注意
勉強時間は予備校・対策講座の公表値が確認できず未収録(難易度スコアは算出不可)。
- 新卒/既卒の合格率差が大きい(第72回: 新卒93.3%・全体84.7%)。
- 全体合格率が年により変動(第70回76.8%→第71回84.6%→第72回84.7%)
臨床検査技師の偏差値(難易度スコア換算)
臨床検査技師は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。
臨床検査技師の独占業務・設置義務(根拠条文)
臨床検査技師について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 臨床検査技師の名称 | 臨床検査技師等に関する法律第20条 |
- 臨床検査技師等に関する法律第20条: 無資格者が検査を行うこと自体を禁じる条文は同法にありません。同法の業務は医師・歯科医師の指示の下で行うことが前提です。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
臨床検査技師を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している臨床検査技師の動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は82.0%。受かるのはおよそ10人に8人です。回ごとの値は下の表に。
図|臨床検査技師の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第72回(令和8年) | 84.7% |
| 第71回(令和7年) | 84.6% |
| 第70回(令和6年) | 76.8% |
図|臨床検査技師の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。
臨床検査技師の試験の形式(一次出典)
試験科目が10に分かれ、医用工学概論から臨床免疫学まで検査分野を横断します。実施は水曜日です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)、公衆衛生学(関係法規を含む)、臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む)、臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)、病理組織細胞学、臨床生理学、臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)、臨床血液学、臨床微生物学及び臨床免疫学の10科目 |
| 試験期日 | 第73回は令和9年2月17日(水曜日) |
| 試験地 | 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県の9か所 |
| 根拠法 | 臨床検査技師等に関する法律(昭和33年法律第76号)第12条 |
科目名に「医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)」が入り、機器そのものの知識が独立した科目になっています。臨床化学には放射性同位元素検査技術学が、臨床検査総論には医動物学が含まれるなど、括弧書きで範囲が広がる構成です。第73回の実施日は令和9年2月17日の水曜日でした。
出典: 厚生労働省「臨床検査技師国家試験の施行」(第73回) (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり: 学校教育法上の大学入学資格を持つ者で、文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の臨床検査技師養成所において3年以上必要な知識・技能を修得したもの(他、医師・歯科医師・獣医師・薬剤師等の特例ルートもあり)。(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
出典: https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/rinshoukensagishi/
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
臨床検査技師は入口と本番のどちらで絞る試験か
臨床検査技師は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア18)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|臨床検査技師の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
第72回:試験期日は令和8年2月18日(水)、試験地は北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄の9都道府県、合格発表は令和8年3月23日(月)午後2時。
- 令和7年9月1日告示
- 年1回、例年2月中旬〜下旬実施・3月下旬発表
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年2月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
11,300円
受験手数料11,300円。収入印紙を受験願書に貼付して納付(受理後は返還されない)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 3年以上の養成課程で積んだ土台をもとに、過去問中心で対策する
- 厚生労働省が過去問と正答を公表しており、出題範囲を確認しながら独学できる
- 模試だけ外部を使い、教材費を抑える組み合わせも取れる
通信講座が向いている人
- 既卒での受験で、全体合格率が新卒を下回る差を埋めたい
- 働きながらの学習で、進度の管理を外部に任せたい
- 苦手分野を、解説つきで効率よく底上げしたい
臨床検査技師は全体合格率が年により動き、厚生労働省の公表では新卒が全体を上回ります。既卒で挑む場合は、過去問1回分で抜けている科目を棚卸ししてから独学か講座かを決めると投資判断がしやすくなります。
編集部の見解
臨床検査技師は、在学中の1回で決める試験。既卒に回った時点で見る数字が変わります
上の推移表の値は混ざりものです。現役生と受け直しの層を足した平均なので、そのまま自分の確率として読まないでください。厚生労働省は全体とは別に新卒者の合格率も公表していて、新卒のほうが全体を上回っています。つまり在学中の人にとっての実像は表の値より上、既卒で受け直す人にとっては下にあります。
医療系の国家試験ではこの二重構造が共通して見られ、当サイトが収録している資格でも新卒と全体の差が公表されているものが並びます。表の1つの数字を「この試験の難しさ」と要約する読み方が、いちばん外れます。
推移表の3回のうち、1回だけ低い側へ落ちています。難化・易化を語る材料としては足りません。当サイトが合格率を直近3回の平均(82.0%)で扱うのは、この振れを1回分の印象で拾わないためです。
なお難易度スコアは算出不可。勉強時間の一次データが取れないためで、77資格のランキングにも並びません。この資格の負担は養成課程に3年以上通うほうに乗っているので、時間で測る式では位置が正しく出ません。ランキングに出てこないことを「軽い資格」と読まないでください。
組み方はこうなります。試験は年1回・2月中旬から下旬、合格発表は3月下旬。卒業とほぼ同じ月に結果が出るので、落ちればそのまま既卒として翌年2月まで待ちます。この1年は単なる待ち時間ではありません。全体を押し下げている側の母集団へ、自分が移動する動きです。だから在学中の人が対策の開始を後ろへ倒す判断は、準備不足のまま受ける以上の代償を持ちます。
逆に、すでに既卒で受け直す人は順番を変えてください。範囲を頭から追い直すと3年分になります。過去問を1回分先に解く。落とした科目を特定して、そこだけ立て直す。厚生労働省が過去問と正答を公表しているので、この順番は独学でも実行できます。
誰に向くかは、上の独占業務の表で判断できます。法律が守っているのは名称だけ。検査を行うこと自体を無資格者に禁じる条文はなく、業務は医師・歯科医師の指示の下で行うのが前提です(表の注記)。資格が仕事を囲っていないので、独立して看板を出す型にはなりません。病院や検査センターに勤めるための資格です。そこで働くつもりがあるなら、3年課程の入口として筋が通ります。
一方、これから受験資格を作る段階で「医療系の国家資格を1つ」という動機しかないなら、入口が重すぎます。独学で受験資格を満たす道はありません。医師・薬剤師などの特例ルートは、すでに別の資格を持つ人のための入口で、これから目指す人の近道にはなりません。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「表の値は混ぜた平均」の根拠は、上の注意書き(第72回の新卒と全体の合格率/出典: 厚生労働省)と、上の合格率の推移表(同)
- 「医療系に共通する二重構造」の根拠は、当サイトが収録する他の医療系資格ページの注意書きに、新卒と全体の差が公表値として並んでいること(出典はいずれも厚生労働省の合格発表)
- 「1回分で語らない」の根拠は、上の合格率の推移表の振れ幅と、合格率を直近3回の平均で扱う当サイトの算出式(算出式ページで公開)
- 「スコアを算出していない」の根拠は、上の勉強時間の欄(一次データなし)と、勉強時間の出典が取れない資格はスコアを出さない当サイトの算出式
- 「既卒に回ると母集団が変わる」の根拠は、上の試験日程(年1回・2月中旬〜下旬実施・3月下旬発表/出典: 厚生労働省)と、上の注意書きの新卒・全体の差
- 「独立の看板にならない」「独学で受験資格は作れない」の根拠は、上の独占業務の表(臨床検査技師等に関する法律第20条=名称独占・条文本文と機械照合済み)と、上の受験資格の欄(養成所等で3年以上/出典: 厚生労働省)
よくある質問
臨床検査技師の受験資格は?
原則は3年です。大学入学資格を持つ人が、文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の臨床検査技師養成所で3年以上、必要な知識と技能を修めます(出典: 厚生労働省)。ほかに医師・歯科医師・薬剤師などが特例ルートで受験できる場合もありますが、3年制の養成課程を修めるのが主な入口です。
養成課程に通わずに臨床検査技師国家試験を受けられますか?
原則として受けられません。基本ルートは、大学入学資格を持つ人が文部科学大臣指定の学校か都道府県知事指定の養成所で3年以上学ぶことです(出典: 厚生労働省)。例外は特例ルートだけです。医師・歯科医師・獣医師・薬剤師などが、すでに持つ資格をもとに受験します。これから目指す人が独学だけで受験資格を満たす道はありません。
臨床検査技師国家試験の合格率はどのくらいですか?
直近3回の平均は82.0%=受験者の5人に4人以上が通ります。ただし年によって差があり、76.8%まで下がった回もあります(出典: 厚生労働省)。新卒に限ると直近の回で93.3%と、全体より高くなります。1回分の数字だけでなく、新卒か既卒かも合わせて見てください。
臨床検査技師の難易度スコアが「算出不可」なのはなぜですか?
当サイトのスコアは、合格率・勉強時間・受験資格の3要素で算出します。臨床検査技師は、勉強時間の目安を予備校にも対策講座にも確認できませんでした。出典を示せない数値を推測で埋めない方針のため、スコアは出さず「算出不可」としています。合格率と受験資格のデータは上記のとおり収録済みです。
臨床検査技師国家試験はいつ行われますか?受験料は?
年1回、例年2月中旬から下旬です(出典: 厚生労働省)。合格発表は3月下旬。試験地は北海道から沖縄まで9都道府県に限られ、受験手数料は11,300円で、収入印紙を願書に貼って納めます。
合格率が8割台なら、独学でも受かりやすいですか?
合格率82.0%は、3年以上の養成課程を修めた人の中での割合です(出典: 厚生労働省)。母集団がすでに専門課程を終えた層に絞られているため、この数字だけで試験の軽重は測れません。とくに既卒での受験は、新卒の合格率が全体を上回る公表値から、新卒より不利になりやすいと読めます。
臨床検査技師に独占業務はありますか?
業務独占の規定は確認できませんでした。臨床検査技師の名称(臨床検査技師等に関する法律第20条)が定められており、資格がないとその名称を名乗れません(名称独占)。名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は法律で禁じられていません。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典
- 合格率(第72回(令和8年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第71回(令和7年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第70回(令和6年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 試験日程 出典: 厚生労働省(確認日 )