注意
合格率は電気技術者試験センター公表の一次試験・対受験者合格率(4科目合格÷一次受験者)で、電験三種と算出方法を統一。
- 一次合格後に記述式の二次試験に進む多段階方式で、二次の対受験者合格率は令和7年度16.5%・令和6年度18.9%・令和5年度17.7%。
- 一次受験者から最終合格までで見ると1割前後(令和6年度は最終合格553÷一次受験7,479=約7.4%)とさらに低い。
- 一次には科目合格制がある
電験二種の偏差値(難易度スコア換算)
電験二種(第二種電気主任技術者)の偏差値は54.0です(スコアを算出できる77資格中23位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|電験二種の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
電験二種の独占業務・設置義務(根拠条文)
電験二種(第二種電気主任技術者)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 必置(設置義務) | 事業用電気工作物の主任技術者選任 | 電気事業法第43条第1項 |
- 電気事業法第43条第1項: 免状の種類ごとに監督できる工作物の範囲が省令で定められており、第二種は第三種より広くなります。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
電験二種を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している電験二種の動画は2本(ショート2本)です。
合格率の推移
直近3回の一次合格率の平均は29.5%。一次を通るのはおよそ3人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|電験二種の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度・一次(対受験者・受験7,211/合格2,524) | 35.0% |
| 令和6年度・一次(対受験者・受験7,479/合格2,159) | 28.9% |
| 令和5年度・一次(対受験者・受験6,318/合格1,545) | 24.5% |
図|電験二種の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は800〜1,200時間です。
図|電験二種の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
多くは記述式の二次試験対策に充てる)・確認2026-07-10)。目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると64番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら13〜20か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 26.3〜39.5ヶ月 | 800〜1,200日 |
| 2時間 | 13.2〜19.7ヶ月 | 400〜600日 |
| 3時間 | 8.8〜13.2ヶ月 | 267〜400日 |
出典: SAT(電験講座公表値・一般的な目安800〜1,200時間。多くは記述式の二次試験対策に充てる)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(電験二種が選ばれた状態で開きます)。
電験二種の試験の形式(一次出典)
一次(マークシート4科目)と二次(記述2科目)の2段階です。一次のB問題は第一種より1題多く出ます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一次試験の科目 | 理論・電力・機械・法規の4科目。解答方式は第一種・第二種ともマークシートに記入する多肢選択方式 |
| 一次試験の解答数 | 各科目ともA問題4題・B問題3題(理論と機械のB問題は選択問題を含む) |
| 二次試験の科目・解答数 | 電力・管理は6題中4題を選択、機械・制御は4題中2題を選択。解答方式は記述方式 |
| 二次試験の受験条件 | 同じ年度の一次試験合格者、および前年度の一次試験合格者(一次試験免除者)のみ |
| 監督できる範囲 | 電圧17万ボルト未満の事業用電気工作物 |
一次で科目合格すると、翌年度と翌々年度は申請でその科目が免除されます。3年がかりで4科目を揃えれば二次の受験資格が得られる仕組みです。二次に科目合格の制度はありませんが、一次に合格した年度の二次で落ちた場合は翌年度の一次が免除され、二次だけをもう一度受けられます。
出典: 電気技術者試験センター「令和8年度 第一種・第二種電気主任技術者試験 受験案内」(PDF) (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし。年齢や国籍を問わず誰でも受験できる(出典: 電気技術者試験センター・よくあるご質問)。(区分: 誰でも受験可)
- 実務経験・学歴・前提資格は不要。
- ただし試験を受けずに取得する認定取得ルートは別途実務経験が必要
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
電験二種は入口と本番のどちらで絞る試験か
電験二種(第二種電気主任技術者)は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア70.5)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|電験二種の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。一次試験(理論・電力・機械・法規の4科目)→二次試験(電力管理・機械制御の2科目)の2段階。
電験三種と異なり年2回化はされていない
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(通年・地域ごとの試験の一覧)で見られます。
受験料
13,800円
インターネット申込みの受験手数料(非課税・令和8年度)。書面申込みは14,200円
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。電験三種の知識があり、独力で計算と記述を積み上げられる人向け
- 勉強時間800〜1,200時間を、一次・二次の日程に合わせて配分できる
- 科目合格制を使い、一次を数年かけて分割合格する計画も立てられる
通信講座が向いている人
- 二次試験の記述式の書き方や、独学でつまずきやすい計算過程を仕組みで補いたい
- 働きながらの長期学習で、進捗管理と二次対策を外部に任せたい
電験二種は二次の記述式が合否を分けます。講座選びの前に、まず電験三種レベルの理解があるか、記述式にどれだけ時間を割けるかを整理すると判断しやすくなります。
編集部の見解
電験二種のスコアが三種より低いのは、本丸の二次試験が数字に入っていないから。学習量の差ではない
スコアは55.0で23位、すぐ上が診断士(56.2)、すぐ下が宅建(54.8)です。電験三種は58.5で、上位資格のほうが下に来ます。
逆転を作っているのは合格率です。上のスコア内訳バーで、勉強時間の帯は二種のほうが長く伸びています(800〜1,200時間)。ところが上の推移表の平均29.5%は一次試験だけの値で、三種より高い水準です。この要素に0.45の重みがかかるので、勉強時間の差ぶんを押し戻してしまいます。
本丸は一次のあとに待つ記述式の二次で、科目別合格の制度はありません。二次の実績と通し合格率は上の注意書きにそのまま書いてあります。一次の受験者から最終合格までを通した割合は、上の推移表のどの行よりも低くなります。
当サイトが一次を採るのは、電験三種が一次だけの試験で、三種と算出方法をそろえるためです(上の注意書き)。
同じ電気技術者試験センターの試験でも、当サイトが採る段は資格ごとに違います。第二種電気工事士(27.0)は最後の技能試験、電験二種は最初の一次試験。取り出す段は正反対なのに、どちらも実像より緩い側へ寄る。段階選抜の試験を1つの割合で表すと、こうなります。
計画は、二次から逆に引いてください。上の試験日程のとおり年1回で、三種と違って年2回化されていません。落ちれば次の打席は12か月後です。
一次の科目合格は翌年度と翌々年度まで免除され、一次に受かった年の二次に落ちても翌年度の一次は免除されます(出典: 電気技術者試験センター「第二種電気主任技術者の試験概要」)。一次を通した年から、二次に2回挑める形です。
上の期間表で1日に取れる時間の行を選び、800〜1,200時間の大半を記述の答案練習へ回してください。上の勉強時間の欄の出典も、多くを二次対策に充てる前提で幅を出しています。一次の直後から記述に切り替える人と、合格発表を待ってから始める人で、この2回の窓の使い方が変わります。
受けるかどうかは、受電電圧で決まります。電気事業法第43条第1項は設置者に主任技術者の選任を義務づけ、監督範囲は免状の種類ごとに省令で決まります(上の設置義務の表)。
電気技術者試験センターの案内では、第二種が電圧17万ボルト未満、第三種が5万ボルト未満です(出典: 同「電気主任技術者の資格概要」)。特別高圧で受電する工場や大規模施設に届くのが二種で、いま監督している設備が5万ボルト未満に収まるなら三種で足ります。
三種を持っていなくても、いきなり二種を受けられます(上の受験資格の欄)。ただ、免状が席を作るかどうかは職場の設備が決めます。電験一種(算出不可)はさらに上の範囲を扱えますが、勉強時間の一次出典が取れずスコアを算出していません。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「三種より下に来る」の根拠: 上のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページで公開)と、同じ算出式・同じデータで出した両者のスコア、両ページの合格率の推移表
- 「本丸が数字に入っていない」の根拠: 上の注意書き(合格率は一次試験の対受験者合格率で三種と算出方法を統一/二次の対受験者合格率と、一次受験者から最終合格までの通し合格率を併記)と上の合格率の推移表
- 「採る段が資格ごとに逆」の根拠: 上の注意書き(電験二種は一次を採用)と、第二種電気工事士ページの注意書き(DBの合格率は最終段階の技能試験を採用)。どちらも同じ電気技術者試験センターの公表値をそのまま収録
- 「二次に2回挑める」の根拠: 電気技術者試験センター「第二種電気主任技術者の試験概要」(一次の科目合格は翌年度及び翌々年度の免除/一次合格年度の二次に不合格でも翌年度の一次が免除)https://www.shiken.or.jp/chief/second/overview/ ・2026-08-08確認、上の試験日程(年1回)、上の勉強時間の期間表
- 「受電電圧で決まる」の根拠: 上の設置義務の表(電気事業法第43条第1項=設置者への選任義務。監督範囲は免状の種類ごとに省令で限定/条文本文と機械照合済み)と、電気技術者試験センター「電気主任技術者の資格概要」の免状種別ごとの範囲 https://www.shiken.or.jp/chief/about/ ・2026-08-08確認
よくある質問
電験二種に受験資格はありますか?
ありません。年齢・学歴・国籍を問わず誰でも受けられ、実務経験も不要です(出典: 電気技術者試験センター)。試験を受けずに免状を得る認定取得のルートだけは、電験三種取得後などの実務経験が要ります。
電験二種の合格率は?
一次試験だけなら3割前後ですが、最終合格まで通すと1割前後です(出典: 電気技術者試験センター)。一次のあとに記述式の二次があり、そこでさらに絞られます。一次の受験者から最終合格までの通し合格率は約7.4%(令和6年度)。一次の年度ごとの値はページ上の推移表、二次の実績は注意書きにあります。
電験二種の合格に必要な勉強時間は?
800〜1,200時間が目安です(出典: SAT)。多くは記述式の二次対策に割きます。理論・電力・機械・法規の4科目に加え、二次では計算過程を書いて答える力が問われます。電験三種より深い理解が要り、電気の下地や数学力で必要時間は大きく変わります。
難易度スコア55.0は、他の資格と比べてどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中23位です。勉強時間800〜1,200時間の重さで押し上がっていますが、総合では電験三種(58.5)を下回ります。当サイトが採る合格率が一次試験だけの値(平均29.5%)で、三種より高く出るためです。二次まで含めた最終合格率は1割前後で、難関に変わりはありません。
電験二種はどんな構成・日程ですか?
年1回で、一次(理論・電力・機械・法規)に受かってから記述式の二次(電力管理・機械制御)へ進みます(出典: 電気技術者試験センター)。一次には科目合格制があり、一部科目の合格を翌年度以降に繰り越せます。電験三種と違い、年2回化はされていません。
電験二種の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値54.0です(難易度スコア55.0・スコアを算出できる77資格中23位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
電験二種は法律で設置が義務づけられていますか?
はい。事業用電気工作物の主任技術者選任(電気事業法第43条第1項)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典