注意
満18歳未満の者には免許が交付されない。
第二種放射線取扱主任者等は科目免除で受験できるため、合格率には科目免除者(試験科目が少ない受験者)も含まれる
X線作業主任者の偏差値(難易度スコア換算)
エックス線作業主任者の偏差値は37.5です(スコアを算出できる77資格中70位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|X線作業主任者の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
X線作業主任者の独占業務・設置義務(根拠条文)
エックス線作業主任者について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 必置(設置義務) | エックス線装置を用いる作業の作業主任者選任 | 労働安全衛生法第14条 |
- 労働安全衛生法第14条: 対象作業は安衛法施行令6条5号(放射線業務に係る作業・医療用等を除く)。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は45.2%。受かるのはおよそ10人に5人です。回ごとの値は下の表に。
図|X線作業主任者の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度 | 45.7% |
| 令和6年度 | 45.1% |
| 令和5年度 | 44.9% |
図|X線作業主任者の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は30〜90時間です。
図|X線作業主任者の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると5番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら0〜1か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 1.0〜3.0ヶ月 | 30〜90日 |
| 2時間 | 0.5〜1.5ヶ月 | 15〜45日 |
| 3時間 | 0.3〜1.0ヶ月 | 10〜30日 |
出典: エックス線作業主任者講習会・通信講座(x-goukaku.com)公表値・初学者目安「合計30〜90時間(期間にして30〜60日程度)」(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(X線作業主任者が選ばれた状態で開きます)。
X線作業主任者の試験の形式(一次出典)
4科目40問を4時間で解きますが、持っている資格によって最大2科目を免除でき、そのぶん試験時間も短くなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目・出題数 | エックス線の管理に関する知識10問(30点)、関係法令10問(20点)、エックス線の測定に関する知識10問(25点)、エックス線の生体に与える影響に関する知識10問(25点) |
| 試験時間 | 12時30分〜16時30分の4時間。1科目免除者は3時間、2科目免除者は2時間 |
| 受験資格 | 不要。ただし本人確認証明書の添付が必要 |
| 免除・特例 | 第二種放射線取扱主任者免状の交付を受けた者は「測定」「生体」の2科目免除。ガンマ線透過写真撮影作業主任者免許試験に合格した者は「生体」1科目免除 |
| 合格基準 | 科目ごとの得点が40%以上で、かつその合計が60%以上 |
免除が試験時間に直結していて、第二種放射線取扱主任者免状があると4時間の試験が2時間で終わります。同じ協会が実施する潜水士試験に免除科目が一つもないのとは対照的です。免除を受ける場合は受験申請書B欄の「一部免除」を丸で囲み、免状の写しを添えます。
出典: 安全衛生技術試験協会「エックス線作業主任者」資格紹介・受験資格 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格は不要(誰でも受験可)。(区分: 誰でも受験可)
- 実務経験も不要で学科試験合格のみで免許交付される(満18歳未満には免許不交付・caution参照)。
- 出典: https://www.exam.or.jp/introduction/h_shokai701/
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
X線作業主任者は入口と本番のどちらで絞る試験か
エックス線作業主任者は「どちらでも絞らない」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア54.8)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|X線作業主任者の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
学科試験のみ(エックス線の管理・関係法令・測定・生体に与える影響の4科目・通常4時間)。
全国の安全衛生技術センターで実施(令和5年度は全国42回)
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(通年・地域ごとの試験の一覧)で見られます。
受験料
8,800円
学科試験共通手数料(エックス線作業主任者は学科のみ)。令和5年6月1日現在・労働安全衛生法関係手数料令による
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 学科のみ・4科目固定で、市販テキストと過去問だけで完結させやすい
- 目安が30〜90時間と軽く、短期集中で仕上げられる
- 物理・数式に抵抗がなく、測定や生体影響の計算を自力で追える
通信講座が向いている人
- 放射線物理や生体への影響など、計算・理論分野に土台がない
- 科目免除が使えるかを含め、受験の段取りを整理してもらいたい
- 短期間で一度に通し切るための学習ペースを管理してほしい
満18歳未満は合格しても免許が交付されない点と、合格率に科目免除者(試験科目が少ない受験者)が含まれる点は、判断前に押さえておいてください。関連する放射線系の資格を持っているかどうかで、必要な学習量は大きく変わります。
編集部の見解
エックス線作業主任者の合格率には免除者が混ざっている。素で4科目を受ける人は一段厳しいと見て、受験日を先に押さえてください
合格率の寄与も勉強時間の寄与も小さく、受験資格の寄与はゼロ。押し上げる要素がないので、位置は下側です。スコアは33.0、低い順に数えると8番目。ただしこれを「楽な試験」と読み替えないでください。
公表されている合格率には、第二種放射線取扱主任者などの有資格者が科目免除で受けた分も含まれます(上の注意書き)。試験科目が少ない受験者が分母に混ざった数字です。免除者を除いた合格率は公表されていないので、当サイトは公表値をそのまま使い、推計で作り直すことはしません。素で4科目を受けるなら、45.2%から算出している合格率の要素は自分にとって甘めに出ている、と補正して読んでください。
計画の立て方は、年1回の試験とは逆になります。この試験は全国の安全衛生技術センターで年に何十回も実施され、外から締め切りが来ません。「◯月から逆算する」という組み方ができない、ということです。当サイトの再挑戦インターバルもこの資格では算出不可になりますが、回数が多いという意味です(算出式ページ)。
だから順番を逆にします。受験日をひとつ先に押さえ、そこまでの日数で仕上げる。上の勉強時間の目安を、上の期間表で自分が毎日取れる時間の行に当てれば、押さえるべき日が決まります。テキストを読み終えてから申し込む順にすると、締め切りが無いぶん読み終わりません。
取る理由は、上の設置義務の表で確かめられます。労働安全衛生法は、政令で定める作業について作業主任者を選任するよう事業者へ義務づけており、エックス線装置を用いる作業がその区分に入ります。義務を負うのは働く本人ではなく事業者の側です。ただし対象作業には除外があり、医療用等は外れます(表の注記)。医療現場での撮影を想定して取る資格ではありません。自分の現場が対象作業に入るかを先に確かめてください。
入るなら、入口は軽い。受験資格も実務経験も要らず、学科試験に通れば免許が交付されます。前段に実技講習を挟む区分ではないので、未経験のうちに先へ取っておけます。ひとつだけ制約があります。満18歳未満には免許が交付されません(上の注意書き)。在学中に取り切る計画には、これが効きます。
逆に、国家資格を履歴書へひとつ足したいだけなら、この試験を選ぶ理由は薄い。上の表にあるのは事業者への選任義務だけで、名乗りを保護する規定も、無資格者の業務そのものを禁じる規定も並んでいません。学科だけで免許まで届く軽さは、囲い込みの弱さと引き換えです。受験資格が要らず短い準備で通る資格なら、スコアの下側に他にも並んでいます(難易度ランキング参照)。
すでに放射線系の資格を持っている人は話が別で、上の注意書きにある科目免除に自分が当たるかを協会の受験案内で確かめてから、受ける科目を決めてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「押し上げる要素がない」の根拠は、上のスコア内訳の3要素(合格率・勉強時間・受験資格の加重寄与)と当サイトの算出式(算出式ページで公開)
- 「合格率に免除者が混ざる」の根拠は、上の注意書き(第二種放射線取扱主任者等は科目免除で受験でき、合格率に科目免除者を含む/出典: 安全衛生技術試験協会)と、免除者を除いた値が公表されていないこと
- 「外から締め切りが来ない」の根拠は、上の試験日程(全国の安全衛生技術センターで多数回実施/出典: 同協会)と、当サイトの再挑戦インターバルがこの資格で算出不可になること(判定ルールは算出式ページで公開)
- 「押さえるべき日が決まる」の根拠は、上の期間表(勉強時間の目安を1日あたりの時間で割った算術/目安の出典は上の勉強時間の欄)
- 「事業者側の義務」「医療用等は外れる」の根拠は、上の設置義務の表(労働安全衛生法第14条/対象作業は同法施行令第6条第5号・医療用等を除く/条文本文と機械照合済み)
- 「入口が軽い」「在学中の制約」の根拠は、上の受験資格の欄(受験資格・実務経験とも不要で学科試験の合格のみで免許交付)と上の注意書き(満18歳未満には免許不交付/出典: 同協会)
- 「持っているだけで席が増える型ではない」の根拠は、上の表に業務独占・名称独占の規定が無いこと(条文本文と機械照合済み)
よくある質問
エックス線作業主任者に受験資格はありますか?
ありません。実務経験も不要で、学科試験に合格すれば免許が交付されます(出典: 安全衛生技術試験協会)。例外は1つ。満18歳未満の人には、合格しても免許が交付されません。試験に通ってから実務経験を積む順番でよいため、未経験からでも取りに行ける主任者資格です。
合格率4割台は難しい部類ですか?科目免除者も含むと聞きました。
当サイト収録の直近3回平均は45.2%(出典: 安全衛生技術試験協会)。ただしこの合格率には、第二種放射線取扱主任者などの有資格者が科目免除で受ける層も含まれます。つまり試験科目が少ない受験者も分母に混ざった数字で、全科目を素で受ける初学者にとっての体感はこれより厳しくなります。
難易度スコア33.0は他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中70位です。危険物取扱者乙4(38.7)や第一種衛生管理者(48.0)と近い帯で、学科のみで取得できる作業主任者・技術者系の入門〜中級にあたります。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。
勉強時間はどのくらい見ておけばいいですか?
30〜90時間が目安です(出典: エックス線作業主任者の通信講座公表値・初学者目安)。期間にすると30〜60日程度。他の国家資格に比べれば軽い部類です。範囲はエックス線の管理・関係法令・測定・生体に与える影響の4科目に固定。だから過去問中心の演習が効きます。
試験はいつ・どこで受けられますか?科目免除とは何ですか?
全国の安全衛生技術センターで実施され、令和5年度は全国42回(出典: 安全衛生技術試験協会)。受験手数料は8,800円です。第二種放射線取扱主任者などの有資格者は一部科目が免除されるため、関連資格を先に持っている人は受験負担を減らせます。
X線作業主任者の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値37.5です(難易度スコア33.0・スコアを算出できる77資格中70位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
X線作業主任者は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。エックス線装置を用いる作業の作業主任者選任(労働安全衛生法第14条)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典
- 合格率(令和7年度)出典: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(確認日 )
- 合格率(令和6年度)出典: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(確認日 )
- 合格率(令和5年度)出典: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(確認日 )
- 勉強時間の目安 出典: エックス線作業主任者講習会・通信講座(x-goukaku.com)公表値・初学者目安「合計30〜90時間(期間にして30〜60日程度)」(確認日 )
- 受験料 出典: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(確認日 )
- 試験日程 出典: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(確認日 )
- 試験の形式 出典: 安全衛生技術試験協会「エックス線作業主任者」資格紹介・受験資格(確認日 )