直近合格率(平均)
5.5%
勉強時間の目安
800〜1,500h
受験料
11,400円
注意
合格率は受験者に対する合格者の割合(気象業務支援センター公表)。学科2科目+実技の3区分で、学科合格は申請により1年間免除される。合格率は例年4〜6%台で、複数回受験して合格する人が多い
気象予報士の偏差値(難易度スコア換算)
気象予報士の偏差値は62.9です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。
予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。
気象予報士の独占業務・設置義務(根拠条文)
気象予報士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 必置(設置義務) | 予報業務での気象・地象の予想の従事 | 気象業務法第19条の2 |
- 気象業務法第19条の2: 予報業務の許可を受けた事業者は、気象・地象の予想を気象予報士に行わせなければなりません(見出しは「気象予報士の設置及び業務」)。無資格者に行わせた場合は罰金の対象です(46条)。設置を義務づける形の規定ですが、結果として予想の業務は気象予報士に限られます。
収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。
合格率の推移
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 通算65回・令和7年度第2回(2026年1月・受験3,932/合格208) | 5.3% |
| 通算64回・令和7年度第1回(2025年8月・受験4,048/合格210) | 5.2% |
| 通算63回・令和6年度第2回(2025年1月・受験4,034/合格244) | 6.0% |
図|気象予報士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
合格基準点(合格ライン)
気象予報士の合格基準(実技試験(満点に対する割合))は、実施のたびに決まって公表されます。 当サイトが収録した7回では満点の 60%から65%の範囲で動いており、 直近の通算第65回(令和7年度第2回)は実技試験:総得点が満点の65%以上でした (出典: 気象業務支援センター「気象予報士試験の実施結果について(報道参考資料)」)。 あらかじめ決まった点を取れば合格になる試験ではないので、回ごとの値と出典を 合格点の推移にまとめています。
勉強時間の目安
800〜1,500時間が目安です(出典: アガルートアカデミー(約800〜1,500時間・理系背景があれば300〜500時間から))。学習環境や前提知識によって個人差があります。
この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 26.3〜49.3ヶ月 | 800〜1,500日 |
| 2時間 | 13.2〜24.7ヶ月 | 400〜750日 |
| 3時間 | 8.8〜16.4ヶ月 | 267〜500日 |
毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。気象予報士が選ばれた状態で始まります。
受験資格
受験資格なし。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できる(出典: 気象庁・気象業務支援センター)(区分: 誰でも受験可)
同じその他分野には32件を収録していて、うち24件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
気象予報士は入口と本番のどちらで絞る試験か
難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、気象予報士は「本番で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア94.5、入口の重さ=受験資格スコア0)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。
図|気象予報士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年2回(8月下旬・1月下旬)。学科試験(一般知識・専門知識)と実技試験の3区分で構成
受験料
11,400円 (全科目受験の場合。学科1科目免除10,400円・学科2科目免除9,400円)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。物理・数学の素地があり、学科と実技を独力で積み上げられる人向け
- 年2回(8月・1月)の日程に合わせ、800〜1,500時間を自分で配分できる
- 学科合格の1年間免除を活かし、区分ごとに攻略する計画を立てられる
通信講座が向いている人
- 実技試験の解答の書き方や、独学でつまずきやすい気象力学の理解を仕組みで補いたい
- 800時間を超えることも多い長期学習の進捗と、免除の使い方を外部に管理してほしい
気象予報士は学科2科目+実技の3区分で、免除制度をどう使うかで戦略が変わります。講座選びの前に、まず自分の理数系の素地と、8月・1月のどちらを最初の目標にするかを整理すると計画を立てやすくなります。
編集部の見解
気象予報士に当たり年はない。3区分を一度に狙わず、学科免除の1年で実技を仕留める設計にしてください
ページ上部のスコア内訳バーを見てください。受験資格の寄与はゼロで、合格率と勉強時間の2つだけで69.1まで積み上がっています。合格率の低い順に数えると3番目です。入口が誰にでも開いていることと、通りやすさのあいだには何の関係もない、という見本のような資格になっています。さらに上の合格率の推移表を見ると、収録している3回がほぼ同じ位置に張り付いています。当サイトの合格率の振れ幅の指標でも、気象予報士は振れの小さい側に来ます(算出式ページ)。易しい回を引き当てる、という筋道が使えません。
そのぶん、制度の側に抜け道が用意されています。上の試験日程のとおり、この試験は学科2科目と実技の3区分で、上の注意書きにあるとおり学科に合格すると申請により1年間免除されます。試験は年2回なので、免除が効く1年のあいだに実技へ挑む機会は計算上2回あります(再挑戦インターバルは6か月・算出式ページ)。免除がいつまで有効かは、合格発表の日を起点に、気象業務支援センターの受験案内で確かめてください。設計はここから決まります。最初の1回で3区分すべてを取りにいくのではなく、学科を先に取り切って、免除の1年で実技を仕留める。免除で受ける回は受験料も下がります(上の受験料の欄)。3区分を同時に狙って全部落とすと、次はまた3区分からやり直しになります。
勉強時間の読み方にも注意が要ります。上の勉強時間の欄は、幅がかなり広く取られています。出典の側が理数系の下地の有無で目安を分けているためで、自分がどちら側かによって、上の期間表で見るべき数字が幅の上限か下限かに分かれます。始める前に確かめてください。入門書を開いて、数式が並ぶページで手が止まるかどうか。止まるなら上限側で期間を見積もり、止まらないなら下限側から始めて構いません。ここを曖昧にしたまま「1日◯時間で半年」と決めると、実技の答案練習に入る前に予定が崩れます。
出口が狭いことも、先に言っておきます。上の設置義務の表を見てください。気象業務法は、予報業務の許可を受けた事業者に対して、気象・地象の予想を気象予報士に行わせることを義務づけています。無資格者に行わせれば罰金の対象です。法律が囲っているのは「許可を受けた予報業務のなかの予想」という一点で、天気を解説することでも、気象のデータを扱うことでもありません。だから勧めるのは、気象会社・放送・許可を受けた事業者の中で予想を出す側に立つつもりがある人、その業界に入りたい人です。逆に、空を見るのが好きで知識を体系立てたいだけなら、この試験に払う時間と釣り合いません。上のスコアの位置は上位帯で、受験資格が要らない資格の中では重い側に入ります。同じ時間を別の資格に置いたほうが、開く扉は多くなります(難易度ランキング参照)。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「入口の広さと通りやすさが無関係」の根拠は、上のスコア内訳で受験資格の寄与がゼロであること(受験資格なし・出典: 気象庁/気象業務支援センター)と、合格率の低い順で数えた位置(出典: 気象業務支援センターの試験結果)
- 「当たり年がない」の根拠は、上の合格率の推移表と、当サイトの合格率の振れ幅の指標(収録している回の最大−最小・算出式ページで公開)
- 「免除の1年に機会が2回」の根拠は、上の注意書き(学科合格は申請により1年間免除)と上の試験日程(年2回・8月下旬と1月下旬/出典: 気象業務支援センター)、および当サイトの再挑戦インターバル(判定ルールは算出式ページ)
- 「免除で受験料が下がる」の根拠は、上の受験料の欄(学科1科目免除・2科目免除で額が異なる/出典: 気象庁)
- 「目安の幅は下地で分かれる」の根拠は、上の勉強時間の欄(出典: アガルートアカデミー・理系背景がある場合の短い目安を併記)
- 「囲っているのは予想の一点」の根拠は、上の設置義務の表(気象業務法第19条の2/無資格者に行わせた場合の罰則は同法第46条/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
気象予報士試験に受験資格はありますか?
ありません。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます(出典: 気象庁・気象業務支援センター)。理系の専門教育を受けていなくても挑戦でき、小学生が合格した例もあります。入口は誰にでも開かれていますが、合格率は5%前後の難関です。
気象予報士試験の合格率は?
通算第65回(2026年1月)は受験3,932人中208人が合格し、合格率5.3%でした(出典: 気象業務支援センター)。第64回5.2%・第63回6.0%と、例年4〜6%台です。20人に1人前後しか受からず、1つの会場で合格者が出ないこともあります。複数回受験して合格する人が多い試験です。
気象予報士試験の合格に必要な勉強時間は?
800〜1,500時間が目安です(出典: アガルートアカデミー)。理系の背景があれば300〜500時間から届くこともありますが、初学者は800時間以上を見込む水準です。1日2時間でも1年以上かかる分量で、「短期間で必ず受かる」とは言えません。学科と実技の両方を積み上げられるかが鍵です。
難易度スコア69.1は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる76資格中9位で、最難関の帯です。合格率5%前後(平均5.5%)と勉強時間800〜1,500時間の重さがスコアを押し上げています。受験資格がなく誰でも受けられるにもかかわらず、司法書士(72.9)に近い高さです。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。
気象予報士試験はどんな構成・日程ですか?
年2回(8月下旬・1月下旬)で、学科試験(一般知識・専門知識)と実技試験の3区分です(出典: 気象業務支援センター)。学科に合格すると申請により1年間は学科が免除され、実技に集中できます。3区分を一度に突破するのは難しく、免除を使いながら複数回で仕上げる人が多い試験です。
気象予報士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値62.9です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。
気象予報士は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。予報業務での気象・地象の予想の従事(気象業務法第19条の2)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典