注意
合格率そのものは公式未掲載のため、こども家庭庁公表の受験申請者数・合格者数から算出した値(令和6年度: 15,475÷58,767=26.3%、令和5年度: 17,955÷66,625=26.9%、令和4年度: 23,758÷79,378=29.9%)。
分母は受験申請者数(欠席者含む)で、地域限定保育士試験を含み、幼稚園教諭免許による全科目免除者は含まない
保育士の偏差値(難易度スコア換算)
保育士の偏差値は52.5です(スコアを算出できる77資格中29位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|保育士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
保育士の独占業務・設置義務(根拠条文)
保育士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 名称独占 | 名称の使用制限 | 児童福祉法第18条の23 |
| 必置(設置義務) | 保育所への配置義務 | 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第33条第1項 |
- 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第33条第1項: 児童福祉法の委任を受けた省令(こども家庭庁・厚生労働省令)の規定。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
保育士を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している保育士の動画は4本(ショート4本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は27.7%。受かるのはおよそ4人に1人です。回ごとの値は下の表に。
※算出値(合格者数÷受験申請者数・こども家庭庁公表数より)。公式は合格率そのものを公表していないため、当サイトが受験申請者数と合格者数から算出しています。
図|保育士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率(算出値) |
|---|---|
| 令和6年度(合格率は公表数値から算出) | 26.3% |
| 令和5年度(合格率は公表数値から算出) | 26.9% |
| 令和4年度(合格率は公表数値から算出) | 29.9% |
図|保育士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は90〜150時間です。
図|保育士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると14番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら1〜2か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.0〜4.9ヶ月 | 90〜150日 |
| 2時間 | 1.5〜2.5ヶ月 | 45〜75日 |
| 3時間 | 1.0〜1.6ヶ月 | 30〜50日 |
出典: アガルートアカデミー(通信講座公表値)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(保育士が選ばれた状態で開きます)。
保育士の試験の形式(一次出典)
筆記は2日間・9科目で、各科目6割以上が必要です。全科目に受かった人だけが実技へ進み、3分野から2つを選びます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 筆記試験の科目 | 保育の心理学/保育原理/子ども家庭福祉/社会福祉/教育原理/社会的養護/子どもの保健/子どもの食と栄養/保育実習理論の9科目を2日間で実施 |
| 配点と試験時間 | 教育原理と社会的養護は50点満点・各30分、それ以外の7科目は100点満点・各60分 |
| 出題形式 | マークシート方式 |
| 合格基準 | 各科目において満点の6割以上。ただし教育原理と社会的養護は、同じ回で両科目とも6割以上でないと合格にならない |
| 実技試験 | 音楽/造形/言語の3分野から必ず2分野を選択。各50点満点で、選んだ2分野とも6割以上が必要 |
| 途中退室 | 試験開始後30分から終了5分前まで認められるが、教育原理と社会的養護は途中退室できない |
教育原理と社会的養護は、2科目そろって6割を超えないと合格になりません。片方だけ超えても両方とも不合格扱いになるため、この2つだけが実質1セットです。どちらも時間が短く、途中退室も認められていません。実技は選んだ2分野の両方が6割以上でないと通りません。
出典: 全国保育士養成協議会「筆記試験(後期)概要」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり。短期大学卒業・大学2年以上在学62単位以上修得・2年制以上の専門学校卒業などの学歴要件、または児童福祉施設での実務経験(高卒は2年以上かつ2,880時間以上、中卒相当は5年以上かつ7,200時間以上)が必要(区分: 学歴・養成課程・前提資格のいずれかが必要)
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
保育士は入口と本番のどちらで絞る試験か
保育士は「入口も本番も絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア72.3)と入口の重さ(受験資格スコア40)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|保育士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年2回(前期:筆記4月・実技6月/後期:筆記10月・実技12月)
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年10月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
12,700円
受験手数料。オンライン申請は別途事務手数料(クレジット決済354円・コンビニ決済275円)。筆記・実技全科目免除者は2,400円
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 学歴要件などで受験資格をすでに満たしていて、90〜150時間の学習を自分で配分できる
- 年2回の試験日程を使って、計画を柔軟に立て直せる
- 筆記と実技の対策を自分で切り分けて準備できる
通信講座が向いている人
- 実技試験の対策を独学では客観的に評価しにくいと感じる
- 広い筆記の出題範囲の優先順位付けを教材に任せたい
- 子育てや仕事と並行するため、隙間時間で回せる教材設計がほしい
保育士は受験資格の確認が最初の関門なので、学歴・実務経験のどちらで満たすかを固めてから学習手段を選んでください。
編集部の見解
保育士の合格率は公式が出していない数字。当サイトの割り算で、分子も分母も他の資格とそろっていない
上の合格率の欄に「※算出値」のしるしが付いています。試験の実施機関も所管も、合格率という数字を公表していません。そこで当サイトは、こども家庭庁が公表する受験申請者数と合格者数から割り算して作りました。中身は上の注意書きにあります。
見てほしいのは分母です。受験申請者数なので、申し込んだあと会場へ来なかった人も入ります。ランキングで隣に並ぶ資格の多くは、受験した人を分母にした対受験者合格率です。同じ表に並んでいても、保育士だけ分母が一段大きい。平均27.7%は、他の行と同じ物差しで測った値ではありません。
分子のほうも、他とそろっていません。筆記は科目ごとに合否が決まり、合格科目の有効期間は通常3年、対象施設での勤務があれば最長5年まで延びます(出典: 全国保育士養成協議会「合格科目免除期間延長制度」)。数年かけて科目を積む人は、その途中の回では分子に入りません。
電験三種の合格率が科目合格者を数えないのと同じ形ですが、保育士は分母のほうもずれているので、両側から効きます。上のスコア内訳バーで合格率の帯には0.45の重みがかかっています。その帯は、この作りの数字の上に立っています。
位置そのものは動きません。スコアは53.0、29位で、すぐ上がデスペ(53.5)、すぐ下が管業(52.8)です。上の図では「入口も本番も絞る」の区画に入ります。受験資格スコアが乗り、合格率スコアもしきい値を越えるからです。
一方で勉強時間は90〜150時間(上の欄)で、上の期間表を見れば1日2時間でも数か月に収まります。学習量の重さと位置の高さが噛み合わないのは、位置を作っているのが受験資格と合格率の2つだからです。この資格で結果を決めるのは、机に向かう総時間より、受験資格の確認と回の押さえ方です。
資格の効き方も、上の表に出ています。児童福祉法第18条の23は、保育士でない者が保育士またはこれに紛らわしい名称を使うことを禁じています。児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第33条第1項は、保育所に保育士を置かなければならないと定めています。名乗りを守る規定と、施設の側に置かせる規定。業務独占の規定はありません。
無資格で子どもに関わる仕事そのものを法律が禁じているのではなく、施設が人数を満たすために席が生まれる型です。保育所や認定こども園で正職員として働くつもりなら、この構造は追い風になります。いまの仕事に1枚足したいだけなら、席が増える効き方は弱く出ます。
組み方は、受験資格の確認から始めてください。上の受験資格の欄は、学歴だけでなく実務経験の総時間まで指定しています。高卒から実務経験で入る場合、年数と総時間の両方を満たす必要があり、勤務時間の短い働き方だと年数が来ても時間が足りません。勤務証明で時間を数えるところが実質の1歩目です。
要件を満たしていれば、試験は年2回で、落ちても半年で次が来ます(前期・後期の月は上の試験日程)。筆記の科目合格に数年の期間があるので、1回で全科目そろえる前提を外し、どの回でどの科目を取るかを先に割り付けるほうが、途中で崩れたときの損が小さくなります。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格率は当サイトの算出値」の根拠: 上の注意書きと上の合格率の欄の「※算出値」表示(公式は合格率そのものを未掲載のため、こども家庭庁公表の受験申請者数・合格者数から算出。分母は欠席者を含む受験申請者数で、地域限定保育士試験を含み、幼稚園教諭免許による全科目免除者は含まない)
- 「分母が他とそろっていない」の根拠: 上の注意書きの分母の定義(受験申請者数)と、当サイトが多くの資格で採用している対受験者合格率(各資格ページの合格率の推移表のラベル)
- 「分子もそろっていない」の根拠: 全国保育士養成協議会「筆記試験合格科目における合格科目免除期間延長制度について」(通常3年間の有効期間を、対象施設での所定の勤務期間・勤務時間により最長5年まで延長)https://www.hoyokyo.or.jp/exam/exemption/exemption-period.html ・2026-08-08確認と、上の注意書きの分子の定義
- 「入口も本番も絞る区画」の根拠: 上の「入口と本番のどちらで絞る試験か」の図(横軸=合格率スコア・縦軸=受験資格スコア)と、2軸としきい値の定義を公開している算出式ページ、上の受験資格の欄
- 「席が生まれる型」の根拠: 上の独占業務・設置義務の表(児童福祉法第18条の23=名称の使用制限/児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第33条第1項=保育所への配置義務。業務独占の記載なし/条文本文と機械照合済み)
- 「年数と総時間の両方」の根拠: 上の受験資格の欄(高卒は2年以上かつ2,880時間以上、中卒相当は5年以上かつ7,200時間以上/出典: 全国保育士養成協議会)
- 「年2回・半年で次が来る」の根拠: 上の試験日程(前期は筆記4月と実技6月、後期は筆記10月と実技12月/出典: 全国保育士養成協議会)
よくある質問
保育士試験の合格率26.3%はどこが発表した数字ですか?
公式は合格率そのものを公表していません。当サイトの数字は、こども家庭庁が公表する受験申請者数と合格者数から算出した値です(令和6年度は合格15,475人÷受験申請58,767人)。分母は欠席者を含む受験申請者数で、地域限定保育士試験を含み、幼稚園教諭免許による全科目免除者は含みません。
受験資格はありますか?
あります。短大卒・大学2年以上在学で所定単位修得・2年制以上の専門学校卒などの学歴要件か、児童福祉施設での実務経験(年数と総時間の両方に条件あり)のいずれかが必要です(出典: 全国保育士養成協議会・公式。時間数の要件は上の受験資格の欄)。
試験は年に何回ありますか?
年2回です。前期が筆記4月・実技6月、後期が筆記10月・実技12月という構成です(出典: 全国保育士養成協議会・公式)。年1回型の国家資格より再挑戦の間隔が短いのが特徴です。
合格率(算出値)が27.7%前後なのに勉強時間の目安が90〜150時間と短いのはなぜですか?
勉強時間の目安は出典(アガルートアカデミー公表値)の値をそのまま掲載しています。受験資格で受験層が絞られている試験なので、合格率はその前提で読んでください。当サイトのスコア53.0は合格率・勉強時間・受験資格の3要素を重み付けして算出しており、保育士は受験資格の要素もスコアに乗っています(算出式ページ)。
受験料はいくらですか?
受験手数料12,700円です。オンライン申請では別途少額の事務手数料がかかり、筆記・実技の全科目免除者は2,400円です(出典: 全国保育士養成協議会・公式)。
保育士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値52.5です(難易度スコア53.0・スコアを算出できる77資格中29位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
保育士は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。保育所への配置義務(児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第33条第1項)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。また児童福祉法第18条の23により名称の使用も制限されています。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典