注意
合格率は受験者ベース。科目A免除制度あり。
- 運用・保守経験の有無で必要勉強時間が変動(目安100〜150時間)。
- 令和8年度からCBT方式の前期試験(10〜11月)へ移行
ITサービスマネージャの偏差値(難易度スコア換算)
ITサービスマネージャ試験の偏差値は51.0です(スコアを算出できる77資格中38位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|ITサービスマネージャの難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
ITサービスマネージャの独占業務・設置義務(根拠条文)
ITサービスマネージャ試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
ITサービスマネージャを動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開しているITサービスマネージャの動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は15.0%。受かるのはおよそ7人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|ITサービスマネージャの平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度春期(2025年4月) | 14.7% |
| 令和6年度春期(2024年4月) | 15.0% |
| 令和5年度春期(2023年4月) | 15.2% |
図|ITサービスマネージャの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は100〜150時間です。
図|ITサービスマネージャの勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると15番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら約2か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜4.9ヶ月 | 100〜150日 |
| 2時間 | 1.6〜2.5ヶ月 | 50〜75日 |
| 3時間 | 1.1〜1.6ヶ月 | 34〜50日 |
出典: STUDYing公表値(合格に必要な勉強時間の目安は100〜150時間・3〜4カ月かけて受験する方が多い)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(ITサービスマネージャが選ばれた状態で開きます)。
ITサービスマネージャの試験の形式(一次出典)
科目A-1・A-2の多肢選択、科目B-1の記述式、科目B-2の論述式という4科目構成です。実施は前期のみです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 科目A-1・科目A-2は多肢選択式(四肢択一)、科目B-1は記述式、科目B-2は論述式 |
| 試験時間 | 科目A-1 50分/科目A-2 40分/科目B-1 90分/科目B-2 120分 |
| 出題数・解答数 | 科目A-1 30問30問/科目A-2 25問25問/科目B-1 3問中2問/科目B-2 2問中1問 |
| 合格基準 | 科目A-1・A-2・B-1は各100点満点で基準点60点。科目B-2は評価ランクAのみ合格 |
| 免除・特例 | 応用情報技術者試験または高度試験・支援士試験の合格などにより、その後2年間は科目A-1の免除を申請できる |
| 実施時期 | 前期のみ |
対象者像は「サービスの要求事項を満たし、サービスの計画立案、設計、移行、提供及び改善のための組織の活動及び資源を、指揮し、管理する者」と定義されています。立っている場所は運用側です。科目B-2の論述も、サービスマネジメントシステムの計画・運用・評価・改善を担う立場から書くことになります。
出典: 情報処理推進機構(IPA)「情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.6(2026年10月の試験から適用)」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし(年齢・学歴・実務経験等の制限なし)。(区分: 誰でも受験可)
IPA試験区分ページに制限記載なし・既収録のIPA高度試験と同一の共通ルール
同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。
ITサービスマネージャは入口と本番のどちらで絞る試験か
ITサービスマネージャ試験は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア85)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|ITサービスマネージャの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。令和8年度からCBT方式の「前期試験」に移行(春期試験は廃止)。
令和8年度前期は申込受付2026年10月6日〜10月24日・科目A試験2026年10月17日〜10月27日・科目B試験2026年11月11日〜11月23日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2026年10月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
7,500円
消費税込。令和4年度以降5,700円→7,500円に改定。情報処理技術者試験の全区分共通額
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- システム運用・保守の実務経験があり、過去問の事例を自分の現場に引き寄せて読める人向け
- 応用情報など高度区分の学習経験があり、科目Aを過去問の反復で自走できる
- 100〜150時間を、年1回の試験日から逆算して割り振れる
通信講座が向いている人
- 午後の記述・論述答案を添削してもらいたい(独学では合格答案との差が見えにくい)
- 運用・保守の実務経験がなく、サービスマネジメントの考え方を体系立てて学びたい
- 年1回の試験に向けた進捗管理を仕組みに任せたい
ITサービスマネージャは、運用・保守の実務がそのまま得点源になる区分です。過去問の事例を1問読んで自分の現場と重なるかを確かめれば、勉強時間の幅のどちら側にいるかが分かります。
編集部の見解
ITサービスマネージャの次の受験機会は春でなく秋。区分選びより先に、この移動をカレンダーへ入れてください
この試験の重さは、覚える量より通す人数の絞り方に乗っています。上のスコア内訳バーで、合格率の寄与は勉強時間の寄与の倍。受験資格の寄与はゼロです。
勉強時間の目安が短めに出ているのは、上の注意書きのとおり、運用・保守の実務がある人を想定した公表値だからです。運用の現場を知らない側にとって、スコアは実際より軽く見えています。
合格率の推移表は、直近3年度が狭い帯に固まっています。難化した、易しくなったと語る材料はこの表にありません。
読むべきは分母のほうです。上の注意書きにあるとおり受験者ベースで、申し込んで会場に来なかった人は数から抜けています。答案を実際に出した人のなかで、この割合しか通っていません。当サイトのスコアも3年分の平均を使い、回ごとの上下を吸収しています。
先に片づけるのは日程です。上の推移表のいちばん新しい行は春期で、その次の実施が令和8年度の前期。前期は秋に置かれているので、実施のあいだが1年分より長く空きました。春の一斉試験は廃止され、CBT方式の前期試験へ移っています(上の試験日程)。
4月に照準を合わせていた計画は、そのままでは半年ぶん空回りします。上の日程にある申込期間と、科目A・科目Bそれぞれの実施期間を、いまカレンダーへ書き写してください。科目Aと科目Bは別の期間に分かれるので、あいだの数週間を答案を書く練習の区間として最初から空けておく。
応用情報などで科目A免除が使えるなら、上の注意書きにある免除制度をIPAの公式で確認し、空いた分を科目Bへ寄せてください。年1回のままなので、申込期間を外せば次は1年後です。
難易度で区分を選ぶのはやめてください。同じ前期には、システムアーキテクト(51.5)、ネットワークスペシャリスト(51.3)、ITストラテジスト(52.5)も並び、当サイトのスコアはこの4区分でほとんど固まっています(この区分は51.0)。
順位の上下は、中身の重さの差を表していません。差が出るのは、自分の職務が答案の材料になるかどうかのほうです。運用と保守を回している人なら、この区分の事例に書く材料が手元にあります。
取ったあとの効き方も先に把握しておいてください。上の独占業務の欄のとおり、法令上の業務独占も名称独占もありません。資格が仕事を囲う側ではないので、効くのは社内での担当替えや評価、提案時の説明力のほうです。
勧める相手は、運用・保守を実務で回している人と、応用情報(51.3)を通った直後で次の一手を探している人。実務のないまま高度区分をひとつ増やす目的で選ぶのは勧めません。出典の勉強時間は実務経験の有無で動く数字で(上の注意書き)、実務がない側は幅の上限に寄ります。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「重さが絞り込みに乗っている」の根拠: 上のスコア内訳の合格率の寄与と勉強時間の寄与の差(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページ)と、上の受験資格の欄が誰でも受験可の区分であること(出典: IPA)
- 「スコアが軽く出る」の根拠: 上の勉強時間の欄の目安が運用・保守の実務経験を前提にした公表値であること(出典: STUDYing公表値)と、上の注意書き(経験の有無で必要勉強時間が変動)
- 「年ごとの難化を語れない」「分母は受験者ベース」の根拠: 上の合格率の推移表(直近3年度・出典: IPA統計資料)と上の注意書き、および直近3回の平均を使う算出式
- 「実施のあいだが長く空く」「計画が空回りする」の根拠: 上の合格率の推移表の最新行が春期であることと、上の試験日程(令和8年度からCBT方式の前期試験へ移行・春期試験は廃止・科目Aと科目Bは別期間・申込期間も記載/出典: IPA)、および上の注意書きの科目A免除制度
- 「前期に並ぶ区分のスコアが固まっている」の根拠: 同じ算出式・同じ母集団で出した4区分のスコアと、各資格ページの試験日程データ(いずれも令和8年度前期/出典: IPA)
- 「資格が仕事を囲わない」の根拠: 上の独占業務の欄(情報処理の促進に関する法律26条に基づく試験で業務・名称の独占規定なし。同法で独占規定があるのは登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけ/現行条文で確認)
よくある質問
ITサービスマネージャに受験資格はありますか?
ありません。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます(出典: IPA)。IPAの高度試験(レベル4)で、システムの安定運用とサービス提供を担う立場を想定した国家試験です。応用情報技術者などに合格していると、科目A試験の免除制度が使えます(旧制度の午前Ⅰ免除に相当)。
ITサービスマネージャの合格率は?
例年15%前後で安定しています。直近3年度は14.7〜15.2%(春期・出典: IPA統計資料)。受験者を分母にした受験者ベースの数字で、当サイトのスコアは直近の平均(15.0%)を使っています。年度ごとの値はページ上の推移表にあります。
ITサービスマネージャの合格に必要な勉強時間は?
100〜150時間が目安で、3〜4カ月かけて受験する人が多いとされています(出典: STUDYing公表値)。必要量は運用・保守の実務経験の有無で動きます。運用の現場を知っている人は下限側、経験のない人は上限側に寄ります。
難易度スコア51.0は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中38位=中位です。合格率は15%前後と低いのに、出典の勉強時間100〜150時間が収録IPA高度試験のなかでは短めだからです。ただしこの時間は運用・保守の実務がある人が前提で、未経験者の体感はスコアより重くなります。合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標です。
ITサービスマネージャ試験はいつ行われますか?
年1回です。令和8年度からCBT方式の前期試験に移行し、科目Aが10月、科目Bが11月の期間実施になりました(出典: IPA)。従来の春の一斉方式は廃止です。申込期間は上の試験日程、受験手数料は上の受験料の欄にあります。
ITサービスマネージャの偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値51.0です(難易度スコア51.0・スコアを算出できる77資格中38位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
ITサービスマネージャに独占業務はありますか?
ありません。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
出典