注意
勉強時間は予備校・対策講座の公表値が確認できず未収録(難易度スコアは算出不可)。
- 新卒/既卒の合格率差が大きい(第61回: 新卒96.6%・全体91.2%)。
- 既卒者を含む全体合格率は年による変動もある(第59回84.1%→第60回85.8%→第61回91.2%)
作業療法士の偏差値(難易度スコア換算)
作業療法士は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。
作業療法士の独占業務・設置義務(根拠条文)
作業療法士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 作業療法士の名称 | 理学療法士及び作業療法士法第17条第2項 |
- 理学療法士及び作業療法士法第17条第2項: 無資格者が作業療法を行うこと自体を禁じる条文は同法にありません。診療の補助として行う作業療法は、保健師助産師看護師法31条の例外として位置づけられています。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
作業療法士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している作業療法士の動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は87.0%。受かるのはおよそ10人に9人です。回ごとの値は下の表に。
図|作業療法士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第61回(令和8年) | 91.2% |
| 第60回(令和7年) | 85.8% |
| 第59回(令和6年) | 84.1% |
図|作業療法士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。
作業療法士の試験の形式(一次出典)
筆記試験は一般問題と実地問題に分かれ、実地問題は科目が5つに絞られます。重度視力障害者には翌日に口述試験・実技試験が用意されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験期日 | 第62回は筆記試験が令和9年2月21日(日)、口述試験及び実技試験が2月22日(月) |
| 一般問題の科目 | 解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む)、作業療法 |
| 実地問題の科目 | 運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む)、作業療法の5科目 |
| 試験地 | 筆記試験は北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県。口述試験及び実技試験は東京都 |
| 受験に伴う配慮 | 重度視力障害者には点字、試験問題の読み上げ又はその併用を認め、弱視者には弱視用試験を認める |
実地問題の科目は、一般問題から解剖学・生理学・病理学概論を外した5科目です。重度視力障害者に対しては実地問題を行わず、代わりに同じ5科目について口述試験及び実技試験を翌日に東京で実施します。筆記試験の会場は8地区ありますが、この口述・実技だけは東京の1か所です。
出典: 厚生労働省「作業療法士国家試験の施行」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり: 学校教育法上の大学入学資格を持つ者で、文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の作業療法士養成施設において3年以上必要な知識・技能を修得したもの。(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
出典: https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/sagyouryouhoushi/
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
作業療法士は入口と本番のどちらで絞る試験か
作業療法士は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア13)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|作業療法士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
第61回:筆記試験は令和8年2月23日(月)、口述試験・実技試験(重度視力障害者対象)は2月24日(火)。
- 令和7年9月1日告示
- 筆記試験地は北海道・宮城・東京・愛知・大阪・香川・福岡・沖縄の8都道府県、合格発表は令和8年3月23日(月)午後2時。
- 理学療法士国家試験と同時に施行される。
- 年1回、例年2月下旬実施・3月下旬発表
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年2月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
10,100円
受験手数料10,100円。収入印紙を受験願書に貼付して納付(受理後は返還されない)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 在学中の新卒は、養成校の講義と臨床実習をそのまま国家試験対策の土台にできる(新卒合格率は9割超)
- 過去問と養成校の模試を回す独学でも、新卒中心の試験のため到達しやすい
- 教材費を抑えつつ、直前期の模試だけ外部を使う組み合わせが取れる
通信講座が向いている人
- 卒業から時間が空いた既卒で、解剖学・生理学などの基礎科目を体系立てて立て直したい
- 働きながら受け直すため、学習ペースの管理を仕組みに任せたい
厚生労働省の発表では新卒と全体の合格率に差があり、既卒で挑む場合は独学か講座かの前に、過去問1回分で抜けている科目を洗い出すところから始めると投資判断がしやすくなります。
編集部の見解
作業療法士と理学療法士は、当サイトの表では合格率の動き方しか違いません。どちらを選ぶかの材料は、この表の外にあります
2ページを並べてみてください。根拠法は同じ理学療法士及び作業療法士法で、上の独占業務の表に載る条文も同じ第17条。名称独占1本という形も、注記の中身もそろっています。試験は同じ日に同時施行で、試験地・発表日・受験手数料も同じ。受験資格も、指定の学校か養成施設で3年以上。
難易度スコアはどちらも算出不可です。勉強時間の一次出典が取れないため、スコアを算出できる77資格の母集団に入りません。
違いが出るのは合格率の欄だけです。上のレンジバーを見ると、作業療法士は収録している3回のあいだで上へ動いていて、振れ幅は中央値より大きい側。理学療法士のページの同じ図はほとんど動きません。同じ日に同じ省が施行する2つの試験で、片方は動き、片方は動かない。
医療系の国家試験は水準が安定している、という言い方は、この2つのあいだですら成り立ちません。直近の回の高さをそのまま自分の見込みに写さないでください。当サイトが平均87.0%を使うのは、この動きを1回分の印象で拾わないためです。
では何で選ぶか。当サイトの表では選べません。無資格者が作業療法を行うこと自体を禁じる条文は同法になく、診療の補助として行う分は保健師助産師看護師法第31条の例外に乗っています(上の独占業務の表の注記)。理学療法士側も同じ構造で、条文からは差が出ません。選ぶ材料は養成課程の中身と就業先の側にあり、そこに当サイトは一次データを持っていません。持っていないことを、ここに書いておきます。
予定の組み方だけは、この表から決まります。年1回・例年2月下旬の実施で、発表は3月下旬。試験地は限られるので、住んでいる場所によっては移動と宿泊が要ります。受験手数料は収入印紙で納め、受理されたあとは返還されません。
理学療法士と同じ日に施行されるため、当日どちらを受けるか迷う余地はありません。受験資格の側が養成課程で分かれているので、進む課程を決めた時点で受ける試験も決まっています。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「根拠法と条文の形が同じ」の根拠は、上の独占業務の表(理学療法士及び作業療法士法第17条第2項=名称独占・注記つき)と、理学療法士ページの同じ表(同法第17条第1項)/条文本文と機械照合済み
- 「日程・試験地・手数料・受験資格が同じ」の根拠は、上の試験日程(年1回・例年2月下旬実施・3月下旬発表・理学療法士国家試験と同時に施行/出典: 厚生労働省)、上の受験料の欄(収入印紙で納付・受理後は返還されない)、上の受験資格の欄(指定の学校または養成施設で3年以上)、および理学療法士ページの同じ3つの欄
- 「違うのは合格率の欄だけ」の根拠は、上の合格率の推移表と上の合格率のレンジバー(振れ幅と、振れ幅を算出できた資格の中央値を併記)、および理学療法士ページの同じ図(出典はいずれも厚生労働省)
- 「1回分で語らない」の根拠は、上の注意書き(全体合格率は年による変動がある/出典: 厚生労働省)と、合格率を直近3回の平均で扱う当サイトの算出式(算出式ページで公開)
- 「スコアを算出していない」の根拠は、上の勉強時間の欄(一次データなし)と、勉強時間の出典が取れない資格はスコアを出さない当サイトの算出式
- 「法的な足場が他法の例外側にある」の根拠は、上の独占業務の表の注記(無資格者が作業療法を行うこと自体を禁じる条文は同法になく、診療の補助として行う作業療法は保健師助産師看護師法第31条の例外/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
作業療法士に受験資格はありますか?
あります。大学入学資格を持つ人が、文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の作業療法士養成施設で3年以上必要な知識・技能を修得することが条件です(出典: 厚生労働省)。誰でもすぐ受けられる試験ではなく、3年以上の養成課程を先に修了しておく前提の資格です。
作業療法士国家試験の合格率は?
直近3回の平均は87.0%で、8割台後半から9割で推移しています(出典: 厚生労働省)。ただし新卒に限ると第61回は96.6%で、全体91.2%との差は既卒受験者が押し下げている分です。全体の高さだけを見て易しいと判断すると、既卒での再挑戦の実態を見誤ります。
作業療法士の難易度スコアが「算出不可」なのはなぜですか?
当サイトのスコアは合格率・勉強時間・受験資格の3要素で算出しますが、作業療法士は勉強時間の目安について予備校・対策講座の公表値が確認できませんでした。出典を示せない数値を推測で埋めない方針のため、スコアを出さず「算出不可」としています。合格率・受験資格・受験料などのデータは収録済みで、上のとおり確認できます。
作業療法士国家試験はいつ行われますか?
年1回、例年2月下旬。合格発表は3月下旬です(出典: 厚生労働省)。理学療法士国家試験と同じ日に施行され、筆記の試験地は限られた都道府県だけです。受験手数料は10,100円で、収入印紙を願書に貼って納めます。
既卒で受け直すと不利になりますか?
数字のうえでは不利になりやすいです。第61回の新卒合格率が96.6%だったのに対し、既卒を含む全体は91.2%まで下がっています(出典: 厚生労働省)。ただし公表されているのは新卒と全体の割合だけで、差が何から生まれているかを示す資料は出ていません。再挑戦なら、まず過去問でどの科目が弱いかを棚卸ししてください。そこから始めるのが早い。
作業療法士に独占業務はありますか?
業務独占の規定は確認できませんでした。作業療法士の名称(理学療法士及び作業療法士法第17条第2項)が定められており、資格がないとその名称を名乗れません(名称独占)。名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は法律で禁じられていません。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典
- 合格率(第61回(令和8年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第60回(令和7年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第59回(令和6年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 試験日程 出典: 厚生労働省(確認日 )