注意
学科試験と技能試験の2段階制で、DBの合格率には最終段階の技能試験合格率を採用(電気技術者試験センター公表・合格者数÷受験者数)。
- 第二種の上位資格で出題範囲が広く難度も高い。
- 技能は学科合格者・免除者が対象のため母集団が異なる。
- passRatesは技能の直近3回を収録
第一種電気工事士の偏差値(難易度スコア換算)
第一種電気工事士(電工一種)の偏差値は37.8です(スコアを算出できる77資格中69位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|第一種電気工事士の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
第一種電気工事士の独占業務・設置義務(根拠条文)
第一種電気工事士(電工一種)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 自家用電気工作物の電気工事 | 電気工事士法第3条第1項 |
- 電気工事士法第3条第1項: 保安上支障がないと認められる省令で定める作業は除外。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は59.5%。受かるのはおよそ10人に6人です。回ごとの値は下の表に。
図|第一種電気工事士の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度・技能(受験28,403/合格16,509) | 58.1% |
| 令和6年度・技能(受験28,372/合格17,004) | 59.9% |
| 令和5年度・技能(受験26,143/合格15,834) | 60.6% |
図|第一種電気工事士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は100〜400時間です。
図|第一種電気工事士の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると34番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら2〜7か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜13.2ヶ月 | 100〜400日 |
| 2時間 | 1.6〜6.6ヶ月 | 50〜200日 |
| 3時間 | 1.1〜4.4ヶ月 | 34〜134日 |
出典: SAT/CIC(実務経験者は100〜150時間・電気の初学者は400〜500時間)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(第一種電気工事士が選ばれた状態で開きます)。
第一種電気工事士の試験の形式(一次出典)
学科試験(9科目・四肢択一)と技能試験の2段階です。技能試験は学科合格者と学科免除者だけが受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学科試験の科目 | 電気に関する基礎理論/配電理論及び配線設計/電気応用/電気機器・蓄電池・配線器具・材料・工具・受電設備/電気工事の施工方法/自家用電気工作物の検査方法/配線図/発電・送電・変電施設の基礎的な構造及び特性/保安に関する法令の9科目 |
| 学科試験の出題形式 | 四肢択一方式。マークシートに記入する筆記方式か、パソコンで解答するCBT方式 |
| 技能試験 | 持参した作業用工具で、配線図で与えられた問題を支給される材料で一定時間内に完成させる。自家用電気工作物の検査・操作・故障箇所の修理まで含む |
| 学科試験の免除 | 前回または前々回に第一種の学科試験に合格した人、電気主任技術者免状の交付を受けている人など |
| 学校卒業による免除 | 第一種電気工事士試験には、学校卒業による学科試験の免除はない |
第二種では電気工学の課程を修めて卒業していれば学科が免除されますが、第一種にその道はありません。学歴で入口をショートカットできない設計です。学科の科目も第二種より2科目多く、電気応用と発電・送電・変電施設が加わります。技能試験の対象も一般用ではなく自家用電気工作物です。
出典: 電気技術者試験センター「第一種電気工事士の試験概要」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できる。(区分: 誰でも受験可)
ただし合格後に免状の交付を受けるには一定の実務経験が必要(出典: 電気技術者試験センター)
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
第一種電気工事士は入口と本番のどちらで絞る試験か
第一種電気工事士(電工一種)は「どちらでも絞らない」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア40.5)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|第一種電気工事士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年2回(上期・下期)。
学科試験(CBT方式・筆記方式から選択)ののち技能試験を実施
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(通年・地域ごとの試験の一覧)で見られます。
受験料
13,000円
インターネット申込の受験手数料(非課税)。書面申込は14,400円
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。第二種の知識や実務経験があり、独力で学科と技能を仕上げられる人向け
- 勉強時間100〜400時間を、上期・下期の日程に合わせて自分で配分できる
- 技能は候補問題が事前公表されるため、工具と材料をそろえれば独学で練習しやすい
通信講座が向いている人
- 電気が初めてで、学科の計算や複線図の描き方を体系立てて教わりたい
- 技能試験の作業手順やミスの防ぎ方を、動画や添削で確実に身につけたい
第一種電気工事士は学科と技能の2段階です。講座選びの前に、まず第二種の知識や実務経験があるかを整理すると、必要な勉強量と独学の可否が見えてきます。
編集部の見解
第一種電気工事士は受かっても免状が出ない。電験の免状があれば、この試験なしで取れる
合格しても、免状は実務経験を満たすまで出ません(上の受験資格の欄)。上の「入口と本番のどちらで絞る試験か」の図では「どちらでも絞らない」の区画に入りますが、図はこの待ち時間を映しません。
電気技術者試験センターは、軽微な工事などを除いた電気工事に3年以上従事することを免状の要件とし、試験合格より前の実務経験も対象と案内しています(出典: 同「電気工事士の免状交付」)。
第二種電気工事士として現場を踏んできた人は、合格した日に申請できます。未経験から受けた人は、合格証を持ったまま何年か待つことになります。
この試験の外側にも道があります。電気主任技術者免状の取得後5年以上の実務があれば、試験に受からなくても都道府県知事に申請して免状を受けられます(出典: 同)。学科試験の免除の対象にも、電気主任技術者免状の交付を受けた人が並びます(出典: 同「第一種電気工事士の試験概要」)。
電験三種(58.5)はスコアの上の帯にいて、この試験(33.4)を丸ごと飲み込む向きに効きます。逆向きの規定はありません。難易度スコアの上下は、資格どうしの飲み込みの向きとは別の話です。
合格率の読み方は、第二種電気工事士(27.0)と同じ注意が要ります。上の推移表の平均59.5%は技能試験の値で、学科を通った人と免除された人だけが分母です。上のレンジ帯を見ると年度の振れはごくわずかで、読める試験だと分かります。
勉強時間の欄が100〜400時間と広く開いているのは、出典が実務経験者と初学者に別々の目安を置いているためです。自分がどちらの端に近いかで、同じ幅が何倍も違う予定になります。上の期間表で行を選ぶ前に、まずどちらの端に立っているかを決めてください。
取る理由は、上の独占業務の表がそのまま示します。電気工事士法第3条第1項により、自家用電気工作物の電気工事は第一種の免状がなければ作業できません(保安上支障がないと認められる省令の作業は除く)。
ビル・工場・中規模以上の店舗の受電設備に手を入れるなら、この1枚が席そのものを作ります。住宅と小規模店舗しか見ないなら、第二種の範囲で足ります。
最短は、第二種で3年の実務を積みながら第一種を受け、合格と同時に免状を申請する順番です。年2回あるので(上の試験日程)、落ちても半年で次の打席が来ます。取って終わりにならない資格なので、免状が出る日までを1枚の予定表に書いてから始めてください。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格しても免状が出ない」の根拠: 上の受験資格の欄(合格後に免状の交付を受けるには一定の実務経験が必要)と、電気技術者試験センター「電気工事士の免状交付」(対象外の工事の列挙と実務経験の期間3年以上、試験合格以前の実務経験も対象)https://www.shiken.or.jp/construction/license/ ・2026-08-08確認
- 「図が待ち時間を映さない」の根拠: 上の「入口と本番のどちらで絞る試験か」の図(横軸=合格率スコア・縦軸=受験資格スコア)と算出式ページ。免状交付の条件はどちらの軸にも入らない
- 「電験がこの試験を飲み込む」の根拠: 電気技術者試験センター「電気工事士の免状交付」(電気主任技術者免状の取得後5年以上の実務で、試験合格なしに免状を申請できる)と「第一種電気工事士の試験概要」の学科試験免除の対象一覧 https://www.shiken.or.jp/construction/first/overview/ ・2026-08-08確認。逆向きの規定は無い
- 「表は技能だけ」の根拠: 上の注意書き(DBの合格率には最終段階の技能試験合格率を採用・技能は学科合格者/免除者が対象で母集団が異なる/出典: 電気技術者試験センター)と、上の合格率の推移表・レンジ帯
- 「同じ幅が何倍も違う予定になる」の根拠: 上の勉強時間の欄(出典が実務経験者と電気の初学者に別々の目安を示している)と、上の期間表(目安を1日あたりの時間で割った算術)
- 「席そのものを作る」の根拠: 上の独占業務の表(電気工事士法第3条第1項=自家用電気工作物に係る電気工事の業務独占。保安上支障がないと認められる省令で定める作業は除外/条文本文と機械照合済み)と、第二種電気工事士ページの独占業務の表(電気工事士法第3条第2項=一般用電気工作物等)
よくある質問
第一種電気工事士試験に受験資格はありますか?
受験自体に資格はなく、年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受けられます(出典: 電気技術者試験センター)。ただし試験に合格しても、免状の交付を受けるには一定の実務経験が必要です。まず試験に受かってから、実務経験を満たして免状を取る流れになります。
第一種電気工事士試験の合格率は?
技能試験で6割前後です。令和7年度は58.1%(出典: 電気技術者試験センター)。学科を突破した人だけが技能に進むので、学科から通して見ると選抜はもっと厳しくなります。年度ごとの値はページ上の推移表にあります。
第一種電気工事士の合格に必要な勉強時間は?
100〜400時間が目安です(出典: SAT/CIC)。第二種の知識や実務経験がある人は100〜150時間、電気が初めての人は400〜500時間の水準です。学科の計算・法令に加え、技能試験の複線図と作業に慣れる必要があります。
難易度スコア33.4は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中69位です。技能の合格率が6割前後(平均59.5%)と高めなので、中位から下の帯にいます。第二種電気工事士(27.0)より上で、範囲の広さが反映されています。式は算出式ページで公開しています。
第一種電気工事士試験はどんな構成・日程ですか?
年2回(上期・下期)で、学科試験(CBT方式・筆記方式から選択)に合格してから技能試験に進む2段階です(出典: 電気技術者試験センター)。技能試験は事前公表される候補問題から出題され、限られた時間で正確に配線を仕上げる練習が欠かせません。
第一種電気工事士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値37.8です(難易度スコア33.4・スコアを算出できる77資格中69位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
第一種電気工事士にしかできない仕事はありますか?
あります。自家用電気工作物の電気工事(電気工事士法第3条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典