注意
高度試験の多段階構造(午前Ⅰ〜午後Ⅱ・午前Ⅰ免除制度あり)。
- 合格率は受験者ベース。
- 令和8年度からCBT方式の後期試験(2〜3月)へ移行
デスペの偏差値(難易度スコア換算)
データベーススペシャリスト試験の偏差値は52.9です(スコアを算出できる77資格中28位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|デスペの難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
デスペの独占業務・設置義務(根拠条文)
データベーススペシャリスト試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
デスペを動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開しているデスペの動画は2本(ショート2本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は18.0%。受かるのはおよそ6人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|デスペの平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度秋期(2025年10月) | 18.4% |
| 令和6年度秋期(2024年10月) | 17.2% |
| 令和5年度秋期(2023年10月) | 18.5% |
図|デスペの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は200〜350時間です。
図|デスペの勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると43番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら3〜6か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 6.6〜11.5ヶ月 | 200〜350日 |
| 2時間 | 3.3〜5.8ヶ月 | 100〜175日 |
| 3時間 | 2.2〜3.8ヶ月 | 67〜117日 |
出典: スタディング公表値(一般に200時間程度が目安・IT初学者は基礎固め込みで350時間程度)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(デスペが選ばれた状態で開きます)。
デスペの試験の形式(一次出典)
科目A-1・A-2(多肢選択)と科目B-1・B-2(記述式)の4科目です。論述式(小論文)はありません。問数・時間は上の表のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科目A-1・A-2 | 多肢選択式(四肢択一)。A-1は30問50分、A-2は25問40分 |
| 科目B-1 | 記述式・90分。3問出題され2問を解答する |
| 科目B-2 | 記述式・120分。2問出題され1問を解答する |
| 合格基準 | 科目A-1・A-2・B-1・B-2のいずれも100点満点で基準点60点。4科目すべてが基準点以上で合格 |
| 科目Bの出題範囲 | データベースシステムの企画・要件定義・開発/運用・保守/データベース技術の3分野 |
| 科目A-1の免除 | 応用情報技術者試験の合格、高度試験・支援士試験の合格、または高度試験・支援士試験の科目A-1で基準点以上をとると、その後2年間免除 |
同じ高度試験でも、この区分の科目B-2は記述式で100点満点の採点です。論述式(小論文)のあるITストラテジストなどが評価ランクで判定されるのと違い、記述の得点が60点に届くかどうかで決まります。記述2本立てのぶん、書く量より図表とSQLを正確に読み解く速さが問われます。
出典: 情報処理推進機構(IPA)「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.6」(PDF) (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格なし(誰でも受験可)(区分: 誰でも受験可)
同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。
デスペは入口と本番のどちらで絞る試験か
データベーススペシャリスト試験は「本番で絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア82)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|デスペの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回。令和8年度からCBT方式の「後期試験」に移行(秋期試験は廃止)。
令和8年度後期:申込受付2027年1月27日〜2月27日、科目A-1・A-2試験2027年2月20日〜3月2日、科目B-1・B-2試験2027年3月16日〜3月28日
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2027年2月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
7,500円
消費税込(税額681円)。令和4年度(2022年4月)以降の試験から5,700円→7,500円に改定
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 業務でSQL・テーブル設計に触れており、午後問題を過去問演習で仕上げられる人向け
- 出題パターン(正規化・ER図・SQL)が安定しており、過去問の反復が効きやすい
- 定番の市販テキスト・過去問解説書が揃っている
通信講座が向いている人
- 午後の設計答案を添削してもらいたい
- 実務でDBを触っておらず、正規化やトランザクションをゼロから学びたい
デスペは高度区分の中でも過去問の型が安定している試験です。午後の過去問を1問解いてみて、ER図の穴埋めがどこまで追えるかで独学か講座かを判断すると確実です。
編集部の見解
デスペを押し上げるのは落とす率でなく勉強時間。後期の4区分は同じ日付なので、受ける区分を先に1つに絞る
位置を作っているのは、落とす率より用意する時間です。上の内訳バーでは合格率と勉強時間の両方が積み上がり、受験資格の寄与はゼロ。平均合格率の低い順に並べると24番目で、同じレベル4のプロジェクトマネージャやITストラテジストより通る割合が高い側にいます。
それでもスコアは53.5で、プロジェクトマネージャ(52.7)もITストラテジスト(52.5)も上回り、28位に出ます。すぐ上が情報処理安全確保支援士(54.0)、すぐ下が保育士(53.0)です。
見積もりが立つ試験です。目安は200〜350時間で、出典は初学者が基礎固めから入っても上限側で収まるとしています。下限と上限が2倍も開きません。
高度区分には、下限と上限が10倍開くもの(プロジェクトマネージャ)や、参考書の少なさを理由に高い側へ寄せられたもの(エンベデッドシステムスペシャリスト・56.9)があります。
上の期間表で1日に確保できる時間の行を選べば、そこに出る期間はそのまま予定として使えます。幅の外に飛ぶ材料が出典にないので、上限側を覚悟しておけば足ります。
難化を語る材料はありません。上の合格率の推移表は3回とも狭い帯に固まり、当サイトのスコアも3回の平均(18.0%)で回ごとの上下を吸収しています。数字は受験者ベースで、申し込んで会場に来なかった人は分母から抜けています(上の注意書き)。
日程で先に決めることがあります。上の試験日程のとおり、秋の一斉試験は廃止され、令和8年度からCBT方式の後期試験へ移りました。見ておくのは同じ後期に並ぶ顔ぶれのほうです。
プロジェクトマネージャ、システム監査技術者、エンベデッドシステムスペシャリストの3区分は、申込受付も科目Aも科目Bも、この区分とまったく同じ日付です。日程をずらして2つ受ける組み方が最初からできません。
後期に何を受けるかは、申込が始まる時点で1つに絞れている必要があります。上の日程から申込期間と科目A・Bの期間をカレンダーへ書き写し、申込開始日の手前に「どれを受けるか決める日」を置いてください。年1回のままなので、外せば次は1年後です。
4区分のどれを取るかは、答案に書ける材料で決まります。この区分で書くのはER図の穴埋めと正規化とSQLで、対象は自分が触っているデータそのものです。プロジェクトマネージャは進め方の記録、システム監査は他人が作ったものへの指摘を書く試験で、材料の出どころが違います。
勧めるのは、テーブル設計やクエリの改修に日常的に手を置いている人です。この区分の過去問は自分の仕事の延長として読めます。
実務でDBに触っていないまま高度区分をひとつ増やす目的で選ぶのは勧めません。上の独占業務の欄のとおり法令上の独占規定はなく、効くのは社内の担当替えや設計時の説明力のほうです。触っていない対象の設計を答案に書くのは、参考書の量では埋まりません。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格率と勉強時間の両方が積み上がる」の根拠: 上のスコア内訳における3要素の加重寄与(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20/算出式ページで公開)と、上の受験資格の欄が誰でも受験可の区分であること(出典: IPA)
- 「平均合格率の低い順で24番目」「プロマネ・ITストラテジストより通る割合が高い側」の根拠: 同じ母集団を直近平均合格率で並べた順位と、各ページの合格率の推移表(出典はいずれもIPA統計資料)
- 「幅が2倍も開かない」の根拠: 上の勉強時間の欄(200〜350時間/出典: スタディング)と、プロジェクトマネージャ(50〜500時間/出典: STUDYing)およびエンベデッドシステムスペシャリスト(参考書が少ないことを理由に置かれた目安/出典: STUDYing)の同欄との比較
- 「3回とも同じ帯」「分母は受験者ベース」の根拠: 上の合格率の推移表(直近3年度・出典: IPA統計資料)と上の注意書き、およびスコアが直近3回の平均を使う算出式
- 「後期4区分の日付が同一」の根拠: 上の試験日程と、プロジェクトマネージャ・システム監査技術者・エンベデッドシステムスペシャリストの各ページの試験日程データ(申込受付・科目A・科目Bの各期間が同一/出典: IPA)
- 「書くのはER図・正規化・SQL」「材料の出どころが違う」の根拠: 上の勉強時間の欄に併記した出題形式(出典: スタディング)、プロジェクトマネージャの注意書き(論文が合否を分ける)とシステム監査技術者の注意書き(監査特有の記述・論述対策が必要/出典: IPAおよびSTUDYing)
- 「資格が仕事を囲わない」の根拠: 上の独占業務の欄(情報処理の促進に関する法律26条に基づく試験で業務・名称の独占規定なし。同法で独占規定があるのは登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけ/現行条文で確認)
よくある質問
データベーススペシャリストに受験資格はありますか?
ありません。誰でも受験できます(出典: IPA)。IPAの高度試験(レベル4)のひとつで、データベースの設計・実装・運用の専門性を問う国家試験です。応用情報技術者などの合格者は科目A-1試験(令和7年度までは午前Ⅰ)の免除制度が使えます。データ基盤・DB設計を担うエンジニアの定番資格です。
データベーススペシャリストの合格率は?
受験者の8割強が落ちる試験です。令和7年度秋期は18.4%で、例年17〜18%台です(出典: IPA統計資料)。合格率は受験者ベースで、申込者のうち実際に受験するのは7割程度。回ごとの値はページ上の推移表にあります。
データベーススペシャリストの合格に必要な勉強時間は?
200〜350時間が目安です(出典: スタディング。一般に200時間程度・IT初学者は基礎固め込みで350時間程度)。科目Bは、ER図・正規化・SQLを使った長文設計問題で、手を動かす過去問演習が中心になります。
難易度スコア53.5は、他の資格と比べてどの位置ですか?
IPA高度の他区分と並ぶ中位上寄りの帯です。77資格中28位で、ネスペ(51.3)やITストラテジスト(52.5)と並び、応用情報(51.3)からのステップアップ先です。合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標です。
データベーススペシャリスト試験はいつ行われますか?
年1回です。令和8年度からCBT方式の後期試験に移り、科目Aは2027年2月下旬から3月上旬、科目Bは3月中旬から下旬に受けます(出典: IPA。正確な日付は上の試験日程)。従来の秋の一斉方式は廃止されました。
デスペの偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値52.9です(難易度スコア53.5・スコアを算出できる77資格中28位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
デスペに独占業務はありますか?
ありません。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
出典