注意
合格率は電気技術者試験センター公表の対受験者合格率(4科目合格者数÷受験者数)。
- 令和4年度から年2回(上期・下期)実施のため、passRatesは回次込みラベルで直近3回(令和6年度下期・令和6年度上期・令和5年度下期)を収録。
- 理論・電力・機械・法規の4科目制で、科目別合格制度(科目合格留保制度)がある。
- 一部の科目だけ合格した場合、最初に合格した試験以降、申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除される(年2回実施のため約2年半にあたる。出典: 電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者の試験概要」https://www.shiken.or.jp/chief/third/overview/ ・2026-08-08確認)。
- なお同センターは「電気主任技術者の資格概要」ページで一次試験全体を「科目別合格制なので有効期限の3年間を使って勉強する方法も採れます」と年度単位でも説明しており、年1回実施の第一種・第二種は翌年度及び翌々年度の免除=3年間にあたる。
- 数え方が2つ併存するため、当サイトは第三種について回数で数える公式表記(連続5回まで)に統一している
電験三種の偏差値(難易度スコア換算)
電験三種(第三種電気主任技術者)の偏差値は56.6です(スコアを算出できる77資格中18位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|電験三種の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
電験三種の独占業務・設置義務(根拠条文)
電験三種(第三種電気主任技術者)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 必置(設置義務) | 事業用電気工作物の主任技術者選任 | 電気事業法第43条第1項 |
- 電気事業法第43条第1項: 免状の種類ごとに監督できる工作物の範囲が省令で定められており、第三種はその範囲が限定されます。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
電験三種を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している電験三種の動画は3本(ショート3本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は18.0%。受かるのはおよそ6人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|電験三種の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和6年度下期(対受験者・受験24,547/合格4,117) | 16.8% |
| 令和6年度上期(対受験者・受験25,416/合格4,064) | 16.0% |
| 令和5年度下期(対受験者・受験24,567/合格5,211) | 21.2% |
図|電験三種の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は500〜1,000時間です。
図|電験三種の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
一般的な目安約1,000時間・電気系/理系出身者は約500時間から)・確認2026-07-07)。目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると61番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら8〜16か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 16.4〜32.9ヶ月 | 500〜1,000日 |
| 2時間 | 8.2〜16.4ヶ月 | 250〜500日 |
| 3時間 | 5.5〜11.0ヶ月 | 167〜334日 |
出典: アガルートアカデミー(通信講座公表値。一般的な目安約1,000時間・電気系/理系出身者は約500時間から)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(電験三種が選ばれた状態で開きます)。
電験三種の試験の形式(一次出典)
理論・電力・機械・法規の4科目を科目別に受ける五肢択一の試験です。マークシートの筆記方式とパソコンのCBT方式があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 理論・電力・機械・法規の4科目を科目別に実施 |
| 出題形式 | 五肢択一方式。マークシートに記入する筆記方式か、パソコンで解答するCBT方式を選ぶ |
| 科目別合格制度 | 一部の科目だけ合格すると「科目合格」となり、申請により最大で連続5回まで当該科目の試験が免除される |
| 持ち込める電卓 | 四則演算と開平計算(√)ができるもの。数式が記憶できる電卓・関数電卓・印字機能のある電卓は使用すると不正行為になる |
| 監督できる範囲 | 電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物 |
科目合格の持ち越しと年2回の実施を合わせると、数年かけて1科目ずつ潰す戦い方が成立します。電卓の条件は厳しく、√キーのないものでは解けない問題が出る一方、関数電卓を持ち込めば不正行為として扱われます。貸与もありません。
出典: 電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者の試験概要」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし。年齢や国籍を問わず、どなたでも受験できる(出典: 電気技術者試験センター・よくあるご質問)。(区分: 誰でも受験可)
実務経験・学歴・前提資格は不要
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
電験三種は入口と本番のどちらで絞る試験か
電験三種(第三種電気主任技術者)は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア82)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|電験三種の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
令和4年度から年2回化(上期8月ごろ・下期3月ごろ)。
- CBT方式と筆記方式から選択。
- 令和8年度上期の一次試験はCBT方式2026年7月16日〜8月9日・筆記方式8月30日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年3月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
7,700円
インターネット申込みの受験手数料(非課税)。書面申込みは8,100円
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 数学と電気理論の下地があり、500〜1,000時間(出典つき)を年2回の試験まで自分で割り振れる
- 市販テキストと過去問で、理論・電力・機械・法規の4科目を科目合格制度を使って計画的に進められる
- 電卓を使った計算問題の反復に自力で取り組める
通信講座が向いている人
- 数学や電気理論がはじめてで、4科目の全体像と計算の解き方を早くつかんで500〜1,000時間にムダなく収めたい
- 働きながらの複数年計画で、科目合格の繰り越しを見据えた学習スケジュールの管理を仕組みに任せたい
電験三種は4科目制で、科目合格の繰り越しが効きます。講座選びの前に「どの回でどの科目をそろえるか」の年間計画を決めておくと、勉強時間から逆算した学習を組み立てやすくなります。
編集部の見解
電験三種の合格率は「その回で4科目そろえた人」の割合。科目合格で進む人の見込みとは別物
上の合格率は「その回で4科目まとめてそろえた人」の割合で、免状に届くまでの通りにくさではありません。分子は4科目合格者数、分母は受験者数(上の注意書き)。2科目だけ通した人は分子に入りません。
制度の側は科目合格の繰り越しを認めているのに、公表される割合はそれを数えません。当サイトの難易度スコア58.5も、この定義の平均18.0%をそのまま合格率の要素に使っています。厳しい側へ寄った数字だと分かったうえで見てください。
位置はスコアを算出できる77資格中18位で、すぐ上が簿記1級(59.0)、すぐ下がエンスペ(56.9)です。ただし点数より内訳の形を見てください。上のスコア内訳バーは、合格率の帯がいちばん長く、受験資格の帯がゼロで並びます。
受験に条件が1つも無い試験で、受けた人の大半が4科目をそろえられない。入口を開けたまま本番で落とす型で、算出式ページの選抜の4類型では「本番で絞る」に入ります。思い立った日に受験を決められる代わりに、決めた日から先の時間だけが結果を決めます。
組み方は、試験日から逆算しません。先に決めるのは「どの回でどの科目をそろえるか」の割り当てです。年2回あり(上の試験日程)、科目合格の繰り越しが効きます(上の注意書き)。
500〜1,000時間を1回の試験日に全部ぶつける前提で組むと、4科目のうち1つ崩れたときに、通った科目まで捨てる判断をしがちです。回に割り当てておけば、崩れた科目だけを次へ送れます。上の期間表で1日に確保できる時間の行を選び、繰り越しの期限の内側に収めてください。
向くのは、ビル・工場の保安監督の側に立つ人、あるいはすでに立っている人です。上の独占業務・設置義務の表にあるのは電気事業法第43条第1項の選任義務だけで、業務独占の欄はありません。工事の作業を囲う資格ではなく、設置者に「選任しなければならない」と義務を課すことで席が生まれる資格です。
表の注記のとおり監督できる範囲は免状の種類ごとに省令で決まり、第三種はその範囲が限定されます。手を動かす仕事に就くための1枚を探しているなら向きが違います。第二種電気工事士(27.0)はスコアが下でも業務独占を持っていて、難易度の順位と資格が仕事を囲う強さは、この2つで逆に並びます。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格率がその回で4科目そろえた人の割合」の根拠: 上の注意書き(対受験者合格率=4科目合格者数÷受験者数・科目合格を繰り越せる制度/出典: 電気技術者試験センター)と上の合格率の推移表
- 「入口を開けたまま本番で絞る型」の根拠: 上のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページで公開)、上の受験資格の欄(受験資格なし/出典: 同)、算出式ページの選抜の型の分類
- 「科目を回に割り当てる」の根拠: 上の試験日程(年2回・上期/下期/出典: 同)、上の注意書きの科目合格の繰り越し、上の勉強時間の期間表(出典つきの目安を1日あたりの時間で割った算術)
- 「工事の作業を囲う資格ではない」の根拠: 上の独占業務・設置義務の表(電気事業法第43条第1項=設置者への選任義務。業務独占の記載なし/条文本文と機械照合済み)と、免状の種類ごとに監督範囲が省令で限定されるという同表の注記
- 「難易度と囲い込みが逆に並ぶ」の根拠: 第二種電気工事士ページの独占業務の表(電気工事士法第3条第2項=業務独占)、同じ算出式で出した両者のスコア、算出式ページの囲い込み強度の配点
よくある質問
電験三種(電験3種)に受験資格はありますか?誰でも受けられますか?
誰でも受けられます。年齢や国籍を問わず、実務経験・学歴・前提資格なしで申し込めます(出典: 電気技術者試験センター・よくあるご質問)。工業高校生や文系の社会人が合格している回もあります。スコアを押し上げているのは、合格率の低さと勉強時間の多さです。
電験三種の合格率は?直近の数字を教えてください
受験者の8割前後が落ちています。直近3回の平均は18.0%(出典: 電気技術者試験センター公表)。ここでいう合格率は理論・電力・機械・法規の4科目すべてに合格した人の割合で、1科目ずつの科目合格率とは別物です。回ごとの値はページ上の推移表にあります。
電験三種の勉強時間はどのくらい必要ですか?
500〜1,000時間が目安です(出典: アガルートアカデミー公表値)。電気系・理系出身なら下限側、電気の予備知識がない初学者は上限側が想定されています(出典: 同)。1日2時間でも上限には500日近くかかるので、多くの受験者が複数年計画で臨みます。年2回の実施なので、時間を確保できる期間から逆算して受験回を選べます。
難易度スコア58.5は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中18位です。行政書士(60.4)・マンション管理士(60.4)と同じ帯で、診断士(56.2)より上、社労士(72.9)より下。合格率18.0%と勉強時間の長さで上位に入ります。
電験三種は年に何回受けられますか?一発勝負ですか?
一発勝負ではありません。年2回(上期・下期)あり、一部の科目に合格すると申請により最大で連続5回まで免除される科目別合格制度があります(出典: 電気技術者試験センター)。回をまたいで4科目をそろえる戦い方ができるので、働きながら挑む人の計画に向きます。
電験三種の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値56.6です(難易度スコア58.5・スコアを算出できる77資格中18位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
電験三種は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。事業用電気工作物の主任技術者選任(電気事業法第43条第1項)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
電験三種と他の資格の難易度比較
出典