注意
合格率は回ごとに大きく動く試験で、収録した直近3回でも21.9%(第53回の当初発表)から30.6%(第55回)まで開く。
- ⚠️第53回は合格発表の5日後に「公表した正答の他にも正答があった」として訂正が入り、合格者が1,804人から1,819人へ、合格率が21.9%から22.1%へ改められている(出典: 日本建築衛生管理教育センター https://www.jahmec.or.jp/news/kokka/2023/post-138.html )。
- 当サイトは訂正後の22.1%を採っている。
- 勉強時間の目安は当サイトの基準を満たす出典が取れなかったため掲載していない(通信講座各社の公表値が200〜300時間から360〜1,000時間まで割れており、同一ページ内でも値が一致しないものがあったため、難易度スコアも算出していない)
ビル管理士の偏差値(難易度スコア換算)
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。
ビル管理士の独占業務・設置義務(根拠条文)
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-08-19)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 必置(設置義務) | 特定建築物への選任 | 建築物における衛生的環境の確保に関する法律第6条第1項 |
- 建築物における衛生的環境の確保に関する法律第6条第1項: 延べ面積3,000平方メートル以上の事務所・店舗などの特定建築物では、所有者等が維持管理の監督をさせるためにこの資格の免状を持つ人を選任する義務を負います。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は25.3%。受かるのはおよそ4人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|ビル管理士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第55回・令和7年度(受験7,131/合格2,180) | 30.6% |
| 第54回・令和6年度(受験7,593/合格1,759) | 23.2% |
| 第53回・令和5年度(受験8,232/合格1,819=正答訂正後の確定値) | 22.1% |
図|ビル管理士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。
ビル管理士の試験の形式(一次出典)
7科目180点満点で、各科目40%以上かつ全科目65%以上という二重の基準を同時に満たす必要があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科目数・配点 | 7科目・合計180点満点 |
| 科目別の配点 | 建築物衛生行政概論20点、建築物の環境衛生25点、空気環境の調整45点、建築物の構造概論15点、給水及び排水の管理35点、清掃25点、ねずみ・昆虫等の防除15点 |
| 合格基準 | 科目ごとの得点が各科目の満点数の40%以上であり、かつ全科目の得点が全科目の満点数の65%以上(第55回は合計117点以上) |
| 科目別の合格基準点 | 第55回は建築物衛生行政概論8点、建築物の環境衛生10点、空気環境の調整18点、建築物の構造概論6点、給水及び排水の管理14点、清掃10点、ねずみ・昆虫等の防除6点 |
配点の偏りが大きく、空気環境の調整と給水及び排水の管理の2科目だけで180点中80点を占めます。総得点の基準を超えていても、配点の小さい科目で40%を割ると不合格になります(科目別の配点と基準点は上の表)。
出典: 日本建築衛生管理教育センター「第55回(令和7年度)建築物環境衛生管理技術者試験の合格基準及び正答一覧」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり。興行場・百貨店・店舗・事務所・学校・旅館などの用途に供される建築物で、環境衛生上の維持管理に関する実務に業として2年以上従事した方が対象(実務従事証明書の証明日時点で2年以上あることが必要で、証明日より後の期間は算入できない)。(区分: 一定の実務経験年数が必要)
倉庫・駐車場・工場・駅舎・寺院などの用途での実務は受験資格に該当しない(出典: 日本建築衛生管理教育センター・国家試験情報 https://www.jahmec.or.jp/kokka/ )
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
ビル管理士は入口と本番のどちらで絞る試験か
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)は「入口も本番も絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア74.7)と入口の重さ(受験資格スコア70)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|ビル管理士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回(10月上旬)。
- 第56回・令和8年度は令和8年10月4日(日)、試験地は北海道・宮城県・東京都・愛知県・大阪府・福岡県の6か所。
- 受験の手引(願書等)の配布とインターネット受付は令和8年5月7日〜6月15日で終了している
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2026年10月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
17,900円
消費税は非課税
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 建築物衛生行政概論から清掃・ねずみ昆虫等の防除まで7科目を、自分で配分して回せる
- すでに現場で空調・給排水・清掃のいずれかを担当していて、実務の言葉で問題文が読める
- 過去問を年数ぶん積む時間が確保できる(試験地が6か所なので、移動を含めた1日を年1回押さえられる)
通信講座が向いている人
- 受験資格の2年を満たした直後で、担当していない分野(防除・建築物の構造概論など)の土台が無い
- 年による振れが大きく、合格ラインぎりぎりの仕上がりでは年の当たり外れに左右されるため、余裕を持って積み上げたい
- 勉強時間の目安が事業者によって200〜300時間から360〜1,000時間まで割れていて、総量を自分で見積もれない(当サイトがスコアを算出できていない理由と同じ)
この資格は、受験資格の判定そのものが最初の関門です。同じビル管理の仕事でも、倉庫・駐車場・工場・駅舎での実務は算入されません。独学か講座かを考える前に、自分の実務が該当する用途の建築物のものか、証明日時点で2年に届くかを確認してください。講座名・料金は載せていません(個別講座の比較は準備中)。
編集部の見解
この試験でまず確認すべきは合格率ではなく、自分の実務が受験資格に「該当する用途」のものかどうかです
受験資格の条文をもう一度読んでください。「2年以上の実務経験」とだけ覚えていると足をすくわれます。センターが挙げる該当用途は興行場・百貨店・集会場・図書館・博物館・美術館・遊技場・店舗・事務所・学校・旅館で、共同住宅・保養所・寄宿舎・保育所・老人ホーム・病院もこれに類する用途として認められます。
一方で、もっぱら倉庫・駐車場・工場・駅舎・寺院・教会・自然科学系の研究所・通信施設・発電所に供される建築物での実務は該当しません。設備管理の腕は同じでも、勤め先の建物の用途で受験可否が決まります。
しかも実務期間は実務従事証明書の証明日時点で2年以上必要で、証明日より後の期間は足せません。申込は初夏に締まるので、証明書の準備を含めて逆算すると、動き出しは春です。
合格率の読み方も、この資格は他と少し違います。回ごとの幅は8.5ポイントで、収録資格全体の中央値3.00ポイントを大きく上回ります(上の推移表と振れ幅の図)。平均合格率25.3%という1つの数字を持ち帰るより、「2割で終わる回と3割乗る回がある」と持ち帰るほうが実務的です。
合格ライン前後の仕上がりで臨むと、その年がどちらの回だったかで結果が変わります。積み増しの余地を残して受けるべき試験だ、というのが上の数字から言えることです。
難易度スコアは算出不可と出しています。勉強時間の一次出典が当サイトの基準を満たさず、スコアを算出できる77資格の母集団に入れていないためです。
ただし確定している2要素は読めます。平均合格率25.3%は本番で絞る側の水準で、受験資格は実務2年で入口も絞る側。上の選抜の型の図では「入口も本番も絞る」の位置に入り、収録資格の中では少数派の区画です。入口で人を絞ったうえで、なお7割以上を落とす構図が、スコアが空欄でもこの2軸からは見えます。
取る意味は明快です。建築物における衛生的環境の確保に関する法律第6条第1項が、特定建築物の所有者等に対して、この資格の免状を持つ者からの選任を義務づけています(上の独占業務・設置義務の表)。事業者側が人数を数えなければならない資格なので、対象となる建物を持つ会社・管理する会社に勤めているなら席の数に直結します。
逆にいえば、特定建築物に関わる予定がなければ効き目は出ません。受験資格の用途制限と、選任義務の対象はほぼ同じ方向を向いています。そう理解しておくと判断を誤りません。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「該当する用途・該当しない用途」「証明日時点で2年」の根拠: 上の受験資格欄(興行場・百貨店・店舗・事務所・学校・旅館等が該当/倉庫・駐車場・工場・駅舎等は非該当/証明日以降の未来日は算入不可・出典: 日本建築衛生管理教育センター)
- 「第53回は訂正後の値」の根拠: 上の注意書きと合格率の推移表(合格発表後の正答訂正で合格者1,804人→1,819人・合格率21.9%→22.1%・出典: 同センター)
- 「振れ幅8.5ポイント」「中央値3.00ポイント」の根拠: 上の合格率の推移表と同ページの振れ幅の図(当サイトの算出値・式は算出式ページで公開)
- 「入口も本番も絞る位置」の根拠: 上の選抜の型の図(入口の重さ=受験資格スコア/本番の重さ=合格率スコア。2軸としきい値は算出式ページで公開)
- 「スコアが空欄の理由」の根拠: 上の勉強時間欄(一次データなし)と当サイトの算出式(勉強時間0.35の要素が埋まらないとスコアを出さない)
- 「席の数に直結する」の根拠: 上の独占業務・設置義務の表(建築物における衛生的環境の確保に関する法律第6条第1項の選任義務/条文本文と機械照合済み)
- 「申込は初夏に締め切る」の根拠: 上の試験日程欄(試験は10月上旬・受験の手引の配布とインターネット受付は5月7日〜6月15日・試験地6か所/出典: 同センター)
よくある質問
ビル管理士に受験資格はありますか?
あります。事務所・店舗・学校・旅館など特定の用途の建築物で、環境衛生上の維持管理の実務に業として2年以上従事した人が対象です。同じ「ビル管理の仕事」でも、倉庫・駐車場・工場・駅舎などでの実務は算入されません。実務期間は実務従事証明書の証明日時点で2年以上必要で、証明日より後の期間は足せません(出典: 日本建築衛生管理教育センター・国家試験情報)。
第53回の合格率を21.9%と書いているページがありますが、どちらが正しいですか?
訂正後の22.1%が正しい値です。第53回は合格発表のあと「公表した正答の他にも正答がありました」として訂正が入り、合格率は21.9%から22.1%へ改められました(出典: 日本建築衛生管理教育センター)。当サイトと上の推移表は、訂正後の確定値です。
合格率25.3%はどのくらいあてになりますか?
年による当たり外れが大きい試験です。直近3回のいちばん低い回と高い回の差は8.5ポイント(上の推移表)。収録資格全体の中央値の3倍近い幅で、振れ幅の図でも右寄りに出ます。「例年◯%だから今年も同じくらい」という読み方が通らないので、合格ラインの手前で仕上げると、その年の難易で結果が変わります。
難易度スコアが算出不可になっているのはなぜですか?
勉強時間の目安について、当サイトの基準を満たす出典が確認できなかったためです。通信講座各社の公表値は200〜300時間とするものから360〜1,000時間とするものまで開き、同じ事業者のページ内で数字が一致しないものもありました。どれかを選べば表は埋まりますが、その順位には当サイトが選んだ数字が混じります。推測では埋めない方針のため空欄にしています。
試験はいつで、受験料はいくらですか?
年1回、10月上旬の日曜日です(出典: 日本建築衛生管理教育センター。日付は上の試験日程)。試験地は6か所と限られ、受験手数料は17,900円(非課税)。受験の手引の配布とインターネット受付は初夏に締まります。受けると決めた年の春には動き出してください。
ビル管理士試験の当日の持ち物は何ですか?
受験票、HBの鉛筆かシャープペンシル(マークシート対応のものを推奨)、プラスチック製の消しゴム、鉛筆削り、定規です。時計は必要な人だけで、通信・計算機能がなく音の出ないものに限られます。電卓などの計算用具は使えません。サインペンやボールペン、消せるボールペンは機械が読み取らないので使いません(出典: 日本建築衛生管理教育センター「国家試験Q&A」、2026年9月26日確認)。
ビル管理士試験の試験時間は?何時に集合ですか?
第56回は10月4日(日)午前9時集合で、時間厳守です。午前は9時30分から12時30分までの3時間で3科目、45分の昼食休憩をはさみ、午後は13時30分から16時30分までの3時間で4科目を解きます(出典: 日本建築衛生管理教育センター「第56回試験概要」、2026年9月26日確認)。試験場の駐車場・駐輪場は使えず、車・バイク・自転車での来場は禁止です(出典: 同センター「国家試験Q&A」)。
ビル管理士試験の会場はどこですか?
受験票に書かれた会場です。受験票は9月9日(水)に発送予定で、9月18日(金)の時点で届いていなければ国家試験課へ連絡します。受験票で指定された会場以外では受験できません(出典: 日本建築衛生管理教育センター「国家試験情報」「国家試験Q&A」、2026年9月26日確認)。
ビル管理士試験の解答速報・正答はいつ出ますか?
同センターは、その年の合格基準と正答一覧を合格者発表日に公表します。第56回なら11月10日です。直近3年分の合格基準・正答一覧はホームページに載っています(出典: 日本建築衛生管理教育センター「国家試験Q&A」、2026年9月26日確認)。試験直後に出回る解答速報は、同センター以外が作ったものです。自分の得点は、個人情報の開示請求をすれば教えてもらえます。
ビル管理士試験の合格発表はいつですか?
第56回は11月10日(火)午前10時です。同センターの国家試験課に受験番号を掲示し、同じ時刻にホームページにも載せます(11月17日午後5時まで)。同じ日に結果通知書(圧着はがき)も発送され、1週間たっても届かなければ国家試験課へ問い合わせます(出典: 日本建築衛生管理教育センター「国家試験情報」「国家試験Q&A」、2026年9月26日確認)。
ビル管理士試験の合格点・合格基準は?
第53回から第55回まで、3回とも同じ基準でした。各科目で満点の40%以上、かつ全科目の合計で65%以上です。180点満点なら117点以上になります(出典: 日本建築衛生管理教育センター「合格基準及び正答一覧」令和5〜7年度、2026年9月26日確認)。第56回の基準は合格者発表日に公表されます。当サイトは予想の数字を出していません。
ビル管理士は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。特定建築物への選任(建築物における衛生的環境の確保に関する法律第6条第1項)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-08-19)。
出典
- 合格率(第55回・令和7年度(受験7,131/合格2,180))出典: 公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター(建築物衛生法に基づく指定試験機関)(確認日 )
- 合格率(第54回・令和6年度(受験7,593/合格1,759))出典: 公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター(建築物衛生法に基づく指定試験機関)(確認日 )
- 合格率(第53回・令和5年度(受験8,232/合格1,819=正答訂正後の確定値))出典: 公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター(建築物衛生法に基づく指定試験機関)(確認日 )
- 試験日程 出典: 公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター(建築物衛生法に基づく指定試験機関)(確認日 )
- 試験の形式 出典: 日本建築衛生管理教育センター「第55回(令和7年度)建築物環境衛生管理技術者試験の合格基準及び正答一覧」(確認日 )