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資格のものさし
エンベデッドシステムスペシャリスト試験

IT・国家資格

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

主催: 情報処理推進機構(IPA)

難易度スコア

60.9 / 100

合格率 勉強時間 受験資格

スコア算出76資格中19位

算出式を見る資格難易度ランキングでスコア算出76資格と比較

直近合格率(平均)

16.3%

勉強時間の目安

400〜500h

受験料

7,500円

注意

合格率は受験者ベース。科目A免除制度あり。合格率の数字は他区分よりやや高めだが、有用な参考書が少なく学習難度は高い(目安400〜500時間)。令和8年度からCBT方式の後期試験(2〜3月)へ移行

エンスペの偏差値(難易度スコア換算)

エンベデッドシステムスペシャリスト試験の偏差値は56.0です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。

予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。

エンスペの独占業務・設置義務(根拠条文)

エンベデッドシステムスペシャリスト試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。

資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。

合格率の推移

年度・回 合格率
令和7年度秋期(2025年10月) 15.3%
令和6年度秋期(2024年10月) 16.9%
令和5年度秋期(2023年10月) 16.6%

図|エンスペの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)

エンスペの合格率のレンジ: 収録3回で15.3%から16.9%最小15.3%、平均16.3%、最大16.9%。振れ幅は1.6ポイント。横軸は0〜100%固定。 帯=収録している直近3回の合格率の幅 横軸: 合格率(%・0〜100固定) 最小 15.3% 最大 16.9% 020406080100平均 16.3%(難易度スコアはこの1点を使う)破線=収録94資格の平均合格率の中央値 32.7%
図の要約。エンスペの合格率は、難易度スコアに使っている直近3回で15.3%から16.9%まで動いています(振れ幅1.6ポイント・平均16.3%)。振れ幅を算出できた93件の中央値は3.00ポイントなので、この試験は中央値より小さく動いています。直近の令和7年度秋期(2025年10月)は15.3%で、収録している回のなかで最も低い値です。破線は収録94資格の平均合格率の中央値32.7%で、エンスペの平均16.3%はその左(通りにくい側)にあります。横軸は0〜100%に固定しているので、他の資格ページの同じ図と帯の長さをそのまま見比べられます。

勉強時間の目安

400〜500時間が目安です(出典: STUDYing公表値(有用な参考書が少なく400〜500時間の勉強が必要となるケースが多い))。学習環境や前提知識によって個人差があります。

この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。

1日の勉強時間 かかる期間 日数
1時間 13.2〜16.4ヶ月 400〜500日
2時間 6.6〜8.2ヶ月 200〜250日
3時間 4.4〜5.5ヶ月 134〜167日

毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。エンスペが選ばれた状態で始まります。

受験資格

受験資格なし(年齢・学歴・実務経験等の制限なし)。IPA試験区分ページに制限記載なし・既収録のIPA高度試験と同一の共通ルール(区分: 誰でも受験可)

同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。

エンスペは入口と本番のどちらで絞る試験か

難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、エンベデッドシステムスペシャリスト試験は「本番で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア83.7、入口の重さ=受験資格スコア0)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。

図|エンスペの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)

選抜の型の分布(94件): 横軸は合格率スコア、縦軸は受験資格スコア 本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件。しきい値は合格率スコア70と受験資格スコア40。 縦軸: 入口の重さ=受験資格スコア 点は94件(当サイトの算出値) 入口で絞る 25件 入口も本番も絞る 7件 どちらでも絞らない 25件 本番で絞る 37件 100 実務経験+前提資格 70 実務経験 40 前提資格・講座 0 誰でも受験可 エンスペ 020406080100 しきい値70(平均合格率30%) 横軸: 本番の重さ=合格率スコア(100 − 平均合格率)
図の要約。座標を出せたのは94件(算出不可0件)。本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件です。縦軸は受験資格スコアの4段階(0・40・70・100)しか値を取らないので、点は4本のレーンの上にしか乗りません。今の収録データでは100のレーンが0件で、実際に埋まっているのは3本です。座標が完全に一致して重なっている組が3組あります(点をずらすと架空の座標になるため、そのまま重ねています)。琥珀色の点がエンスペで、合格率スコア83.7・受験資格スコア0。この資格は「本番で絞る」に入ります。

試験日程

年1回。令和8年度からCBT方式の「後期試験」に移行(秋期試験は廃止)。令和8年度後期は申込受付2027年1月27日〜2月27日・科目A試験2027年2月20日〜3月2日・科目B試験2027年3月16日〜3月28日

受験料

7,500円 (消費税込。令和4年度以降5,700円→7,500円に改定。情報処理技術者試験の全区分共通額)

独学 vs 通信講座

独学が向いている人

  • 組み込み・IoT機器の開発実務があり、ハードウェア寄りの設問を現場知識で読める人向け
  • 応用情報など高度区分の学習経験があり、科目Aを過去問の反復で自走できる
  • 参考書が少ない分、過去問と公式解説を軸に400〜500時間を自分で組める

通信講座が向いている人

  • 有用な参考書が少なく、独学での情報集めに時間を取られたくない
  • 組み込み開発の実務経験が浅く、ハードウェア寄りの知識をゼロから体系立てて学びたい
  • 午後の記述対策で、答案の書き方を添削してもらいたい

エンベデッドシステムスペシャリストは合格率の数字が高めでも参考書が少なく独学の負担が重い区分なので、過去問を1年分解いて情報の集めやすさを確かめてから、講座で時間を買うかどうかを判断すると無駄がありません。

編集部の見解

エンスペは合格率がほかの高度区分より高いのに、スコアは上に出ます。重いのは試験そのものではなく、教材の集めにくさです

ページ上部のスコア内訳バーを見てください。この区分は合格率の寄与に加えて、勉強時間の寄与がほかの高度区分より大きく出ています。受験資格の寄与はゼロです。スコアは60.9、スコアを算出できる76資格中19位に出て、すぐ上が総合旅行業務取扱管理者(61.0)、すぐ下が通関士(60.5)です。ネットワークスペシャリスト(56.7)や情報処理安全確保支援士(58.4)、システムアーキテクト(56.9)より上に来ます。この差を作っているのは合格率ではありません。上の勉強時間の欄の出典ラベルに理由が書いてあり、有用な参考書が少ないことを理由に400〜500時間という目安が置かれています。つまりこのスコアの高さは「試験が重い」ではなく「独学の情報コストが高い」を写しています。

合格率の推移表は、3年度が近い値で並んでいます。水準もネットワークスペシャリストやシステムアーキテクトのページより高い側で、それでも上の選抜の型では本番で絞る側に入ります。数字だけ見て易しいと判断すると、教材を探して回る時間が計画から丸ごと抜け落ちます。合格率は上の注意書きのとおり受験者ベースで、当サイトのスコアも3年分の平均を使っています。この試験で計画に入れるべきなのは、答案の練習量だけではなく、情報を集める時間そのものです。

日程は先に片づけてください。上の推移表のいちばん新しい行は秋期ですが、令和8年度から秋期の一斉試験は廃止され、この区分はCBTの後期試験へ移りました。前期に置かれた区分と違い、後期は年度の終わりに来ます。上の試験日程のとおり、申込受付も科目A・科目Bの実施も年明け以降です。秋に受けるつもりで教材を積んでいた人は、次の機会が1年より先になります。上の日程から申込期間と科目A・科目Bそれぞれの期間をカレンダーに書き写し、空いた期間を教材と過去問を集める時間に当ててください。科目A免除が使えるなら、上の注意書きにある制度をIPAの公式で確認して、その分を科目Bへ寄せる。年1回のままなので、申込を外せば次は1年後です。

勧める相手ははっきりしています。組み込み機器や制御システムの開発に手を置いていて、ハードウェア寄りの設問を現場の知識で読める人。手元に答案の材料がある側なら、参考書の薄さは致命傷になりません。逆に、高度区分をひとつ増やす目的でこの区分を選ぶのは勧めません。上の独占業務の欄のとおり法令上の独占規定はなく、資格そのものが仕事を囲う側にいません。そのうえ教材が少ないぶん、同じ1点を取るのにかかる時間がほかの区分より長くなります。肩書きを増やしたいだけなら、解説書の厚い区分か、法令で仕事が囲われている資格に同じ時間を置いたほうが回収しやすい。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「勉強時間の寄与が大きい」の根拠は、上のスコア内訳における3要素の加重寄与(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20/算出式ページで公開)と、収録している他のIPA高度区分のスコア内訳との比較
  • 「情報コストがスコアに乗っている」の根拠は、上の勉強時間の欄の出典ラベル(有用な参考書が少なく400〜500時間の勉強が必要となるケースが多いと明記/出典: STUDYing公表値)
  • 「合格率の水準がネスペ・システムアーキテクトより高い側」の根拠は、上の合格率の推移表と両ページの推移表(出典はいずれもIPA統計資料)。上の選抜の型の分類は合格率スコアと受験資格スコアの2軸(しきい値は算出式ページで公開)
  • 「分母は受験者ベース」「スコアは3年平均」の根拠は、上の注意書きと、直近3回の平均を使う算出式(算出式ページで公開)
  • 「次の機会が1年より先」の根拠は、上の合格率の推移表の最新行が令和7年度秋期であることと、上の試験日程(令和8年度からCBT方式の後期試験へ移行・秋期試験は廃止・申込受付および科目A・科目Bの実施はいずれも年明け以降/出典: IPA)、および上の注意書きの科目A免除制度
  • 「資格が仕事を囲わない」の根拠は、上の独占業務の欄(情報処理の促進に関する法律26条に基づく試験で業務・名称の独占規定なし。同法で独占規定があるのは登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけ/現行条文で確認)

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

よくある質問

エンベデッドシステムスペシャリストに受験資格はありますか?

ありません。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます(出典: IPA)。エンベデッドシステムスペシャリスト試験はIPAの高度試験(レベル4)で、組み込みシステムやIoT機器の開発を担う技術者を想定した国家試験です。応用情報技術者などに合格していると、科目A試験の免除制度が使えます(旧制度の午前Ⅰ免除に相当)。

エンベデッドシステムスペシャリストの合格率は?

令和7年度秋期15.3%・令和6年度秋期16.9%・令和5年度秋期16.6%と、例年15〜17%台です(出典: IPA統計資料)。数字だけ見ると収録IPA高度試験のなかでやや高めですが、有用な参考書が少なく学習の負担は軽くありません。受験者ベースの数字で、当サイトのスコアは3年平均(16.3%)を使っています。

エンベデッドシステムスペシャリストの合格に必要な勉強時間は?

400〜500時間と、収録しているIPA高度試験のなかでは長めの目安です(出典: STUDYing公表値。有用な参考書が少なく400〜500時間の勉強が必要になるケースが多いと記載)。組み込み特有のハードウェア寄りの知識が問われ、市販教材だけでは補いにくいことが時間のかさむ理由とされています。

難易度スコア60.9は、他の資格と比べてどの位置ですか?

スコアを算出できる76資格中19位です。合格率15〜17%台(平均16.3%)と数字は高めでも、出典の勉強時間400〜500時間が収録IPA高度試験のなかで長いため、スコアは相応に高い帯に出ます。合格率が体感を軽く見せる一方、参考書の少なさが実際の難度を押し上げる区分です。応用情報(55.6)の先にある技術系のレベル4で、ネットワークスペシャリスト(56.7)やデータベーススペシャリスト(58.1)と同じ専門区分の仲間です。スコアは合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標です。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験はいつ行われますか?

年1回です。令和8年度からCBT方式の後期試験に移行し、科目A試験が2027年2月20日〜3月2日、科目B試験が3月16日〜28日の日程で実施されます(出典: IPA)。従来の秋期10月一斉方式は廃止されました。申込期間は2027年1月27日〜2月27日、受験手数料は7,500円(税込)です。

エンスペの偏差値はいくつですか?

当サイトの統計換算では偏差値56.0です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。

エンスペに独占業務はありますか?

ありません。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。

出典

  1. 合格率(令和5年度秋期(2023年10月))出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  2. 勉強時間の目安 出典: STUDYing公表値(有用な参考書が少なく400〜500時間の勉強が必要となるケースが多い)(確認日
  3. 受験料 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  4. 試験日程 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日