注意
科目合格制。合格率は国税庁公表の(5科目到達者+一部科目合格者)÷受験者。
- 5科目すべてに合格して官報合格となるには通常複数年かかり、単年で5科目に到達したのは令和6年度で578人(受験者の約1.7%)にとどまる。
- 一度合格した科目は生涯有効。
- passRatesは公式ページがShift-JISで機械取得困難な令和4年以前を除き直近2回を収録
税理士の偏差値(難易度スコア換算)
税理士の偏差値は68.6です(スコアを算出できる77資格中3位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|税理士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
税理士の独占業務・設置義務(根拠条文)
税理士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 税理士業務 | 税理士法第52条 |
| 名称独占 | 税理士・税理士事務所の名称 | 税理士法第53条第1項 |
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
税理士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している税理士の動画は6本(ショート6本)です。
合格率の推移
直近2回の合格率の平均は19.1%。受かるのはおよそ5人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|税理士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和6年度・第74回(受験34,757/合格5,762〈5科目到達578+一部科目合格5,184〉) | 16.6% |
| 令和5年度・第73回(受験32,893/合格7,125〈5科目到達600+一部科目合格6,525〉) | 21.7% |
図|税理士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は3,000〜5,000時間です。
図|税理士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると74番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら49〜82か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 98.7〜164.5ヶ月 | 3,000〜5,000日 |
| 2時間 | 49.3〜82.2ヶ月 | 1,500〜2,500日 |
| 3時間 | 32.9〜54.8ヶ月 | 1,000〜1,667日 |
出典: 資格の学校TAC/アガルート(5科目合計で約3,000〜5,000時間・複数年かけるのが一般的)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(税理士が選ばれた状態で開きます)。
税理士の試験の形式(一次出典)
3日間にわたり11科目を時間帯ごとに割り振って実施します。同じ時間帯に置かれた科目は、同じ年には両方受けられません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験期日 | 令和8年度(第76回)は8月4日(火)、5日(水)、6日(木) |
| 1日目の科目 | 簿記論9時〜11時、財務諸表論12時30分〜14時30分、消費税法又は酒税法15時30分〜17時30分 |
| 2日目の科目 | 法人税法9時〜11時、相続税法12時〜14時、所得税法15時〜17時 |
| 3日目の科目 | 国税徴収法9時〜11時、固定資産税12時〜14時、住民税又は事業税15時〜17時 |
| 適用法令 | 解答に当たり適用すべき法令等は令和8年4月3日(金)現在施行のもの |
消費税法と酒税法、住民税と事業税はそれぞれ同じ時間帯に置かれているため、同じ年に両方を受験することはできません。公告には「消費税法又は酒税法」という書き方でそれが示されています。1科目あたりの試験時間は2時間で、受験手数料は申し込む科目数に応じて変わります。
出典: 国税庁「令和8年度(第76回)税理士試験公告」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
税法科目は学識・資格・職歴のいずれかの受験資格要件が必要。(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
会計学2科目(簿記論・財務諸表論)は令和5年度から受験資格の制限がなくなり誰でも受験できるが、5科目合格(官報合格)には税法科目が必須(出典: 国税庁)
同じ金融分野には5件を収録していて、うち3件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら金融分野のデータ表が早く着きます。
税理士は入口と本番のどちらで絞る試験か
税理士は「入口も本番も絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア80.9)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|税理士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・8月上旬(3日間)。
会計学2科目+税法9科目から選んで受験する科目選択制
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年8月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
4,000円
1科目受験の場合。1科目増えるごとに1,500円加算(2科目5,500円〜5科目10,000円)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。簿記2級以上の素地があり、市販教材で科目ごとに独学できる人向け
- 5科目合計3,000〜5,000時間を、年1回の試験に向けて数年かけて自分で配分できる
- 一度合格した科目は生涯有効なので、自分のペースで科目を積み上げられる
通信講座が向いている人
- 税法科目の理論暗記や計算の精度など、独学では時間のかかる部分を仕組みで補いたい
- 数年にわたる長期学習の科目選択やモチベーション維持を、外部に支えてほしい
税理士は科目合格制で数年かけるのが一般的なので、講座選びの前に「何年で5科目を目指すか」「今年どの科目を受けるか」を決めると、必要な学習量が見えてきます。
編集部の見解
税理士の「年1回」は、他の年1回と意味が違う。何年で5科目ではなく、今年どの科目を出すかで決めてください
上の推移表の数字は、その年に1科目でも合格した人の割合です。5科目そろえて官報合格に届いた人は、同じ資料の中で桁がひとつ下がります。だから19.1%を「税理士になれる確率」として読むと、実態から離れます。当サイトのスコアは国税庁の公表値をそのまま使うので、この前提ごと引き継いでいます。
もう1つ開示します。この資格の推移表は2回分だけです。それ以前の年度は公式ページの形式が機械で取れず、推測では埋めない方針にしました。上のレンジ図も、その2回の差で描かれています。振れの小ささを、安定と読まないでください。
試験は年1回・8月。当サイトの再挑戦インターバルは12か月と判定しますが(算出式ページ)、この指標は落ちたら翌年また最初から受ける形を前提にした数字で、税理士には当てはまり方が違います。一度合格した科目はその後の試験で免除され、期限の定めもありません(税理士法第7条第1項)。
12か月は「やり直しまでの待ち時間」ではなく「積み上げの1ブロック」です。年1回の試験をまとめて「チャンスは1年に1度きり」と読むと、この資格だけ読み違えます。
だから計画の単位は年ではなく科目になります。上の勉強時間の目安は5科目の合計で、複数年かける前提の公表値です。国税庁の結果表で延べ受験者数を実受験者数で割ると、1人が1年に出している科目数は1〜2に収まります。これが現実的な1ブロックの大きさです。
入口も科目で分かれます。会計学の2科目は受験資格の制限がなくなり、税法科目は学識・資格・職歴のいずれかが必要です(上の受験資格の欄)。当サイトの選抜の型では「入口も本番も絞る」側に入りますが、絞られているのは税法側だけです。要件をまだ満たしていないなら、会計2科目を先に走らせながら要件を作る順序が制度上とれます。ここを知らずに「受験資格がないから無理」と止まる人がいます。
向くのは、働きながら数年かけられる人です。積み上げが消えない設計は、生活を変えずに進む人に効きます。出口も条文で守られていて、税理士業務は業務独占、名称も独占です(上の独占業務の表・税理士法第52条/第53条第1項)。
勧めないのは2通り。短期で決着させたい人と、受ける科目を決めないまま教材から入る人です。1年で1〜2科目というペースが現実で、選ぶ科目によって必要な量も変わるので、科目を決めない計画は量が見積もれません。今年の8月に出す科目を1つ決めてから、教材の話に進んでください。
公認会計士と迷っているなら、どちらから入るかで最後に届く範囲が変わります。下の比較ページに条文つきで置いているので、そちらを先に読んでください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「1科目でも合格した人を含む数字」と「推移表が2回分しかない」の根拠は、上の注意書きと合格率の出典(国税庁・第74回税理士試験結果表/5科目到達者と一部科目合格者を分けて公表・それ以前の年度は形式上機械取得できないため未収録)
- 「科目合格に期限がない」の根拠は、税理士法第7条第1項(下の公認会計士との比較ページの出典一覧に条文つきで収録)
- 「12か月」の根拠は、上の試験日程(年1回・8月/出典: 国税庁)と当サイトの再挑戦インターバル(判定ルールは算出式ページ)
- 「1年に1〜2科目」の根拠は、上の合格率の出典と同じ国税庁の結果表にある延べ受験者数と受験者数(実人員)の比
- 「入口は税法側だけが重い」の根拠は、上の受験資格の欄(会計学2科目は令和5年度から制限なし・税法科目は学識/資格/職歴のいずれか/出典: 国税庁)と、当サイトの選抜の型(算出式ページで公開)
- 「出口が条文で守られている」の根拠は、上の独占業務の表(税理士法第52条・第53条第1項/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
税理士試験に受験資格はありますか?誰でも受けられますか?
科目によって違います。会計学2科目(簿記論・財務諸表論)は令和5年度から誰でも受けられ、税法科目は大学等での学識、日商簿記1級などの資格、または実務経験のいずれかが必要です(出典: 国税庁)。5科目合格には税法科目が要るので、最終的には受験資格を満たすことになります。
税理士試験の合格率は?
国税庁公表の合格率は令和6年度で16.6%です(出典: 国税庁)。ただしこれは「その年に1科目でも合格した人」を含む数字で、5科目すべてに到達した官報合格者は受験者の約1.7%にとどまります。年度ごとの人数は上の推移表にあります。
税理士試験の合格に必要な勉強時間は?
5科目合計で3,000〜5,000時間が目安です(出典: 資格の学校TAC)。科目ごとに幅があり(簿記論より法人税法のほうが長い)、数年かけて積み上げます。1年に1〜2科目ずつ合格を重ねる人が多く、「短期で必ず5科目」とは言えません。一度受かった科目は生涯有効。長期戦をどう設計するかが鍵になります。
難易度スコア74.6は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中3位で、最難関の帯です。勉強時間3,000〜5,000時間の重さがスコアを押し上げ、社会保険労務士(72.9)に迫ります。会計系では公認会計士(71.8)と並ぶ高さです。
税理士試験はどんな仕組み・日程ですか?
年1回・8月上旬の科目選択制です(出典: 国税庁)。会計学と税法の科目から必須・選択のルールに沿って5科目そろえると官報合格。一度に5科目を受ける必要はなく、毎年数科目ずつ挑戦して積み上げられます。働きながら数年かけて合格する人が中心です。
税理士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値68.6です(難易度スコア74.6・スコアを算出できる77資格中3位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
税理士にしかできない仕事はありますか?
あります。税理士業務(税理士法第52条)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。名称についても税理士法第53条第1項で使用が制限されています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
税理士と他の資格の難易度比較
出典