注意
合格率・受験者数は消防試験研究センター公表の全国年間集計(甲種・令和7年度=令和7年4月〜令和8年3月)。
- 試験日は単一日ではなく、都道府県・支部ごとに通年・複数回実施され日程が異なる。
- 受験する支部の試験日程一覧で確認すること。
- 合格率34%前後は受験資格を満たした受験者の中での数字で、誰でも受けられる乙種の合格率とは母集団が異なる
危険物甲種の偏差値(難易度スコア換算)
危険物取扱者 甲種(危険物甲種)の偏差値は51.0です(スコアを算出できる77資格中38位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|危険物甲種の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
危険物甲種の独占業務・設置義務(根拠条文)
危険物取扱者 甲種(危険物甲種)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 危険物の取扱い・立会い(甲種は全類) | 消防法第13条第3項 |
- 消防法第13条第3項: 取り扱える危険物の種類は総務省令に委任。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
危険物甲種を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している危険物甲種の動画は2本(ショート2本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は33.6%。受かるのはおよそ10人に3人です。回ごとの値は下の表に。
図|危険物甲種の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度(全国計・受験20,296/合格6,900) | 34.0% |
| 令和6年度(全国計・受験21,257/合格7,484) | 35.2% |
| 令和5年度(全国計・受験20,963/合格6,652) | 31.7% |
図|危険物甲種の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は100〜180時間です。
図|危険物甲種の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
乙種4類以上保有者100〜120時間・化学既習でいきなり甲種受験150〜180時間)・確認2026-07-07)。目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると19番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら2〜3か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜5.9ヶ月 | 100〜180日 |
| 2時間 | 1.6〜3.0ヶ月 | 50〜90日 |
| 3時間 | 1.1〜2.0ヶ月 | 34〜60日 |
出典: CIC日本建設情報センター(講座提供元公表値。乙種4類以上保有者100〜120時間・化学既習でいきなり甲種受験150〜180時間)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(危険物甲種が選ばれた状態で開きます)。
危険物甲種の試験の形式(一次出典)
マークカードの五肢択一で2時間30分。実技はなく、合格判定は総得点でなく科目ごとに60%以上で決まります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | マーク・カードを使う筆記試験。甲種・乙種は五肢択一式、丙種は四肢択一式 |
| 実技試験 | なし |
| 試験時間 | 甲種2時間30分(乙種2時間、丙種1時間15分) |
| 合格基準 | 甲種・乙種・丙種とも、試験科目ごとの成績がそれぞれ60%以上 |
| 試験手数料 | 甲種7,200円(乙種5,300円、丙種4,200円・非課税) |
科目ごとに合格基準があるので、得意科目で稼いで苦手を補う解き方が通りません。3科目のうち1つでも60%を割ると不合格です。実技試験は「なし」と明示され、判定は筆記の得点だけで決まります。
出典: 消防試験研究センター「危険物取扱者試験 試験の方法」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり。(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
- (1)大学等で化学に関する学科等を修めて卒業
- (2)大学等で化学に関する授業科目を15単位以上修得
- (3)乙種危険物取扱者免状の交付後に危険物取扱いの実務経験2年以上
- (4)第1類または第6類・第2類または第4類・第3類・第5類のうち4種類以上の乙種免状を保有
- (5)化学に関する事項を専攻した修士・博士のいずれか1つが必要(出典: 消防試験研究センター・甲種の受験資格)。
- 化学系の学歴・単位や乙種複数類の免状で満たせるルートがあり実務経験は必須ではないため、実務経験必須のtier70ではなくtier40と判定。
- 誰でも受験できる乙種(乙4=tier0)との最大の違いがこの受験資格
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
危険物甲種は入口と本番のどちらで絞る試験か
危険物取扱者 甲種(危険物甲種)は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア66.4)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|危険物甲種の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
中央試験センター(東京)および各道府県支部で実施。
都道府県・支部ごとに通年・複数回で試験日が異なる(受験する支部の試験日程一覧で確認)
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(通年・地域ごとの試験の一覧)で見られます。
受験料
7,200円
甲種の受験手数料(非課税)。乙種5,300円・丙種4,200円
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 乙種を4種類以上持っている、または化学系の学歴があり、出題範囲の下地ができている
- 勉強時間の目安100〜180時間を、通年実施の試験日まで自分で割り振れる
- 受験資格をすでに満たしていて、あとは全6類の性質と法令を過去問で詰めるだけの状態にある
通信講座が向いている人
- 化学は学んだが危険物ははじめてで、100〜180時間のうち上限側(150〜180時間)を見込んでいる
- 全6類の危険物と法令を体系立てて整理し、独学の抜けを埋めたい
- 働きながらの学習で、都道府県ごとに違う試験日程の確認や進捗管理を仕組みに任せたい
受験資格を満たすルートを先に決めてください。乙種4類以上か、化学系の学歴か。次に、どの支部でいつ受けるか。この2つが決まると、学習期間から逆算した計画が立ちます。
編集部の見解
甲種が乙4より上に出るのは受験資格の差。教材より先に、受験資格を満たすルートを決めてください
甲種51.0と乙438.7の差を作っているのは、受験資格の寄与です(上のスコア内訳バーを乙4ページと並べてください)。甲種には入口の条件があり、乙4にはありません。合格率の寄与だけは乙4のほうが大きく、試験室で落ちる割合は甲種のほうが低い。
甲種の分母は受験資格を満たした人だけです。化学系の学歴があるか、乙種の免状を集めたか、乙種で実務を積んだ人しか受けていない母集団での通過率で、誰でも入れる乙4と同じ土俵の数字ではありません。
順位も同じ目で見てください。38位という位置は、すぐ上がネスペ(51.3)、すぐ下がITサービスマネージャ(51.0)です。周りに並ぶ資格の多くは合格率の寄与で来ていて、甲種は入口の条件で来ています。当サイトの選抜の型でも、甲種は入口で絞る側です(算出式ページ)。
だから最初に決めるのは、受験資格を満たすルートです。教材はそのあと。条件は上の受験資格の欄に並んでいます。学歴や単位ですでに満たしている人は、乙4を先に取る必要がありません。
乙種を経由する道は、勉強時間を節約する道ではなく、受験資格を作る道です。上の勉強時間の欄の出典は、乙種を4種類以上持つ人向けと、化学は学んだが危険物ははじめての人向けで目安を分けていて、その差は乙4ひとつぶんの目安とほぼ同じ大きさです。
日程は逆算になりません。上の試験日程のとおり都道府県・支部ごとに通年・複数回あり、再挑戦インターバルは1か月です(算出式ページ)。律速は甲種の試験日ではなく、受験資格が整う日のほうです。
乙種を集めるルートなら、集め終わる月を先にカレンダーへ置き、その先にある甲種の回を選ぶ。学歴で満たしているなら、上の期間表で自分が毎日取れる時間の行を選び、その先の回を今日押さえてください。
勧めるのは、扱う範囲を限定されたくない人です。上の独占業務の表のとおり、消防法第13条第3項は危険物取扱者以外の取扱いを禁じ、甲種は全類が対象。複数の類を置く化学プラントや、製造所・貯蔵所を持つ事業所なら、入口を作る手間に見合います。
逆に、職場の危険物が第4類で完結しているなら、乙4で法律上の要件は足ります。その現場で甲種の受験資格のために乙種を4枚そろえる時間は、回収しにくい。自分の現場が何類を置いているかを先に確かめてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「差の最大部分が受験資格の加点」の根拠: 甲種と乙4のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページ)と、両者の受験資格の区分(甲種は学歴・単位・前提資格等が必要、乙種は制限なし/出典: 消防試験研究センター)
- 「試験室で落ちる割合は甲種のほうが低い」の根拠: 両ページの合格率の推移表(出典: 消防試験研究センターの全国年間集計)と、同じ式で出した双方の合格率スコア
- 「入口で絞る側」の根拠: 当サイトの選抜の型(受験資格スコアと合格率スコアの2軸分類・判定の線は算出式ページ)と、近い順位の資格の内訳
- 「乙種経由は勉強時間の節約にならない」の根拠: 上の勉強時間の欄の出典表記(乙種4類以上保有者向けと化学既習者向けを分けた目安/出典: CIC日本建設情報センター)と、乙4ページの勉強時間の目安(出典: スタディング)
- 「律速は受験資格が整う日」の根拠: 上の試験日程(都道府県・支部ごとに通年・複数回/出典: 消防試験研究センター)と再挑戦インターバルの判定ルール(算出式ページ)、上の期間表
- 「甲種は全類」の根拠: 上の独占業務の表(消防法第13条第3項/条文本文と機械照合済み。甲種は全類・乙種は免状に指定された類のみ)
よくある質問
危険物甲種に受験資格はありますか?乙4のように誰でも受けられますか?
誰でもは受けられません。甲種には受験資格があり、化学系の学歴や単位、乙種免状の交付後に実務経験2年以上、乙種免状を4種類以上保有、のいずれかが必要です(出典: 消防試験研究センター・甲種の受験資格)。条件の一覧は上の受験資格の欄にあります。乙4を含む乙種は制限がなく、誰でも申し込めます。
危険物甲種の合格率は?乙4と比べてどうですか?
受験者の3人に2人が落ちます。全国集計で31.7〜35.2%の帯です(出典: 消防試験研究センター・全国集計。年度ごとの値は上の推移表)。数字は乙種と近く見えますが、母集団が違います。甲種を受けるのは受験資格を満たした化学の素地がある人だけで、誰でも受けられる乙4と同じ土俵ではありません。
危険物甲種の勉強時間はどのくらい必要ですか?
100〜180時間が目安です(出典: CIC日本建設情報センター公表値)。乙種を4種類以上持つ人は下限側、化学は学んだが危険物ははじめての人は上限側で見積もられています。乙4より長いのは、全6類の危険物と法令をあらためて覚えるためです。試験は通年・複数回あるので、確保できる週数から受験日を選べます。
乙4を持っていると危険物甲種は有利になりますか?
受験資格と勉強時間の両方で効きます。乙種免状を4種類以上集めると、それ自体が甲種の受験資格になり、乙4はその1枚に数えられます(出典: 消防試験研究センター)。どの類の組み合わせが要るかは上の受験資格の欄で確かめてください。勉強時間も、乙種を4種類以上持つ人は目安の下限側で見積もられています。
難易度スコア51.0は、乙4や他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中38位です。乙4(38.7)より上で、簿記2級(54.8)や賃貸不動産経営管理士(46.7)と近い帯。受験資格があるぶん乙4より上に出ます。算出式は算出式ページで公開しています。
危険物甲種の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値51.0です(難易度スコア51.0・スコアを算出できる77資格中38位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
危険物甲種にしかできない仕事はありますか?
あります。危険物の取扱い・立会い(甲種は全類)(消防法第13条第3項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典