直近合格率(平均)
33.6%
勉強時間の目安
100〜180h
受験料
7,200円
注意
合格率・受験者数は消防試験研究センター公表の全国年間集計(甲種・令和7年度=令和7年4月〜令和8年3月)。試験日は単一日ではなく、都道府県・支部ごとに通年・複数回実施され日程が異なる。受験する支部の試験日程一覧で確認すること。合格率34%前後は受験資格を満たした受験者の中での数字で、誰でも受けられる乙種の合格率とは母集団が異なる
危険物甲種の偏差値(難易度スコア換算)
危険物取扱者 甲種(危険物甲種)の偏差値は52.2です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。
予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。
危険物甲種の独占業務・設置義務(根拠条文)
危険物取扱者 甲種(危険物甲種)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 危険物の取扱い・立会い(甲種は全類) | 消防法第13条第3項 |
- 消防法第13条第3項: 取り扱える危険物の種類は総務省令に委任。
収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。
合格率の推移
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度(全国計・受験20,296/合格6,900) | 34.0% |
| 令和6年度(全国計・受験21,257/合格7,484) | 35.2% |
| 令和5年度(全国計・受験20,963/合格6,652) | 31.7% |
図|危険物甲種の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
100〜180時間が目安です(出典: CIC日本建設情報センター(講座提供元公表値。乙種4類以上保有者100〜120時間・化学既習でいきなり甲種受験150〜180時間))。学習環境や前提知識によって個人差があります。
この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜5.9ヶ月 | 100〜180日 |
| 2時間 | 1.6〜3.0ヶ月 | 50〜90日 |
| 3時間 | 1.1〜2.0ヶ月 | 34〜60日 |
毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。危険物甲種が選ばれた状態で始まります。
受験資格
受験資格あり。(1)大学等で化学に関する学科等を修めて卒業、(2)大学等で化学に関する授業科目を15単位以上修得、(3)乙種危険物取扱者免状の交付後に危険物取扱いの実務経験2年以上、(4)第1類または第6類・第2類または第4類・第3類・第5類のうち4種類以上の乙種免状を保有、(5)化学に関する事項を専攻した修士・博士のいずれか1つが必要(出典: 消防試験研究センター・甲種の受験資格)。化学系の学歴・単位や乙種複数類の免状で満たせるルートがあり実務経験は必須ではないため、実務経験必須のtier70ではなくtier40と判定。誰でも受験できる乙種(乙4=tier0)との最大の違いがこの受験資格(区分: 前提資格・指定講座の修了が必要)
同じその他分野には32件を収録していて、うち24件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
危険物甲種は入口と本番のどちらで絞る試験か
難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、危険物取扱者 甲種(危険物甲種)は「入口で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア66.4、入口の重さ=受験資格スコア40)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。
図|危険物甲種の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
中央試験センター(東京)および各道府県支部で実施。都道府県・支部ごとに通年・複数回で試験日が異なる(受験する支部の試験日程一覧で確認)
受験料
7,200円 (甲種の受験手数料(非課税)。乙種5,300円・丙種4,200円)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 乙種を4種類以上持っている、または化学系の学歴があり、出題範囲の下地ができている
- 勉強時間の目安100〜180時間を、通年実施の試験日まで自分で割り振れる
- 受験資格をすでに満たしていて、あとは全6類の性質と法令を過去問で詰めるだけの状態にある
通信講座が向いている人
- 化学は学んだが危険物ははじめてで、100〜180時間のうち上限側(150〜180時間)を見込んでいる
- 全6類の危険物と法令を体系立てて整理し、独学の抜けを埋めたい
- 働きながらの学習で、都道府県ごとに違う試験日程の確認や進捗管理を仕組みに任せたい
危険物甲種は受験資格を満たしているかがまず前提になるため、講座選びの前に「どのルートで受験資格を満たすか(乙種4類以上か・化学系の学歴か)」と「どの支部でいつ受けるか」を先に決めると、学習期間から逆算した計画が立てやすくなります。
編集部の見解
甲種が乙4より上に出る理由は、試験の通過率ではありません。差のいちばん大きい部分は受験資格の加点です
ページ上部のスコア内訳バーを、乙4のページのバーと並べて見てください。甲種は56.5、乙4は45.4で、差を作っている最大の部分は受験資格の寄与です。甲種には入口の条件があり、乙4にはありません。勉強時間の寄与も甲種のほうが大きい。ところが合格率の寄与だけは、乙4のほうが大きく出ています。試験室で落ちている割合は、甲種のほうが低いということです。
ここを取り違えると、準備の方向がずれます。甲種の分母は受験資格を満たした人だけです。化学系の学歴があるか、乙種の免状を集めたか、乙種で実務を積んだ人しか受けていない母集団で、通過率がこの水準になっています。誰でも入れる乙4と同じ土俵の数字ではありません。順位も同じ目で見てください。35位という位置は、すぐ上がネスペ(56.7)、すぐ下がITサービスマネージャ(56.5)です。周りに並ぶ資格の多くは合格率の寄与だけでその位置まで来ていて、甲種は入口の条件で来ています。当サイトの選抜の型でも、甲種は本番で絞る側ではなく入口で絞る側に入ります(算出式ページ)。
だから最初に決めるのは教材ではなく、どのルートで受験資格を満たすかです。上の受験資格の欄には5つ並んでいます。化学系の学科の卒業、化学の授業科目の単位、乙種免状の交付後の実務、乙種を4種類以上そろえる、化学を専攻した修士・博士。学歴や単位ですでに満たしている人は、乙4を先に取る必要がありません。上の勉強時間の欄の出典は、乙種を4種類以上持っている人向けの目安と、化学は学んだが危険物ははじめてという人向けの目安を分けて示しています。この2つの差は、乙4ひとつぶんの目安とほぼ同じ大きさです。乙種を経由する道は勉強時間を節約する道ではなく、受験資格を作る道だと考えてください。
日程の組み方は乙4と同じで、逆算になりません。上の試験日程のとおり都道府県・支部ごとに通年・複数回あり、再挑戦インターバルは1か月です(算出式ページ)。律速になるのは甲種の試験日ではなく、受験資格が整う日のほうです。乙種を集めるルートを選んだなら、集め終わる月を先にカレンダーへ置き、その先にある甲種の回を選ぶ。学歴で満たしているなら、上の期間表で自分が毎日取れる時間の行を選び、その先の回を今日押さえてください。
勧める相手ははっきりしています。上の独占業務の表のとおり、消防法第13条第3項は危険物取扱者以外の取扱いを禁じており、甲種は全類が対象です。複数の類を置く化学プラント、製造所や貯蔵所を持つ事業所で、扱う範囲を限定されたくない人には、入口を作る手間に見合います。逆に、職場が置いている危険物が第4類で完結しているなら、乙4で法律上の要件は足ります。その現場で甲種の受験資格を作るために乙種を4枚そろえる時間は、回収しにくい。自分の現場が何類を置いているかを先に確かめてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「差の最大部分が受験資格の加点」の根拠は、甲種と乙4のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページで公開)と両者の受験資格の区分(甲種は学歴・単位・前提資格等が必要、乙種は制限なし/出典: 消防試験研究センター)
- 「試験室で落ちる割合は甲種のほうが低い」の根拠は、両ページの合格率の推移表(出典: 消防試験研究センターの全国年間集計)と、同じ式で出した双方の合格率スコア
- 「入口で絞る側」の根拠は、当サイトの選抜の型(受験資格スコアと合格率スコアの2軸分類。判定の線は算出式ページで公開)と、近い順位の資格の内訳
- 「乙種経由は勉強時間の節約にならない」の根拠は、上の勉強時間の欄の出典表記(乙種4類以上保有者向けと化学既習者向けを分けて示した目安/出典: CIC日本建設情報センター)と、乙4ページの勉強時間の目安(出典: スタディング)
- 「律速は受験資格が整う日」の根拠は、上の試験日程(都道府県・支部ごとに通年・複数回/出典: 消防試験研究センター)と再挑戦インターバルの判定ルール(算出式ページ)、上の期間表(勉強時間の目安を1日あたりの時間で割った算術)
- 「甲種は全類」の根拠は、上の独占業務の表(消防法第13条第3項/条文本文と機械照合済み。甲種は全類・乙種は免状に指定された類のみ)
よくある質問
危険物甲種に受験資格はありますか?乙4のように誰でも受けられますか?
誰でも受けられるわけではありません。甲種には受験資格があり、(1)大学等で化学系の学科を修めて卒業、(2)化学の授業科目を15単位以上修得、(3)乙種免状の交付後に実務経験2年以上、(4)乙種のうち4種類以上の免状を保有、(5)化学を専攻した修士・博士のいずれか1つが必要です(出典: 消防試験研究センター・甲種の受験資格)。ここが乙4との最大の違いで、乙4を含む乙種は受験資格がなく誰でも申し込めます。甲種を目指す人の多くは、まず乙4など乙種を取ってから4種類以上をそろえるルートか、化学系の学歴で受験資格を満たしています。
危険物甲種の合格率は?乙4と比べてどうですか?
全国の年間集計で令和7年度34.0%・令和6年度35.2%・令和5年度31.7%です(出典: 消防試験研究センター・全国集計)。令和7年度は20,296人が受験して6,900人が合格しました。数字だけ見ると乙4(3年平均で3割強)と近いか少し高く見えますが、母集団が違います。甲種は受験資格を満たした化学の素地がある人だけが受けているので、誰でも受けられる乙4と同じ土俵の合格率ではありません。約3人に2人が落ちる試験である点は共通しています。
危険物甲種の勉強時間はどのくらい必要ですか?
100〜180時間が目安です(出典: CIC日本建設情報センター公表値)。内訳は、乙種を4種類以上持っている人で100〜120時間、化学は学んだが危険物ははじめてという人で150〜180時間とされています。乙4の目安(40〜60時間)より長いのは、全6類すべての危険物と、大学で扱わない法令をあらためて覚える必要があるためです。試験は都道府県ごとに通年・複数回あるので、この時間を確保できる週数から逆算して受験日を選べます。
乙4を持っていると危険物甲種は有利になりますか?
受験資格と勉強時間の両面で効いてきます。第1類または第6類・第2類または第4類・第3類・第5類のうち4種類以上の乙種免状を集めると、それ自体が甲種の受験資格になります(出典: 消防試験研究センター)。乙4はこのうち第4類にあたり、甲種への足がかりになります。勉強時間も、乙種を4種類以上持っている人は100〜120時間と、化学からやり直す人(150〜180時間)より短く見積もられています。乙4→甲種は、危険物シリーズの中で段階を踏みやすいルートです。
難易度スコア56.5は、乙4や他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる76資格中35位です。乙4(45.4)より上で、簿記2級(58.8)や賃貸不動産経営管理士(52.0)と近い帯にいます。合格率は乙4と大きく変わりませんが、甲種は受験資格があるぶんスコアが乙4より高く出ます。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。
危険物甲種の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値52.2です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。
危険物甲種にしかできない仕事はありますか?
あります。危険物の取扱い・立会い(甲種は全類)(消防法第13条第3項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典