注意
⚠️このページの合格率は環境計量士のうち「濃度関係」の値である。
- 計量士国家試験は環境計量士(濃度関係)・環境計量士(騒音・振動関係)・一般計量士の3区分で行われ、経済産業省は区分ごとに数字を公表している。
- 3区分のうち受験者数の多い濃度関係を採った(第76回は濃度関係1,789人に対し騒音・振動関係590人・一般計量士734人)。
- 第76回の合格率は騒音・振動関係が18.8%(受験590/合格111)、一般計量士が28.1%(受験734/合格206)で、同じ試験でも区分によって10ポイント以上開く(出典: 経済産業省 https://www.meti.go.jp/information/license/data/c260202aj.html )。
- 試験には受験資格が無いが、合格しても実務の経験が無ければ計量士として登録できない(計量法第122条第2項第1号)。
- 勉強時間の目安は当サイトの基準を満たす出典が取れなかったため掲載しておらず、難易度スコアも算出していない
環境計量士の偏差値(難易度スコア換算)
環境計量士(濃度関係)は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。
環境計量士の独占業務・設置義務(根拠条文)
環境計量士(濃度関係)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-08-19)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 計量士の名称 | 計量法第124条 |
- 計量法第124条: 計量証明事業の登録では計量士を置くことが想定されていますが、条文は計量士と「同等の知識経験を有する者」も認めているため(計量法第108条第5号ロ・第109条第2号)、必置とは分類していません。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は17.4%。受かるのはおよそ6人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|環境計量士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第76回・令和7年12月14日実施(濃度関係・受験1,789/合格300) | 16.8% |
| 第75回・令和6年12月15日実施(濃度関係・受験1,779/合格313) | 17.6% |
| 第74回・令和5年12月10日実施(濃度関係・受験1,856/合格333) | 17.9% |
図|環境計量士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。
環境計量士の試験の形式(一次出典)
共通科目70分・専門科目80分の構成で、年1回12月に実施されます。願書は郵送のみの受付です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 共通科目70分、専門科目80分 |
| 試験の区分 | 環境計量士(濃度関係)、環境計量士(騒音・振動関係)、一般計量士の3区分 |
| 試験の期日 | 第77回は令和8年12月13日(日曜日)の年1回 |
| 試験の場所 | 北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州及び沖縄の9ブロック |
| 免除・特例 | 計量法施行規則第63条第2項による試験科目の免除を受けようとする者は、既に合格した区分の試験についての合格証書の写しを提出する |
| 受験手数料 | 8,500円の収入印紙を願書に貼付 |
受験手数料の納付は収入印紙、願書は簡易書留の郵送のみです。3区分のどれを受けても共通70分・専門80分の枠は同じ。既に別の区分に合格していれば、合格証書の写しを添えて科目免除を申請できます。
出典: 経済産業省「令和8年12月(第77回)計量士国家試験」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし。誰でも受験できる。(区分: 誰でも受験可)
- 計量法第125条は「計量士国家試験は、計量士の区分ごとに、計量器の検査その他の計量管理に必要な知識及び技能について、毎年少なくとも一回経済産業大臣が行う」と定めるだけで、学歴・実務経験による受験資格を置いていない(出典: e-Gov法令検索・計量法 https://laws.e-gov.go.jp/law/404AC0000000051 )。
- ただし試験に受かることと計量士になることは別で、計量士として登録するには合格に加えて実務の経験が要る(計量法第122条第2項第1号)
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
環境計量士は入口と本番のどちらで絞る試験か
環境計量士(濃度関係)は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア82.6)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|環境計量士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回(12月中旬)。
- 第77回は令和8年12月13日(日)、試験地は北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州・沖縄の9地区。
- 受験願書の入手・受付は令和8年7月1日〜8月3日(簡易書留の郵送のみ・当日消印有効)で終了している
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2026年12月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
8,500円
8,500円の収入印紙を受験願書に貼付する方式(現金納付ではない)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 受験資格が無いので、思い立った年にそのまま申し込める(実務経験を待つ必要がない)
- 化学分析の基礎がすでにあり、専門科目の「環境計量に関する基礎知識(化学)」「化学分析概論及び濃度の計量」を過去問で回せる
- 合格基準が専門2科目・共通2科目の点数で明示されていて、科目ごとの到達点をはっきり測れる
通信講座が向いている人
- 共通科目の「計量関係法規」「計量管理概論」が実務と結びつかず、法令の読み方から手当てが要る
- 年1回・12月の一発勝負で、受付が試験の4か月以上前(夏の初め)に締まるため、逆算の管理を任せたい
- 勉強時間の目安を公表している事業者が見つからず、総量を自分で見積もれない(当サイトがスコアを算出できていない理由と同じ)
この資格は、受験のハードルと登録のハードルが分かれています。試験は誰でも受けられますが、登録には合格に加えて実務の経験が要ります(計量法第122条第2項第1号)。実務に就く前に試験だけ先に通す順番が取れるので、独学か講座かの前に「いつ受けるか」を決められます。講座名・料金は載せていません(個別講座の比較は準備中)。
編集部の見解
試験は誰でも受けられて、合格しても計量士にはなれない。受ける順番はこの2段構えで決まります
合格証書は計量士の資格そのものではなく、登録要件の片方です。計量法は試験と登録を別の条文で扱っていて、第125条の国家試験に受験資格はなく、第122条第2項第1号が登録に実務経験などの条件を付けています。ここを取り違えると「受かったのに名乗れない」話になります。
この構造は受験者に有利に働きます。実務経験が受験条件の資格では、年数を満たすまで受けられません。この試験は逆で、経験の前に試験だけ先に通しておけます。学生のうちや異動の前に合格を確保し、実務に就いてから登録要件を満たす順番が制度上そのまま取れます。
受験のハードルが無いことは「易しい試験」を意味しません。「受ける時期を自分で選べる試験」と読むのが正しい使い方です。
難易度そのものは軽くありません。難易度スコアは算出不可で、勉強時間の一次出典が取れず、スコアを算出できる77資格の母集団に入れていません。
ただし確定している2要素は読めます。平均合格率17.4%は10人受けて8人以上が落ちる水準、受験資格は無し。上の選抜の型の図では「本番で絞る」の位置に入ります。入口を開けたまま本番だけで絞る形なので、準備の量がそのまま結果に出ます。
最後に、このページの数字がどの区分かを確認してください。当サイトは3区分のうち受験者数の多い濃度関係を採っています。同じ日の同じ試験でも、区分を選び間違えれば10ポイント以上違う土俵に立つことになります(区分ごとの値は上の注意書き)。
専門科目は濃度関係が化学、騒音・振動関係が物理と、そもそも問われる領域が違います。自分の得意と、勤め先で必要になる区分。この2つを先に突き合わせてから願書を書いてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「試験に受験資格が無い」「登録には実務経験が要る」の根拠: 上の受験資格欄と出典(e-Gov法令検索・計量法第125条/同法第122条第2項第1号)
- 「掲載値は濃度関係」「区分で10ポイント以上開く」の根拠: 上の注意書きと合格率の推移表(直近の回で濃度関係16.8%に対し騒音・振動関係18.8%・一般計量士28.1%/出典: 経済産業省)
- 「合格基準が回ごとに動く」の根拠: 経済産業省の各回公表値(濃度関係の専門は直近3回で112〜120点、共通は全区分120点/出典: 経済産業省)
- 「本番で絞る位置」の根拠: 上の選抜の型の図(入口の重さ=受験資格スコア/本番の重さ=合格率スコア。2軸としきい値は算出式ページで公開)と、上の受験資格欄
- 「スコアが空欄の理由」の根拠: 上の勉強時間欄(一次データなし)と当サイトの算出式(勉強時間0.35の要素が埋まらないとスコアを出さない)
- 「受ける時期を自分で選べる」の根拠: 上の試験日程欄(願書受付は7月1日〜8月3日で試験の4か月以上前/出典: 経済産業省)と、受験資格が無いこと(計量法第125条)
- 「名乗りだけが制限されている」の根拠: 上の独占業務・設置義務の表(計量法第124条の名称の使用制限/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
環境計量士に受験資格はありますか?
ありません。誰でも受験できます。計量法第125条は学歴や実務経験による受験資格を置いていません(出典: e-Gov法令検索・計量法)。ただし受かることと計量士になることは別です。登録には合格に加えて実務の経験などの条件が要ります(同法第122条第2項第1号)。合格しただけでは計量士として登録できません。
合格率17.4%はどの区分の数字ですか?
環境計量士のうち「濃度関係」の値です。計量士国家試験は濃度関係・騒音・振動関係・一般計量士の3区分で行われ、経済産業省が区分ごとに人数と合格率を公表しています。当サイトは受験者数の多い濃度関係を採りました。同じ回でも区分で10ポイント以上開くので、区分ごとの値は上の注意書きで確認してください(出典: 経済産業省)。
合格基準はどう決まっていますか?
専門2科目の合計と共通2科目の合計を、両方満たす必要があります。専門の基準は回ごと・区分ごとに動き、同じ濃度関係でも回によって2問ぶん上下します(直近の値は下の根拠欄)。共通は全区分とも120点以上でした。科目免除がある受験者は、専門の基準だけで足ります(出典: 経済産業省)。
難易度スコアが算出不可になっているのはなぜですか?
勉強時間の目安に、出典を示せる公表値が無かったためです。推測では埋めない方針なので、勉強時間スコア(重み0.35)が埋まらない資格は空欄にしています。他の要素は一次出典つきで収録済みです。スコアが無くても、平均合格率17.4%と受験資格なしの2要素から、上の選抜の型の図では「本番で絞る」の位置に入ります。
試験はいつで、受験料はどう払いますか?
年1回、12月中旬の日曜日です(出典: 経済産業省。日付・試験地・手数料は上の表)。願書は夏の初めに郵送のみで受け付け、試験日の4か月以上前に締まります。受ける年の初夏には日程を確認しておいてください。
環境計量士に独占業務はありますか?
業務独占の規定は確認できませんでした。計量士の名称(計量法第124条)が定められており、資格がないとその名称を名乗れません(名称独占)。名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は法律で禁じられていません。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-08-19)。
出典