直近合格率(平均)
46.4%
勉強時間の目安
50〜100h
受験料
8,800円
注意
受験資格に労働衛生の実務経験が必要な点に注意。合格率46〜47%台は受験資格を満たした受験者の中での数字で、誰でも受けられる試験の合格率とは母集団が異なる。第二種より2〜3ポイント低いのは出題が有害業務に係る労働衛生・関係法令を含む計44問(第二種は有害業務を除く計30問)と広いためで、受験資格・試験時間3時間・受験料は第二種と同じ。第一種免許はすべての業種の事業場で衛生管理者になれる(第二種は業種が限られる)
第一種衛生管理者の偏差値(難易度スコア換算)
第一種衛生管理者の偏差値は50.3です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。
予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。
第一種衛生管理者の独占業務・設置義務(根拠条文)
第一種衛生管理者について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 必置(設置義務) | 一定規模以上の事業場の衛生管理者選任 | 労働安全衛生法第12条第1項 |
- 労働安全衛生法第12条第1項: 対象は常時50人以上の事業場(安衛法施行令4条)。第一種衛生管理者免許は省令で定める資格の一つ。
収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。
合格率の推移
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度(受験66,401/合格31,046) | 46.8% |
| 令和6年度(受験64,911/合格30,081) | 46.3% |
| 令和5年度(受験67,572/合格31,108) | 46.0% |
図|第一種衛生管理者の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
50〜100時間が目安です(出典: アガルートアカデミー(通信講座公表値。標準約100時間・関連業務経験者50〜80時間))。学習環境や前提知識によって個人差があります。
この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 1.6〜3.3ヶ月 | 50〜100日 |
| 2時間 | 0.8〜1.6ヶ月 | 25〜50日 |
| 3時間 | 0.6〜1.1ヶ月 | 17〜34日 |
毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。第一種衛生管理者が選ばれた状態で始まります。
受験資格
受験資格あり。大学・短大・高専卒業後1年以上、高校卒業後3年以上、または実務経験のみなら10年以上の労働衛生の実務経験が必要(学歴により必要年数が異なる)(区分: 一定の実務経験年数が必要)
同じその他分野には32件を収録していて、うち24件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
第一種衛生管理者は入口と本番のどちらで絞る試験か
難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、第一種衛生管理者は「入口で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア53.6、入口の重さ=受験資格スコア70)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。
図|第一種衛生管理者の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
全国9試験地(各安全衛生技術センター等)で通年・毎月複数回実施
受験料
8,800円 (非課税(試験手数料は消費税法により非課税))
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 受験資格(労働衛生の実務経験)をすでに満たし、業務で関係法令に触れている
- 勉強時間の目安50〜100時間(出典つき)を、通年実施の試験日まで自分で割り振れる
- 市販テキストと過去問中心で、関係法令・労働生理の暗記を進められる
通信講座が向いている人
- 実務経験は満たすが法令の学習がはじめてで、出題範囲の全体像を早く掴みたい
- 在職中で学習時間が限られ、要点を絞った教材でムダなく50〜100時間に収めたい
第一種衛生管理者は受験資格に実務経験が要る資格のため、ここでは受験資格を満たした人向けに独学・講座の向き不向きの判断材料だけを置いています。
編集部の見解
第一種衛生管理者の関門は試験室ではなく、受験資格の年数です。スコアの位置も、そこが作っています
ページ上部のスコア内訳バーを見てください。合格率の寄与は、この位置に並ぶ資格としては短いほうです。それでも54.3に届いているのは、受験資格の寄与が乗っているからです。順位は41位で、すぐ上がインテリアコーディネーター(54.6)、すぐ下が工事担任者(総合通信)(53.6)です。近くに並ぶ資格の多くは、本番で落とす割合がそのままスコアになってそこにいます。第一種衛生管理者だけが、入口の条件で同じ場所に来ています。当サイトの選抜の型でも、入口で絞る側です(算出式ページ)。
上の合格率の推移表は、直近3年度が狭い帯に並んでいます。難化・易化を語る材料はこの表にありません。ただし平均46.4%を「半分近く受かるから軽い」と読むのはやめてください。分母に入っているのは、学歴に応じた年数の労働衛生の実務経験を満たした人だけです。受験申請までたどり着いた人のあいだでの割合であって、誰でも受けられる試験の合格率とは母集団が違います。裏を返せば、入口さえ通れば、上の勉強時間の目安(50〜100時間)が素直に効く試験です。
始める日は、実務経験の年数が満ちる月から決まります。上の試験日程のとおり全国の安全衛生技術センター等で通年・毎月複数回あり、再挑戦インターバルは1か月です(算出式ページ)。年に一度の締め切りが来ないので、順番はこうします。まず上の受験資格の欄で、自分の学歴だと何年必要かを確認する。次に、その年数が満ちる月を置く。最後に上の期間表で毎日取れる時間の行を選び、満ちた月の先にある回を押さえる。要件を満たしているのに「いつか受ける」で止まっている人が、この資格ではいちばん時間を落としています。
勧める相手は、常時50人以上の事業場で総務・人事・安全衛生を担当している人です。上の設置義務の表のとおり、労働安全衛生法第12条第1項は事業者に衛生管理者の選任を義務づけています。会社が人数を数えなければならない側の資格なので、持っていると席の数が変わります。逆に、実務経験がまだ無い人には勧めません。この資格の入口は、別の試験に合格して自分で作ることができないからです。社労士のように「他の国家試験の合格が受験資格になる」という抜け道が用意されていません。年数は働いて積むしかなく、学生のうちに手を付ける資格ではありません。
第一種と第二種のどちらを受けるかは、スコアの上下では決まりません。両者の受験資格の区分は同じで、スコアの差を作っているのは、合格率と勉強時間の目安のわずかな違いだけです(第二種は52.3)。決めるのは勤務先の業種です。どの業種で第二種が使えないか、第二種から特例で第一種へ進む場合に何が短くなるかは、下の比較ページに条文つきで置いています。迷っているなら、そちらを先に読んでください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「受験資格の寄与が乗ってこの位置に届いている」の根拠は、上のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページで公開)と上の受験資格の欄(学歴に応じた労働衛生の実務経験が必要/出典: 安全衛生技術試験協会)
- 「近くの資格は本番で落として同じ位置に来ている」の根拠は、同じ算出式・同じデータで出した近い順位の資格の合格率スコアと、当サイトの選抜の型(受験資格スコアと合格率スコアの2軸分類。判定の線は算出式ページで公開)
- 「1回分で難化を語れない」の根拠は、上の合格率の推移表(令和5〜7年度/出典: 安全衛生技術試験協会)と、スコアが直近3回の平均を使う算出式
- 「締め切りが外から来ない」の根拠は、上の試験日程(全国9試験地で通年・毎月複数回/出典: 同)と再挑戦インターバルの判定ルール(算出式ページ)、上の期間表(勉強時間の目安を1日あたりの時間で割った算術)
- 「席の数が変わる」の根拠は、上の設置義務の表(労働安全衛生法第12条第1項/条文本文と機械照合済み。対象は常時50人以上の事業場)
- 「入口を自分で作れない」の根拠は、上の受験資格の欄に他の国家試験の合格が並んでいないこと(出典: 安全衛生技術試験協会)と、社会保険労務士ページの受験資格の欄(他の国家試験の合格が入口になる)
よくある質問
第一種衛生管理者に受験資格はありますか?
あります。大学・短大・高専の卒業者はその後1年以上、高校卒業者は3年以上、学歴を問わない場合は10年以上の労働衛生の実務経験が必要です(出典: 安全衛生技術試験協会・公式)。誰でも受けられる試験ではないため、まず自分が受験資格を満たすかの確認が最初の関門になります。
合格率46〜47%台という数字はどう読めばいいですか?
直近3年度は令和7年度46.8%・令和6年度46.3%・令和5年度46.0%とほぼ横ばいです(出典: 安全衛生技術試験協会・公式)。この分母は受験資格(実務経験)を満たした社会人に限られます。誰でも受けられる試験の合格率と同じ感覚で「半分近く受かる=易しい」と読むと、母集団の違いを見落とします。
試験はいつ受けられますか?年1回ですか?
年1回ではありません。全国9か所の安全衛生技術センター等で、通年・毎月複数回実施されています(出典: 安全衛生技術試験協会・公式)。宅建やマンション管理士のような一発勝負ではなく、受験資格を満たしていれば自分の準備が整ったタイミングで申し込める点が、学習計画の立てやすさにつながります。
難易度スコア54.3は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる76資格中41位です。管理業務主任者(57.3)より下、簿記3級(46.7)より上の帯にいます。合格率だけ見ると46%台と高めですが、受験資格スコアがスコアを押し上げています。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。
勉強時間はどのくらい見ておけばいいですか?
50〜100時間が目安です(出典: アガルートアカデミー公表値)。標準は約100時間、労働衛生の関連業務に就いている人は50〜80時間で仕上がるケースもあります(出典: 同)。試験が通年実施なので、この時間を確保できる週数から逆算して受験日を選べます。
第一種と第二種はどちらを受けるべきですか?
勤務先の業種で決まります。第一種免許はすべての業種の事業場で衛生管理者になれますが、第二種免許で選任できるのは有害業務と関連の少ない情報通信業・金融保険業・卸売小売業など一定の業種に限られます(出典: 安全衛生技術試験協会)。受験資格はどちらも同じで、労働衛生の実務経験が必要です。違うのは出題範囲と分量で、第一種は有害業務に係る労働衛生・関係法令を含む計44問、第二種はそれを除く計30問です(出典: 同)。難易度スコアは第一種54.3・第二種52.3で、合格率も令和7年度は第一種46.8%に対し第二種48.7%、令和6年度は46.3%と49.8%、令和5年度は46.0%と49.6%と、3年続けて第二種が上回っています(出典: 同)。製造業や建設業を含む業種で使うなら第一種、対象業種が決まっているなら第二種から入り、必要になった時点で試験範囲が20問・2時間に短縮される特例第一種衛生管理者免許試験へ進む選び方もあります。
第一種衛生管理者の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値50.3です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。
第一種衛生管理者は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。一定規模以上の事業場の衛生管理者選任(労働安全衛生法第12条第1項)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
第一種衛生管理者と他の資格の難易度比較
出典