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資格のものさし

法務・国家資格

司法試験予備試験

主催: 法務省(司法試験委員会)

難易度スコア 75.3 / 100 算出できる77資格中 2位 偏差値 69.2 77資格の平均が50 直近3回の合格率(平均) 3.6 % 受かるのはおよそ28人に1人です 勉強時間の目安 3,000〜10,000 時間 1日2時間なら49〜164か月 受験料 17,500 円 誰でも受験できる 役に立ちやすさ法律上の位置づけ 独占規定なし 法律上の独占業務・設置義務はない

スコアの算出式 ・77資格を難易度順に並べて比べる

司法試験予備試験

注意

「短答式→論文式→口述式」の3段階選抜。

  • 各段階の合格率は約22%(短答)・約20%(論文)・約98%(口述)だが、本DBの合格率は最終合格者÷短答式受験者(対短答受験者ベース)を採用しており、例年3〜4%台と極めて低い。
  • 予備試験に合格すると法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる

予備試験の偏差値(難易度スコア換算)

司法試験予備試験の偏差値は69.2です(スコアを算出できる77資格中2位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。

図|予備試験の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)

予備試験の難易度スコア75.3の作り方(3要素の加重合成)合格率スコア96.4に0.45、勉強時間スコア91.3に0.35、受験資格スコア0.0に0.2を掛けて足すと75.3になる。バーの横軸はすべて0〜100点の同じ尺。素の数字 → 要素スコア → 重み → 寄与した点 バーの横軸: 難易度スコアの点(0〜100) うすい枠=その要素が出せる点の上限(合格率45点・勉強時間35点・受験資格20点)合格率3.60%直近3回の平均100 − 3.60 = 96.4× 0.4543.4点勉強時間3,000〜10,000h幾何平均 5,477.2h100 × (log10(5477.2) − 1) ÷ 3 = 91.3× 0.3532.0点受験資格誰でも受験可区分表の段階値区分表の値をそのまま = 0.0× 0.200.0点3本を足した合計=難易度スコア75.3 / 100 0255075100
  • 合格率(重み0.45)
  • 勉強時間(重み0.35)
  • 受験資格(重み0.20)
図の要約。司法試験予備試験の難易度スコア75.3は、合格率スコア96.4×0.45=43.4点、勉強時間スコア91.3×0.35=32.0点、受験資格スコア0.0×0.20=0.0点の合計です。 バーの尺の読み方

予備試験の独占業務・設置義務(根拠条文)

司法試験予備試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 予備試験は司法試験の受験資格を得るための試験です。業務独占は、合格後に登録する弁護士などの資格に属します。

資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。

合格率の推移

直近3回の合格率の平均は3.6%。受かるのはおよそ28人に1人です。回ごとの値は下の表に。

図|予備試験の平均合格率は、収録資格の分布のどこか

予備試験の平均合格率3.6%が、収録98資格の分布のどこにあるか 箱は第1四分位18.0%から第3四分位56.8%、箱の中の線は中央値31.8%、ひげの端は最小3.6%と最大99.1%。四分位は線形補間で算出。横軸は0〜100%固定。 箱=収録98資格の真ん中2分の1/ひげ=最小と最大 横軸: 平均合格率(%・0〜100固定) 予備試験 3.6% 下から4分の1の帯(通りにくい側) 0 20 40 60 80 100 箱の左端 18.0% 中央値 31.8% 右端 56.8% 最小 3.6% 最大 99.1%
図の要約。司法試験予備試験の直近3回の平均合格率3.6%は、収録98資格の平均合格率を並べたときの下から4分の1の帯(通りにくい側)にあります(低いほうから1番目)。 箱ひげの読み方
年度・回 合格率
令和7年(最終合格452/短答式受験12,432) 3.6%
令和6年(最終合格449/短答式受験12,569) 3.6%
令和5年(最終合格479/短答式受験13,372) 3.6%

図|予備試験の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)

予備試験の合格率のレンジ: 収録3回で3.6%から3.6%最小3.6%、平均3.6%、最大3.6%。振れ幅は0.07ポイント。横軸は0〜100%固定。 帯=収録している直近3回の合格率の幅 横軸: 合格率(%・0〜100固定) 最小 3.6% 最大 3.6% 020406080100平均 3.6%(難易度スコアはこの1点を使う)破線=収録98資格の平均合格率の中央値 31.8%
図の要約。予備試験の合格率は、難易度スコアに使っている直近3回で3.6%から3.6%まで動いています(振れ幅0.07ポイント・平均3.6%)。振れ幅を算出できた97件の中央値は3.00ポイントなので、この試験は中央値より小さく動いています。直近の令和7年(最終合格452/短答式受験12,432)は3.6%で、収録している回のなかで最も高い値です。破線は収録98資格の平均合格率の中央値31.8%で、予備試験の平均3.6%はその左(通りにくい側)にあります。 レンジバーの読み方

勉強時間の目安

目安は3,000〜10,000時間です。

図|予備試験の勉強時間の目安をものさしに置くと

予備試験の勉強時間の目安 3,000〜10,000時間をものさしに置いた図帯は3,000〜10,000時間、印は幾何平均5,477時間。目盛りは対数で、下に並ぶ薄い線は勉強時間の目安が取れた77資格それぞれの幾何平均(最小37時間・中央値245時間・最大5,477時間)。帯=出典が示す目安の幅/縦線=スコアが使う1点 目盛り: 勉強時間(時間・対数) 3,000〜10,000時間(幾何平均 5,477h = スコアの入力)10h100h1,000h10,000h目安が取れた77資格の中央値 245h
図の要約。司法試験予備試験の目安は3,000〜10,000時間で、難易度スコアはこの幅の幾何平均5,477時間を入力に使います(出典: アガルートアカデミー(司法試験予備校公表値)・確認2026-07-10)。 対数目盛りの読み方
図の詳しい読み方

目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると77番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。

1日2時間なら49〜164か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。

1日の勉強時間 かかる期間 日数
1時間 98.7〜328.9ヶ月 3,000〜10,000日
2時間 49.3〜164.5ヶ月 1,500〜5,000日
3時間 32.9〜109.7ヶ月 1,000〜3,334日

出典: アガルートアカデミー(司法試験予備校公表値)(確認日 )。

換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(予備試験が選ばれた状態で開きます)。

予備試験の試験の形式(一次出典)

短答式・論文式・口述の3段階を、7月から翌年1月まで半年かけて実施します。段階ごとに試験地の数が変わります。

項目 内容
短答式試験 令和9年7月18日(日)実施、合格発表は8月5日(木)
論文式試験 令和9年9月11日(土)・12日(日)実施、合格発表は12月16日(木)
口述試験 令和10年1月22日(土)・23日(日)実施
試験地 短答式は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の各周辺7地区、論文式は原則全国47都道府県、口述試験は東京都又はその周辺
試験公告 令和8年12月18日(金)

3段階すべてを通過するまで約半年かかり、最後の口述試験は年をまたぎます。試験地の数は段階が進むほど狭まるとは限りません。短答式が7地区、論文式が47都道府県、口述は東京都又はその周辺の1か所と出入りします。論文式の合格発表から口述試験までは1か月あまりです。

出典: 法務省 司法試験委員会「令和9年司法試験予備試験の実施日程等について」 (確認日 )。

出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。

受験資格

受験資格の制限なし。年齢・学歴を問わず誰でも受験できる(法科大学院を経由しない者に司法試験受験資格への途を確保する制度)。(区分: 誰でも受験可)

予備試験に合格すると司法試験の受験資格が得られ、合格発表の翌年4月1日から5年間、司法試験を受験できる(出典: 法務省)

同じ法務分野には9件を収録していて、うち6件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら法務分野のデータ表が早く着きます。

予備試験は入口と本番のどちらで絞る試験か

司法試験予備試験は「本番で絞る」型です。

スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア96.4)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。

図|予備試験の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)

選抜の型の分布(98件): 横軸は合格率スコア、縦軸は受験資格スコア 本番で絞るが38件、入口で絞るが26件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが9件。しきい値は合格率スコア70と受験資格スコア40。 縦軸: 入口の重さ=受験資格スコア 点は98件(当サイトの算出値) 入口で絞る 26件 入口も本番も絞る 9件 どちらでも絞らない 25件 本番で絞る 38件 100 実務経験+前提資格 70 実務経験 40 学歴・養成課程・前提資格 0 誰でも受験可 予備試験 020406080100 しきい値70(平均合格率30%) 横軸: 本番の重さ=合格率スコア(100 − 平均合格率)
図の要約。琥珀色の点が予備試験で、合格率スコア96.4・受験資格スコア0。この資格は「本番で絞る」に入ります。 軸とレーンの読み方

試験日程

年1回・3段階選抜。

  • 短答式(7月)→論文式(9月)→口述式(翌年1月)。
  • 最終合格発表は翌年2月上旬

同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年9月に試験がある資格の一覧)で見られます。

受験料

17,500円

17,500円分の収入印紙で納付。現金・郵便切手・収入証紙は不可

独学 vs 通信講座

独学が向いている人

  • 費用を抑えられる。法律の基本書と過去問を独力で周回し、論文答案を書ける人向け
  • 勉強時間3,000〜10,000時間を、短答・論文・口述の3段階に合わせて配分できる
  • 受験資格がないため、学生でも社会人でも始めた年から挑戦できる

通信講座が向いている人

  • 論文式の答案作成や、独学で情報が得にくい口述対策を仕組みで補いたい
  • 3段階・複数年になりやすい長期学習の進捗を、外部に管理してほしい

予備試験は短答・論文・口述の3段階で、特に論文式が大きな壁です。講座選びの前に、まず基本科目の理解と論文を書く練習にどれだけ時間を割けるかを整理すると判断しやすくなります。

編集部の見解

予備試験は資格ではなく通行証。合格しても名乗れるものは1つも増えません

上のスコア内訳バーでは、受験資格の寄与がゼロです。入口の加点が1点も乗らないまま、合格率と勉強時間の2つだけでスコア75.3に届いています。順位は2位。すぐ上が技術士(84.1)、すぐ下が税理士(74.6)です。

平均合格率(3.6%)の低い順に並べても1番目です。誰でも出願できることを易しさと読むと、この試験は完全に読み違えます。門が開いているのと、門の先が広いのは別の話です。

上の合格率の推移表を見てください。3回の差は、小数点以下の2桁目まで見ないと出てきません。年による当たり外れがない試験です。この値は最終合格者を短答式の受験者で割ったもので、段階ごとのおおよその通過割合は注意書きの欄にあります。通しの割合が動いていない以上、どこかの段階が急に緩むことを当てにした計画は立てられません。

勉強時間の目安は3,000〜10,000時間で、上端と下端が何倍も離れています。同じ1日の時間でも、下端で読むか上端で読むかで、かかる年数がまったく別の行になります(上の期間表)。この幅は、法律の学習をどこから始めるかの差です。だから最初にやることは教材選びではなく、自分が幅のどちら側にいるかを1度確かめることです。

試験は年1回で、短答式が7月、論文式が9月、口述式が翌年1月。短答で落ちた年は、論文の答案を1通も書かずに終わります。

取ったあとに何が手に入るかを、他の資格と同じ枠で確かめてください。上の独占業務の欄には、規定が1つもありません。予備試験は司法試験の受験資格を得るための試験で、業務独占は合格後に登録する弁護士などの側に属します。合格しても名乗れる肩書きは増えず、できる仕事も増えません。増えるのは、司法試験を受けられる期間だけです。持ち時間は合格発表の翌年4月1日から5年間(上の受験資格の欄)。

だから向くのは、法曹になると決めている人だけです。法科大学院を経由しない人、または在学中に前倒しで受験資格を取りたい人が通る門で、それ以外の使い道が法律上ありません。勧めないのは、腕試しや実力の証明として受ける場合です。合格しても肩書きにならず、司法試験(65.1)という次の試験が残ります。

当サイトのスコアで予備試験のほうが司法試験より上に出るのは、司法試験が受験資格で母集団を絞ったあとの試験で、合格率の分母がすでに選抜済みだからです。2つを通した本当の距離は、どちらか一方のスコアには収まっていません。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「入口の加点なしでこの位置」の根拠は、上のスコア内訳で受験資格の寄与がゼロであること(区分=誰でも受験可/出典: 法務省)と、当サイトの算出式(受験資格0.20の加重・算出式ページで公開)
  • 「年による当たり外れがない」の根拠は、上の合格率の推移表の並び(出典: 法務省)と、スコアが直近3回の平均を使う算出式
  • 「段階ごとの通過割合」の根拠は、上の注意書き(短答式・論文式・口述式それぞれのおおよその割合と、本DBが最終合格者÷短答式受験者を採っている旨/出典: 法務省)
  • 「短答で落ちた年は論文を書かずに終わる」の根拠は、上の試験日程(年1回・短答7月→論文9月→口述翌年1月・最終合格発表は翌年2月/出典: 法務省)と、上の注意書きにある3段階選抜の仕組み
  • 「肩書きは増えない」の根拠は、上の独占業務の欄(業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も現行条文で確認できず、業務独占は合格後に登録する弁護士などの資格に属する旨/確認日つき)と、上の受験資格の欄にある5年間の受験期間(出典: 法務省)
  • 「司法試験より上に出る理由」の根拠は、司法試験ページの受験資格の区分と合格率(出典は同ページ)を、当サイトの同じ算出式に通した内訳の比較

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

よくある質問

司法試験予備試験に受験資格はありますか?

ありません。年齢・学歴を問わず誰でも受験できます(出典: 法務省)。法科大学院を経由しない人に司法試験の受験資格への道を開く制度です。予備試験に合格すると、法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られ、翌年4月1日から5年間受験できます。

司法試験予備試験の合格率は?

例年3〜4%台です。直近は3.64%=短答式の受験者30人に1人ほどしか最終合格していません(出典: 法務省)。短答式・論文式・口述式の順に進み、短答と論文がそれぞれ2割前後の通過率、口述はほぼ全員が通ります。

予備試験の合格に必要な勉強時間は?

3,000〜10,000時間が目安です(出典: アガルート)。法律をゼロから学び、短答・論文・口述の3段階を突破する総量で、個人差が大きい水準です。1日数時間でも数年かかる分量で、「短期で必ず合格」とは言えません。合格すれば法科大学院を経ずに司法試験へ進めるため、それだけ高い到達度が求められます。

難易度スコア75.3は、他の資格と比べてどの位置ですか?

スコアを算出できる77資格中2位で、当サイトでは最上位の帯です。受験資格がなく誰でも受けられるのに、最終合格率が3〜4%(平均3.6%)と極めて低く、勉強時間3,000〜10,000時間も最大級のためです。誰にでも入口が開かれた最難関という位置づけです。

予備試験はどんな構成・日程ですか?

年1回で、短答式(7月)→論文式(9月)→口述式(翌年1月)の3段階選抜です(出典: 法務省)。最終合格発表は翌年2月上旬です。各段階を突破した人だけが次に進み、最終合格すると司法試験の受験資格が得られます。

予備試験の偏差値はいくつですか?

当サイトの統計換算では偏差値69.2です(難易度スコア75.3・スコアを算出できる77資格中2位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。

予備試験に独占業務はありますか?

ありません。予備試験は司法試験の受験資格を得るための試験です。業務独占は、合格後に登録する弁護士などの資格に属します。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。

出典

  1. 合格率(令和7年(最終合格452/短答式受験12,432))出典: 法務省(司法試験委員会)(確認日 )
  2. 合格率(令和6年(最終合格449/短答式受験12,569))出典: 法務省(司法試験委員会)(確認日 )
  3. 合格率(令和5年(最終合格479/短答式受験13,372))出典: 法務省(司法試験委員会)(確認日 )
  4. 勉強時間の目安 出典: アガルートアカデミー(司法試験予備校公表値)(確認日 )
  5. 試験日程 出典: 法務省(司法試験委員会)(確認日 )
  6. 試験の形式 出典: 法務省 司法試験委員会「令和9年司法試験予備試験の実施日程等について」(確認日 )