直近合格率(平均)
22.2%
勉強時間の目安
500〜700h
受験料
18,500円
注意
「学科の試験(例年7月)」→「設計製図の試験(例年9月)」の2段階。掲載値は最終の総合合格率(その年の実受験者に対する最終合格者の割合)。各段階の合格率は令和7年で学科40.9%・製図46.4%と高めだが、両方を突破する総合合格率は22%前後。受験には学歴要件または7年以上の実務経験が必要で、誰でもすぐ受けられる試験ではない
二級建築士の偏差値(難易度スコア換算)
二級建築士の偏差値は61.4です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。
予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。
二級建築士の独占業務・設置義務(根拠条文)
二級建築士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 中規模建築物の設計・工事監理 | 建築士法第3条の2第1項 |
| 名称独占 | 上位資格名称の使用制限 | 建築士法第34条第2項 |
- 建築士法第34条第2項: 34条1項(建築士の名称)と合わせた規定。
収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。
合格率の推移
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年・総合(実受験20,597/合格4,645) | 22.6% |
| 令和6年・総合(実受験21,512/合格4,680) | 21.8% |
| 令和5年・総合(実受験22,328/合格4,985) | 22.3% |
図|二級建築士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
500〜700時間が目安です(出典: STUDYing(オンライン講座の公表値・約500〜700時間))。学習環境や前提知識によって個人差があります。
この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 16.4〜23.0ヶ月 | 500〜700日 |
| 2時間 | 8.2〜11.5ヶ月 | 250〜350日 |
| 3時間 | 5.5〜7.7ヶ月 | 167〜234日 |
毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。二級建築士が選ばれた状態で始まります。
受験資格
受験資格あり。建築系の大学・短大・高専・高校・専修学校等で国土交通大臣指定の指定科目を修めて卒業した者は実務経験なし(最短0年)で受験可。建築に関する学歴がない場合は実務経験7年以上が必要(出典: 建築技術教育普及センター)(区分: 前提資格・指定講座の修了が必要)
同じその他分野には32件を収録していて、うち24件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
二級建築士は入口と本番のどちらで絞る試験か
難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、二級建築士は「入口も本番も絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア77.8、入口の重さ=受験資格スコア40)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。
図|二級建築士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。学科の試験は例年7月、設計製図の試験は例年9月に実施し、総合合格発表は例年12月
受験料
18,500円 (非課税。別途、事務手続手数料(クレジットカード決済306円/コンビニ決済225円)が必要)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 受験資格(指定科目の卒業または実務経験7年以上)をすでに満たし、学科5科目を市販テキストと過去問で周回できる
- 勉強時間500〜700時間を、例年7月の学科までの月数で割って自分で配分できる
- 実務で作図の経験があり、設計製図を時間内に仕上げる感覚がつかめている
通信講座が向いている人
- 学科(令和7年40.9%)から設計製図(同46.4%)へ2か月で切り替える段取りを、カリキュラムに任せたい
- 設計製図の課題対応や作図手順を添削で詰めたい(独学では自分の図面の出来を判断しにくい領域)
- 働きながらの学習で、学科と製図の進捗管理を仕組みに預けたい
二級建築士は受験資格に学歴または実務経験7年以上が要るため、講座を検討する前に、まず自分がどちらのルートで申し込むかと、例年7月の学科までに何時間確保できるかを整理すると判断しやすくなります。
編集部の見解
二級建築士は、教材より先に自分がどちらの入口に立っているかを確かめる試験。学歴がない人には7年が先に来ます
上のスコア内訳バーには、他の不動産・建築系の多くと違って受験資格の寄与が乗っています。10位で、すぐ上が気象予報士(69.1)、すぐ下が不動産鑑定士(67.1)です。上の選抜の型の図でも「入口も本番も絞る」の区画に入ります。ただし、その加点は区分に対して一律に入る点数です。指定科目を修めて卒業している人にとって、入口はすでに開いているので、体感の重さはスコアの位置より下になります。逆に建築の学歴がない人にとって、この加点は7年という年数を1つの区分に潰したものにすぎません。同じスコアが、立っている場所によってまったく違う意味になります。
合格率の読み方には注意書きが要ります。上の表に並んでいるのは総合合格率で、学科だけ・製図だけの率とは別物です。段階の率はどちらも4割台なのに、総合が2割台に落ちるのは、学科を通った人だけが製図へ進み、その両方を抜けた人数をその年の実受験者で割っているからです。平均は22.2%になります。そのうえで、上のレンジバーの要約にあるとおり振れ幅は中央値より小さい側です。直近の回はほぼ同じ位置に落ちています。「今年は当たり年だった」を探す材料が、この表にはありません。
配分で効くのは学科と製図の間隔です。上の試験日程のとおり、学科は例年7月、設計製図は例年9月で、間は2か月しかありません。一級建築士は学科7月下旬から製図10月中旬まで開くので(一級建築士ページの試験日程)、同じ2段階でも切り替えに使える時間が違います。二級では、学科の手応えを確かめてから作図を始めると間に合いません。上の期間表で1日に取れる時間の行を選び、7月から逆算した開始月を出したうえで、その期間の中に作図の練習を混ぜてください。目安の500〜700時間は、学科のマークシートと製図の手作業という性質の違う2つを合わせた数字です。
向くのは、扱いたい建物が二級の線の内側にある人です。上の独占業務の表のとおり、建築士法は一定の規模と用途の建築物について、一級建築士か二級建築士でなければ設計・工事監理をしてはならないと定めています。線の内側で仕事をするなら二級で足ります。もう1つ、建築の学歴がない人にとって二級建築士は一級建築士(74.9)の受験資格になります(一級建築士ページの受験資格の欄)。先に二級を取ることが、そのまま一級への道になります。
勧めないのは、建築の学歴も実務もない状態で、いま教材を開くことです。上の受験資格の欄のとおり、学歴がないルートでは7年以上の実務経験が受験の前提として残っています。一級建築士では令和2年の建築士法改正で実務経験の審査が免許登録の段階へ移りましたが(一級建築士ページの受験資格の欄)、二級のこのルートでは受験の側に残ったままです。上位資格のほうが先に受けられるという逆転が起きているので、ここを取り違えると、まだ出願できない試験の準備を何年も続けることになります。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「受験資格の加点が乗っている」の根拠は、上のスコア内訳(受験資格0.20の加重・算出式ページで公開)と、上の受験資格の欄の区分(指定科目の卒業または実務経験7年以上/出典: 建築技術教育普及センター)
- 「入口も本番も絞る側」の根拠は、上の選抜の型の図の座標(本番の重さ=合格率スコア、入口の重さ=受験資格スコア/しきい値は算出式ページで公開)
- 「段階の率と総合は別物」の根拠は、上の注意書き(総合合格率と学科・製図それぞれの率の区別/出典: 建築技術教育普及センター)
- 「振れ幅は中央値より小さい」の根拠は、上のレンジバーの要約(収録資格の振れ幅の中央値との比較・値は合格率の推移表と同じ一次データから算出)
- 「切り替えに使える時間が一級と違う」の根拠は、上の試験日程(学科は例年7月・設計製図は例年9月/出典: 建築技術教育普及センター)と、一級建築士ページの試験日程(学科7月下旬・設計製図10月中旬/出典は同ページ)
- 「学歴なしルートでは7年が受験の側に残る」の根拠は、上の受験資格の欄(実務経験7年以上/出典: 建築技術教育普及センター)と、一級建築士ページの受験資格の欄(令和2年の建築士法改正で実務経験は免許登録時の審査へ移った旨/出典は同ページ)
よくある質問
二級建築士試験の合格率はどのくらいですか?
令和7年の総合合格率は22.6%で、実受験20,597人のうち4,645人が合格しました(出典: 建築技術教育普及センター)。令和6年は21.8%(21,512人中4,680人)、令和5年は22.3%(22,328人中4,985人)で、毎年2万人前後が受験して4,600〜5,000人が合格する形が続いています。3年平均は22.2%です。見落とされやすいのは、段階ごとの合格率がもっと高いことです。令和7年は学科40.9%・設計製図46.4%でした(出典: 同)。段階で見れば4割台なのに総合が2割強まで下がるのは、学科に受かった人だけが製図へ進み、その両方を突破した人数をその年の実受験者で割っているためです。
二級建築士は誰でも受験できますか?
受験資格があり、入口は大きく2つに分かれます。建築系の大学・短大・高専・高校・専修学校などで国土交通大臣指定の科目を修めて卒業した人は、実務経験なし(最短0年)で受験できます。建築に関する学歴がない場合は、実務経験7年以上が必要です(出典: 建築技術教育普及センター)。当サイトの難易度スコアで受験資格の点が40になるのは、この学歴か実務のどちらかを前提にしているためです。合格率22%台という数字も、この条件を満たした人だけの中での割合で、誰でも申し込める試験の2割とは母集団が違います。
二級建築士の受験料はいくらかかりますか?
受験手数料は18,500円(非課税)です。これとは別に事務手続手数料がかかり、クレジットカード決済で306円、コンビニ決済で225円です(出典: 建築技術教育普及センター)。合計すると、支払額はコンビニ決済で18,725円、クレジットカード決済で18,806円になります。受験料だけを見て予算を組むと決済手数料の分だけずれるので、申込みの前に決済方法まで決めておくと計算が合います。
二級建築士の合格に必要な勉強時間は?
500〜700時間が目安です(出典: STUDYing)。1日2時間なら8〜12か月、1日3時間なら6〜8か月ぶんの分量です。学科は5科目のマークシート、設計製図は課題に沿って図面を仕上げる実技で、必要な練習の質が変わります。日程の面でも注意が要ります。学科は例年7月、設計製図は例年9月で、学科の手応えを確かめてから製図に切り替えられる期間は2か月ほどしかありません(出典: 建築技術教育普及センター)。学科の学習中から作図の時間を少しずつ確保しておくと、この2か月が楽になります。
二級建築士試験はいつ実施され、合格発表はいつですか?
年1回です。学科の試験が例年7月、設計製図の試験が例年9月にあり、総合合格発表は例年12月です(出典: 建築技術教育普及センター)。設計製図に進めるのは学科に合格した人だけで、両方に合格して二級建築士の登録資格が得られます。7月の学科から12月の発表まで半年近くかかるため、受験年は年間の予定を早めに押さえておくと動きやすくなります。
難易度スコア67.3は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる76資格中10位です。平均合格率22.2%と勉強時間500〜700時間に加え、学歴か実務経験を求める受験資格がスコアを押し上げています。宅地建物取引士(59.0)より上で、土地家屋調査士(67.0)とほぼ並ぶ帯です。一級建築士(74.9)とはまだ開きがあります。スコアは合格率・勉強時間・受験資格の3つから当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。
二級建築士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値61.4です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。
二級建築士にしかできない仕事はありますか?
あります。中規模建築物の設計・工事監理(建築士法第3条の2第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。名称についても建築士法第34条第2項で使用が制限されています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
二級建築士と他の資格の難易度比較
出典