注意
DBの合格率は監査審査会が公表する最終合格率(最終合格者数÷出願者数〈名寄せ〉)。
まず短答式(年2回)に合格し、論文式(年1回)で最終合格する多段階試験で、論文式受験者に対する合格率は約35%と母集団が異なる
公認会計士の偏差値(難易度スコア換算)
公認会計士の偏差値は66.6です(スコアを算出できる77資格中6位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|公認会計士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
公認会計士の独占業務・設置義務(根拠条文)
公認会計士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 財務書類の監査・証明業務 | 公認会計士法第47条の2 |
| 名称独占 | 公認会計士の名称 | 公認会計士法第48条第1項 |
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
公認会計士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している公認会計士の動画は6本(ショート6本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は7.5%。受かるのはおよそ13人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|公認会計士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年(出願22,056/論文受験4,665/最終合格1,636) | 7.4% |
| 令和6年(出願21,573/論文受験4,354/最終合格1,603) | 7.4% |
| 令和5年(出願20,317/論文受験4,192/最終合格1,544) | 7.6% |
図|公認会計士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は3,000〜5,000時間です。
図|公認会計士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると74番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら49〜82か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 98.7〜164.5ヶ月 | 3,000〜5,000日 |
| 2時間 | 49.3〜82.2ヶ月 | 1,500〜2,500日 |
| 3時間 | 32.9〜54.8ヶ月 | 1,000〜1,667日 |
出典: 資格の学校TAC(一般的な目安3,000〜5,000時間・一発合格者の平均は約3,776時間)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(公認会計士が選ばれた状態で開きます)。
公認会計士の試験の形式(一次出典)
短答式は年2回、論文式は8月に3日間。論文式は会計学だけが2コマに分かれ、選択科目は経営学・経済学・民法・統計学から選びます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 短答式試験の科目・時間 | 企業法9:30〜10:20、管理会計論11:15〜12:30、監査論13:45〜14:35、財務会計論15:30〜18:00の4科目を1日で実施 |
| 短答式試験の実施回数 | 令和9年試験は第Ⅰ回が令和8年12月13日(日)、第Ⅱ回が令和9年5月23日(日)の年2回 |
| 論文式試験の日程 | 令和9年8月20日(金)監査論・租税法、21日(土)会計学2コマ、22日(日)企業法・選択科目の3日間 |
| 論文式試験の選択科目 | 経営学、経済学、民法、統計学から1科目 |
| 法令等の適用日 | 第Ⅰ回短答式は令和8年4月1日現在、第Ⅱ回短答式と論文式は令和9年4月1日現在の施行(適用)。ただし論文式の租税法は原則として令和9年1月1日現在 |
論文式の会計学だけが2コマ組まれ、合計5時間になります。短答式でも財務会計論だけが、ほかの3科目より長く取られています(時刻は上の表)。租税法だけ適用法令の基準日が別に定められている点も、この試験の扱いです。
出典: 公認会計士・監査審査会「令和9年公認会計士試験の施行」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし。年齢・学歴・国籍等を問わず誰でも受験できる(出典: 公認会計士・監査審査会)(区分: 誰でも受験可)
同じ金融分野には5件を収録していて、うち3件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら金融分野のデータ表が早く着きます。
公認会計士は入口と本番のどちらで絞る試験か
公認会計士は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア92.5)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|公認会計士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
短答式試験は年2回(12月・5月)、論文式試験は年1回(8月)。
短答式合格者・免除者が論文式に進む
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年12月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
19,500円
短答式試験の出願時にペイジーで電子納付
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。ただし3,000〜5,000時間を独力で管理できる人向けで、独学での合格者は多くない
- 短答式(年2回・12月と5月)の日程に合わせて、自分で学習計画を組める
- 受験資格がないため、学生でも社会人でも始めた年から受験できる
通信講座が向いている人
- 会計学・監査論・企業法・租税法など広い範囲を、体系立てて効率的に積み上げたい
- 論文式の答案作成や短答式の直前対策を、添削や模試を含む仕組みに任せたい
公認会計士は合格まで年単位になります。講座選びの前に「短答式(12月/5月)までにどれだけ時間を割けるか」を見積もってください。
編集部の見解
公認会計士は入口を一切絞らない。決めるのは「受かるか」ではなく「どの夏の論文式に乗せるか」です
受験資格の寄与はゼロです(上のスコア内訳バー)。年齢も学歴も問わない試験で、71.8は合格率と勉強時間だけで積み上がっています。位置はスコアを算出できる77資格中6位、すぐ上が一級建築士(72.0)、すぐ下が司法書士(71.3)です。当サイトの選抜の型でも「本番で絞る」側です。
上の推移表の合格率は、出願者を分母にした最終合格率です。出願だけして受けなかった人も、短答式で止まった人も同じ分母に残っていて、論文式まで進んだ人に対する割合はこれよりはるかに高くなります(上の注意書き)。7.5%は「出願した人が最後まで残る割合」として読んでください。
逆算の起点は、短答式の申込日ではなく、乗せたい夏の論文式です。短答式は年2回、論文式は年1回(上の試験日程)。当サイトの再挑戦インターバルは回数の少ないほうで判定するので12か月になります(算出式ページ)。短答式に年2回チャンスがあることは、一巡が半年になることを意味しません。
しかも短答式に受かったあとの免除には期限があり、2年で切れます(公認会計士法第9条第3項・下の税理士との比較ページの出典一覧)。設計の単位は「短答式から論文式までの1本の線」で、その線に何年ぶんの猶予が付くかは制度側で決まっています。
得意科目で稼いで苦手を埋める作戦も通りません。令和7年の合格発表資料には、総合の得点比率が基準を超えていても、1科目でも一定の水準を割ると不合格になると書かれています(上の合格率の出典と同じ資料)。
そのうえで上の勉強時間の目安と期間表を見てください。1日に取れる時間で割ったときに出る期間を、生活の中に置けるかどうかが最初の関門です。受験資格がないぶん、外から「まだ早い」と止めてくれる仕組みもありません。始める日も、乗せる回も、自分で置く必要があります。
実際に受かっている層は、まとまった時間を確保できる立場に寄っています。同じ令和7年の資料にある合格者の職業の内訳では、学生と専修学校等の受講生が過半を占め、会社員はごく一部です。向くのは、その条件を数年ぶん作れる人です。
出口は条文で守られていて、財務書類の監査・証明は業務独占、名称も独占です(上の独占業務の表・公認会計士法第47条の2/第48条第1項)。勧めないのは、働きながら少しずつ積み上げたい人です。この試験は積み上げた成果に期限が付き、進みが遅いほど短答式からやり直す確率が上がります。
同じ会計の道で積み上げ型を選ぶなら、科目合格に期限のない税理士のほうが制度に合います。違いは下の比較ページに条文つきで置いています。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「入口を絞らない」の根拠: 上のスコア内訳(受験資格の寄与ゼロ)と上の受験資格の欄(年齢・学歴・国籍を問わない/出典: 公認会計士・監査審査会)、および当サイトの選抜の型(算出式ページ)
- 「合格率の分母」の根拠: 上の注意書きと合格率の出典(最終合格者数÷出願者数〈名寄せ〉。論文式受験者に対する割合は母集団が異なる/出典: 公認会計士・監査審査会)
- 「12か月」の根拠: 上の試験日程(短答式は年2回・論文式は年1回/出典: 公認会計士・監査審査会)と当サイトの再挑戦インターバル(回数の少ない段階で判定・算出式ページ)
- 「短答式の免除は2年」の根拠: 公認会計士法第9条第3項(下の税理士との比較ページの出典一覧に収録)
- 「1科目でも水準を割ると不合格」「合格者の職業の内訳」の根拠: 令和7年公認会計士試験の合格発表の概要(上の合格率の出典と同じ資料/公認会計士・監査審査会)
- 「出口が条文で守られている」の根拠: 上の独占業務の表(公認会計士法第47条の2・第48条第1項/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
公認会計士試験に受験資格はありますか?
ありません。年齢・学歴・国籍を問わず誰でも受験できます(出典: 公認会計士・監査審査会)。高校生の受験も可能で、令和7年の最終合格者には16歳もいました。最難関級の国家資格ですが、受験の入口に制限はありません。
公認会計士試験の合格率は?
最終合格率は7.4%前後で、ほぼ横ばいです(出典: 公認会計士・監査審査会。年ごとの出願者数・合格者数は上の推移表)。これは出願者を分母にした数字で、論文式まで進んだ人に対する合格率は約35%になります。どの母集団で見るかで印象が変わります。
公認会計士試験の合格に必要な勉強時間は?
3,000〜5,000時間が目安です(出典: 資格の学校TAC)。一発合格者の平均は約3,776時間で、1日6〜8時間を年単位で続ける規模です。短期間で仕上がる分量ではなく、範囲の広い試験を計画的に積み上げられるかが問われます。
難易度スコア71.8は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中6位で、最難関の帯です。司法書士(71.3)や弁理士(70.1)と肩を並べ、簿記1級(59.0)を大きく上回ります。押し上げているのは勉強時間の重さで、合格率は出願者ベースで平均7.5%です。
公認会計士試験はどんな日程・構造ですか?
短答式に合格してから論文式に進む、多段階試験です。短答式はマークシートで年2回、論文式は記述で年1回(月は上の試験日程。出典: 公認会計士・監査審査会)。短答式に受かると2年間は短答が免除され、論文式に集中できます。最終合格まで数年かける人も少なくありません。
公認会計士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値66.6です(難易度スコア71.8・スコアを算出できる77資格中6位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
公認会計士にしかできない仕事はありますか?
あります。財務書類の監査・証明業務(公認会計士法第47条の2)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。名称についても公認会計士法第48条第1項で使用が制限されています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
公認会計士と他の資格の難易度比較
出典
- 合格率(令和7年(出願22,056/論文受験4,665/最終合格1,636))出典: 公認会計士・監査審査会(確認日 )
- 合格率(令和6年(出願21,573/論文受験4,354/最終合格1,603))出典: 公認会計士・監査審査会(確認日 )
- 合格率(令和5年(出願20,317/論文受験4,192/最終合格1,544))出典: 公認会計士・監査審査会(確認日 )
- 勉強時間の目安 出典: 資格の学校TAC(一般的な目安3,000〜5,000時間・一発合格者の平均は約3,776時間)(確認日 )
- 試験日程 出典: 公認会計士・監査審査会(確認日 )
- 試験の形式 出典: 公認会計士・監査審査会「令和9年公認会計士試験の施行」(確認日 )