注意
高度試験の多段階構造(午前Ⅰ〜午後Ⅱ・午前Ⅰ免除制度あり)。
- 合格率は受験者ベース。
- 勉強時間は前提知識により大きく変動する(出典元に1,000時間以上かける例もあると付記)。
- 令和8年度からCBT方式の前期試験(10〜11月)へ移行
ITストラテジストの偏差値(難易度スコア換算)
ITストラテジスト試験の偏差値は52.1です(スコアを算出できる77資格中32位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|ITストラテジストの難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
ITストラテジストの独占業務・設置義務(根拠条文)
ITストラテジスト試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
ITストラテジストを動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開しているITストラテジストの動画は2本(ショート2本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は15.4%。受かるのはおよそ6人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|ITストラテジストの平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度春期(2025年4月) | 15.0% |
| 令和6年度春期(2024年4月) | 15.8% |
| 令和5年度春期(2023年4月) | 15.5% |
図|ITストラテジストの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は150〜200時間です。
図|ITストラテジストの勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
前提知識により1,000時間以上かける例もあると同ページに付記)・確認2026-07-18)。目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると29番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら2〜3か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 4.9〜6.6ヶ月 | 150〜200日 |
| 2時間 | 2.5〜3.3ヶ月 | 75〜100日 |
| 3時間 | 1.6〜2.2ヶ月 | 50〜67日 |
出典: スタディング公表値(合格者は150〜200時間程度が多い。前提知識により1,000時間以上かける例もあると同ページに付記)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(ITストラテジストが選ばれた状態で開きます)。
ITストラテジストの試験の形式(一次出典)
多肢選択の科目A-1・A-2、記述式の科目B-1、論述式の科目B-2まで4科目を1区分で通します。高度試験のうち前期に実施される区分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 科目A-1・科目A-2は多肢選択式(四肢択一)、科目B-1は記述式、科目B-2は論述式 |
| 試験時間 | 科目A-1 50分/科目A-2 40分/科目B-1 90分/科目B-2 120分 |
| 出題数・解答数 | 科目A-1 30問30問/科目A-2 25問25問/科目B-1 3問中2問/科目B-2 2問中1問 |
| 合格基準 | 科目A-1・A-2・B-1は各100点満点で基準点60点。科目B-2は配点がなく、評価ランクA〜Dのうち「合格水準にある」Aのみ合格 |
| 免除・特例 | 応用情報技術者試験に合格、高度試験・支援士試験のいずれかに合格、または高度試験・支援士試験の科目A-1で基準点以上を取ると、その後2年間は科目A-1の免除を申請できる |
| 実施時期 | 前期(応用情報技術者試験と支援士試験は前期・後期の年2回、ITストラテジスト試験は前期のみ) |
採点は多段階選抜方式です。科目Aが基準点に届かなければ科目Bは採点されず、科目B-1が届かなければ科目B-2も採点されません。対象者像は「事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者」で、論述もこの立場から書くことが前提です。
出典: 情報処理推進機構(IPA)「情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.6(2026年10月の試験から適用)」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし(誰でも受験可)(区分: 誰でも受験可)
同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。
ITストラテジストは入口と本番のどちらで絞る試験か
ITストラテジスト試験は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア84.6)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|ITストラテジストの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。令和8年度からCBT方式の「前期試験」に移行(春期試験は廃止)。
令和8年度前期:申込受付2026年10月6日〜10月24日、科目A-1・A-2試験2026年10月17日〜10月27日、科目B-1・B-2試験2026年11月11日〜11月23日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2026年10月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
7,500円
消費税込(税額681円)。令和4年度(2022年4月)以降の試験から5,700円→7,500円に改定
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 応用情報や高度区分の合格経験があり、論文の書き方を過去問と採点講評から自力で掴める人向け
- 午前対策は過去問流用が多く、独学での反復に向く
- 業務でIT企画・提案書を書いている人は、その経験を論文素材にそのまま使える
通信講座が向いている人
- 午後Ⅱの論文を添削してもらいたい(独学では合格答案との差が見えにくい)
- 経営戦略系の知識(財務・マーケティング)をITと結びつけて整理したい
ITストラテジストの主戦場は論文試験です。過去問の論文テーマを2〜3本読み、自分の業務経験で書けそうな題材があるかを確かめてから、添削つき講座の要否を判断すると無駄がありません。
編集部の見解
ITストラテジストの勉強時間は、出典の幅の外に「1,000時間以上」の例がある。スコアは軽い側に寄せて読んでください
この区分は合格率の寄与が勉強時間の寄与を大きく上回り、受験資格の寄与はゼロです(上のスコア内訳バー)。合格率だけ見れば厳しい側で、スコアを算出できる77資格を平均合格率の低い順に並べると16番目に来ます。
それでもスコアは52.5にとどまり、32位、すぐ上がプロマネ(52.7)、すぐ下がシステム監査(52.1)です。押し上げているのは合格率で、引き戻しているのは勉強時間です。
引き戻しの中身はこうです。上の勉強時間の欄は150〜200時間を目安に置いていますが、同じ出典のラベルには、前提知識によっては1,000時間以上かける例もあると付記されています。当サイトの式は幅の下限と上限から幾何平均を取るので、この付記は計算に入りません。
入れないのは怠慢ではなく契約です。付記は幅ではなく例として書かれていて、上限がいくつなのかを出典が確定させていない。確定していない数字を式に入れれば、そこから先のスコアは推定になります。
だから当サイトは幅のとおりに計算し、そのうえでこう書きます。この区分のスコアは、幅の内側で終わる人を前提にした値です。前提知識がない側にいるなら、上の期間表のいちばん下の行を選んでも足りません。表の期間を自分の予定として読まず、そこから何倍に伸びるかを先に見積もってください。
合格率の推移表は3回とも同じ帯に並んでいます。年ごとの難化を語る材料はここにありません。上の注意書きにあるとおりこの数字は受験者ベースで、申し込んで会場に来なかった人は分母から抜けています。答案を実際に出した人のなかで、この割合しか通っていません。
日程で決めることは1つです。春の一斉試験は廃止され、令和8年度からCBT方式の前期試験へ移りました(上の試験日程)。同じ前期の期間には、システムアーキテクト(51.5)、ネットワークスペシャリスト(51.3)、ITサービスマネージャ(51.0)も並びます。
4区分ともスコアがほぼ固まっているので、順位を見ても選べません。選ぶ軸は日程でも難易度でもなく、答案に書ける材料が手元にあるかどうかです。
この区分が想定しているのは、IPAの試験区分ページが示すとおり経営戦略とITをつなぐ立場で、書くのは事業側の意思決定に自分がどう関わったかの記録です。設計の記録や運用の記録では代用できません。企画書や提案書を自分の名前で出したことがあるなら材料はあります。無いなら、同じ前期の別区分のほうが早く書けます。
上の日程から申込期間と科目A・科目Bそれぞれの期間をカレンダーへ書き写し、科目Aと科目Bのあいだの数週間を答案を書く区間として空けておいてください。年1回のままなので、申込期間を外せば次は1年後です。
勧める相手は、事業計画やIT投資の判断に立ち会っていて、その経緯を文章で説明できる状態を作りたい人です。
高度区分をひとつ増やす目的で選ぶのは勧めません。上の独占業務の欄のとおり法令上の独占規定はなく、資格そのものが仕事を囲う側にいません。そのうえ勉強時間の実態は出典の幅より上に伸びる余地を残しています。肩書きだけが目的なら、書ける材料が手元にある区分に同じ時間を置いたほうが回収は早く済みます。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格率の寄与が勉強時間の寄与を上回る」の根拠: 上のスコア内訳の3要素の加重寄与(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20/算出式ページ)と、上の受験資格の欄が誰でも受験可の区分であること(出典: IPA)
- 「平均合格率の低い順で16番目」の根拠: 同じ母集団(スコアを算出できる資格)を直近平均合格率で並べた順位(各資格の推移表はいずれも一次出典つき)
- 「出典が幅の外に1,000時間以上の例を置いている」「式には入らない」の根拠: 上の勉強時間の欄の出典ラベル(合格者は150〜200時間程度が多い/前提知識により1,000時間以上かける例もあると付記/出典: スタディング)と、幅の幾何平均だけを使う算出式(算出式ページ)、および欠けている数値を推定で埋めない当サイトの契約
- 「3回とも同じ帯」「分母は受験者ベース」の根拠: 上の合格率の推移表(直近3年度・出典: IPA統計資料)と上の注意書き、および直近3回の平均を使う算出式
- 「前期に4区分が並ぶ」「スコアがほぼ固まっている」「想定は経営戦略とITをつなぐ立場」の根拠: 上の試験日程と各区分のページの試験日程データ(いずれも令和8年度前期・申込期間と科目A・科目Bの期間が同一)、同じ算出式・同じ母集団で出した4区分のスコア、およびページ上部の主催者リンク先にあるIPAの試験区分ページの区分説明(出典: IPA)
- 「資格が仕事を囲わない」の根拠: 上の独占業務の欄(情報処理の促進に関する法律26条に基づく試験で業務・名称の独占規定なし。同法で独占規定があるのは登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけ/現行条文で確認)
よくある質問
ITストラテジストに受験資格はありますか?
ありません。誰でも受験できます(出典: IPA)。IPAの試験区分で最上位のレベル4に位置づけられ、経営戦略とITをつなぐ立場(CIO・ITコンサルタント・企画部門など)を想定した国家試験です。応用情報技術者などに合格していると午前Ⅰ試験の免除制度が使えます。
ITストラテジストの合格率は?
例年15%前後で安定しています(春期・出典: IPA統計資料)。受験者ベースの数字で、申込者のうち実際に受験するのは7割程度です。年度ごとの値はページ上の推移表にあります。
ITストラテジストの合格に必要な勉強時間は?
150〜200時間が目安です(出典: スタディング)。ただしこれは応用情報レベルの前提知識がある人の数字で、前提知識によっては1,000時間以上かける例もあると同出典に付記されています。午後Ⅱの論文(論述式)対策が合否を分けます。
難易度スコア52.5は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中32位=中位の帯です。合格率15%前後(平均15.4%)と低いのに、出典の勉強時間150〜200時間が「経験者の追い込み時間」だからです。実際には応用情報(51.3)までの積み上げが前提の最上位区分で、スコアが体感より低く出やすい資格です。式は算出式ページにあります。
ITストラテジスト試験はいつ行われますか?
年1回です。令和8年度からCBT方式の前期試験に移行し、科目Aが10月、科目Bが11月の期間実施になりました(出典: IPA)。従来の春の一斉方式は廃止され、春の実施はもうありません。受験手数料は上の受験料の欄にあります。
ITストラテジストの偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値52.1です(難易度スコア52.5・スコアを算出できる77資格中32位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
ITストラテジストに独占業務はありますか?
ありません。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
ITストラテジストと他の資格の難易度比較
出典