注意
合格率・受験者数は消防試験研究センターが公表する類別の年度集計(乙種第6類・令和7年度=令和7年4月〜令和8年3月)。
受験料・日程は都道府県ごとに実施され、居住地以外でも受験できる
消防設備士乙6の偏差値(難易度スコア換算)
消防設備士 乙種第6類の偏差値は39.3です(スコアを算出できる77資格中66位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|消防設備士乙6の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
消防設備士乙6の独占業務・設置義務(根拠条文)
消防設備士 乙種第6類について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 第6類消防用設備等(消火器)の整備 | 消防法第17条の5 |
- 消防法第17条の5: 乙種が行えるのは整備までで、工事はできません。6類は乙種のみで、甲種は設定されていません。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
消防設備士乙6を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している消防設備士乙6の動画は3本(ショート3本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は36.6%。受かるのはおよそ10人に4人です。回ごとの値は下の表に。
図|消防設備士乙6の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度(受験32,400/合格11,541) | 35.6% |
| 令和6年度(受験25,835/合格9,345) | 36.2% |
| 令和5年度(受験25,136/合格9,567) | 38.1% |
図|消防設備士乙6の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は30〜50時間です。
図|消防設備士乙6の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると2番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら15〜25日かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 1.0〜1.6ヶ月 | 30〜50日 |
| 2時間 | 0.5〜0.8ヶ月 | 15〜25日 |
| 3時間 | 0.3〜0.6ヶ月 | 10〜17日 |
出典: SAT株式会社(技術系資格の通信講座)「乙種6類(消火器)などの場合は30〜50時間(約1ヶ月)」(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(消防設備士乙6が選ばれた状態で開きます)。
消防設備士乙6の試験の形式(一次出典)
筆記30問と実技5問を1時間45分で解きます。乙種第6類は機械の類で、電気分野の出題がありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 筆記の出題数 | 消防関係法令 共通6問・第6類4問、基礎的知識(機械)5問、構造・機能・整備(機械)9問・規格6問 |
| 実技の出題数 | 鑑別等5問(製図はなし) |
| 試験時間 | 1時間45分(免除なしの一般受験者) |
| 免除・特例 | 技術士(機械部門)の資格所持者は45分、特定の消防団員は1時間15分、甲種第1〜4類または乙種第1〜4類・第7類のいずれかの免状所持者は1時間30分 |
| 受験資格 | 乙種はどなたでも受験できる |
乙種第6類の一覧表では電気分野の欄が「--」で、電気工事士や電気主任技術者の免状を持っていても試験時間は1時間45分のまま変わりません。一方、技術士(機械部門)を持っていると45分まで縮みます。免除の効き方が、類ごとの分野に合わせて分かれています。
出典: 消防試験研究センター「試験の一部免除・試験時間・試験問題数一覧表(乙種)」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし(公式受験資格ページに「乙種 誰でも受験できます」と明記)(区分: 誰でも受験可)
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
消防設備士乙6は入口と本番のどちらで絞る試験か
消防設備士 乙種第6類は「どちらでも絞らない」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア63.4)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|消防設備士乙6の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
都道府県ごとに実施(各道府県支部・東京都は中央試験センター)。
- 試験日程・受付期間は支部ごとに異なるが、乙6は受験者が多く、令和7年度の月別統計では12か月すべてで全国どこかの都道府県で実施されている。
- 居住地にかかわらず希望する都道府県で受験可能。
- 電子申請可。
- 日程は公式の「試験日程一覧」(https://shinsei.shoubo-shiken.or.jp/shoubou_ia/iajs9001.do?menjo_kbn=2)で確認
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(通年・地域ごとの試験の一覧)で見られます。
受験料
4,400円
乙種の試験手数料。令和5年12月公布の政令改正による標準額改定で、令和6年5月1日以降の申請から適用(出典は中央試験センター=東京都の告知。手数料は各都道府県の条例に基づくが標準額は全国共通)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 教材費だけで挑める。市販テキスト1冊+過去問で合格圏に届く分量
- 勉強時間30〜50時間と短く、仕事と並行しても1〜2か月で仕上がる
- 毎月どこかで受験できるため、不合格でもすぐ再挑戦しやすい
通信講座が向いている人
- 実技(鑑別)の記述答案を添削してもらいたい
- テキストを読む習慣がなく、動画で流し込みたい
乙6は独学者の多い試験です。迷ったらまず市販テキストを1冊立ち読みし、消火器の構造図を読めそうかを確かめると判断しやすくなります。
編集部の見解
乙6は工事ができません。消火器の点検・整備で完結しない現場を見ているなら、取る前に次の類を決めてください
受験資格の寄与はゼロ、勉強時間の寄与も小さい。位置は66位で、すぐ上がITパスポート(36.0)、すぐ下が介護福祉士(34.5)です。内訳はページ上部のバーで開けます。ただし、この位置を「やさしい試験」と読み替えないでください。
上の合格率の推移表を古い年度から新しい年度の順に読むと、3年続けて下がっています。近い順位に並ぶ資格と比べても、乙6の合格率の寄与は大きい側です。平均36.6%は、受けた人の6割以上が落ちている割合です。
取ったあとに何ができるかは、上の独占業務の表の注記まで読んでください。消防法第17条の5が囲っているのは工事と整備ですが、乙種が行えるのは整備までで、工事はできません。しかも第6類には甲種が設定されていないので、この類では乙6が上限です。同じ類を登り直して上位の免状に届く、という道がありません。設置工事の側に入る予定があるなら、次に受けるのは6類の上ではなく別の類になります。
日程は自分で決めることになります。乙6は受験者が多く毎月どこかの都道府県で実施され、居住地に関係なく受けられます。再挑戦インターバルも1か月です(算出式ページ)。落ちても翌月に次があるかわりに、外から締め切りが来ません。
上の期間表で自分が毎日取れる時間の行を選び、その先の回を先に押さえてから教材を開いてください。仕上がってから申し込む順にすると、締め切りが無いぶん、いつまでも仕上がりません。
勧める相手は、消火器に触る現場に立つ人です。ビル管理や設備管理で点検を担当するなら、条文が囲っているのはその作業そのもので、資格が席を作ります。勉強時間の目安は30〜50時間、受験資格も要らず、現場に入る前に先に取っておける軽さがあります。逆に、点検の現場に立つ予定がないなら選ぶ理由は薄い。表にあるのは整備を囲う規定だけで、名乗りを保護する規定は並んでいません。
消防設備士を仕事の柱にするなら、乙6のあとの分岐まで先に見ておいてください。乙種の免状を取って整備の実務を2年積むと、甲種の受験資格になります(甲種第4類ページのよくある質問/出典: 消防試験研究センター)。ただしこのルートは2年を時間で払う道で、電気工事士の免状で入口を作れば待たずに甲4へ進めます。乙6は入口として軽い一方、上へ抜ける道は自動では続いていません。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「位置が下側でも試験がやさしいわけではない」の根拠は、上のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページで公開)と、同じ式・同じデータで出した近い順位の資格の合格率スコア
- 「3年続けて下がっている」の根拠は、上の合格率の推移表(令和5〜7年度/出典: 消防試験研究センターの類別年度集計)と、スコアが直近3回の平均を使う算出式
- 「工事ができない」「6類に甲種が無い」の根拠は、上の独占業務の表と注記(消防法第17条の5/条文本文と機械照合済み。乙種が行えるのは整備まで・6類は乙種のみ)
- 「毎月どこかで受けられる」の根拠は、上の試験日程(都道府県ごとに実施、乙6は12か月すべてで実施/出典: 消防試験研究センター)と、再挑戦インターバルの判定ルール(算出式ページ)
- 「現場に入る前に取れる」の根拠は、上の受験資格の欄(乙種は誰でも受験できる/出典: 同)と上の勉強時間の目安(出典: SAT)
- 「乙種免状+整備の実務2年で甲種の受験資格」の根拠は、消防設備士甲種第4類ページのよくある質問(出典: 消防試験研究センター)
よくある質問
消防設備士乙種6類に受験資格はありますか?
ありません。公式の受験資格ページに「乙種 誰でも受験できます」と明記されています(出典: 消防試験研究センター)。乙6は消火器の整備・点検を扱う区分で、受験者数は消防設備士の全区分で最多です。ビルメンテナンス系の求人でよく挙がる資格です。
消防設備士乙種6類の合格率は?
例年3人に1人強が合格しています。令和7年度は35.6%(出典: 消防試験研究センターの月別試験実施状況を当サイトが年度合算。合格者数は公式の年度別合格者数と一致を確認済み)。直近3年は少しずつ下がっていて、年度ごとの数字は上の推移表にあります。
消防設備士乙種6類の合格に必要な勉強時間は?
30〜50時間(約1か月)が目安です(出典: SAT)。筆記(マークシート)と実技(写真・イラストを見て記述する鑑別)の2本立てで、消火器の構造・規格の暗記が中心です。実技といっても、器具を操作するわけではありません。
難易度スコア35.4は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中66位です。合格率3割台(平均36.6%)に対し勉強時間が30〜50時間と短く、誰でも受験できるため、スコアは下位の帯に入ります。同じ暗記中心の危険物乙4(38.7)と並ぶ、入門しやすい国家資格です。
消防設備士乙種6類の試験はいつ・どこで受けられますか?
都道府県ごとに実施され、乙6は受験者が多いため毎月全国のどこかで試験があります(出典: 消防試験研究センター)。居住地に関係なく好きな都道府県で受験でき、電子申請にも対応しています。試験手数料は4,400円です。
消防設備士乙6の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値39.3です(難易度スコア35.4・スコアを算出できる77資格中66位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
消防設備士乙6にしかできない仕事はありますか?
あります。第6類消防用設備等(消火器)の整備(消防法第17条の5)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典
- 合格率(令和7年度(受験32,400/合格11,541))出典: 消防試験研究センター(確認日 )
- 合格率(令和6年度(受験25,835/合格9,345))出典: 消防試験研究センター(確認日 )
- 合格率(令和5年度(受験25,136/合格9,567))出典: 消防試験研究センター(確認日 )
- 勉強時間の目安 出典: SAT株式会社(技術系資格の通信講座)「乙種6類(消火器)などの場合は30〜50時間(約1ヶ月)」(確認日 )
- 受験料 出典: 消防試験研究センター(確認日 )
- 試験日程 出典: 消防試験研究センター(確認日 )
- 試験の形式 出典: 消防試験研究センター「試験の一部免除・試験時間・試験問題数一覧表(乙種)」(確認日 )