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資格のものさし
保健師

医療・福祉・国家資格

保健師

主催: 厚生労働省

難易度スコア

算出不可 / 100

算出式を見る

直近合格率(平均)

92.3%

勉強時間の目安

一次データなし

受験料

5,400円

注意

勉強時間は予備校・対策講座の公表値が確認できず未収録(難易度スコアは算出不可)。合格率は回により87〜96%と変動が大きい。新卒は90〜98%(第112回89.9%・第111回96.4%・第110回97.7%)。公表された全体・新卒数値から既卒の合格率を算出すると第112回30.7%・第111回43.1%・第110回58.3%と大きく下回る(算出値)

保健師の偏差値(難易度スコア換算)

保健師は勉強時間の一次出典が確認できないため、難易度スコア・偏差値とも算出していません。 推測値で埋めない方針です(算出できない資格の扱い参照)。

保健師の独占業務・設置義務(根拠条文)

保健師について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。

分類 対象 根拠条文
名称独占 保健師の名称 保健師助産師看護師法第42条の3第1項
  • 保健師助産師看護師法第42条の3第1項: 29条が禁じているのは「保健師の名称を用いて行う」保健指導です。名称を名乗らずに保健指導そのものを行うことは、この条文では禁じられていません。

収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。

合格率の推移

年度・回 合格率
第112回(令和8年) 87.1%
第111回(令和7年) 94.0%
第110回(令和6年) 95.7%

図|保健師の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)

保健師の合格率のレンジ: 収録3回で87.1%から95.7%最小87.1%、平均92.3%、最大95.7%。振れ幅は8.6ポイント。横軸は0〜100%固定。 帯=収録している直近3回の合格率の幅 横軸: 合格率(%・0〜100固定) 最小 87.1% 最大 95.7% 020406080100平均 92.3%(難易度スコアはこの1点を使う)破線=収録94資格の平均合格率の中央値 32.7%
図の要約。保健師の合格率は、難易度スコアに使っている直近3回で87.1%から95.7%まで動いています(振れ幅8.6ポイント・平均92.3%)。振れ幅を算出できた93件の中央値は3.00ポイントなので、この試験は中央値より大きく動いています。直近の第112回(令和8年)は87.1%で、収録している回のなかで最も低い値です。破線は収録94資格の平均合格率の中央値32.7%で、保健師の平均92.3%はその右(通りやすい側)にあります。横軸は0〜100%に固定しているので、他の資格ページの同じ図と帯の長さをそのまま見比べられます。

勉強時間の目安

出典を確認できる勉強時間の目安データが現時点でありません。無理に数値を作らず「一次データなし」と表示しています。

受験資格

受験資格あり。文部科学大臣指定の学校で1年以上、または都道府県知事指定の保健師養成所を卒業(見込み含む)が必要(保健師助産師看護師法第18条。出典: https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/hokenshi/)。保健師免許には看護師国家試験の合格も必要(同法第7条。出典: https://www.mhlw.go.jp/topics/2007/03/tp0302-1.html)(区分: 前提資格・指定講座の修了が必要)

同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。

保健師は入口と本番のどちらで絞る試験か

難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、保健師は「入口で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア7.7、入口の重さ=受験資格スコア40)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。

図|保健師の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)

選抜の型の分布(94件): 横軸は合格率スコア、縦軸は受験資格スコア 本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件。しきい値は合格率スコア70と受験資格スコア40。 縦軸: 入口の重さ=受験資格スコア 点は94件(当サイトの算出値) 入口で絞る 25件 入口も本番も絞る 7件 どちらでも絞らない 25件 本番で絞る 37件 100 実務経験+前提資格 70 実務経験 40 前提資格・講座 0 誰でも受験可 保健師 020406080100 しきい値70(平均合格率30%) 横軸: 本番の重さ=合格率スコア(100 − 平均合格率)
図の要約。座標を出せたのは94件(算出不可0件)。本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件です。縦軸は受験資格スコアの4段階(0・40・70・100)しか値を取らないので、点は4本のレーンの上にしか乗りません。今の収録データでは100のレーンが0件で、実際に埋まっているのは3本です。座標が完全に一致して重なっている組が3組あります(点をずらすと架空の座標になるため、そのまま重ねています)。琥珀色の点が保健師で、合格率スコア7.7・受験資格スコア40。この資格は「入口で絞る」に入ります。

試験日程

年1回・2月中旬実施(助産師・看護師と同日程で施行)、3月下旬に合格発表

受験料

5,400円 (収入印紙で納付)

独学 vs 通信講座

独学が向いている人

  • 看護師国家試験と並行して対策する人が、過去問と模試を軸に自力で進める
  • 厚生労働省が過去問と正答を公表しており、出題範囲を確認しながら独学できる
  • 教材費を抑えつつ、直前期だけ模試を外部で受ける組み合わせも取れる

通信講座が向いている人

  • 看護師試験と保健師試験を同じ年に併願し、限られた時間の配分を任せたい
  • 既卒・社会人が、ブランクのある公衆衛生分野を体系的に立て直したい
  • 苦手分野の底上げを、解説つきで効率よく進めたい

保健師は免許取得に看護師国家試験の合格も必要で、多くの人が同じ年に両方を受けます(出典: 厚生労働省)。まず看護師試験と保健師試験の学習量をどう配分するかを決めてから、独学か講座かを判断すると計画を立てやすくなります。

編集部の見解

保健師を法律が守っているのは名称だけです。同じ法律から出た助産師と並べると、条文の効き方が正反対に分かれます

上の独占業務・設置義務の表に載っているのは、名称独占の条文1本です(保健師助産師看護師法第42条の3第1項)。同じ法律から出る助産師のページを開くと、業務独占・名称独占・必置の3つが並びます。試験は同じ2月に同じ日程で施行され、受験手数料も同額、免許に看護師国家試験の合格が要る点も同じ。それでも算出式ページの囲い込み強度では、この2つは上端と下端に分かれます。1つの法律の中で、免許ごとにここまで扱いが違う例はそう多くありません。

表の注記まで読んでください。同法第29条が禁じているのは「保健師の名称を用いて行う」保健指導です。名称を名乗らずに保健指導そのものを行うことは、この条文では禁じられていません。見た目は業務を囲っているようでいて、規制の対象は名称の使い方の側にある。ここを取り違えて「保健指導は保健師にしかできない」と読むと、この免許の効き方を大きく見積もることになります。囲い込み強度で名称独占だけの段に入るのは、条文がそう書かれているからです。

合格率の読み方も、他の医療系とは変えたほうがいい。上の推移表は3回続けて下がっています。水準が90%台にありながらこれだけ縦に動く試験は、当サイトの医療系の収録の中でも目立ちます。当サイトのスコアは直近3回の平均を使うので、この動きは92.3%という1つの数字に均されます。均す前の並びを見てから見込みを立ててください。加えて上の注意書きに、新卒の公表値と、公表値から算出した既卒の値が別に置いてあります。既卒側は全体から大きく下へ離れます。年1回・2月中旬なので、いちど既卒に回ると次は翌年の同じ月です。

難易度スコアは算出不可と表示しています。勉強時間の一次出典が取れないためで、スコアを算出できる76資格のランキングにも並びません。この免許を測る材料は、上の2つ――動きの大きい合格率と、名称1本の条文――しかありません。そのうえでの判断はこうなります。保健師の名称を使って働く席に就くつもりなら、上の受験資格の欄のとおり看護師課程の上に1年以上を積む道が用意されています。逆に、看護師の免許にもう1枚足しておく、という動機だけで選ぶなら、上の表の薄さを先に見てください。この免許が法律から受け取っているのは、名乗る権利です。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「守っているのは名称だけ」の根拠は、上の独占業務・設置義務の表(保健師助産師看護師法第42条の3第1項=名称独占。業務独占・必置の記載なし/条文本文と機械照合済み)
  • 「助産師と正反対に分かれる」の根拠は、助産師ページの独占業務の表(保健師助産師看護師法第30条・第42条の3第2項/医療法第11条)と、算出式ページの囲い込み強度の配点
  • 「同じ日程・同額の手数料・看護師国試も必要」の根拠は、上の試験日程(年1回・2月中旬に助産師・看護師と同日程で施行/出典: 厚生労働省)、上の受験料の欄、上の受験資格の欄(保健師助産師看護師法第7条・第18条)
  • 「29条が禁じているのは名称を用いて行う保健指導」の根拠は、上の独占業務の表の注記(条文本文と機械照合済み)
  • 「平均に均される」の根拠は、上の合格率の推移表、直近3回の平均を使う当サイトの算出式(算出式ページで公開)、上の注意書き(新卒の公表値と既卒の算出値/出典: 厚生労働省)
  • 「スコアを算出していない」の根拠は、上の勉強時間の欄(一次データなし)と、勉強時間の出典が取れない資格はスコアを出さない当サイトの算出式

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

よくある質問

保健師国家試験の受験資格は?

文部科学大臣指定の学校で1年以上、または都道府県知事指定の保健師養成所を卒業(見込み含む)することが必要です(保健師助産師看護師法第18条。出典: 厚生労働省)。実務経験だけでは受験できず、まず養成課程を修めることが前提になります。

保健師になるには保健師国家試験だけ合格すればいいですか?

それだけでは免許を受けられません。保健師免許の取得には、保健師国家試験に加えて看護師国家試験の合格も必要です(保健師助産師看護師法第7条。出典: 厚生労働省)。多くの人は養成課程で両方の受験資格を得て、同じ年に併願します。

保健師国家試験の合格率はどのくらいですか?

直近3回の平均は92.3%ですが回による差が大きく、第110回(令和6年)95.7%に対し第112回(令和8年)は87.1%でした(出典: 厚生労働省)。厚生労働省の公表では新卒者が9割前後を保つ一方、公表された全体・新卒の数値から既卒者を算出すると第112回30.7%・第110回58.3%と大きく下回ります(既卒個別の公表値はなく算出値)。年ごとの変動と新卒既卒差の両方を見て判断する必要があります。

保健師の難易度スコアが「算出不可」なのはなぜですか?

当サイトのスコアは合格率・勉強時間・受験資格の3要素で算出しますが、保健師は勉強時間の目安について予備校・対策講座の公表値が確認できませんでした。出典を示せない数値を推測で埋めない方針のため、スコアは出さず「算出不可」としています。合格率と受験資格のデータは上記のとおり収録済みです。

保健師国家試験はいつ行われますか?

年1回、例年2月中旬に助産師・看護師と同じ日程で実施され、合格発表は3月下旬です(出典: 厚生労働省)。受験手数料は5,400円で、収入印紙で納めます。

保健師に独占業務はありますか?

業務独占の規定は確認できませんでした。保健師の名称(保健師助産師看護師法第42条の3第1項)が定められており、資格がないとその名称を名乗れません(名称独占)。名称を用いなければ同種の業務を行うこと自体は法律で禁じられていません。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。

出典

  1. 合格率(第112回(令和8年))出典: 厚生労働省(確認日
  2. 合格率(第111回(令和7年))出典: 厚生労働省(確認日
  3. 合格率(第110回(令和6年))出典: 厚生労働省(確認日
  4. 試験日程 出典: 厚生労働省(確認日