注意
勉強時間は予備校・対策講座の公表値が確認できず未収録(難易度スコアは算出不可)。
- 合格率は全体91〜92%台だが、新卒者は94〜95%台と高い(第120回94.7%・第119回95.0%・第118回95.4%)。
- 公表された全体・新卒数値から既卒者の合格率を算出すると第120回54.6%・第119回59.0%・第118回58.9%と全体を大きく下回る(既卒個別の公表値はなく算出値)
医師の偏差値(難易度スコア換算)
医師は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。
医師の独占業務・設置義務(根拠条文)
医師について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 医業 | 医師法第17条 |
| 名称独占 | 医師の名称 | 医師法第18条 |
| 必置(設置義務) | 病院への員数配置 | 医療法第21条第1項第1号 |
- 医療法第21条第1項第1号: 員数の基準は厚生労働省令(医療法施行規則)に委任。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
医師を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している医師の動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は92.1%。受かるのはおよそ10人に9人です。回ごとの値は下の表に。
図|医師の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第120回(令和8年) | 91.6% |
| 第119回(令和7年) | 92.3% |
| 第118回(令和6年) | 92.4% |
図|医師の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。
医師の試験の形式(一次出典)
施行の公告に試験科目の一覧はなく、「臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能」とだけ書かれています。2日間で実施されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験内容 | 臨床上必要な医学及び公衆衛生に関して、医師として具有すべき知識及び技能(科目名の列挙ではなく包括的な規定) |
| 試験期日 | 第121回は令和9年2月6日(土曜日)及び7日(日曜日)の2日間 |
| 試験地 | 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、熊本県及び沖縄県の12か所 |
| 根拠法 | 医師法(昭和23年法律第201号)第10条第1項 |
公告には「試験科目」の見出しがありません。代わりに「試験内容」として、科目名を並べず一文で範囲を定めています。試験は土曜と日曜の2日間。試験地は上の表のとおりで、石川県・香川県・熊本県など地方の県も個別に指定されています。
出典: 厚生労働省「医師国家試験の施行について」(第121回) (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり。学校教育法に基づく大学の医学部正規課程(6年制)を修めて卒業した者(卒業見込みを含む)、または医師国家試験予備試験合格後1年以上の実地修練を経た者など(医師法第2条・第10条第1項。出典: https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/ishi/)(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
医師は入口と本番のどちらで絞る試験か
医師は「入口で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア7.9)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|医師の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・2月上旬(土日2日間)実施、3月中旬に合格発表
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年2月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
15,300円
収入印紙で納付
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 医学部の6年間で積み上げた土台があり、卒業年次からは回数別・科目別の過去問を軸にした独学で対策を組みやすい
- 厚生労働省が過去問と正答を公表しており、出題範囲も示されている
- 模試だけ外部を使い、教材費を抑える組み合わせも取れる
通信講座が向いている人
- 既卒での再受験で、ブランクのある基礎科目を体系的に立て直したい
- 浪人や勤務と両立する学習で、進度の管理を外部に任せたい
- 苦手分野の弱点補強を、解説つきで効率よく進めたい
医師国家試験は新卒が9割台後半なのに対し、厚生労働省の公表値から算出した既卒は5割台にとどまります(算出値)。既卒で挑むなら、独学か講座かを決める前に、過去問1回分で抜けている科目を洗い出してください。投資判断はそこからです。
編集部の見解
医師法は「医業」の一語で全部を囲う。当サイトの囲い込み強度は、その広さを点数にできません
医師法第17条は「医師でなければ、医業をなしてはならない」の一文で、囲う対象を切り出していません(上の独占業務・設置義務の表)。
ほかの業務独占資格の表を並べると差が分かります。看護師なら療養上の世話と診療の補助、第二種電気工事士なら一般用電気工作物等に係る電気工事の作業、柔道整復師なら柔道整復。どれも囲う行為を限定して書いています。医師だけが「医業」という包括の語で囲っています。
当サイトの囲い込み強度は、業務独占・必置・名称独占の3つが条文で確認できれば満点になる式です(算出式ページ)。医師はそこで頭打ちになり、同じ3つを持つ薬剤師・看護師・助産師と同じ点に並びます。式が見ているのは条文の有無だけで、囲っている範囲の広さは入っていません。
算出式ページに限界を明記していますが、それがいちばん露骨に出るのがこのページです。囲い込み強度を比較に使うときは引いて読んでください。点が同じでも、条文の効き方まで同じとは限りません。自分の指標の弱いところなので、隠さずここに書いておきます。
上の受験資格の欄も、見た目より情報が入っています。6年制の医学部正規課程を出た者だけではなく、医師国家試験予備試験に合格し1年以上の実地修練を経た者も条文に残っています。
当サイトの受験資格スコアは段階表の値を当てるだけなので、この2つの入口は同じ点に丸められます。段階表は目盛りが4つしかなく、6年の課程も指定講習の修了も同じ点になる。算出式ページに書いてある弱点が、ここでも同じように効いています。
難易度スコアは算出不可と表示しています。勉強時間について出典を示せる一次データが取れないためで、スコアを算出できる77資格のランキングにも並びません。
合格率は直近平均92.1%で、上の推移表は3回ともほぼ同じ位置です。ただし上の注意書きが、その平均を新卒と既卒に割っています。既卒側は公表値ではなく、全体と新卒の公表値から算出した値だと明記してあります。
試験は年1回・2月上旬で、土日の2日間にわたります。当サイトが収録する試験で、本試験が複数日にわたるものは数えるほどです。落ちれば次は翌年の同じ月になります。
この資格について当サイトが出せる材料は、ここまでです。合格率の推移と条文のほかに一次データはありません。進路そのものの判断は、当サイトの表の外にあります。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「第17条が囲う対象を切り出していない」の根拠: 上の独占業務・設置義務の表(医師法第17条=業務独占・第18条=名称独占/医療法第21条第1項第1号=必置/条文本文と機械照合済み)
- 「ほかの業務独占は行為を限定している」の根拠: 看護師・第二種電気工事士・柔道整復師の各ページの独占業務の表(保健師助産師看護師法第31条第1項/電気工事士法第3条第2項/柔道整復師法第15条)
- 「点数が頭打ちになる」の根拠: 算出式ページの囲い込み強度の配点(業務独占60+必置25+名称独占15・上限100)と、同ページに書いた限界(条文の有無しか見ていない)
- 「入口が条文上ひとつではない」の根拠: 上の受験資格の欄(医師法第2条・第10条第1項/出典: 厚生労働省)と、受験資格スコアの段階表(4段階・算出式ページ)
- 「平均が新卒と既卒に割れる」の根拠: 上の注意書き(新卒の公表値と、全体・新卒の公表値から算出した既卒の値)と上の合格率の推移表(出典: 厚生労働省)
- 「年1回・2日間」の根拠: 上の試験日程(年1回・2月上旬の土日2日間実施・3月中旬発表/出典: 厚生労働省)
よくある質問
医師国家試験は誰でも受けられますか?
受けられません。大学医学部の正規課程(6年制)を修めて卒業(見込み含む)するのが原則で、ほかに医師国家試験予備試験に合格して1年以上の実地修練を経るルートもあります(医師法第2条・第10条第1項。出典: 厚生労働省)。独学や実務経験だけでは受験できません。
医師国家試験の合格率はどのくらいですか?
9割超えが続いています。直近3回の平均は92.1%、最新回は91.6%(出典: 厚生労働省)。ただし内訳の差が大きく、新卒は9割台半ばを保つ一方、公表値から算出した既卒は5割台まで下がります(既卒の公表値はなく算出値)。既卒での再挑戦は数字のうえで不利です。回ごとの値と新卒・既卒の値は、ページ上の推移表と注意書きにあります。
医師の難易度スコアが「算出不可」なのはなぜですか?
勉強時間の目安に出典が取れないからです。当サイトのスコアは合格率・勉強時間・受験資格の3要素で算出しますが、医師は予備校・対策講座の公表値が確認できませんでした。出典を示せない数値を推測で埋めない方針のため「算出不可」としています。合格率と受験資格は収録済みです。
医師国家試験はいつ行われますか?受験料は?
年1回、例年2月上旬の土日2日間で実施され、合格発表は3月中旬です(出典: 厚生労働省)。受験手数料は15,300円で、収入印紙で納めます。
合格率が9割を超えるのは、医師国家試験が易しいからですか?
易しいとは言えません。合格率92.1%は、6年間の医学部教育を修了した人の中での割合です(出典: 厚生労働省)。母集団がすでに医学部を卒業できる層に絞られているので、この数字だけで到達までの負担は測れません。既卒の受験は、公表値から算出すると全体を大きく下回ります(算出値)。
医師にしかできない仕事はありますか?
あります。医業(医師法第17条)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。あわせて病院への員数配置(医療法第21条第1項第1号)の定めもあります。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典
- 合格率(第120回(令和8年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第119回(令和7年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 合格率(第118回(令和6年))出典: 厚生労働省(確認日 )
- 試験日程 出典: 厚生労働省(確認日 )