注意
工事担任者には総合通信のほか第一級/第二級アナログ通信、第一級/第二級デジタル通信の4種別があり、それぞれ別に合格率が公表されている(総合通信は音声・データ通信の両方を扱える最上位種別)。
- 第二級アナログ/デジタル通信は通年CBT方式に移行済みだが、総合通信は年2回の定期試験のみ。
- 旧AI・DD種別体系は令和3年度に廃止・再編
工事担任者(総合通信)の偏差値(難易度スコア換算)
工事担任者(総合通信)の偏差値は49.0です(スコアを算出できる77資格中42位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|工事担任者(総合通信)の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
工事担任者(総合通信)の独占業務・設置義務(根拠条文)
工事担任者(総合通信)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 端末設備等の接続工事の実施・監督 | 電気通信事業法第71条第1項 |
- 電気通信事業法第71条第1項: 接続工事は、工事担任者本人が行うか、工事担任者の実地監督の下で行うかのどちらかに限られます。総務省令で定める場合は適用除外です。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
工事担任者(総合通信)を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している工事担任者(総合通信)の動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は23.2%。受かるのはおよそ4人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|工事担任者(総合通信)の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和8年度第1回 | 20.0% |
| 令和7年度第2回 | 25.4% |
| 令和7年度第1回 | 24.3% |
図|工事担任者(総合通信)の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は約150時間です。
図|工事担任者(総合通信)の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
第一級陸上特殊無線技士+基本情報技術者保有者が60時間程度で合格した事例の記載もあり)・確認2026-07-20)。目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると26番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら約2か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 約4.9ヶ月 | 150日 |
| 2時間 | 約2.5ヶ月 | 75日 |
| 3時間 | 約1.6ヶ月 | 50日 |
出典: CIC日本建設情報センター(通信分野の知識がない場合は150時間前後。第一級陸上特殊無線技士+基本情報技術者保有者が60時間程度で合格した事例の記載もあり)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(工事担任者(総合通信)が選ばれた状態で開きます)。
工事担任者(総合通信)の試験の形式(一次出典)
3科目の択一式マークシート。総合通信は定期試験だけで実施され、科目合格は3年間有効です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 電気通信技術の基礎、端末設備の接続のための技術及び理論、端末設備の接続に関する法規の3科目 |
| 出題方式 | 択一方式(マークシート方式) |
| 試験日 | 令和8年度の定期試験は第1回が5月24日(日)、第2回が11月22日(日)の年2回 |
| 試験時間 | 総合通信は集合10:45・開始11:00。1科目受験者は11:40終了(「端末設備の接続のための技術及び理論」のみの1科目受験者は12:20終了)、2科目受験者は12:20または13:00、3科目受験者は13:40終了 |
| 免除・特例 | 科目合格による科目免除を申請できるのは、科目合格した試験が行われた月の翌月のはじめから起算して3年間 |
| 試験手数料 | 総合通信の定期試験は14,600円(受験科目数によらず均一)、全科目免除申請は9,400円 |
受験する科目数が減っても手数料は変わらず、総合通信は14,600円で均一です。「端末設備の接続のための技術及び理論」だけは試験時間が長く、この1科目だけを受ける場合の終了時刻は他の1科目受験より40分遅くなります。第二級アナログ通信・第二級デジタル通信はCBTへ移行済みで、総合通信は定期試験での実施です。
出典: 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター「令和8年度工事担任者定期試験の公示」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし。学歴・年齢・性別・経験年数等に関係なく誰でも受験可能(電気通信国家試験センターFAQ)。(区分: 誰でも受験可)
科目免除制度はあるが免除なしでも受験可能
同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。
工事担任者(総合通信)は入口と本番のどちらで絞る試験か
工事担任者(総合通信)は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア76.8)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|工事担任者(総合通信)の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年2回(5月・11月)の定期試験(マークシート方式)
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年11月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
14,600円
非課税。定期試験(総合通信)の標準額。全科目免除申請の場合は9,400円
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- マークシート方式で、過去問演習が得点に直結しやすい
- 通信分野の基礎がある人は約150時間前後で仕上げやすい
- 科目合格や上位資格による免除で、受験範囲を絞れる場合がある
通信講座が向いている人
- 電気通信の基礎(伝送理論・電気通信技術・法規)が未経験で、独学では手が止まる
- 年2回しかない定期試験に、確実に照準を合わせたい
- 5種別や科目免除の複雑な制度整理を任せて、学習に集中したい
総合通信は年2回の定期試験のみで、第二級系のCBT通年受験とは受験機会が異なります。なお旧AI・DD種別の体系は令和3年度に廃止・再編されました。古い教材の種別名で調べると現行制度とずれます。最新の総合通信の情報で準備してください。
編集部の見解
総合通信は積んだ時間でなく落ちる率で重い。教材を買う前に、自分が科目免除の対象かを確かめてください
総合通信をこの位置に押し上げているのは合格率の寄与で、勉強時間の寄与ではありません(上のスコア内訳バー)。受験資格の寄与はゼロ。基本情報技術者(40.5)と並べると、勉強時間の目安は同じ帯かむしろ短い側なのに、スコアは上に出ます。
順位は42位で、すぐ上がFP2級(48.3)、すぐ下が電気通信主任技術者(48.2)です。時間を積めば順番に届く試験ではなく、積んだ人のうち一定数が落ちます。増やすのは総学習時間より、取りこぼす分野をなくすほうです。
教材を選ぶ前に、自分が科目免除の対象かどうかを確かめてください。上の受験資格欄に科目免除の制度があり、受験料の欄には全科目免除を申請する場合の別の額まで並んでいます。通信や電気の他資格、養成課程を持っている人は、受ける科目そのものが減る可能性があります。
免除が効くのに全科目ぶんの教材を買って一から積むのが、この試験でいちばん時間とお金を落とす失敗です。下位の種別を先に取るかどうかも、そこに免除が効くかどうかで決めてください。効かないなら回り道になります。
計画は5月と11月から逆算してください。第二級のアナログ通信・デジタル通信が通年のCBTへ移ったあとも、総合通信は年2回の定期試験のままです(上の試験日程と注意書き)。「いつでも受けられる試験」として調べ始めた人は、ここで半年を落とします。
上の期間表で自分が1日に確保できる時間の行を選び、直近の回に間に合うかを見てください。間に合わないなら、薄く回して当てにいくより、次の回へ照準を移したほうが通ります。年2回あるので、1回ずらしても失うのは半年です。
取ったあとの効き方ははっきりしています。上の独占業務の表のとおり、電気通信事業法第71条第1項は、利用者が端末設備等を接続するときは工事担任者に工事を行わせるか、実地に監督させなければならないと定めています。現場に有資格者がいなければ着手できない側の資格です。
通信工事やネットワーク施工に関わっているなら、最上位の総合通信を最初から狙って構いません。受験資格がないので、下位の種別から順に上がる必要はありません。
逆に、ITの知識を書面で証明したいだけで現場に出ない人には勧めません。受験機会が年2回に限られるうえ、扱える工事の範囲という強みが使われないまま残ります。その用途なら、通年で受けられる情報処理の試験に同じ時間を置いてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「落ちる率で重い」の根拠: 上のスコア内訳における合格率の寄与と勉強時間の寄与の差(加重0.45・0.35・0.20は算出式ページ)
- 「時間の目安は短いのにスコアは上」の根拠: 本ページと基本情報技術者ページの勉強時間の目安(出典: CIC日本建設情報センター/フォーサイト)を同じ算出式に通した内訳の比較
- 「免除の確認を先に」の根拠: 上の受験資格欄の科目免除制度と、受験料欄にある全科目免除申請の額(出典: 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター)
- 「総合通信は年2回のまま」の根拠: 上の試験日程と注意書き(第二級アナログ・デジタル通信は通年CBTへ移行済み/総合通信は定期試験のみ・出典: 同センター)
- 「現場に有資格者が要る」の根拠: 上の独占業務の表(電気通信事業法第71条第1項/条文本文と機械照合済み)
- 「下位種別から順に上がらなくてよい」の根拠: 上の受験資格欄(学歴・年齢・経験年数等の制限なし・出典: 同センターのFAQ)
よくある質問
工事担任者(総合通信)に受験資格はありますか?
ありません。学歴・年齢・性別・経験年数に関係なく誰でも受験できます(出典: 電気通信国家試験センター)。科目免除の制度はありますが、免除を使わず全科目を素で受けることもできます。未経験からでも、最上位の総合通信をいきなり狙って構いません。
総合通信は工事担任者のなかでどの位置づけですか?
音声通信とデータ通信の両方の工事を扱える、最上位の種別です(出典: 電気通信国家試験センター)。ほかに第一級・第二級のアナログ通信、第一級・第二級のデジタル通信があり、種別ごとに合格率が公表されています。当ページの合格率は総合通信の数字です。
試験はいつ・どんな方式ですか?CBTで随時受けられますか?
年2回(5月・11月)の定期試験のみで、マークシート方式です(出典: 電気通信国家試験センター)。第二級のアナログ通信・デジタル通信は通年のCBTに移りましたが、総合通信は対象外。いつでも受けられると思って準備を始めると受験機会を逃すので、試験日から逆算してください。
難易度スコア48.3は他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中42位で、合格率の直近3回平均は23.2%です。基本情報技術者(40.5)や電気通信主任技術者(48.2)と並べると、通信インフラ系の位置関係がつかめます。算出式は算出式ページで公開しています。
勉強時間はどのくらい見ておけばいいですか?
通信分野の知識がない場合で約150時間が目安です(出典: CIC日本建設情報センター)。同じ出典には、第一級陸上特殊無線技士と基本情報技術者を持つ人が60時間程度で合格した事例もあります。前提知識で必要時間は大きく動くので、通信・電気の基礎があるかどうかで見積もりを変えてください。
工事担任者(総合通信)の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値49.0です(難易度スコア48.3・スコアを算出できる77資格中42位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
工事担任者(総合通信)にしかできない仕事はありますか?
あります。端末設備等の接続工事の実施・監督(電気通信事業法第71条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典