注意
合格率は受験者ベース。科目A免除制度あり。
- 他の高度試験より受験者数が少なく、監査特有の記述・論述対策が必要(目安100〜300時間)。
- 令和8年度からCBT方式の後期試験(2〜3月)へ移行
システム監査の偏差値(難易度スコア換算)
システム監査技術者試験の偏差値は51.8です(スコアを算出できる77資格中33位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|システム監査の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
システム監査の独占業務・設置義務(根拠条文)
システム監査技術者試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は16.4%。受かるのはおよそ6人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|システム監査の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度秋期(2025年10月) | 16.1% |
| 令和6年度秋期(2024年10月) | 16.7% |
| 令和5年度秋期(2023年10月) | 16.4% |
図|システム監査の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は100〜300時間です。
図|システム監査の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると29番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら2〜5か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜9.9ヶ月 | 100〜300日 |
| 2時間 | 1.6〜4.9ヶ月 | 50〜150日 |
| 3時間 | 1.1〜3.3ヶ月 | 34〜100日 |
出典: STUDYing公表値(勉強時間の目安は100〜300時間がボリュームゾーン)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(システム監査が選ばれた状態で開きます)。
システム監査の試験の形式(一次出典)
試験時間と出題形式はシステムアーキテクト試験と同じ4部構成ですが、科目Bの出題範囲が監査に寄っており、実施時期は後期です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 科目A-1・A-2は多肢選択式(四肢択一)、科目B-1は記述式、科目B-2は論述式 |
| 試験時間 | 科目A-1 50分、科目A-2 40分、科目B-1 90分、科目B-2 120分 |
| 出題数(解答数) | 科目A-1 30問(30問)、科目A-2 25問(25問)、科目B-1 3問(2問)、科目B-2 2問(1問) |
| 合格基準 | 科目A-1・A-2・B-1は各100点満点で基準点60点。科目B-2は評価ランクAのみ合格 |
| 免除・特例 | 応用情報技術者試験の合格、高度試験・支援士試験の合格、科目A-1で基準点以上のいずれかで、以後2年間は科目A-1が免除 |
| 実施時期 | 後期 |
科目Bの出題範囲は4区分で、そのうち一つが「システム監査人の行為規範に関すること」です。監査の独立性と客観性の保持、監査人の倫理、秘密の保持といった、技術より立場に関わる項目が範囲に明記されています。もう一つの区分は「システム監査関連法規」で、会社法や金融商品取引法など法定監査の関連法規まで入ります。
出典: 情報処理推進機構(IPA)「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.6」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし(年齢・学歴・実務経験等の制限なし)。(区分: 誰でも受験可)
IPA試験区分ページに制限記載なし・既収録のIPA高度試験と同一の共通ルール
同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。
システム監査は入口と本番のどちらで絞る試験か
システム監査技術者試験は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア83.6)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|システム監査の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。令和8年度からCBT方式の「後期試験」に移行(秋期試験は廃止)。
令和8年度後期は申込受付2027年1月27日〜2月27日・科目A試験2027年2月20日〜3月2日・科目B試験2027年3月16日〜3月28日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2027年2月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
7,500円
消費税込。令和4年度以降5,700円→7,500円に改定。情報処理技術者試験の全区分共通額
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 監査・内部統制の実務や知識があり、過去問の事例を監査人の視点で読める人向け
- 応用情報など高度区分の学習経験があり、科目Aを過去問の反復で自走できる
- 100〜300時間を、年1回の試験日から逆算して割り振れる
通信講座が向いている人
- 午後の記述・論述答案を添削してもらい、監査の視点の示し方を掴みたい
- 監査の実務経験がなく、監査手続やリスク評価の考え方を体系立てて学びたい
- 年1回の試験に向けた進捗管理を仕組みに任せたい
システム監査技術者は合格率が高めでも監査独特の答案の書き方が要る区分なので、過去問の論述を1本読み、監査人の立場で指摘を書けそうかを確かめてから講座の要否を判断すると迷いが減ります。
編集部の見解
システム監査は、作る側ではなく点検する側の答案を書く試験です。他の高度区分の対策をそのまま持ち込めません
ページ上部のスコア内訳バーを見てください。この区分は合格率の寄与が勉強時間の寄与を上回り、受験資格の寄与はゼロです。合格率の側は、平均合格率の低い順に並べると77資格中20番目で、同じレベル4のプロジェクトマネージャ(52.7)やITストラテジスト(52.5)より後ろに来ます。
通る割合が高い側にいるぶん、スコアは52.1と控えめに出て33位、すぐ上がITストラテジスト(52.5)、すぐ下が測量士(51.9)です。ただしこの数字を「入りやすい高度区分」と読むと、対策の設計を間違えます。
上の注意書きが2つのことを書いています。この区分が他の高度試験より受験者数が少ないこと、そして監査特有の記述・論述対策が必要なことです。受験者が少なく、監査の実務や知識を持つ人に寄っているほど、合格率を他の区分とそのまま比べられません。分母の話は受験者ベースかどうかだけで終わらず、その受験者が誰なのかにも及びます。
上の合格率の推移表は3回ともほとんど動いていません。毎年よく似た層が受けに来ていると読むこともできますが、それを裏づける材料は表にないので、当サイトはそこまでは言いません。言えるのは、この帯の安定は「試験が読める」ことの証明にはならない、というところまでです。
対策の設計で分かれ目になるのは、答案を書く立場です。この区分が想定しているのは、情報システムを独立した立場で点検・評価する監査人で、書くのは他人が作ったもの・回しているものへの指摘になります。同じ後期のデータベーススペシャリスト(53.5)は自分が設計するデータの話を書き、プロジェクトマネージャは自分が進めたプロジェクトの話を書きます。材料の出どころが逆です。
作る側で長くやってきた人ほど「自分ならこうする」という書き方が体に入っていて、それは監査の答案では減点の側に働きます。過去問の論述を1本読んで、当事者の説明ではなく第三者の指摘として書き出せるかを先に試してください。この切り替えができるかどうかが、勉強時間100〜300時間のどこに着地するかを決めます。
日程は秋の一斉試験が廃止され、令和8年度からCBT方式の後期試験へ移りました。注意するのは、後期に並ぶデータベーススペシャリスト・プロジェクトマネージャ・エンベデッドシステムスペシャリストと、申込受付も科目A・科目Bの期間も同じ日付だということです。日程をずらして2区分を受ける組み方はできません。
後期に何を出すかは、申込が始まる時点で1つに決まっている必要があります。上の日程から各期間をカレンダーへ書き写し、申込開始日の手前に「どれを受けるか決める日」を置いてください。年1回のままです。
勧める相手は、内部監査や情報システム部門の統制担当のように、他部門の仕組みを点検して所見を残す仕事に就いている人です。指摘を文章にする作業が日常に入っているなら、この区分の答案は業務の延長として書けます。監査法人や親会社の監査に対応する側にいる人も、相手の視点を答案で再現する練習として噛み合います。
逆に、開発や運用だけを続けてきて、高度区分をひとつ増やす目的でここを選ぶのは勧めません。法令上の業務独占も名称独占もなく、資格そのものが仕事を囲う側にいません。合格率だけ見て「高度のなかでは通りやすい」と判断すると、立場の切り替えにかかる時間が計画から丸ごと抜け落ちます。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格率の寄与が勉強時間の寄与を上回る」の根拠は、上のスコア内訳における3要素の加重寄与(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20/算出式ページで公開)と、上の受験資格の欄が誰でも受験可の区分であること(出典: IPA)
- 「平均合格率の低い順で20番目」「プロマネ・ITストラテジストより後ろ」の根拠は、同じ母集団を直近平均合格率で並べた順位と、各ページの合格率の推移表(出典はいずれもIPA統計資料)
- 「受験者数が少ない」「監査特有の記述・論述対策が要る」の根拠は、上の注意書き(他の高度試験より受験者数が少なく、監査特有の記述・論述対策が必要/合格率は受験者ベース/出典: IPA)。「3回ともほとんど動いていない」の根拠は上の合格率の推移表(直近3年度・出典: IPA統計資料)と直近3回の平均を使う算出式で、安定の理由については表に材料がないため断定していない
- 「想定されているのは独立した立場で点検・評価する監査人」「デスペ・プロマネとは材料の出どころが違う」の根拠は、ページ上部の主催者リンク先にあるIPAの試験区分ページの区分説明、データベーススペシャリストの勉強時間の欄に併記された出題形式(ER図・正規化・SQLの長文設計問題)、およびプロジェクトマネージャの注意書き(論文が合否を分ける)/出典: IPAおよびSTUDYing・スタディング
- 「後期4区分の日付が同一」の根拠は、上の試験日程と、データベーススペシャリスト・プロジェクトマネージャ・エンベデッドシステムスペシャリストの各ページの試験日程データ(申込受付・科目A・科目Bの各期間が同一/出典: IPA)
- 「資格が仕事を囲わない」の根拠は、上の独占業務の欄(情報処理の促進に関する法律26条に基づく試験で業務・名称の独占規定なし。同法で独占規定があるのは登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけ/現行条文で確認)
よくある質問
システム監査技術者に受験資格はありますか?
ありません。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます(出典: IPA)。システム監査技術者試験はIPAの高度試験(レベル4)で、情報システムを独立した立場で点検・評価する監査人を想定した国家試験です。応用情報技術者などに合格していると、科目A試験の免除制度が使えます(旧制度の午前Ⅰ免除に相当)。
システム監査技術者の合格率は?
例年16%台で、直近3年はほぼ横ばいです(出典: IPA統計資料)。収録しているIPA高度試験のなかでは高めの水準ですが、他区分より受験者数が少ない試験です。数字は受験者ベースで、当サイトのスコアは3年平均(16.4%)を使っています。
システム監査技術者の合格に必要な勉強時間は?
100〜300時間がボリュームゾーンです(出典: STUDYing公表値)。監査特有の記述・論述対策が必要で、監査や内部統制の実務・知識があるかで必要量が動きます。合格率の数字は高めでも、監査の視点を答案で示せるかが対策の中心になります。
難易度スコア52.1は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中33位です。合格率は16%台(平均16.4%)と収録IPA高度試験では高めのため、スコアはやや控えめに出ます。ただし受験者数が少なく、監査特有の記述・論述に慣れが要る区分で、合格率の数字ほど入りやすいわけではありません。応用情報(51.3)の先にあるレベル4で、ITストラテジスト(52.5)と同じ最上位区分です。
システム監査技術者試験はいつ行われますか?
年1回です。令和8年度からCBT方式の後期試験に移行し、科目Aと科目Bが2月から3月にかけて別の期間で実施されます(出典: IPA)。秋の一斉試験は廃止されました。受験手数料は7,500円(税込)。申込期間と日付は上の試験日程の欄で確認してください。
システム監査の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値51.8です(難易度スコア52.1・スコアを算出できる77資格中33位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
システム監査に独占業務はありますか?
ありません。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
出典