注意
合格率は受験者に対する合格者の割合(気象業務支援センター公表)。
- 学科2科目+実技の3区分で、学科合格は申請により1年間免除される。
- 合格率は例年4〜6%台で、複数回受験して合格する人が多い
気象予報士の偏差値(難易度スコア換算)
気象予報士の偏差値は62.4です(スコアを算出できる77資格中9位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|気象予報士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
気象予報士の独占業務・設置義務(根拠条文)
気象予報士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 必置(設置義務) | 予報業務での気象・地象の予想の従事 | 気象業務法第19条の2 |
- 気象業務法第19条の2: 予報業務の許可を受けた事業者は、気象・地象の予想を気象予報士に行わせなければなりません(見出しは「気象予報士の設置及び業務」)。無資格者に行わせた場合は罰金の対象です(46条)。設置を義務づける形の規定ですが、結果として予想の業務は気象予報士に限られます。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
気象予報士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している気象予報士の動画は6本(ショート6本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は5.5%。受かるのはおよそ18人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|気象予報士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 通算65回・令和7年度第2回(2026年1月・受験3,932/合格208) | 5.3% |
| 通算64回・令和7年度第1回(2025年8月・受験4,048/合格210) | 5.2% |
| 通算63回・令和6年度第2回(2025年1月・受験4,034/合格244) | 6.0% |
図|気象予報士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
合格基準点(合格ライン)
直近の通算第65回(令和7年度第2回)は65点(100点満点の約6.5割)が合格ラインでした。学科一般・学科専門・実技の3つに別々の合格基準があり、実技だけが満点比の割合で公表されます。
合格ラインは実施のたびに決まります。収録7回では満点の60〜65%のあいだで動きました。
図|気象予報士の合格基準点の推移(実技試験(満点に対する割合)・収録7回)
図の詳しい読み方
縦軸は59〜66点に拡大しているので、傾きをそのまま難しさの変化と読まないでください。
科目ごとの基準点と、基準が動いた回
公式の試験概要は原則を一般11問・専門11問・実技70%としていますが、「難易度により調整する場合があります」と付記されており、収録した回はすべて原則より低い値でした。年2回実施です。
合格基準を載せた報道参考資料は次の回が公表されると実施機関のサイトから削除されるため、収録した回はいずれもInternet Archiveに保存された公式PDF原本を出典にしています。通算第58回・第60回・第61回・第62回はArchiveにも保存がなく取得できていません。抜けがあるので、続けて実施された回どうしの動き幅はこの試験では算出していません。
- 通算第63回(令和6年度第2回)・実技試験:総得点が満点の60%以上: 収録した回のなかで最も低い実技の基準。次の第62回から第60回までは公表が残っておらず取得できていない
- 通算第59回(令和4年度第2回)・実技試験:総得点が満点の65%以上: 一部の試験室で三角定規を使用させない不適切な対応があり、それに係る採点処理について別の基準も併せて公表された回
- 通算第57回(令和3年度第2回)・実技試験:総得点が満点の62%以上: 第58回は公表が残っておらず取得できていない
出典: 気象業務支援センター「気象予報士試験の実施結果について(報道参考資料)」。回ごとの出典URLと他の試験との比較は 合格点の推移に。
勉強時間の目安
目安は800〜1,500時間です。
図|気象予報士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると67番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら13〜25か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 26.3〜49.3ヶ月 | 800〜1,500日 |
| 2時間 | 13.2〜24.7ヶ月 | 400〜750日 |
| 3時間 | 8.8〜16.4ヶ月 | 267〜500日 |
出典: アガルートアカデミー(約800〜1,500時間・理系背景があれば300〜500時間から)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(気象予報士が選ばれた状態で開きます)。
気象予報士の試験の形式(一次出典)
学科と実技の計4コマ。学科は15問中11問以上、実技は総得点の70%以上が合格基準です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験の方法 | 学科試験はマークシートによる多肢選択式、実技試験は記述式。いずれも筆記試験 |
| 試験時間 | 学科(一般知識)60分、学科(専門知識)60分、実技1が75分、実技2が75分 |
| 合格基準 | 学科(一般知識)は15問中正解11以上、学科(専門知識)は15問中正解11以上、実技は総得点が満点の70%以上(難易度により調整する場合がある) |
| 学科試験の科目 | 一般知識は大気の構造・大気の熱力学・降水過程・大気における放射・大気の力学・気象現象・気候の変動・気象業務法その他の法規。専門知識は観測の成果の利用・数値予報・短期予報・中期予報・長期予報・局地予報・短時間予報・気象災害・予想の精度の評価・気象の予想の応用 |
| 免除・特例 | 学科試験の全部または一部に合格すると、申請により合格発表日から1年以内に行われる試験で合格科目が免除される。試験手数料も免除科目数に応じて11,400円・10,400円・9,400円と変わる |
学科は「15問中11問以上」で、4問しか落とせません。実技の科目は「気象概況及びその変動の把握」「局地的な気象の予想」「台風等緊急時における対応」の3つで、どちらの実技もここから出ます。気象業務の経歴や資格がある人は、学科の全部または一部の免除を申請できます。
出典: 気象業務支援センター「気象予報士試験 試験概要」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できる(出典: 気象庁・気象業務支援センター)(区分: 誰でも受験可)
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
気象予報士は入口と本番のどちらで絞る試験か
気象予報士は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア94.5)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|気象予報士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年2回(8月下旬・1月下旬)。
学科試験(一般知識・専門知識)と実技試験の3区分で構成
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年1月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
11,400円
全科目受験の場合。学科1科目免除10,400円・学科2科目免除9,400円
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。物理・数学の素地があり、学科と実技を独力で積み上げられる人向け
- 年2回(8月・1月)の日程に合わせ、800〜1,500時間を自分で配分できる
- 学科合格の1年間免除を活かし、区分ごとに攻略する計画を立てられる
通信講座が向いている人
- 実技試験の解答の書き方や、独学でつまずきやすい気象力学の理解を仕組みで補いたい
- 800時間を超えることも多い長期学習の進捗と、免除の使い方を外部に管理してほしい
気象予報士は学科2科目+実技の3区分で、免除制度をどう使うかで戦略が変わります。講座選びの前に、自分の理数系の素地と、8月・1月のどちらを最初の目標にするかを整理してください。
編集部の見解
気象予報士に当たり年はない。3区分を一度に狙わず、学科を先に取り切って免除の1年で実技を仕留めてください
気象予報士は、易しい回を引き当てる筋道が使えません。上の推移表を見ると、収録している3回がほぼ同じ位置に張り付いていて、当サイトの振れ幅の指標でも振れの小さい側です(算出式ページ)。
入口の広さと通りやすさは別物です。上のスコア内訳バーで受験資格の寄与はゼロ、合格率と勉強時間の2つだけで66.3まで積み上がっています。合格率の低い順に数えると3番目。誰でも受けられることと受かりやすさに関係がない、見本のような資格です。
そのぶん、制度の側に抜け道があります。学科に合格すると申請により1年間免除されます(上の注意書き)。試験は年2回なので、免除が効くあいだに実技へ挑む機会は計算上2回あります(再挑戦インターバルは6か月・算出式ページ)。
設計はここから決まります。最初の回で全部を取りにいかず、学科を先に取り切って、免除の1年で実技を仕留める。免除で受ける回は受験料も下がります(上の受験料の欄)。同時に狙って全部落とすと、次はまた3区分からやり直しです。
免除がいつまで有効かは、合格発表の日が起点です。気象業務支援センターの受験案内で確かめてください。
勉強時間の目安は、理数系の下地で幅の上限か下限かが分かれます。上の勉強時間の欄の幅が広いのは、出典が下地の有無で目安を分けているためで、上の期間表で見るべき数字もそれで決まります。
始める前に確かめてください。入門書を開いて、数式が並ぶページで手が止まるかどうか。止まるなら上限側で期間を見積もり、止まらないなら下限側から始めて構いません。ここを曖昧にしたまま「1日◯時間で半年」と決めると、実技の答案練習に入る前に予定が崩れます。
出口は狭い。上の設置義務の表のとおり、気象業務法は予報業務の許可を受けた事業者に、気象・地象の予想を気象予報士に行わせることを義務づけています。無資格者に行わせれば罰金の対象。法律が囲っているのは「許可を受けた予報業務のなかの予想」の一点で、天気の解説でも気象データを扱うことでもありません。
だから勧めるのは、気象会社・放送・許可を受けた事業者の中で予想を出す側に立つつもりがある人です。空を見るのが好きで知識を体系立てたいだけなら、払う時間と釣り合いません。受験資格が要らない資格の中では重い側で、同じ時間を別の資格に置いたほうが開く扉は多くなります(難易度ランキング参照)。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「入口の広さと通りやすさが無関係」の根拠: 上のスコア内訳で受験資格の寄与がゼロであること(受験資格なし・出典: 気象庁/気象業務支援センター)と、合格率の低い順で数えた位置(出典: 気象業務支援センターの試験結果)
- 「当たり年がない」の根拠: 上の合格率の推移表と、当サイトの合格率の振れ幅の指標(収録している回の最大−最小・算出式ページ)
- 「免除の1年に機会が2回」の根拠: 上の注意書き(学科合格は申請により1年間免除)と上の試験日程(年2回/出典: 気象業務支援センター)、当サイトの再挑戦インターバル(算出式ページ)
- 「免除で受験料が下がる」の根拠: 上の受験料の欄(学科1科目免除・2科目免除で額が異なる/出典: 気象庁)
- 「目安の幅は下地で分かれる」の根拠: 上の勉強時間の欄(出典: アガルートアカデミー・理系背景がある場合の短い目安を併記)
- 「囲っているのは予想の一点」の根拠: 上の設置義務の表(気象業務法第19条の2/無資格者に行わせた場合の罰則は同法第46条/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
気象予報士試験に受験資格はありますか?
ありません。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます(出典: 気象庁・気象業務支援センター)。小学生が合格した例もあります。入口は開いていますが、合格率は5%前後。20人に1人しか受からない試験です。
気象予報士試験の合格率は?
20人に1人前後しか受かりません。直近の第65回は5.3%で、例年もほぼ同じ水準です(出典: 気象業務支援センター。回ごとの受験者数と合格率は上の推移表)。複数回受験して合格する人が多い試験です。
気象予報士試験の合格に必要な勉強時間は?
800〜1,500時間が目安です(出典: アガルートアカデミー)。理系の背景があれば下限側から届くこともありますが、初学者は上限側を見込む水準です。1日2時間でも1年以上かかり、短期間で仕上がる分量ではありません。学科と実技の両方を積み上げられるかで決まります。
難易度スコア66.3は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中9位で、最難関の帯です。合格率(平均5.5%)と勉強時間800〜1,500時間の重さが押し上げています。受験資格がなく誰でも受けられるのに、司法書士(71.3)に近い高さ。算出式は算出式ページで公開しています。
気象予報士試験はどんな構成・日程ですか?
年2回で、学科2科目と実技の3区分です(出典: 気象業務支援センター。日程は上の試験日程の欄)。学科に合格すると申請により1年間は学科が免除され、実技に集中できます。一度に全部を突破するのは難しく、免除を使って複数回で仕上げる人が多い試験です。
気象予報士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値62.4です(難易度スコア66.3・スコアを算出できる77資格中9位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
気象予報士は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。予報業務での気象・地象の予想の従事(気象業務法第19条の2)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典