直近合格率(平均)
51.1%
勉強時間の目安
約500h
受験料
6,800円
注意
筆記→口述の2段階選抜。合格率は「最終合格者÷筆記試験受験者」の算出値(司法試験予備試験と同じ方式。公式は筆記・口述の合格率を別々に公表)。令和7年度: 筆記435人受験・230人合格(52.9%)→口述受験233人・最終合格219人(94.0%)。口述の合格率が9割台と高く、実質的な難所は筆記段階にある
海事代理士の偏差値(難易度スコア換算)
海事代理士の偏差値は42.9です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。
予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。
海事代理士の独占業務・設置義務(根拠条文)
海事代理士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 海事に関する官公署への申請等の代理 | 海事代理士法第17条第1項 |
- 海事代理士法第17条第1項: 他の法令に別段の定めがある場合は除外されます。名称の使用を制限する規定は同法にはありません。
収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。
合格率の推移
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度(最終合格219人÷筆記受験435人) | 50.3% |
| 令和6年度(最終合格229人÷筆記受験441人) | 51.9% |
図|海事代理士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
約500時間が目安です(出典: 伊藤塾(海事代理士講座を運営する受験指導校のコラム公表値。法律初学者の目安・個人差大))。学習環境や前提知識によって個人差があります。
この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 約16.4ヶ月 | 500日 |
| 2時間 | 約8.2ヶ月 | 250日 |
| 3時間 | 約5.5ヶ月 | 167日 |
毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。海事代理士が選ばれた状態で始まります。
受験資格
学歴、年齢、性別等による制限はない(国土交通省公式ページより)。ただし合格しても海事代理士法第3条の欠格事由に該当する者は登録できない(区分: 誰でも受験可)
同じ法務分野には9件を収録していて、うち6件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら法務分野のデータ表が早く着きます。
海事代理士は入口と本番のどちらで絞る試験か
難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、海事代理士は「どちらでも絞らない」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア48.9、入口の重さ=受験資格スコア0)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。
図|海事代理士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。筆記試験(令和8年度は9月25日・全国11の地方運輸局所在地等)→筆記合格者と前年筆記合格の免除申請者のみ口述試験(令和8年度は11月24日・東京の国土交通省本省のみ)の2段階選抜
受験料
6,800円 (受験願書に6,800円の収入印紙を貼付して納付。筆記免除者(前年度筆記合格者)が口述のみ受験する場合も別途出願が必要)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 受験資格がなく、市販教材と過去問で始められる
- 口述の合格率が9割台のため、学習の照準を筆記段階に絞れる
- 行政書士など法律系の学習経験があり、条文の読み方に抵抗がない
通信講座が向いている人
- 海事関係法令が広く、独学だけでは出題範囲の整理に時間がかかりそう
- 面接形式の口述に向けて、答え方の型を用意しておきたい
- 年1回・筆記1日の一発勝負にペースを合わせたい
国土交通省は筆記と口述の合格率を別々に公表しており、本DBの合格率は最終合格者÷筆記受験者で算出した値です。口述で落ちる人は少なく、筆記をどう突破するかが学習設計の中心になります。
編集部の見解
海事代理士は落とす試験ではなく、範囲の広さで削る試験。9月の筆記に全部を寄せて組んでください
ページ上部のスコア内訳バーを見てください。海事代理士は、勉強時間の寄与が合格率の寄与を上回っています。この形はスコアを算出できる資格のなかでは少数派で、たいていの資格は合格率の側でスコアが積み上がります。実際、スコアを算出できる76資格を直近平均の合格率が低い順に並べると、海事代理士は62番目に来ます。受かりやすい側に入っているということです。順位は58位で、すぐ上が基本情報(45.7)、すぐ下が乙4(45.4)です。同じ法律系の行政書士(63.7)との差も、ほぼ全部が合格率の差で、学習量の目安の差ではありません。
その合格率の読み方には条件が付きます。上の注意書きのとおり、本DBの値は最終合格者を筆記の受験者で割った算出値で、国土交通省は筆記と口述の合格率を別々に公表しています。口述で落ちる人はごくわずかで、その割合も注意書きに出典つきで出しています。上の表を見て「受かりやすい」と読むのは正しく、同時に「筆記を抜ければほぼ終わり」と読むのも正しい。照準は筆記に全部置いてください。口述に何ヶ月も割く計画は要りません。もうひとつ、上の推移表は他の資格より行数が少なく、平均に使える回数が限られます。1回分の振れがスコアへ効きやすい点は差し引いて読んでください。
日程には、この試験に固有の逃げ道があります。上の試験日程と受験料の欄にあるとおり、前年度に筆記へ受かった人は、翌年度に口述だけを受けられます(出願は別途必要)。筆記に受かって口述で落ちても、翌年やり直すのは口述だけです。逆に筆記で落ちた年は、その1年が丸ごと消えます。この非対称を前提に配分してください。初年度は口述の練習ではなく筆記の条文を回す。年1回・9月なので、上の勉強時間の期間表で自分の1日あたりの時間の行を選び、9月から逆算した開始月を出します。その月をもう過ぎているなら、1日の時間を増やして上の行へ移るか、狙う年を1年先へ倒すかの二択です。
地方に住んでいる人は、日程より先に移動を決めてください。上の試験日程のとおり、筆記は各地の地方運輸局所在地などで受けられますが、口述は東京の国土交通省本省だけです。筆記に受かった時点で、11月に東京へ出る前提の予定と費用が発生します。ここを詰めないまま口述を欠席すると、筆記に使った1年がそのまま消えます。
向くのは、海運・造船・船舶管理・港湾の仕事に接している人と、行政書士などで既に開業していて受託できる手続きを増やしたい人です。上の独占業務の表のとおり、海事代理士法第17条第1項は、海事代理士でない者が他人の委託により業として同法第1条の行為を行うことを禁じています。手続きの代理そのものが囲われているので、受けられる仕事が実際に増えます。勧めないのは、法律系の入口として選ぶ場合です。同じ表の注記にあるとおり、この法律には名称の使用を制限する規定がありません。持っているだけで名乗りが守られるわけではなく、依頼を受けて初めて価値が出ます。加えて、上の受験資格欄にあるとおり、合格しても欠格事由に当たる人は登録できません。出願の前に自分が該当しないかを確かめてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「量で削る試験」の根拠は、上のスコア内訳で勉強時間の寄与が合格率の寄与を上回っていることと、同じ算出式で全件の内訳を並べたときにこの形が少数派であること(加重は算出式ページで公開)
- 「受かりやすい側」の根拠は、直近平均の合格率が低い順に並べた順位(62番目)と、上の合格率の推移表(出典: 国土交通省の試験結果)
- 「行政書士との差は合格率の差」の根拠は、行政書士ページの合格率と勉強時間の目安(出典は同ページに記載)を同じ算出式に通した内訳の比較
- 「筆記に照準を置く」の根拠は、上の注意書き(筆記と口述それぞれの合格率・本DBの算出方法/出典: 国土交通省)
- 「翌年は口述だけで済む」の根拠は、上の試験日程と受験料の欄(前年度の筆記合格者は口述のみ受験・別途出願が必要/出典: 国土交通省)
- 「代理そのものが囲われている」の根拠は、上の独占業務の表(海事代理士法第17条第1項/条文本文と機械照合済み)と、名称の使用を制限する規定が同法にない旨の注記
よくある質問
海事代理士に受験資格はありますか?
ありません。学歴・年齢・性別による制限はなく、誰でも受験できます(出典: 国土交通省・公式)。船舶の登記・登録や船員関係の手続きを本人に代わって行う国家資格で、「海の行政書士」とも呼ばれます。合格しても海事代理士法第3条の欠格事由に当たると登録できないため、受験のハードルと登録のハードルは分けて確認してください。
難易度スコア45.6は他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる76資格中58位です。同じ法律系の行政書士(63.7)と扱う手続きが近く、両方を学ぶ人もいます(どちらを取るかは仕事の内容や地域によって変わるため、当サイトからは断定しません)。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、算出式は算出式ページで公開しています。
合格率はどう計算されていますか?2段階と聞きました。
海事代理士試験は筆記に受かった人だけが口述へ進む2段階選抜です。本DBの合格率は「最終合格者÷筆記受験者」で算出しており(司法試験予備試験と同じ方式)、直近2回の平均は51.1%です。国土交通省の発表では令和7年度は筆記の合格率52.9%、口述の合格率94.0%、最終50.3%でした。口述は9割台で通るため、実質の関門は筆記段階にあります。
勉強時間はどのくらい見ておけばいいですか?
約500時間が一つの目安です(出典: 伊藤塾の公表値)。これは法律初学者を想定した数字で、個人差が大きいと注記されています。海事関係の法令は範囲が広く条文の暗記量が多いため、行政書士など他の法律系の学習経験があると必要時間は短くなりがちです。
いつ・どこで受験しますか?
年1回で、筆記と口述の日程が分かれています(出典: 国土交通省・公式)。令和8年度は筆記が9月25日に全国11の地方運輸局所在地など、口述が11月24日に東京の国土交通省本省のみで行われます。口述が1会場に集約される点は遠方の受験者にとって負担になります。受験手数料は6,800円で、収入印紙を願書に貼って納めます。
海事代理士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値42.9です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。
海事代理士にしかできない仕事はありますか?
あります。海事に関する官公署への申請等の代理(海事代理士法第17条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典