安は中央値で300時間ひらいています。実施機関はマンション管理業協会(指定試験機関)とマンション管理センター(指定試験機関)で別々です。片方だけの合格率の推移・受験資格・試験日程を見るなら、 管業の難易度と マン管の難易度に、 それぞれ単独のデータページがあります。

データ比較表(管業 vs マン管)

項目 管業 マン管
難易度スコア 52.8 60.4
偏差値(難易度スコア換算) 52.3 58.0
難易度順位(スコア算出77資格中) 30位 15位
直近合格率の平均 20.9% 11.8%
勉強時間の目安 約300時間 500〜700時間
受験資格 受験資格なし(誰でも受験可) 受験資格なし(誰でも受験可)
受験料 8,900円 9,400円
試験日程 年1回・12月上旬の日曜(令和8年度は12月6日(日)13:00〜15:00)。受験申込はWebが令和8年8月3日〜9月30日16:59、郵送が8月3日〜8月24日(当日消印有効)。合格発表は令和9年1月15日 年1回・11月末の日曜(令和8年度は11月29日(日))。Web申込は令和8年8月3日10時〜9月30日16時、郵送申込は9月30日消印有効
実施機関 マンション管理業協会(指定試験機関) マンション管理センター(指定試験機関)

年度別の推移と出典URLは、 管業の難易度と マン管の難易度の各ページにあります。

合格率の母集団に関する注意

  • マン管: 令和5年度以前の結果概要PDFは公式サイトで公開終了(2026-07-04時点で404)のため、公式一次で確認できた直近2回分のみ収録。3回平均が必要な場合は次回(令和8年度)結果公表後に3年分そろう

マン管の平均合格率11.8%はこの注記がついた数字で、管業の平均合格率20.9%とは数え方の前提が違います。合格率単体で順位を付けず、勉強時間と受験資格も合成した難易度スコアで比べているのはこのためです。

どちらを受けるか(データから言えること)

1. 法律で認められる仕事がどう違うか

資格 分類 対象 根拠条文
管業 業務独占 重要事項の説明 マンションの管理の適正化の推進に関する法律第72条第1項
管業 必置(設置義務) 事務所への専任設置 マンションの管理の適正化の推進に関する法律第56条第1項
マン管 名称独占 マンション管理士の名称 マンションの管理の適正化の推進に関する法律第43条

業務独占の規定があるのは管業だけです。管業では重要事項の説明がマンションの管理の適正化の推進に関する法律により資格を持つ人に限られます。

一方でマン管は名称独占で、マンションの管理の適正化の推進に関する法律により資格がないと名称を名乗れません。ただし名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は禁じられていません。

資格がないと就けない仕事に進みたいなら、管業側の入口(受験資格なし)を先に確認してください。

根拠条文は上の表の3本で、引用した文がe-Gov法令検索の条文本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。同じ基準の一覧は業務独占資格の一覧にあります。

2. そもそも受けられるか(受験の前提条件)

  • 管業: 受験資格の制限なし(令和8年度実施要領に年齢・学歴等の制限の記載なし。誰でも受験可)
  • マン管: 受験資格なし。年齢・学歴等に関係なく誰でも受験可(合格後のマンション管理士登録には欠格要件あり)

管業(受験料8,900円)もマン管(9,400円)も、上の実文のとおり受験の前提条件が置かれていません。どちらから始めるかを分けるのは、マンション管理業協会(指定試験機関)とマンション管理センター(指定試験機関)が公表する日程と、払う受験料のほうです。

管業もマン管も分野は不動産です。同じ分野のほかの選択肢は、分野別のデータ表の 不動産 の表を見てください。

3. 勉強時間の差は、カレンダーだと何ヶ月か

1日の勉強時間 管業 マン管 差(マン管が長い)
1時間 約9.9ヶ月(300日) 16.4〜23.0ヶ月(500〜700日) 6.5〜13.1ヶ月
2時間 約4.9ヶ月(150日) 8.2〜11.5ヶ月(250〜350日) 3.3〜6.6ヶ月
3時間 約3.3ヶ月(100日) 5.5〜7.7ヶ月(167〜234日) 2.2〜4.4ヶ月

目安の下限どうし・上限どうしで引き算すると、マン管のほうが200〜400時間多く必要です。1日2時間のペースなら3.3〜6.6ヶ月の差になります。

1日に取れる時間で開きは伸び縮みします(表の「差」の列)。

管業の目安は幅ではなく単一値です。出典は管業がTAC、マン管がスタディングです(注記はページ末尾の出典一覧)。

上の表は毎日休まず進めた場合の単純計算です。管業・マン管それぞれの開始日と1日の時間を入れて完了予定日を出すなら、勉強時間シミュレーターがあります。

この比較で扱っていないこと

  • 持っているデータ: マンション管理業協会(指定試験機関)とマンション管理センター(指定試験機関)が出している合格率・受験料・試験日程。勉強時間の目安は管業がTAC(予備校公表値)、マン管がスタディング(通信講座公表値)の公表値
  • 合格率の範囲: 管業は直近3回分の平均、マン管は直近2回分の平均。それより前の回は入っていません
  • 載せていないもの: 年収と求人数(管業・マン管とも一次データが無いため)

免除は双方向。ただし同じ年に併願しても免除は効かない

免除は双方向です。マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則第4条は管理業務主任者試験の合格者に、第66条はマンション管理士試験の合格者に、それぞれ相手の試験の一部を免除すると定めています(出典: e-Gov法令検索)。

免除されるのはどちらも第4号の「マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること」です。

免除の効き方も同じ形です。どちらの試験も50問4肢択一で、一部免除者は45問になります。

試験時間は13時10分から15時00分の110分です。

出典はマンション管理センター「令和8年度マンション管理士試験 受験案内」とマンション管理業協会「令和8年度管理業務主任者試験 受験申込案内書」です。どちらも申請制で、相手方の試験の合格番号を申込時に入力または記入します。

試験日は1週間しか離れていません。令和8年度はマンション管理士試験が11月29日(日)、管理業務主任者試験が12月6日(日)です(出典: 同2機関)。

同じ年に両方申し込めます。

ただし免除の条件は条文どおり「合格した者」なので、同じ年の併願では免除が使えません。免除を使うには、前年までにどちらかへ合格しておく必要があります。

受験手数料はマンション管理士が9,400円(非課税)、管理業務主任者が8,900円(非課税)です(出典: 同2機関)。

合格ラインはどちらも試験のあとに決まります。マンション管理センターの令和7年度の結果では、合格最低点は50問中42問以上正解でした(出典: 同センター「令和7年度マンション管理士試験の結果について」。受験者数と合格率はマンション管理士のページ)。

管理業務主任者試験も、合格発表の際に合格基準点を掲載すると公表されています(出典: マンション管理業協会)。何点で受かるかを試験前に確定できません。

編集部の見解

管理業務主任者を先に取る。マンション管理士から入ると2年かかる

両方ほしいなら管理業務主任者を先に受けてください。免除が双方向でも、順番で差が出ます。管理業務主任者試験は12月、マンション管理士試験は11月です。

管理業務主任者に合格すると、その年の合格証書が翌年のマンション管理士試験の免除申請に間に合います。逆にマンション管理士を先に取ると、翌年の管理業務主任者試験まで待つことになり、1年ぶん余計にかかります。

しかも上の難易度スコアと合格率のとおり、先に片づけやすいのは管理業務主任者のほうです。

1つだけ取るなら、これも管理業務主任者です。上の「法律で認められる仕事がどう違うか」の表のとおり、管理業務主任者は管理業者側に置くことが求められる資格で、就職に直結します。

マンション管理士は名称独占で、その名前でなければできない業務がありません。管理組合の側に立って助言する独立系の仕事を自分で作れる人向けの資格だと考えてください。

併願を考えているなら、狙いを1つに絞ってから申し込んでください。試験日が1週間しか離れていないので、11月末から12月初めの2週間に本番が2回来ます。

免除は前年までの合格が条件なので、初年度の併願では両方とも50問を解くことになります。

2つの試験範囲は重なりますが、同じ2週間に2回ピークを作るのは、勉強の総量よりも体力の問題です。1年目は管理業務主任者に集中して、翌年に免除つきでマンション管理士を受けるほうが、合計の負担が軽くなります。

合格ラインの読み方も付け加えておきます。マンション管理士は令和7年度の合格最低点が50問中42問以上でした。5問を落とすと危ないという年があるということです。

基準点は毎年決まり直すので、「7割取れば受かる」という前提で仕上げないでください。上の勉強時間の表の時間を確保できないなら、その年は受けないという判断も含めて計画してください。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 順番の推奨は、施行規則第4条・第66条の免除が「合格した者」を条件にしていることと、両試験の期日が11月末(マンション管理士)と12月初め(管理業務主任者)であること(上の出典一覧)
  • 「1つなら管理業務主任者」の根拠は、上の「法律で認められる仕事がどう違うか」の表。必置の資格と名称独占の資格の違いです
  • 難易の前後は、上の難易度スコアと直近合格率の平均(各資格ページの一次データから算出)
  • 合格ラインの注意は、マンション管理センターが公表した令和7年度の合格最低点と、管理業務主任者試験の合格基準点が合格発表時に掲載されること

ここまでは出典にもとづく事実で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です(編集方針)。

この比較の算出方法

スコア52.8と60.4は、上の比較表にある合格率・勉強時間の目安・受験資格を、同じ式に入れた値です。

式の重みは合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20で、根拠は算出式のページに、ほかの資格との比較はランキングにあります。

よくある質問

管業とマン管はどっちが難しいですか?

マン管の方が難しい試験です。難易度スコアはマンション管理士が60.4、管理業務主任者が52.8で、偏差値換算と合格率は本文の比較表にあります。

勉強時間はどのくらい違いますか?

幅の中央値どうしで割るとマン管の方が約2倍です。目安は管業が約300時間、マン管が500〜700時間(出典はページ末尾の一覧)。出典が違えば数字も動くので、幅のまま見てください。

管業の平均合格率20.9%とマン管の平均合格率11.8%は、そのまま比べられますか?

そのままは比べられません。受験資格は同じ(受験資格なし)ですが、実施機関がマンション管理業協会(指定試験機関)とマンション管理センター(指定試験機関)で違い、受験する人の層も試験形式も別だからです。マン管の数字には、本文の「合格率の母集団に関する注意」がついています。このページは合格率単体で順位を付けず、勉強時間と受験資格も合成した難易度スコアで比べています(年度ごとの推移は各資格のページ)。

管業とマン管では、できる仕事がどう違いますか?

管業は重要事項の説明が業務独占、事務所への専任設置が必置(設置義務)、マン管はマンション管理士の名称が名称独占です。条文の実文と確認日は本文の表にあります。

出典

  1. 管業 合格率(令和6年度(令和7年度結果報告の前年度併記より))出典: マンション管理業協会(指定試験機関)(確認日 )
  2. 管業 合格率(令和5年度)出典: マンション管理業協会(指定試験機関)(確認日 )
  3. 管業 勉強時間の目安 出典: TAC(予備校公表値)(確認日 )
  4. 管業 試験日程 出典: マンション管理業協会(指定試験機関)(確認日 )
  5. 令和7年度マンション管理士試験の結果について(受験者数・合格率・合格最低点)出典: 公益財団法人マンション管理センター(2026-08-06確認)
  6. マン管 勉強時間の目安 出典: スタディング(通信講座公表値)(確認日 )
  7. 令和8年度マンション管理士試験 受験案内(50問4肢択一・一部免除者は45問110分/受験手数料9,400円/試験期日)出典: 公益財団法人マンション管理センター(2026-08-06確認)
  8. マンションの管理の適正化の推進に関する法律施行規則第4条・第66条(試験の一部免除)/第2条・第64条(試験すべき事項)出典: e-Gov法令検索(2026-08-06確認)
  9. 令和8年度管理業務主任者試験 受験申込案内書(択一式50問・マンション管理士試験合格者は申請により45問110分)出典: 一般社団法人マンション管理業協会(2026-08-06確認)
  10. 令和8年度管理業務主任者試験の実施について(試験期日12月6日・受験手数料8,900円・合格基準点は合格発表時に掲載)出典: 一般社団法人マンション管理業協会(2026-08-06確認)