注意
勉強時間は予備校・対策講座の公表値が確認できず未収録(難易度スコアは算出不可)。
- 学校区分別の合格率差が大きい(第40回: 管理栄養士課程新卒79.3%・同課程既卒9.4%・栄養士課程既卒11.0%)。
- 全体合格率は近年低下傾向
管理栄養士の偏差値(難易度スコア換算)
管理栄養士は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。
管理栄養士の独占業務・設置義務(根拠条文)
管理栄養士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 管理栄養士の名称 | 栄養士法第6条第2項 |
| 必置(設置義務) | 指定特定給食施設への配置 | 健康増進法第21条第1項 |
- 栄養士法第6条第2項: 禁じられているのは「管理栄養士の名称を用いて行う業務」です。名称を名乗らずに栄養指導そのものを行うことは、この条文では禁じられていません。
- 健康増進法第21条第1項: 義務の対象は、都道府県知事が指定する施設に限られます。その他の特定給食施設では努力義務です(同条2項)。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は48.3%。受かるのはおよそ10人に5人です。回ごとの値は下の表に。
図|管理栄養士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第40回(令和8年) | 47.6% |
| 第39回(令和7年) | 48.1% |
| 第38回(令和6年) | 49.3% |
図|管理栄養士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。
管理栄養士の試験の形式(一次出典)
試験科目はア〜ケの9つ。基礎栄養学から給食経営管理論まで、栄養の科学と現場運営の両方が並びます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 社会・環境と健康、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、食べ物と健康、基礎栄養学、応用栄養学、栄養教育論、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理論の9科目 |
| 試験期日 | 第41回は令和9年2月28日(日曜日) |
| 試験地 | 北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県及び沖縄県の9か所 |
| 根拠法 | 栄養士法(昭和22年法律第245号)第5条の2 |
9科目のうち「給食経営管理論」だけが運営側の科目で、扱うのは献立や栄養計算ではなく給食施設そのものの管理です。「社会・環境と健康」と「公衆栄養学」も別に立ち、個人への栄養指導と集団への公衆栄養が分かれています。試験地は9か所で、埼玉県と岡山県が含まれます。
出典: 厚生労働省「第41回管理栄養士国家試験の施行について」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり: 管理栄養士養成課程(4年)卒業、または栄養士養成課程卒業+栄養指導の実務経験1〜3年(養成課程の修業年数による)(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
管理栄養士は入口と本番のどちらで絞る試験か
管理栄養士は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア51.7)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|管理栄養士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
第41回:試験期日は令和9年2月28日(日)、試験地は北海道・宮城・埼玉・東京・愛知・大阪・岡山・福岡・沖縄の9都道府県、合格発表は令和9年3月26日(金)午後2時。
- 令和8年7月15日告示
- 年1回、例年3月上旬実施・3月下旬発表
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2027年2月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
6,800円
受験手数料6,800円。収入印紙を受験願書に貼付して納付(受理後は返還されない)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 新卒(管理栄養士養成課程の4年生)は在学中の積み上げがあり、過去問中心の独学で合格率約8割
- 厚労省が過去問と正答を公表しており、出題基準も公開されている
- 教材費を抑えつつ、模試だけ外部を使う組み合わせも取れる
通信講座が向いている人
- 既卒・実務経験ルートの人が、ブランクのある基礎科目(人体・生化学など)を立て直したい(既卒合格率は1割前後)
- 仕事と両立する学習ペースを管理してほしい
管理栄養士は、新卒と既卒で合格率が約8倍違う試験です。既卒で挑むなら、独学か講座かの前に「どの科目が抜けているか」を過去問1回分で棚卸ししてください。投資判断はそこからです。
編集部の見解
管理栄養士の合格率は、新卒と既卒を混ぜた平均。自分に当てはまるのは片方だけです
全体の合格率を、自分の勝率として読まないでください。学校区分別に分けると、養成課程の新卒と既卒のあいだに大きな差が開いています(上の注意書き)。全体の値は、在学中に受ける層と、働きながら受け直す層を足して割った数字です。
どちらの列に自分がいるかで、同じ試験の見え方が変わります。推移そのものはゆるやかに下がっており、上向く材料は表にありません。
難易度スコアは出していません。勉強時間の目安について一次出典を確認できなかったためです。ただしこの資格は、スコアが出せたとしても難しさの芯を表せない側にいます。
上の受験資格の欄のとおり、養成課程を4年かけて出るか、栄養士養成課程を出たうえで栄養指導の実務を1〜3年積むか、どちらかを先に通す必要があります。当サイトのスコアは受験資格を段階の区分でしか見ないので、入口に何年かかるかは点数に入りません。試験当日の1日より、そこへ辿り着くまでの数年のほうが長い試験です。
在学中の人は、卒業年の受験を本命に置いてください。試験は年1回・2月末で、発表は3月下旬です(上の試験日程)。「受けられそうなら受ける」の位置に置いたまま1年送ると、上の注意書きが示す既卒の列へ移ります。
既卒・実務経験ルートで受けるなら、逆算の基準を全体の合格率から既卒側の数字へ入れ替えてください。必要な準備期間の見積もりも変わります。仕事と並行するなら、次の1回に飛び込むより、確保できる時間から逆算した回に照準を置くほうが早く終わります。
資格の効き方も、条文まで下りると見え方が変わります。管理栄養士には名称独占(栄養士法第6条第2項)と必置(健康増進法第21条第1項)の規定があります(上の独占業務・設置義務の表)。
ただし表の下の条文注記のとおり、名称独占が禁じているのは管理栄養士の名称を用いて行う業務で、必置の義務がかかるのは都道府県知事が指定する特定給食施設に限られます(それ以外の特定給食施設は努力義務)。
この資格は、仕事を丸ごと囲い込む型ではなく、名乗りと、指定施設に置かれる席の側で効きます。取る価値が高いのは、その席がある職場を出口に想定している人です。名乗りも指定施設も使う予定がないなら、数年かかる入口を通す理由は弱くなります。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「全体値が2つの集団の平均」の根拠: 上の注意書きに載せた学校区分別の合格率(第40回・出典: 厚生労働省)と、上の合格率の推移表(直近3回・同出典)
- 「推移が下向き」の根拠: 上の合格率の推移表の3回分と、上の注意書き(全体合格率は近年低下傾向・出典は同じ厚生労働省の公表)
- 「スコアを出していない」の根拠: 上の勉強時間の欄(一次出典を確認できず未収録)と、当サイトの算出式が合格率・勉強時間・受験資格の3要素を必要とすること(算出式ページで公開)
- 「入口の年数がスコアに入らない」の根拠: 当サイトの算出式が受験資格を4段階の区分で扱うこと(算出式ページで公開)と、上の受験資格の欄(養成課程4年、または栄養士養成課程+栄養指導の実務1〜3年/出典: 厚生労働省)
- 「卒業年を本命に置く」の根拠: 上の試験日程(年1回・試験期日と合格発表日/出典: 厚生労働省)と、上の注意書きが示す新卒と既卒の差
- 「名乗りと席で効く」の根拠: 上の独占業務・設置義務の表とその条文注記(栄養士法第6条第2項・健康増進法第21条第1項/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
管理栄養士に受験資格はありますか?
あります。管理栄養士養成課程(4年制)を卒業するか、栄養士養成課程を出て栄養士免許を受けたうえで栄養指導の実務(修業年数により1〜3年)を積む必要があります(出典: 厚生労働省)。誰でもすぐ受けられる試験ではなく、進学か実務からの逆算が前提です。
管理栄養士国家試験の合格率は?
受けた人の半分ほどが受かります。直近3回は5割前後で推移しています(出典: 厚生労働省。回ごとの値は上の推移表)。ただし内訳の差が大きく、養成課程の新卒が8割近いのに対し、既卒は1割前後。働きながらの再挑戦が、数字のうえで大幅に不利な試験です。
管理栄養士の難易度スコアが「算出不可」なのはなぜですか?
勉強時間の目安について、予備校・対策講座の公表値が確認できなかったためです。出典を示せない数値を推測で埋めない方針なので、スコアを出さず「算出不可」としています。合格率・受験資格のデータは収録済みです。
管理栄養士国家試験はいつ行われますか?
年1回、例年2月末前後の日曜です(出典: 厚生労働省。日付・試験地は上の表)。受験手数料は6,800円、合格発表は3月下旬にあります。
栄養士と管理栄養士は何が違いますか?
栄養士は養成課程を卒業すれば都道府県知事から免許が与えられ、国家試験はありません。管理栄養士はその上位資格で、厚生労働大臣の免許・国家試験合格が必要です(出典: 厚生労働省)。傷病者への栄養指導や特定給食施設での管理業務など、管理栄養士でなければ担えない仕事が広がります。
管理栄養士は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。指定特定給食施設への配置(健康増進法第21条第1項)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。また栄養士法第6条第2項により名称の使用も制限されています。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典
- 合格率(第40回(令和8年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第39回(令和7年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第38回(令和6年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 試験日程 出典: 厚生労働省(確認日 )