注意
高度試験の多段階構造。令和8年度からCBT方式の前期試験(10〜11月)へ移行し、科目A-1・A-2試験/科目B-1・B-2試験の4科目構成になった(令和7年度試験までの午前Ⅰ〜午後Ⅱに相当)。
- 応用情報技術者試験の合格、高度試験・支援士試験の合格、科目A-1(令和7年度までは午前Ⅰ)で基準点以上のいずれかを満たすと、以後2年間の受験申込時に申請することで科目A-1試験の免除を受けられる(申請番号の入力が必要で、入力しなければ免除にならない。出典: IPA「科目A-1試験免除 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験」https://www.ipa.go.jp/shiken/about/koudo_menjo.html /2026-08-07確認)。
- 合格率は受験者ベースで、応募者に対する受験率は令和7年度春期69.1%・令和6年度春期68.9%・令和5年度春期68.2%(受験率=受験者数÷応募者数。出典は合格率と同じIPA統計資料の推移表/2026-08-07確認)。
- 勉強時間は既存のIT知識で大きく変動(経験者50〜150時間・初学者200〜400時間)
ネスペの偏差値(難易度スコア換算)
ネットワークスペシャリスト試験の偏差値は51.2です(スコアを算出できる77資格中36位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|ネスペの難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
ネスペの独占業務・設置義務(根拠条文)
ネットワークスペシャリスト試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は15.8%。受かるのはおよそ6人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|ネスペの平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度春期(2025年4月) | 17.8% |
| 令和6年度春期(2024年4月) | 15.4% |
| 令和5年度春期(2023年4月) | 14.3% |
図|ネスペの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は50〜400時間です。
図|ネスペの勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
既存のIT知識で大きく変動と付記)・確認2026-07-18)。目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると21番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら1〜7か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 1.6〜13.2ヶ月 | 50〜400日 |
| 2時間 | 0.8〜6.6ヶ月 | 25〜200日 |
| 3時間 | 0.6〜4.4ヶ月 | 17〜134日 |
出典: スタディング公表値(経験者50〜150時間・初学者200〜400時間。既存のIT知識で大きく変動と付記)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(ネスペが選ばれた状態で開きます)。
ネスペの試験の形式(一次出典)
同じ高度試験でも、科目B-2が論述式ではなく記述式で、点数で採点される区分です。実施は前期のみです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 科目A-1・科目A-2は多肢選択式(四肢択一)、科目B-1・科目B-2はいずれも記述式(論述式ではない) |
| 試験時間 | 科目A-1 50分/科目A-2 40分/科目B-1 90分/科目B-2 120分 |
| 出題数・解答数 | 科目A-1 30問30問/科目A-2 25問25問/科目B-1 3問中2問/科目B-2 2問中1問 |
| 合格基準 | 科目A-1・A-2・B-1・B-2のすべてが100点満点で基準点60点(科目B-2にも配点があり、評価ランクではない) |
| 免除・特例 | 応用情報技術者試験または高度試験・支援士試験の合格などにより、その後2年間は科目A-1の免除を申請できる |
| 実施時期 | 前期のみ |
科目B-2が記述式で、100点満点・基準点60点の素点で採点されます。高度試験でこの形はネスペとデスペの2区分だけで、他の区分は論述式の評価ランクで判定します。対象者像は「ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たす者」と定義されています。
出典: 情報処理推進機構(IPA)「情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.6(2026年10月の試験から適用)」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし(誰でも受験可)(区分: 誰でも受験可)
同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。
ネスペは入口と本番のどちらで絞る試験か
ネットワークスペシャリスト試験は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア84.2)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|ネスペの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。令和8年度からCBT方式の「前期試験」に移行(春期試験は廃止)。
令和8年度前期:申込受付2026年10月6日〜10月24日、科目A-1・A-2試験2026年10月17日〜10月27日、科目B-1・B-2試験2026年11月11日〜11月23日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2026年10月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
7,500円
消費税込(税額681円)。令和4年度(2022年4月)以降の試験から5,700円→7,500円に改定
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 実務でネットワークに触れており、午後の構成図読解を過去問演習で鍛えられる人向け
- 定番の市販テキスト・過去問解説書が厚く、独学の環境が整っている
- 午前対策は過去問流用が多く、すき間時間の反復で積める
通信講座が向いている人
- 午後の記述答案を添削してもらいたい(部分点の取り方が独学では見えにくい)
- 実務経験がなく、プロトコルの動きをゼロから体系的に学びたい
ネスペは午後の過去問を1問解いてみると自分の位置が正確にわかる試験です。構成図と設問文が読めるなら独学圏です。読めないなら、基礎からの講座か、応用情報を先に挟むほうが現実的です。
編集部の見解
ネスペのスコアは、ネットワークの実務がある人の側に寄って出ています。初学者は上の期間表の下のほうの行から読んでください
ページ上部のスコア内訳バーを見てください。合格率の寄与が勉強時間の寄与の倍あり、受験資格の寄与はゼロです。スコアは51.3で77資格中36位、すぐ上が応用情報(51.3)、すぐ下が危険物甲種(51.0)です。合格率が押し上げたぶんを、勉強時間が引き戻している形です。
引き戻す理由は上の勉強時間の欄にあります。出典は経験者と初学者で別々の値を出しており、当サイトはそれを50〜400時間という1つの幅として幾何平均で計算します。出てくる値は経験者にも初学者にも当てはまりません。初学者なら、上の期間表の各行に並ぶ「◯〜◯ヶ月」の後ろの数字を自分の予定として読んでください。
合格率の推移表は、3年とも前の年より高い値が並んでいます。ただし易しくなったと読むには3回では足りません。この数字は受験者ベースで、申し込んで会場へ来なかった人は分母から外れています。当サイトのスコアも3年分の平均を使い、回ごとの上下を吸収しています。
教材を買う前に確かめることが1つ。制度の呼び方が令和7年度試験を境に入れ替わりました。上の注意書きと試験日程は科目A・科目Bという新しい名前ですが、市販の参考書や過去の解説記事には午前Ⅰから午後Ⅱという旧い名前が当面残ります。旧・午前Ⅰが科目A-1です。教材を選ぶときは、いつ時点の情報かを見てください。
免除も同じで、応用情報などの合格で申請できるのは科目A-1の分だけ。しかも申込のときに申請番号を入れなければ免除になりません。記憶で判断せず、上の注意書きの出典で確かめてから対策の配分を決めてください。
日程は年1回のままです。上の推移表のいちばん新しい行は春期で、次の実施は前期に移りました。申込期間と科目A・科目Bそれぞれの実施期間は上の試験日程にあるので、いまカレンダーへ書き写してください。科目Aと科目Bは別の期間に分かれます。あいだの数週間は答案を書く練習の区間として最初から空けておく。申込を外せば次は1年後です。
勧める相手は、ネットワークの設計・構築・運用に手を置いていて、構成図を読む作業が日常に入っている人です。法令上の独占規定はないので、効くのは社内の担当替えや提案時の説明力のほうです。
逆に、実務のないまま高度区分をひとつ増やす目的で選ぶのは勧めません。勉強時間の下限側の想定が効かず、幅の上限側を覚悟することになります。応用情報(51.3)とのスコア差が小さく見えるのは、式が広い幅を1つの値に潰した結果で、順番を飛ばしてよいという意味ではありません。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格率の寄与が勉強時間の寄与の倍」の根拠は、上のスコア内訳における3要素の加重寄与(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20/算出式ページで公開)と、上の受験資格の欄が誰でも受験可の区分であること(出典: IPA)
- 「経験者にも初学者にも当てはまらない」の根拠は、上の勉強時間の欄の出典ラベル(経験者と初学者で別々の目安を示す公表値/出典: スタディング)と、幅の幾何平均を使う算出式(算出式ページで公開)、および上の期間表(目安を1日あたりの時間で割った算術)
- 「3年とも前の年より高い」「分母は受験者ベース」の根拠は、上の合格率の推移表と上の注意書き(合格率は受験者ベース・応募者に対する受験率を3回分併記/出典: IPA統計資料の推移表)
- 「呼び方が令和7年度試験を境に入れ替わった」「免除は科目A-1の分だけ・申請番号の入力が要る」の根拠は、上の注意書き(新旧の科目名の対応と、免除の条件・申請の要否を明記/出典: IPA「科目A-1試験免除 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験」)と、上の試験日程(令和8年度からCBT方式の前期試験へ移行/出典: 同)
- 「年1回のまま・春期から前期へ移る」の根拠は、上の合格率の推移表の最新行が春期であることと、上の試験日程(令和8年度からCBT方式の前期試験へ移行・春期試験は廃止・申込期間と科目A・科目Bの期間を明示/出典: IPA)
- 「資格が仕事を囲わない」の根拠は、上の独占業務の欄(情報処理の促進に関する法律26条に基づく試験で業務・名称の独占規定なし。同法で独占規定があるのは登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけ/現行条文で確認)
よくある質問
ネットワークスペシャリストに受験資格はありますか?
ありません。誰でも受験できます(出典: IPA)。IPAの高度試験(レベル4)のひとつで、ネットワークの設計・構築・運用の専門性を問う国家試験です。応用情報技術者などに合格していると、科目A-1試験(令和7年度までの午前Ⅰ)の免除を申請できます。インフラエンジニアのキャリア証明として定番の区分です。
ネットワークスペシャリストの合格率は?
例年15%前後です。令和7年度春期は17.8%で、受験者およそ6人に1人が合格しました(出典: IPA統計資料)。合格率は受験者ベースで、申し込んで受けなかった人は分母に入りません。応募者に対する受験率はおよそ7割で、同じ統計資料に載っています。
ネットワークスペシャリストの合格に必要な勉強時間は?
50〜400時間が目安です(出典: スタディング。実務経験者50〜150時間・初学者200〜400時間)。既存のIT知識で大きく変わります。午後試験はネットワーク構成図を読み解く長文記述。暗記だけでは届かず、過去問演習の比重が大きい試験です。
難易度スコア51.3は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中36位、中位の帯です。直近の平均合格率は15.8%です。合格率は15%前後と低いのに、出典の勉強時間50〜400時間が実務経験者込みの幅なので、スコアが伸びきりません。応用情報(51.3)の先にある専門区分で、初学者の体感はスコアより重くなります。デスペ(53.5)とほぼ同格です。
ネットワークスペシャリスト試験はいつ行われますか?
年1回です。令和8年度からCBT方式の前期試験に移行し、科目Aが10月中旬から下旬、科目Bが11月中旬から下旬と別の期間で実施されます(出典: IPA)。春の一斉試験は廃止されました。受験手数料は7,500円。細かい日付は上の試験日程の欄で確認してください。
ネスペの偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値51.2です(難易度スコア51.3・スコアを算出できる77資格中36位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
ネスペに独占業務はありますか?
ありません。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
出典