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資格のものさし
電験三種(第三種電気主任技術者)

その他・国家資格

電験三種(第三種電気主任技術者)

主催: 一般財団法人 電気技術者試験センター

難易度スコア

61.8 / 100

合格率 勉強時間 受験資格

スコア算出76資格中17位

算出式を見る資格難易度ランキングでスコア算出76資格と比較

直近合格率(平均)

18.0%

勉強時間の目安

500〜1,000h

受験料

7,700円

注意

合格率は電気技術者試験センター公表の対受験者合格率(4科目合格者数÷受験者数)。令和4年度から年2回(上期・下期)実施のため、passRatesは回次込みラベルで直近3回(令和6年度下期・令和6年度上期・令和5年度下期)を収録。理論・電力・機械・法規の4科目制で、科目別合格制度(科目合格留保制度)がある。一部の科目だけ合格した場合、最初に合格した試験以降、申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除される(年2回実施のため約2年半にあたる。出典: 電気技術者試験センター「第三種電気主任技術者の試験概要」https://www.shiken.or.jp/chief/third/overview/ ・2026-08-08確認)。なお同センターは「電気主任技術者の資格概要」ページで一次試験全体を「科目別合格制なので有効期限の3年間を使って勉強する方法も採れます」と年度単位でも説明しており、年1回実施の第一種・第二種は翌年度及び翌々年度の免除=3年間にあたる。数え方が2つ併存するため、当サイトは第三種について回数で数える公式表記(連続5回まで)に統一している

電験三種の偏差値(難易度スコア換算)

電験三種(第三種電気主任技術者)の偏差値は56.7です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。

予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。

電験三種の独占業務・設置義務(根拠条文)

電験三種(第三種電気主任技術者)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。

分類 対象 根拠条文
必置(設置義務) 事業用電気工作物の主任技術者選任 電気事業法第43条第1項
  • 電気事業法第43条第1項: 免状の種類ごとに監督できる工作物の範囲が省令で定められており、第三種はその範囲が限定されます。

収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。

合格率の推移

年度・回 合格率
令和6年度下期(対受験者・受験24,547/合格4,117) 16.8%
令和6年度上期(対受験者・受験25,416/合格4,064) 16.0%
令和5年度下期(対受験者・受験24,567/合格5,211) 21.2%

図|電験三種の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)

電験三種の合格率のレンジ: 収録3回で16.0%から21.2%最小16.0%、平均18.0%、最大21.2%。振れ幅は5.2ポイント。横軸は0〜100%固定。 帯=収録している直近3回の合格率の幅 横軸: 合格率(%・0〜100固定) 最小 16.0% 最大 21.2% 020406080100平均 18.0%(難易度スコアはこの1点を使う)破線=収録94資格の平均合格率の中央値 32.7%
図の要約。電験三種の合格率は、難易度スコアに使っている直近3回で16.0%から21.2%まで動いています(振れ幅5.2ポイント・平均18.0%)。振れ幅を算出できた93件の中央値は3.00ポイントなので、この試験は中央値より大きく動いています。直近の令和6年度下期(対受験者・受験24,547/合格4,117)は16.8%で、最小と最大のあいだの値です。破線は収録94資格の平均合格率の中央値32.7%で、電験三種の平均18.0%はその左(通りにくい側)にあります。横軸は0〜100%に固定しているので、他の資格ページの同じ図と帯の長さをそのまま見比べられます。

勉強時間の目安

500〜1,000時間が目安です(出典: アガルートアカデミー(通信講座公表値。一般的な目安約1,000時間・電気系/理系出身者は約500時間から))。学習環境や前提知識によって個人差があります。

この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。

1日の勉強時間 かかる期間 日数
1時間 16.4〜32.9ヶ月 500〜1,000日
2時間 8.2〜16.4ヶ月 250〜500日
3時間 5.5〜11.0ヶ月 167〜334日

毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。電験三種が選ばれた状態で始まります。

受験資格

受験資格なし。年齢や国籍を問わず、どなたでも受験できる(出典: 電気技術者試験センター・よくあるご質問)。実務経験・学歴・前提資格は不要(区分: 誰でも受験可)

同じその他分野には32件を収録していて、うち24件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。

電験三種は入口と本番のどちらで絞る試験か

難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、電験三種(第三種電気主任技術者)は「本番で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア82、入口の重さ=受験資格スコア0)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。

図|電験三種の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)

選抜の型の分布(94件): 横軸は合格率スコア、縦軸は受験資格スコア 本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件。しきい値は合格率スコア70と受験資格スコア40。 縦軸: 入口の重さ=受験資格スコア 点は94件(当サイトの算出値) 入口で絞る 25件 入口も本番も絞る 7件 どちらでも絞らない 25件 本番で絞る 37件 100 実務経験+前提資格 70 実務経験 40 前提資格・講座 0 誰でも受験可 電験三種 020406080100 しきい値70(平均合格率30%) 横軸: 本番の重さ=合格率スコア(100 − 平均合格率)
図の要約。座標を出せたのは94件(算出不可0件)。本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件です。縦軸は受験資格スコアの4段階(0・40・70・100)しか値を取らないので、点は4本のレーンの上にしか乗りません。今の収録データでは100のレーンが0件で、実際に埋まっているのは3本です。座標が完全に一致して重なっている組が3組あります(点をずらすと架空の座標になるため、そのまま重ねています)。琥珀色の点が電験三種で、合格率スコア82・受験資格スコア0。この資格は「本番で絞る」に入ります。

試験日程

令和4年度から年2回化(上期8月ごろ・下期3月ごろ)。CBT方式と筆記方式から選択。令和8年度上期の一次試験はCBT方式2026年7月16日〜8月9日・筆記方式8月30日

受験料

7,700円 (インターネット申込みの受験手数料(非課税)。書面申込みは8,100円)

独学 vs 通信講座

独学が向いている人

  • 数学と電気理論の下地があり、500〜1,000時間(出典つき)を年2回の試験まで自分で割り振れる
  • 市販テキストと過去問で、理論・電力・機械・法規の4科目を科目合格制度を使って計画的に進められる
  • 電卓を使った計算問題の反復に自力で取り組める

通信講座が向いている人

  • 数学や電気理論がはじめてで、4科目の全体像と計算の解き方を早くつかんで500〜1,000時間にムダなく収めたい
  • 働きながらの複数年計画で、科目合格の繰り越しを見据えた学習スケジュールの管理を仕組みに任せたい

電験三種は4科目制で科目合格の繰り越しが効くため、講座選びの前に「どの回でどの科目をそろえるか」の年間計画を先に決めると、勉強時間から逆算した学習が組み立てやすくなります。

編集部の見解

電験三種の合格率は「その回で4科目そろえた人」の割合です。科目合格を使って進むなら、この数字は自分の見込みになりません

上の注意書きに、合格率の作り方そのものが書いてあります。分子は4科目合格者数、分母は受験者数です。理論・電力・機械・法規のうち2科目だけ通した人は、分子に入りません。制度の側は科目合格の繰り越しを認めているのに、公表される割合はそれを数えない。つまり直近平均の18.0%は「その回で4科目まとめてそろえた人」の割合であって、免状に届くまでの通りにくさではありません。当サイトの難易度スコア61.8も、この定義の数字をそのまま合格率の要素に使っています。厳しい側へ寄った数字だと分かったうえで見てください。

位置はスコアを算出できる76資格の中で17位で、すぐ上が簿記1級(62.6)、すぐ下が総合旅行業務取扱管理者(61.0)です。ただし点数より内訳の形を見てほしい。上のスコア内訳バーは、合格率の帯がいちばん長く、受験資格の帯がゼロで並びます。受験に条件が1つも無い試験で、受けた人の大半が4科目をそろえられない。入口を開けたまま本番で落とす型で、当サイトが算出式ページで分類している選抜の4類型では「本番で絞る」に入ります。学歴も実務経験も要らないので、思い立った日に受験を決められます。代わりに、決めた日から先の時間だけが結果を決めます。

組み方は、試験日から逆算しません。上の試験日程のとおり年2回あり、科目合格の繰り越しが上の注意書きにあるとおり効きます。先に決めるのは「どの回でどの科目をそろえるか」の割り当てです。上の勉強時間の期間表で、1日に確保できる時間の行を選んでください。500〜1,000時間を1回の試験日に全部ぶつける前提で組むと、4科目のうち1つ崩れたときに、通った科目まで捨てる判断をしがちになります。回に割り当てておけば、崩れた科目だけを次へ送れます。繰り越しには期限があるので、割り当ては期限の内側に収めてください。

誰に向くかは、上の独占業務・設置義務の表で判断できます。並んでいるのは電気事業法第43条第1項の選任義務だけで、業務独占の欄はありません。この資格は工事の作業を囲う資格ではなく、設置者の側に「選任しなければならない」と義務を課すことで席が生まれる資格です。しかも表の注記のとおり、免状の種類ごとに監督できる工作物の範囲が省令で決まっていて、第三種はその範囲が限定されます。ビル・工場の保安監督の側に立つ、あるいはすでに立っているなら、スコアの高さに見合う出口があります。逆に、手を動かす仕事に就くための1枚を探しているなら向きが違います。同じ試験センターが実施する第二種電気工事士(32.4)は、スコアが下でも業務独占を持っています。難易度の順位と、資格が仕事を囲う強さは、この2つで逆に並びます。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「合格率がその回で4科目そろえた人の割合」の根拠は、上の注意書き(対受験者合格率=4科目合格者数÷受験者数・科目合格を繰り越せる制度/出典: 電気技術者試験センター)と、上の合格率の推移表
  • 「入口を開けたまま本番で絞る型」の根拠は、上のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページで公開)、上の受験資格の欄(受験資格なし/出典: 同)、算出式ページの選抜の型の分類
  • 「科目を回に割り当てる」の根拠は、上の試験日程(年2回・上期/下期/出典: 同)、上の注意書きの科目合格の繰り越し、上の勉強時間の期間表(出典つきの目安を1日あたりの時間で割った算術)
  • 「工事の作業を囲う資格ではない」の根拠は、上の独占業務・設置義務の表(電気事業法第43条第1項=設置者への選任義務。業務独占の記載なし/条文本文と機械照合済み)と、免状の種類ごとに監督範囲が省令で限定されるという同表の注記
  • 「難易度と囲い込みが逆に並ぶ」の根拠は、第二種電気工事士ページの独占業務の表(電気工事士法第3条第2項=業務独占)、同じ算出式で出した両者のスコア、算出式ページの囲い込み強度の配点

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

よくある質問

電験三種(電験3種)に受験資格はありますか?誰でも受けられますか?

誰でも受けられます。年齢や国籍を問わず、実務経験・学歴・前提資格なしで申し込めます(出典: 電気技術者試験センター・よくあるご質問)。工業高校生や文系の社会人が合格している回もあります。受験のハードルが無いぶん、スコアを押し上げているのは合格率の低さと勉強時間の多さです。

電験三種の合格率は?直近の数字を教えてください

対受験者合格率で令和6年度下期16.8%・令和6年度上期16.0%・令和5年度下期21.2%です(出典: 電気技術者試験センター公表)。3回平均は18.0%で、受験者の8割前後が4科目合格に届いていません。ここでいう合格率は理論・電力・機械・法規の4科目すべてに合格した人の割合で、1科目ずつの科目合格率とは別物です。

電験三種の勉強時間はどのくらい必要ですか?

500〜1,000時間が目安です(出典: アガルートアカデミー公表値)。電気系・理系出身なら約500時間から、電気の予備知識がない初学者は約1,000時間が想定されています(出典: 同)。1日2時間でも1,000時間には500日近くかかる分量で、多くの受験者が複数年計画で臨みます。試験は令和4年度から年2回になったので、この時間を確保できる期間から逆算して受験回を選べます。

難易度スコア61.8は、他の資格と比べてどの位置ですか?

スコアを算出できる76資格中17位です。行政書士(63.7)やマンション管理士(63.9)とほぼ同じ帯で、中小企業診断士(59.1)より上、社労士(76.0)より下にいます。合格率が18.0%と低く、勉強時間も500〜1,000時間と長いため、受験資格が無くてもスコアは上位に入ります。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。

電験三種は年に何回受けられますか?一発勝負ですか?

令和4年度から年2回(上期・下期)実施です(出典: 電気技術者試験センター)。理論・電力・機械・法規の4科目制で、一部の科目に合格すると、最初に合格した試験以降、申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除される科目別合格制度があります(年2回実施なので約2年半にあたります)。1回で4科目そろえる一発勝負ではなく、回をまたいで科目をそろえていく戦い方ができる点が、働きながら挑む人の計画に向いています。

電験三種の偏差値はいくつですか?

当サイトの統計換算では偏差値56.7です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。

電験三種は法律で設置が義務づけられていますか?

はい。事業用電気工作物の主任技術者選任(電気事業法第43条第1項)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。

電験三種と他の資格の難易度比較

出典

  1. 合格率(令和5年度下期(対受験者・受験24,567/合格5,211))出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター(確認日
  2. 勉強時間の目安 出典: アガルートアカデミー(通信講座公表値。一般的な目安約1,000時間・電気系/理系出身者は約500時間から)(確認日
  3. 試験日程 出典: 一般財団法人 電気技術者試験センター(確認日