注意
勉強時間は予備校・対策講座の公表値が確認できず未収録(難易度スコアは算出不可)。
新卒の合格率は約95%(第61回94.9%)と全体(約89%)より高く、既卒は大幅に低い
理学療法士の偏差値(難易度スコア換算)
理学療法士は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。
理学療法士の独占業務・設置義務(根拠条文)
理学療法士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 理学療法士の名称 | 理学療法士及び作業療法士法第17条第1項 |
- 理学療法士及び作業療法士法第17条第1項: 無資格者が理学療法を行うこと自体を禁じる条文は同法にありません。診療の補助として行う理学療法は、保健師助産師看護師法31条の例外として位置づけられています。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は89.5%。受かるのはおよそ10人に9人です。回ごとの値は下の表に。
図|理学療法士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第61回(令和8年) | 89.7% |
| 第60回(令和7年) | 89.6% |
| 第59回(令和6年) | 89.2% |
図|理学療法士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。
理学療法士の試験の形式(一次出典)
筆記試験が「一般問題」と「実地問題」に分かれ、重度視力障害者には実地問題の代わりに口述試験及び実技試験が翌日に用意されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験方法 | 筆記試験を一般問題と実地問題に区分して実施。重度視力障害者に対しては実地問題を行わず、口述試験及び実技試験で代える |
| 一般問題の科目 | 解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む)、臨床医学大要(人間発達学を含む)及び理学療法 |
| 実地問題の科目 | 運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む)及び理学療法 |
| 試験期日 | 第62回は筆記試験が令和9年2月21日(日曜日)、口述試験及び実技試験が翌22日(月曜日) |
| 試験地 | 筆記試験は北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県の8か所。口述試験及び実技試験は東京都のみ |
一般問題と実地問題では科目の顔ぶれが違い、解剖学・生理学・病理学概論は一般問題だけに置かれています。実地問題は運動学・臨床心理学・リハビリテーション医学・臨床医学大要・理学療法の5科目に絞られます。弱視者には弱視用試験、重度視力障害者には点字・読み上げ・併用による受験が認められています。
出典: 厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」(第62回) (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり: 文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の養成施設で3年以上の修学が必要(実務経験による受験ルートはない)(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
理学療法士は入口と本番のどちらで絞る試験か
理学療法士は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア10.5)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|理学療法士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
第61回:筆記試験は令和8年2月23日(月)、口述試験・実技試験(重度視力障害者対象)は2月24日(火)。
- 令和7年9月1日告示
- 筆記試験地は北海道・宮城・東京・愛知・大阪・香川・福岡・沖縄の8都道府県、合格発表は令和8年3月23日(月)午後2時。
- 年1回、例年2月下旬実施・3月下旬発表。
- 第62回の施行告示は2026-07-18時点で未掲載(例年9月頃告示)
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年2月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
10,100円
受験手数料10,100円。収入印紙を受験願書に貼付して納付(受理後は返還されない)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 養成校のカリキュラム・卒業試験対策が国試対策を兼ねており、新卒は過去問中心の自習で9割超が合格
- 過去問と正答が公表されており、模試で弱点を把握しながら自力で回せる
- 同級生との問題出し合いなど、養成校内の学習環境を使える
通信講座が向いている人
- 既卒での再挑戦で、学習ペースと弱点分析を外部に管理してほしい(既卒の合格率は新卒より大幅に低い)
- 解剖学・生理学など基礎科目を動画で総復習したい
理学療法士は「独学か講座か」より前に、養成校3年以上という進路投資が本体の資格です。社会人から目指す場合は、夜間部のある養成校と学費・実習期間を先に調べることをおすすめします。
編集部の見解
理学療法士の合格率は、3回とも同じ帯に着地しています。年の当たり外れを計画に入れなくていい試験です
この試験は動きません。上の合格率の推移表は3回とも同じ帯に収まり、小数第1位ぶんしか差がついていません。同じ厚生労働省の医療系でも、作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師の推移表は帯をまたいで上下します(各ページの推移表)。理学療法士はそれをしません。
読めることは1つです。受ける年で通る確率が変わる試験ではないので、「今年は難化した」を結果の説明に使えません。落ちる側に回るかどうかは、年では決まらない。準備で決まります。
この安定は、計画の立て方に直接効きます。前の回と次の回で水準が変わらないので、対策の指標を「過去問でどこまで取れるか」に一本化できます。合格率が年で振れる試験ではこの前提が置けません(保健師のページの推移表と見比べてください)。
日程は年1回・例年2月下旬で、発表は3月下旬。筆記の試験地は限られた都道府県だけなので、住んでいる場所によっては移動と宿泊を予定へ組み込む必要があります。落ちれば次は翌年の同じ月です。
上の独占業務・設置義務の表に載っているのは、名称独占の条文1本です(理学療法士及び作業療法士法第17条第1項)。無資格者が理学療法を行うこと自体を禁じる条文は同法になく、診療の補助として行う理学療法は保健師助産師看護師法第31条の例外として位置づけられています。
つまり現場で仕事を担う法的な足場は、自分の法律ではなく看護師の業務独占の例外の側にある。囲い込み強度が名称独占だけの段に入るのはこの構造のためで、看板を掲げて独立する型ではありません。就業先に勤めるための資格です。
難易度スコアは算出不可。勉強時間の一次出典が取れないためで、77資格のランキングにこの資格は並びません。ただし重さは机の時間には乗っていません。上の受験資格の欄のほうです。指定校か養成施設で3年以上、実務経験による受験ルートはありません。入口を自分で作る手段が学校しかない、という意味です。
決め方はこうなります。他法の例外の上で診療の補助として働く形を受け入れられるなら、3年という入口に筋が通ります。名前で仕事を囲える資格を探しているなら、上の表がその答えになっていません。判断材料は、動かない合格率と名称1本の条文、この2つに全部あります。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「3回とも同じ帯」の根拠は、上の合格率の推移表(出典: 厚生労働省の合格発表)と、算出式ページで公開している合格率の振れ幅の定義(収録している回の最大−最小)
- 「他の医療系は帯をまたぐ」の根拠は、作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師・保健師の各ページの推移表(出典はいずれも厚生労働省)
- 「日程と会場」の根拠は、上の試験日程(年1回・例年2月下旬実施・3月下旬発表・筆記の翌日に口述試験と実技試験・筆記の試験地は限られた都道府県/出典: 厚生労働省)
- 「法的な足場が他法の例外側にある」の根拠は、上の独占業務の表とその注記(理学療法士及び作業療法士法第17条第1項=名称独占。無資格者が理学療法を行うこと自体を禁じる条文は同法になく、診療の補助として行う理学療法は保健師助産師看護師法第31条の例外/条文本文と機械照合済み)
- 「入口が学校しかない」の根拠は、上の受験資格の欄(指定校または養成施設で3年以上・実務経験による受験ルートはない/出典: 厚生労働省)
- 「スコアを算出していない」の根拠は、上の勉強時間の欄(一次データなし)と、勉強時間の出典が取れない資格はスコアを出さない当サイトの算出式
よくある質問
理学療法士に受験資格はありますか?
あります。文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の養成施設で、3年以上理学療法士に必要な知識・技能を修得することが必要です(出典: 厚生労働省)。実務経験による受験ルートはありません。社会人から目指す場合も、養成校(3〜4年制)への入学が前提です。
理学療法士国家試験の合格率は?
例年9割前後です。直近の第61回は89.7%(出典: 厚生労働省)で、新卒に限れば94.9%。既卒の合格率は大幅に下がります。養成課程を修了して現役で受ければ、大半が合格する構造です。
理学療法士の難易度スコアが「算出不可」なのはなぜですか?
当サイトのスコアは、合格率・勉強時間・受験資格の3要素で算出します。理学療法士は、そのうち勉強時間の公表値を予備校にも対策講座にも確認できませんでした。出典を示せない数値を推測で埋めない方針なので、スコアは出さず「算出不可」としています。実質のハードルは国試そのものより、3年以上の養成課程(実習含む)のほうです。
理学療法士国家試験はいつ行われますか?
年1回、例年2月下旬に筆記試験があります(出典: 厚生労働省)。合格発表は3月下旬。試験地は限られた都道府県だけで、受験手数料は10,100円です。重度視力障害者を対象とした口述・実技試験は別日に設定されています。
理学療法士と作業療法士はどう違いますか?
理学療法士(PT)は立つ・歩くなど基本動作の回復を、作業療法士(OT)は食事や入浴など生活動作・社会復帰を支援する国家資格です。国家試験は同じ日程枠。共通問題もあります(出典: 厚生労働省の合格発表は両資格合同)。進路を選ぶときは、実習内容と就職先の違いを養成校で確かめてください。
理学療法士に独占業務はありますか?
業務独占の規定は確認できませんでした。理学療法士の名称(理学療法士及び作業療法士法第17条第1項)が定められており、資格がないとその名称を名乗れません(名称独占)。名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は法律で禁じられていません。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典
- 合格率(第61回(令和8年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第60回(令和7年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第59回(令和6年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 試験日程 出典: 厚生労働省(確認日 )