注意
合格率は最終合格者数÷受験者数(対受験者)で近年40%台。
- ただし受験できるのは法科大学院修了者・予備試験合格者など、すでに厳しい選抜を通過した層に限られるため、母集団が絞られており数字ほど易しい試験ではない。
- 受験資格を得るまで(法科大学院2〜3年 or 予備試験合格)の負担が非常に大きい
司法試験の偏差値(難易度スコア換算)
司法試験の偏差値は61.5です(スコアを算出できる77資格中11位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|司法試験の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
司法試験の独占業務・設置義務(根拠条文)
司法試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 司法試験は資格ではなく試験です。業務独占(弁護士法72条)は、合格後に司法修習を経て登録する弁護士の資格に属します。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
司法試験を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している司法試験の動画は6本(ショート6本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は42.9%。受かるのはおよそ10人に4人です。回ごとの値は下の表に。
図|司法試験の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年(受験3,837/合格1,581) | 41.2% |
| 令和6年(受験3,779/合格1,592) | 42.1% |
| 令和5年(受験3,928/合格1,781) | 45.3% |
図|司法試験の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は3,000〜8,000時間です。
図|司法試験の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると76番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら49〜132か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 98.7〜263.2ヶ月 | 3,000〜8,000日 |
| 2時間 | 49.3〜131.6ヶ月 | 1,500〜4,000日 |
| 3時間 | 32.9〜87.7ヶ月 | 1,000〜2,667日 |
出典: アガルートアカデミー(法律学習ゼロから合格までの総量で3,000〜8,000時間・個人差が大きい)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(司法試験が選ばれた状態で開きます)。
司法試験の試験の形式(一次出典)
4日間で論文式と短答式を実施します。論文式を3日かけて先に解き、短答式は最終日の1日だけです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験期日 | 令和9年は7月14日(水)、15日(木)、17日(土)、18日(日) |
| 論文式試験 | 選択科目3時間、公法系科目第1問・第2問が各2時間、民事系科目第1〜3問が各2時間、刑事系科目第1問・第2問が各2時間 |
| 短答式試験 | 7月18日に憲法50分、民法75分、刑法50分 |
| 試験地 | 原則全国47都道府県 |
| 試験公告 | 令和8年12月18日(金) |
短答式が最終日に置かれ、論文式のほうが先に3日かけて行われます。短答式は憲法・民法・刑法の3科目で、民法だけが75分と長めです。論文式3日目と短答式のあいだに中1日が入ります。
出典: 法務省 司法試験委員会「令和9年司法試験の実施日程等について」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格が必要。法科大学院課程の修了、司法試験予備試験の合格、または法科大学院在学中で所定の認定を受けた者(令和5年から在学中受験が可能)のいずれか(司法試験法第4条)。(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
- どのルートにも実務経験の要件はなく、指定課程の修了か前提試験の合格が要るので、当サイトの受験資格スコアは40。
- 受験期間は受験資格取得後の最初の4月1日から5年間。
- いずれのルートでも受験資格取得までの負担が非常に重い(出典: 法務省「令和8年司法試験に関するQ&A」Q18 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/shiken_shinshihou_shikenqa.html ・確認日 2026-09-30)
同じ法務分野には9件を収録していて、うち6件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら法務分野のデータ表が早く着きます。
司法試験は入口と本番のどちらで絞る試験か
司法試験は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア57.1)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|司法試験の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・7月。4日間の日程で、中日を挟んで論文式3日+短答式1日を実施
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年7月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
31,000円
令和8年司法試験の受験手数料。電子出願(マイナポータル)は31,000円、郵送出願は32,000円分の収入印紙
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。法科大学院や予備試験の学習を土台に、独力で答案練習を続けられる人向け
- 勉強時間3,000〜8,000時間を、受験資格の5年の期限を見据えて配分できる
- 基本書と過去問、答練を軸に自分のペースで積み上げられる
通信講座が向いている人
- 論文式の答案の書き方や、科目横断の理解を体系立てて仕上げたい
- 受験資格取得から本試験までの長い学習を、進捗管理込みで支えてほしい
司法試験は、受験資格を得ること自体が大きな関門です。法科大学院修了か、予備試験合格か。講座選びの前にどちらのルートで行くかを決めると、必要な学習の全体像がはっきりします。
編集部の見解
司法試験の合格率(42.9%)を他の資格と横に並べて読まないでください。この数字は、選抜が終わったあとの集団を分母にしています
平均合格率の低い順に並べると、司法試験は55番目。母集団の真ん中より下で、合格率だけ見れば易しい側です。それでもスコアは65.1で、順位は11位。すぐ上が不動産鑑定士(65.3)、すぐ下が土地家屋調査士(64.2)です。
矛盾に見えるので、上のスコア内訳バーを見てください。この試験でスコアを作っているのは勉強時間の寄与で、合格率の寄与はそれを下回ります。ほかの難関資格とは寄与の並びが逆です。受験できるのは法科大学院修了者・予備試験合格者など、すでに選抜を通過した層だけだからです。分母の違うものを、同じ列に並べて比べることはできません。
上の選抜の型の図では、司法試験は「入口で絞る」の区画に入ります。誰でも受けられて本番で落とす資格とは反対側です。ただし当サイトの式の限界を先に言っておきます。入口の重さは4段階の区分でしか測っていないので、法科大学院に2〜3年通うことと、予備試験(75.3)に受かることの差が、点数の上では区別されません。
だから司法試験のスコアは、この試験の当日の重さを表してはいても、法曹になるまでの総量は表していません。予備試験のスコアと足しても引いても、その総量は出てきません。2つは並ぶ選択肢ではなく、直列につながった段です。
上の合格率の推移表は、古い回がいちばん高く、新しい回がいちばん低い。当サイトのスコアは3回の平均なので、いま出ている値は高かった回を含んだ数字です。この向きが続けば、スコアは上がる側へ動きます。ただし表の3行から言えるのはここまでで、原因までは書けません。合格者数と受験者数のどちらがどう動いたかは、上の推移表の各行にある出典の資料で確かめてください。
計画は「1年」ではなく「持ち時間の何回目に本命を置くか」で組みます。持ち時間は受験資格を得てから5年(上の受験資格の欄)。試験は年1回・7月なので、5年の枠に入る回数は限られます。
最初にやる作業は教材選びではありません。自分の5年がいつ始まる(始まった)かを確定させることです。在学中受験の認定を使う人は起点が前へ動きます。同じ学年でも、残り回数が変わります。
この試験そのものは、選ぶ対象ではありません。法曹になると決めた人が必ず通る1本道で、迷う余地がないからです。判断が要るのは入口の側、法科大学院を経由するか予備試験で受験資格を取るかの選択で、時間も費用もそこで決まります。比べるべき2つは法科大学院と予備試験で、当サイトに置いているのは後者のページです。
勧めない読み方は1つだけ。合格率の高さを見て「この帯なら届く」と判断することです。その帯に立っている人は、すでに一度選抜を通っています。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「分母が選抜済み」の根拠は、上の注意書き(受験できるのは法科大学院修了者・予備試験合格者などに限られる旨/出典: 法務省)と、上の受験資格の欄
- 「寄与の並びが逆」の根拠は、上のスコア内訳バーにおける合格率の寄与と勉強時間の寄与の大小(当サイトの算出式・合格率0.45/勉強時間0.35/受験資格0.20の加重は算出式ページで公開)
- 「入口で絞る区画」の根拠は、上の選抜の型の図(本番の重さ=合格率スコア、入口の重さ=受験資格スコアの2軸としきい値。算出式ページで公開)
- 「入口の中身の差は点に出ない」の根拠は、受験資格スコアが4段階の区分値である当サイトの算出式(算出式ページの段階表)と、上の受験資格の欄にある2つのルートの記述(出典: 法務省)
- 「推移の向き」の根拠は、上の合格率の推移表の並びと、スコアが直近3回の平均を使う算出式(出典: 法務省)
- 「持ち時間は5年」「年1回・4日間」の根拠は、上の受験資格の欄と試験日程(出典: 法務省)
よくある質問
司法試験に受験資格はありますか?
あります。入口は2つです。法科大学院の課程を修了するか、司法試験予備試験に合格するか(令和5年からは法科大学院在学中に所定の認定を受けての受験も可能)。受験できる期間は、受験資格を得てから5年間です(出典: 法務省)。どちらのルートでも、受験資格を得るまでの負担が重い試験です。
司法試験の合格率は?
近年は40%台です。令和7年は41.2%で、受験者の5人に2人が合格しました(出典: 法務省)。ただし受験できるのは法科大学院修了者・予備試験合格者など、すでに厳しい選抜を通過した層に限られるため、数字ほど易しい試験ではありません。
司法試験の合格に必要な勉強時間は?
3,000〜8,000時間が目安です(出典: アガルート)。法律学習ゼロから合格までの総量で、個人差の大きい水準です。法科大学院や予備試験の学習と地続きに、数年かけて積み上げます。「必ず受かる」とは言えず、受験資格を得る段階から長い準備が要ります。
難易度スコア65.1は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中11位で、難関の帯です。合格率は40%台と一見高めですが、母集団が法科大学院修了者・予備試験合格者に絞られています。スコアを押し上げているのは勉強時間3,000〜8,000時間の長さです。受験資格は法科大学院の修了か予備試験の合格で、実務経験は求められないので、受験資格スコアは40です。誰でも受けられる予備試験(75.3)とは受験資格の点で対照的です。
司法試験はいつ・どんな日程ですか?
年1回・7月、4日間の日程です(出典: 法務省)。中日を挟んで論文式が3日、短答式が1日。合格すれば司法修習を経て、法曹(裁判官・検察官・弁護士)へ進みます。受験資格の5年の期限内に合格を目指す設計です。
司法試験の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値61.5です(難易度スコア65.1・スコアを算出できる77資格中11位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
司法試験に独占業務はありますか?
ありません。司法試験は資格ではなく試験です。業務独占(弁護士法72条)は、合格後に司法修習を経て登録する弁護士の資格に属します。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
司法試験と他の資格の難易度比較
出典