注意
合格率は年により31〜51%と大きく振れる。
- 測量士補は測量士より易しく、土地家屋調査士試験の午前試験免除の資格としても受験される。
- 過去問の反復で対応しやすい試験
測量士補の偏差値(難易度スコア換算)
測量士補の偏差値は42.3です(スコアを算出できる77資格中60位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|測量士補の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
測量士補の独占業務・設置義務(根拠条文)
測量士補について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 基本測量・公共測量の技術者業務(測量士の計画に従う) | 測量法第48条第1項 |
- 測量法第48条第1項: 測量士補は、測量士が作製した計画に従って測量に従事します(同条3項)。計画そのものを作製・実施できるのは測量士だけです。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
測量士補を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している測量士補の動画は3本(ショート3本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は42.3%。受かるのはおよそ10人に4人です。回ごとの値は下の表に。
図|測量士補の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和8年(2026・受験12,269/合格5,447) | 44.4% |
| 令和7年(2025・受験13,363/合格6,837) | 51.2% |
| 令和6年(2024・受験13,633/合格4,276) | 31.4% |
図|測量士補の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は100〜200時間です。
図|測量士補の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると21番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら2〜3か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜6.6ヶ月 | 100〜200日 |
| 2時間 | 1.6〜3.3ヶ月 | 50〜100日 |
| 3時間 | 1.1〜2.2ヶ月 | 34〜67日 |
出典: 東京法経学院(予備校公表値・目安約200時間)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(測量士補が選ばれた状態で開きます)。
測量士補の試験の形式(一次出典)
択一式28問だけの試験で、午後1時30分から3時間で終わります。測量士試験と同じ日に実施されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 択一式で計28問(記述式はなし) |
| 試験時間 | 午後1時30分〜午後4時30分 |
| 配点 | 1問25点で700点満点 |
| 合格基準 | 450点以上 |
| 受験資格 | 年齢、性別、学歴、実務経験及び国籍に関係なく受験できる |
測量士試験と同じ日・同じ会場で実施されますが、午前の部も記述式もありません。測量士が午前450点以上かつ合計910点以上という二段構えなのに対し、測量士補は700点満点で450点という一本の線だけで決まります。
出典: 国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験について(受験案内)」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし。学歴・年齢・性別・実務経験・国籍に関係なく受験できる(出典: 国土地理院・試験概要)(区分: 誰でも受験可)
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
測量士補は入口と本番のどちらで絞る試験か
測量士補は「どちらでも絞らない」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア57.7)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|測量士補の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・5月
令和8年は5月17日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年5月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
2,850円
書面申請の受験手数料(収入印紙で納付)。電子申請は2,800円
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。出題範囲が限られ、過去問の反復で対応しやすいため独学向き
- 勉強時間100〜200時間を、5月の試験まで自分で配分できる
- 受験資格がないため、学生でも社会人でも思い立った年から受験できる
通信講座が向いている人
- 数学や測量計算に苦手意識があり、解き方を体系立てて教わりたい
- 短期間で確実に合格ラインへ届く学習を、まとまった教材で進めたい
測量士補は過去問中心で独学しやすい試験です。講座選びの前に、まず測量計算に苦手意識があるかを確かめてください。そこで、独学で足りるか講座が要るかが決まります。
編集部の見解
測量士補は入門帯のスコアで業務独占の条文を持っています。難易度と、法律が囲っている範囲は別々に見てください
スコアは60位、すぐ上が基本情報(40.5)、すぐ下が乙4(38.7)です。上の選抜の型の図では「どちらでも絞らない」の側です。入口に制限がなく、合格率スコアも当サイトのしきい値より下だからです。平均合格率は42.3%で、低い順に並べると54番目。数字だけ見れば入門帯です。
ところが上の独占業務の表には、業務独占の条文が1本あります。基本測量・公共測量に技術者として従事するには、登録された測量士か測量士補でなければならない。スコアの低さと、法律が囲う範囲の狭さは連動しません。当サイトがスコアの表と条文の表を別々に置いているのは、この2つを混ぜると判断を外すからです。
合格率の振れも、他の試験とは意味が違います。上のレンジバーの帯は長く、振れ幅は中央値より大きい側です。ただしこの試験の合格基準は点数で固定された絶対評価で、合格率が動くのはその年の問題の難易が動いた結果です。他の受験者の出来で自分の合否が決まる仕組みではありません。
だから「合格率の高い年を狙う」という発想が成り立ちません。基準点を超える力を作れば、どの年に当たっても同じ答えが出ます。合格基準点そのものが回ごとに動く賃貸不動産経営管理士(46.7)とは、ちょうど逆の性質です。
始め方は単純です。試験は年1回・5月、目安は100〜200時間。上の期間表で1日に取れる時間の行を選び、5月から逆算した開始月を出せば計画は決まります。受験手数料は年に一度の出費としては小さく収まります。範囲が限られ、過去問の反復が得点に直結する試験なので、開始月さえ守れば途中で教材を増やす必要はあまり出てきません。
土地家屋調査士(64.2)の午前免除を目的に受ける人は、先に持ち物を確認してください。免除を作れるのは測量士補だけではなく、調査士ページの受験資格の欄には測量士・一級建築士・二級建築士(63.7)も並びます。どれかを持っているなら、免除のためだけにこの試験を受ける必要はありません。
何も持っていないなら、上の期間表で見えるとおり短い期間で作れる免除です。調査士本体の学習量(土地家屋調査士ページの勉強時間の欄)に対して、割は合います。
勧めないのは、履歴書に書ける国家資格を1つ、という動機で選ぶ場合です。条文が守っているのは基本測量・公共測量の技術者業務。その現場に行かないかぎり効きません。測量の仕事に入る予定があるか、調査士の午前免除を作りたいか、そのどちらかに当てはまるかを先に決めてから教材を開いてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「どちらでも絞らない側」の根拠は、上の選抜の型の図の座標(本番の重さ=合格率スコア、入口の重さ=受験資格スコア/しきい値は算出式ページで公開)と、上の受験資格の欄(受験資格なし/出典: 国土地理院)
- 「業務独占の条文がある」の根拠は、上の独占業務の表(測量法第48条第1項/条文本文と機械照合済み)
- 「合格率の振れは問題の難易から来る」の根拠は、上のレンジバーの要約(収録資格の振れ幅の中央値との比較)と、同ページのよくある質問に書いた合格基準(点数で固定された絶対評価/出典: 国土地理院)
- 「賃貸不動産経営管理士とは逆」の根拠は、賃貸不動産経営管理士ページの注意書き(合格基準点が回ごとに変動する旨/出典は同ページ)
- 「免除を作れるのは測量士補だけではない」の根拠は、土地家屋調査士ページの受験資格の欄(測量士・測量士補・一級/二級建築士は申請により午前の部が免除される旨/出典は同ページ)
- 「短い期間で作れる免除」の根拠は、上の期間表(目安を1日あたりの時間で割った算術/目安の出典: 東京法経学院)と、土地家屋調査士ページの勉強時間の欄(出典は同ページ)
よくある質問
測量士補試験に受験資格はありますか?
ありません。学歴・年齢・性別・実務経験・国籍を問わず誰でも受験できます(出典: 国土地理院)。測量の実務も専門教育も要りません。学生の受験も多い試験です。合格して登録すれば、測量士の作成した計画に従って測量に従事できます。
測量士補試験の合格率は?
年により大きく振れ、直近3年は31%から51%の間でした(出典: 国土地理院)。合格基準は700点満点中450点以上の絶対評価なので、その年の問題の難易がそのまま合格率に出ます。年度ごとの数字は上の推移表にあります。
測量士補試験の合格に必要な勉強時間は?
100〜200時間が目安です(出典: 東京法経学院)。1日1〜2時間なら数か月で届く分量。当サイト収録資格の中では軽めです。出題範囲が限られ、過去問と似た問題が繰り返されるので、過去問中心の学習がそのまま得点になります。
難易度スコア39.4は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中60位です。勉強時間100〜200時間が短く、合格率も30〜50%(平均42.3%)と高めのため、スコアは下位に位置します。ITパスポート(36.0)に近い入門帯です。
測量士補は何に役立ちますか?試験はいつですか?
年1回・5月の筆記試験です(出典: 国土地理院)。測量士補そのものの業務に加えて、土地家屋調査士試験の午前免除を作る資格としても受験されます。そのため、土地家屋調査士を目指す人が足がかりに取ることも多い試験です。
測量士補の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値42.3です(難易度スコア39.4・スコアを算出できる77資格中60位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
測量士補にしかできない仕事はありますか?
あります。基本測量・公共測量の技術者業務(測量士の計画に従う)(測量法第48条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典