注意
勉強時間は予備校・対策講座の公表値が確認できず未収録(難易度スコアは算出不可)。
救急救命士の偏差値(難易度スコア換算)
救急救命士は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。
救急救命士の独占業務・設置義務(根拠条文)
救急救命士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 救急救命士の名称 | 救急救命士法第48条 |
- 救急救命士法第48条: 44条は救急救命士本人が行える処置の範囲を定めた規定で、無資格者に対する業務の禁止ではありません。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
救急救命士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している救急救命士の動画は2本(ショート2本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は94.5%。受かるのはおよそ10人に9人です。回ごとの値は下の表に。
図|救急救命士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第49回(令和8年) | 94.9% |
| 第48回(令和7年) | 94.4% |
| 第47回(令和6年) | 94.2% |
図|救急救命士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。
救急救命士の試験の形式(一次出典)
試験科目は「臨床救急医学各論」が3本立てで、臓器器官別・病態別・特殊病態別と切り口が分かれています。試験地は5か所だけです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 基礎医学(社会保障・社会福祉、患者搬送を含む)、臨床救急医学総論、臨床救急医学各論(一)臓器器官別臨床医学、臨床救急医学各論(二)病態別臨床医学、臨床救急医学各論(三)特殊病態別臨床医学の5科目 |
| 試験期日 | 第50回は令和9年3月14日(日曜日) |
| 試験地 | 北海道、東京都、愛知県、大阪府、福岡県の5か所 |
| 試験事務 | 救急救命士法第37条第1項の規定により、指定試験機関として指定された日本救急医療財団が実施事務を行う |
科目の立て方が独特で、臨床救急医学各論が「臓器器官別」「病態別」「特殊病態別」の3つに割られています。基礎医学の括弧書きに「社会保障・社会福祉、患者搬送を含む」と明記されており、搬送そのものが出題対象です。試験地は北海道・東京都・愛知県・大阪府・福岡県の5か所だけで、受験するには移動が前提になる地域が多くなります。
出典: 厚生労働省「第50回救急救命士国家試験の施行」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり。大学入学資格を有し、文部科学大臣指定の学校または都道府県知事指定の救急救命士養成所で必要な知識・技能を修得すること(養成課程2年・大学等修了者1年・消防吏員等実務経験者6月〜1年など複数ルート。救急救命士法。出典: https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kyukyukyumeishi/)(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
救急救命士は入口と本番のどちらで絞る試験か
救急救命士は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア5.5)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|救急救命士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・3月上旬(日曜日)実施、3月下旬に合格発表
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年3月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
30,300円
指定試験機関・一般財団法人日本救急医療財団所定の用紙で振込により納付
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 養成課程や大学で学んだ土台をもとに、過去問を軸に対策を組む
- 厚生労働省が過去問と正答を公表しており、出題範囲を確認しながら独学できる
- 合格率が9割台半ばで安定しており、養成課程の学習を軸に独学でも狙いやすい
通信講座が向いている人
- 消防の実務と両立しながら、限られた時間で対策を仕組みに任せたい
- ブランクのある基礎科目を、体系的に立て直したい
- 苦手分野を、解説つきで効率よく底上げしたい
救急救命士は養成課程ルートと、消防吏員などの実務経験ルートが併存します(出典: 厚生労働省)。自分がどのルートで受験資格を得るかによって確保できる学習時間が変わるため、ルートを確定させてから独学か講座かを判断すると計画を立てやすくなります。
編集部の見解
救急救命士は試験で落とす資格ではない。勝負はどのルートで受験資格を作るかで付く
この資格のふるいは、試験ではなく入口に置かれています。上の推移表は3回とも同じ水準(直近3回の平均94.5%)で、年による振れもほとんどありません。ここを「試験が軽い」と読むと形を取り違えます。受験できるのは課程を修了した人だけで、分母にはすでに課程を通った人しか入っていません。
難易度スコアが算出不可と出ているのも同じ話です。勉強時間の一次データが取れないためスコアを算出せず、スコアを算出できる77資格のランキングにも並びません。この資格の重さは机に向かう時間より、課程に何年通うかに現れるので、時間で測る式に乗せても正しい位置には出ません。
だから決めるのは入口のほうです。試験対策はそのあとで足ります。上の受験資格の欄のとおり課程は複数あり、修了までの期間が違います(年限は上のFAQ)。期間より効くのは順番で、学生ルートは資格を取ってから勤め先を探し、消防ルートは採用されてから資格を取ります。
この分岐は受験の何年も前に決まっていて、途中で乗り換えるのは簡単ではありません。進路を選ぶ段階の人がこのページから持ち帰る判断は1つ。自分がどちらの順番で入るかです。
試験そのものの組み方は短く済みます。年1回・3月上旬で、ルートによらず共通です(上の試験日程)。落ちれば1年空き、受験手数料はもう一度かかります(上の受験料の欄)。合格率の水準からすると、対策の中身より「課程の学習を落とさずに積み切ること」のほうが効きます。
厚生労働省が過去問と正答を公表しています。直前期は、そこで落とした科目だけを潰す順番にしてください。範囲を最初から回し直す時間は、養成課程と実務を並行している人にはまず取れません。
誰に向くかは、上の独占業務の表で切れます。この資格が法律で守っているのは名称です。無資格者が救急救命処置を行うこと自体を禁じる条文ではなく、処置の範囲を定めた規定は救急救命士本人に向けたものだと表の注記にあります。資格は仕事そのものを囲わず、効き目は消防本部や医療機関という雇用の側で立ち上がります。
消防官として働く道筋が見えている人、すでに消防にいる人には、入口の重さに見合う出口があります。逆に、国家資格を1つ持っておきたいという動機で、就く場所を決めないまま養成課程へ進むのは勧めません。同じ2年を投じるなら、資格そのものが業務を囲っている側を先に見てください(業務独占資格の一覧に条文つきで並べています)。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「ふるいが入口にある」の根拠: 上の受験資格の欄(養成課程・大学の課程・消防吏員等の講習課程の修了が受験の条件/救急救命士法・出典: 厚生労働省)と、上の合格率の推移表の水準(出典: 厚生労働省)
- 「スコアを算出していない」の根拠: 上の勉強時間の欄(一次データなし)と、勉強時間の出典が取れない資格はスコアを出さない当サイトの算出式(算出式ページ)
- 「ルートで期間と順番が変わる」の根拠: 上の受験資格の欄に記載した各課程の年限(養成課程2年・大学等修了者1年・消防吏員等6か月〜1年/出典: 厚生労働省)
- 「1年空く・費用がもう一度かかる」の根拠: 上の試験日程(年1回・3月上旬)と上の受験料の欄(出典: いずれも厚生労働省)
- 「過去問から潰す」の根拠: 厚生労働省が過去の試験問題と正答を公表していること(上の独学vs通信講座の欄に記載)
- 「資格が仕事を囲わない」の根拠: 上の独占業務の表(救急救命士法第48条=名称独占/第44条は救急救命士本人の処置範囲を定めた規定であり無資格者への業務禁止ではない旨を注記。条文本文と機械照合済み)
よくある質問
救急救命士の受験資格にはどんなルートがありますか?
大きく3つあります。養成課程を修了する、大学などで必要な科目を修めて指定の課程に進む、消防吏員などの実務経験者が講習課程を経る、のいずれかです(救急救命士法。出典: 厚生労働省)。年限はルートで違います(下のFAQ)。進学ルートと実務ルートが併存していて、消防官として現場経験を積んでから取る人も多い。
消防官として働きながら救急救命士を取れますか?
取れます。消防吏員として一定期間の実務を積んだうえで、指定の講習課程を修了すれば受験資格を得られるルートがあります(救急救命士法。出典: 厚生労働省)。消防の現場から取る流れは、養成課程を経る学生ルートと並ぶ主要な入口です。
受験資格を得るまでの期間は、ルートでどれくらい違いますか?
養成課程は2年、大学などで必要な科目を修めた人が進む課程は1年、消防吏員などの実務経験者が受ける講習課程は6か月〜1年です(救急救命士法。出典: 厚生労働省)。同じ国家試験でも、どこから入るかで学ぶ期間が変わります。受験料と試験日はルートによらず共通です。
救急救命士国家試験の合格率はどのくらいですか?
9割台半ばで安定しています。直近3回の平均は94.5%で、回による振れもほとんどありません(出典: 厚生労働省。回ごとの値は上の推移表)。養成課程や講習を修了した人が受ける試験のため、母集団がある程度絞られています。
救急救命士の難易度スコアが「算出不可」なのはなぜですか?
勉強時間の目安について、予備校・対策講座の公表値が確認できなかったためです。当サイトのスコアは合格率・勉強時間・受験資格の3要素で算出し、出典を示せない数値を推測で埋めない方針なので「算出不可」としています。合格率と受験資格のデータは収録済みです。
救急救命士国家試験はいつ行われますか?受験料は?
年1回、例年3月上旬の日曜に実施され、合格発表は3月下旬です(出典: 厚生労働省)。受験手数料は30,300円で、指定試験機関の日本救急医療財団所定の用紙を使って振込で納めます。
救急救命士に独占業務はありますか?
業務独占の規定は確認できませんでした。救急救命士の名称(救急救命士法第48条)が定められており、資格がないとその名称を名乗れません(名称独占)。名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は法律で禁じられていません。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典
- 合格率(第49回(令和8年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第48回(令和7年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第47回(令和6年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 試験日程 出典: 厚生労働省(確認日 )