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資格のものさし
工事担任者(総合通信)

IT・国家資格

工事担任者(総合通信)

主催: 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター

難易度スコア

53.6 / 100

合格率 勉強時間 受験資格

スコア算出76資格中42位

算出式を見る資格難易度ランキングでスコア算出76資格と比較

直近合格率(平均)

23.2%

勉強時間の目安

約150h

受験料

14,600円

注意

工事担任者には総合通信のほか第一級/第二級アナログ通信、第一級/第二級デジタル通信の4種別があり、それぞれ別に合格率が公表されている(総合通信は音声・データ通信の両方を扱える最上位種別)。第二級アナログ/デジタル通信は通年CBT方式に移行済みだが、総合通信は年2回の定期試験のみ。旧AI・DD種別体系は令和3年度に廃止・再編

工事担任者(総合通信)の偏差値(難易度スコア換算)

工事担任者(総合通信)の偏差値は49.7です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。

予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。

工事担任者(総合通信)の独占業務・設置義務(根拠条文)

工事担任者(総合通信)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。

分類 対象 根拠条文
業務独占 端末設備等の接続工事の実施・監督 電気通信事業法第71条第1項
  • 電気通信事業法第71条第1項: 接続工事は、工事担任者本人が行うか、工事担任者の実地監督の下で行うかのどちらかに限られます。総務省令で定める場合は適用除外です。

収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。

合格率の推移

年度・回 合格率
令和8年度第1回 20.0%
令和7年度第2回 25.4%
令和7年度第1回 24.3%

図|工事担任者(総合通信)の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)

工事担任者(総合通信)の合格率のレンジ: 収録3回で20.0%から25.4%最小20.0%、平均23.2%、最大25.4%。振れ幅は5.4ポイント。横軸は0〜100%固定。 帯=収録している直近3回の合格率の幅 横軸: 合格率(%・0〜100固定) 最小 20.0% 最大 25.4% 020406080100平均 23.2%(難易度スコアはこの1点を使う)破線=収録94資格の平均合格率の中央値 32.7%
図の要約。工事担任者(総合通信)の合格率は、難易度スコアに使っている直近3回で20.0%から25.4%まで動いています(振れ幅5.4ポイント・平均23.2%)。振れ幅を算出できた93件の中央値は3.00ポイントなので、この試験は中央値より大きく動いています。直近の令和8年度第1回は20.0%で、収録している回のなかで最も低い値です。破線は収録94資格の平均合格率の中央値32.7%で、工事担任者(総合通信)の平均23.2%はその左(通りにくい側)にあります。横軸は0〜100%に固定しているので、他の資格ページの同じ図と帯の長さをそのまま見比べられます。

勉強時間の目安

約150時間が目安です(出典: CIC日本建設情報センター(通信分野の知識がない場合は150時間前後。第一級陸上特殊無線技士+基本情報技術者保有者が60時間程度で合格した事例の記載もあり))。学習環境や前提知識によって個人差があります。

この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。

1日の勉強時間 かかる期間 日数
1時間 約4.9ヶ月 150日
2時間 約2.5ヶ月 75日
3時間 約1.6ヶ月 50日

毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。工事担任者(総合通信)が選ばれた状態で始まります。

受験資格

受験資格なし。学歴・年齢・性別・経験年数等に関係なく誰でも受験可能(電気通信国家試験センターFAQ)。科目免除制度はあるが免除なしでも受験可能(区分: 誰でも受験可)

同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。

工事担任者(総合通信)は入口と本番のどちらで絞る試験か

難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、工事担任者(総合通信)は「本番で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア76.8、入口の重さ=受験資格スコア0)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。

図|工事担任者(総合通信)の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)

選抜の型の分布(94件): 横軸は合格率スコア、縦軸は受験資格スコア 本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件。しきい値は合格率スコア70と受験資格スコア40。 縦軸: 入口の重さ=受験資格スコア 点は94件(当サイトの算出値) 入口で絞る 25件 入口も本番も絞る 7件 どちらでも絞らない 25件 本番で絞る 37件 100 実務経験+前提資格 70 実務経験 40 前提資格・講座 0 誰でも受験可 工事担任者(総合通信) 020406080100 しきい値70(平均合格率30%) 横軸: 本番の重さ=合格率スコア(100 − 平均合格率)
図の要約。座標を出せたのは94件(算出不可0件)。本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件です。縦軸は受験資格スコアの4段階(0・40・70・100)しか値を取らないので、点は4本のレーンの上にしか乗りません。今の収録データでは100のレーンが0件で、実際に埋まっているのは3本です。座標が完全に一致して重なっている組が3組あります(点をずらすと架空の座標になるため、そのまま重ねています)。琥珀色の点が工事担任者(総合通信)で、合格率スコア76.8・受験資格スコア0。この資格は「本番で絞る」に入ります。

試験日程

年2回(5月・11月)の定期試験(マークシート方式)

受験料

14,600円 (非課税。定期試験(総合通信)の標準額。全科目免除申請の場合は9,400円)

独学 vs 通信講座

独学が向いている人

  • マークシート方式で、過去問演習が得点に直結しやすい
  • 通信分野の基礎がある人は約150時間前後で仕上げやすい
  • 科目合格や上位資格による免除で、受験範囲を絞れる場合がある

通信講座が向いている人

  • 電気通信の基礎(伝送理論・電気通信技術・法規)が未経験で、独学では手が止まる
  • 年2回しかない定期試験に、確実に照準を合わせたい
  • 5種別や科目免除の複雑な制度整理を任せて、学習に集中したい

総合通信は年2回の定期試験のみで、第二級系のCBT通年受験とは受験機会が異なります。なお旧AI・DD種別の体系は令和3年度に廃止・再編されており、古い教材の種別名で調べると現行制度とずれるため、最新の総合通信の情報で準備してください。

編集部の見解

総合通信は、積んだ時間ではなく落ちる率で重い。教材を買う前に、自分が科目免除の対象かを確かめてください

ページ上部のスコア内訳バーを見てください。総合通信をこの位置に押し上げているのは合格率の寄与で、勉強時間の寄与ではありません。受験資格の寄与はゼロです。基本情報技術者(45.7)と並べると形がはっきりします。勉強時間の目安は基本情報と同じ帯か、むしろ短い側です。それでもスコアは上に出ます。順位は42位で、すぐ上が第一種衛生管理者(54.3)、すぐ下がFP2級(53.2)です。時間を積めば順番に届く試験ではなく、積んだ人のうち一定数が落ちる試験だということです。増やすべきは総学習時間ではなく、取りこぼす分野を残さないことのほうになります。

教材を選ぶ前にやることがひとつあります。自分が科目免除の対象かどうかの確認です。上の受験資格欄には科目免除の制度があると書いてあり、受験料の欄には全科目の免除を申請する場合の別の額まで並んでいます。通信や電気の他資格、養成課程を持っている人は、受ける科目そのものが減る可能性があります。免除が効くのに全科目ぶんの教材を買って一から積むのが、この試験でいちばん時間とお金を落とす失敗です。下位の種別を先に取るかどうかも、そこに免除が効くかどうかで決めてください。効かないなら回り道になります。

計画は5月と11月から逆算してください。上の試験日程と注意書きにあるとおり、第二級のアナログ通信・デジタル通信が通年のCBTへ移ったあとも、総合通信は年2回の定期試験のままです。工事担任者を「いつでも受けられる試験」として調べ始めた人は、ここで半年を落とします。上の勉強時間の期間表で自分が1日に確保できる時間の行を選び、直近の5月または11月に間に合うかを見てください。間に合わないなら、薄く回して当てにいくより、次の回へ照準を移したほうが通ります。年2回あるので、1回ずらしても失うのは半年です。

取ったあとの効き方ははっきりしています。上の独占業務の表のとおり、電気通信事業法第71条第1項は、利用者が端末設備等を接続するときは工事担任者に工事を行わせるか、実地に監督させなければならないと定めています。現場に有資格者がいなければ着手できない側の資格です。通信工事やネットワーク施工に関わっているなら、最上位の総合通信を最初から狙って構いません。受験資格がないので、下位の種別から順に上がる必要はありません。逆に、ITの知識を書面で証明したいだけで現場に出ない人には勧めません。受験機会が年2回に限られるうえ、扱える工事の範囲という強みが使われないまま残ります。その用途なら、通年で受けられる情報処理の試験に同じ時間を置いてください。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「落ちる率で重い」の根拠は、上のスコア内訳における合格率の寄与と勉強時間の寄与の差(加重0.45・0.35・0.20は算出式ページで公開)
  • 「時間の目安は短いのにスコアは上」の根拠は、本ページと基本情報技術者ページの勉強時間の目安(出典: CIC日本建設情報センター/フォーサイト)を同じ算出式に通した内訳の比較
  • 「免除の確認を先に」の根拠は、上の受験資格欄の科目免除制度と、受験料欄にある全科目免除申請の額(出典: 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター)
  • 「総合通信は年2回のまま」の根拠は、上の試験日程と注意書き(第二級アナログ・デジタル通信は通年CBTへ移行済み/総合通信は定期試験のみ・出典: 同センター)
  • 「現場に有資格者が要る」の根拠は、上の独占業務の表(電気通信事業法第71条第1項/条文本文と機械照合済み)
  • 「下位種別から順に上がらなくてよい」の根拠は、上の受験資格欄(学歴・年齢・経験年数等の制限なし・出典: 同センターのFAQ)

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

よくある質問

工事担任者(総合通信)に受験資格はありますか?

ありません。学歴・年齢・性別・経験年数に関係なく誰でも受験できます(出典: 電気通信国家試験センター)。科目免除の制度はありますが、免除を使わずに全科目を素で受けることもできます。未経験からでも、最上位の総合通信をいきなり狙って構いません。

総合通信は工事担任者のなかでどの位置づけですか?

総合通信は、音声通信とデータ通信の両方の工事を扱える最上位の種別です(出典: 電気通信国家試験センター)。工事担任者にはほかに第一級・第二級のアナログ通信、第一級・第二級のデジタル通信があり、合計5種別が種別ごとに合格率を公表しています。当ページの合格率は、そのなかで扱える範囲が最も広い総合通信の数字です。

試験はいつ・どんな方式ですか?CBTで随時受けられますか?

総合通信は年2回(5月・11月)の定期試験のみで、マークシート方式です(出典: 電気通信国家試験センター)。第二級のアナログ通信・デジタル通信は通年のCBT方式に移行済みですが、総合通信はこの通年受験の対象ではありません。いつでも受けられると思って準備を始めると受験機会を逃すため、5月・11月から逆算して計画を立ててください。

難易度スコア53.6は他の資格と比べてどの位置ですか?

スコアを算出できる76資格中42位で、合格率の直近3回平均は23.2%です。基本情報技術者(45.7)や電気通信主任技術者(52.7)と比較すると、通信インフラ系の位置関係がつかめます。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。

勉強時間はどのくらい見ておけばいいですか?

通信分野の知識がない場合で約150時間が目安です(出典: CIC日本建設情報センター)。同じ出典には、第一級陸上特殊無線技士と基本情報技術者を持つ人が60時間程度で合格した事例も記載されています。持っている前提知識によって必要時間は大きく動くため、通信・電気の基礎の有無で見積もりを変えてください。

工事担任者(総合通信)の偏差値はいくつですか?

当サイトの統計換算では偏差値49.7です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。

工事担任者(総合通信)にしかできない仕事はありますか?

あります。端末設備等の接続工事の実施・監督(電気通信事業法第71条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。

出典

  1. 合格率(令和7年度第1回)出典: 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター(確認日
  2. 勉強時間の目安 出典: CIC日本建設情報センター(通信分野の知識がない場合は150時間前後。第一級陸上特殊無線技士+基本情報技術者保有者が60時間程度で合格した事例の記載もあり)(確認日
  3. 試験日程 出典: 日本データ通信協会 電気通信国家試験センター(確認日