注意
都道府県知事が実施・登録する公的資格で、国家資格ではない。
- 受験料・会場は都道府県により異なる。
- 合格率は令和5年度21.0%・令和6年度32.1%・令和7年度25.6%と回により大きく振れる。
- 合格後に介護支援専門員実務研修の修了が必要
ケアマネの偏差値(難易度スコア換算)
介護支援専門員(ケアマネジャー)の偏差値は58.3です(スコアを算出できる77資格中14位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|ケアマネの難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
ケアマネの独占業務・設置義務(根拠条文)
介護支援専門員(ケアマネジャー)について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 必置(設置義務) | 居宅介護支援事業所への設置義務 | 介護保険法第81条第1項 |
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
ケアマネを動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開しているケアマネの動画は2本(ショート2本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は26.2%。受かるのはおよそ4人に1人です。回ごとの値は下の表に。
図|ケアマネの平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第28回・令和7年度(受験50,601/合格12,961) | 25.6% |
| 第27回・令和6年度(受験53,699/合格17,228) | 32.1% |
| 第26回・令和5年度(受験56,494/合格11,844) | 21.0% |
図|ケアマネの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
合格基準点(合格ライン)
直近の第28回(令和7年度)は18点(25点満点の約7割)が合格ラインでした。介護支援分野と保健医療福祉サービス分野の両方で基準点に達する必要があり、総得点の基準はありません。
合格ラインは実施のたびに決まります。収録10回では満点の52〜72%のあいだで動きました。
図|ケアマネの合格基準点の推移(介護支援分野(25問)・収録10回)
図の詳しい読み方
縦軸は12〜19点に拡大しているので、傾きをそのまま難しさの変化と読まないでください。
科目ごとの基準点と、基準が動いた回
ここに並べているのは介護支援分野(25問)のほうで、収録した回では2分野のうち基準点が大きく動いたのはこちらでした(保健医療福祉サービス分野は35問・表の右列)。片方を大きく上回っても、もう片方が1点足りなければ不合格です。
公式の注記は「介護支援分野、保健医療福祉サービス分野ごとに、正答率70%を基準とし、問題の難易度で補正した」で、基準点は試験のあとに決まります。
試験問題と合格基準を決めるのは登録試験問題作成機関の社会福祉振興・試験センターで全国共通ですが、公表するのは47都道府県それぞれで、中央がまとめて出す資料はありません。そこで当サイトは、独立した2つ以上の都道府県で同じ値を確認できた回だけを収録しています。
収録は第19回(平成28年度)からで、それより前の回は2つ以上の都道府県で公表資料を確認できていません。
第22回だけは合格基準が2つあります。令和元年10月の本試験と、台風で中止になった14都県を対象にした再試験(令和2年3月)で、別々の基準が公表されました。
推移の線には本試験の基準を置き、再試験の基準は第22回の欄に注として併記しています(日付と出典もそこにあります)。
第19〜22回は公表元が現行サイトから資料を消している県があり、その場合はInternet Archiveに保存された各県の公表資料そのものを出典にしています。
都道府県が出す合格基準は、東京都が第28回について出しているHTMLの表を除いて、すべてスキャンした画像のPDFです。当サイトは原本を画像に変換し、拡大して数値を読み取っています。
- 続けて実施された回のあいだで最も大きく動いたのは、第24回(令和3年度)から第25回(令和4年度)への4点。
- 第28回(令和7年度)・介護支援分野 25問 18点: 東京都はHTMLの表で公表しており、この回だけ画像化されていない原文を読める
- 第22回(令和元年度)・1 介護支援分野 25問 15点: 令和元年10月13日の本試験の基準です。台風19号で中止になった14都県は令和2年3月8日の再試験となり、介護支援分野16点・保健医療福祉サービス分野25点という別の基準が公表されました(東京都の公表資料/埼玉県の公表資料)
- 第20回(平成29年度)・1 介護支援分野 25問 15点: 埼玉県が現行サイトから削除済みのため、Internet Archiveに保存された埼玉県の公表PDF原本を出典にしている
出典: 各都道府県の公表資料(合格基準を決めるのは社会福祉振興・試験センターで全国共通)。回ごとの出典URLと他の試験との比較は 合格点の推移に。
勉強時間の目安
目安は100〜200時間です。
図|ケアマネの勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると21番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら2〜3か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜6.6ヶ月 | 100〜200日 |
| 2時間 | 1.6〜3.3ヶ月 | 50〜100日 |
| 3時間 | 1.1〜2.2ヶ月 | 34〜67日 |
出典: アガルートアカデミー(目安100〜200時間)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(ケアマネが選ばれた状態で開きます)。
ケアマネの試験の形式(一次出典)
5肢複択方式で60問。試験日と合格発表日は全国統一ですが、実施するのは都道府県ごとの試験実施機関です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式・出題数 | 5肢複択方式・60問 |
| 試験日 | 令和8年10月11日(日)午前10時00分開始(全国統一) |
| 合格発表 | 令和8年11月24日(火)予定(全国統一) |
| 受験資格 | 保健・医療・福祉に関する法定資格に基づく業務等に通算5年以上かつ従事日数900日以上 |
| 受験手数料 | 9,400円(兵庫県の第29回試験の場合) |
5肢複択は、5つの選択肢から正しいものを複数選ぶ形式です。1つ選べばよい五肢択一と違い、選び漏れも選びすぎも失点になります。申込先・受験手数料・会場は都道府県の試験実施機関ごとに決まるので、自分の勤務地または住所地の案内を見る必要があります。
出典: 兵庫県「介護支援専門員実務研修受講試験」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格あり。①介護福祉士・看護師・社会福祉士・医師・薬剤師など22の法定資格にもとづく業務、または②老人福祉施設の生活相談員など相談援助の業務、の従事期間が通算5年以上(かつ900日以上)必要(介護保険法施行規則第113条の2)。(区分: 一定の実務経験年数が必要)
②は法定資格がなくても実務だけで満たせるルートで、当サイトは最も軽いルートで判定するため受験資格スコアは70(出典: e-Gov法令検索・厚生労働省・確認日 2026-09-30)
同じ医療・福祉分野には19件を収録していて、うち1件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら医療・福祉分野のデータ表が早く着きます。
ケアマネは入口と本番のどちらで絞る試験か
介護支援専門員(ケアマネジャー)は「入口も本番も絞る」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア73.8)と入口の重さ(受験資格スコア70)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|ケアマネの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・10月中旬の日曜。
- 令和8年度=第29回は令和8年10月11日(日)午前10時開始
- 実施は都道府県ごとだが、試験日は全国統一
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(2026年10月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
12,548円
都道府県により異なる。左の額は東京都の令和8年度(第29回)の例で、受験手数料12,400円と払込手数料148円の合計
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 費用を抑えられる。実務経験があり、制度知識を独力で暗記できる人向け
- 勉強時間100〜200時間を、10月の試験まで自分で配分できる
- 現場で介護保険制度に触れているぶん、独学でも内容に入りやすい
通信講座が向いている人
- 実務で扱わない分野の暗記や、限られた合格枠に向けた得点力を仕組みで補いたい
- 働きながらの学習で、過去問演習や進捗管理を外部に任せたい
ケアマネは受験料・日程が都道府県ごとに異なります。講座選びの前に、自分が受験する都道府県の受験案内(例年5〜6月頃公表)で費用と会場を確認してください。準備の全体像はそこで見えます。
編集部の見解
ケアマネは合格した日に資格が手に入らない。試験のあとの研修まで年間の予定に入れる
試験に通ることと、登録されて介護支援専門員として動けることは別の手続きです。上の注意書きの最後の1行のとおり、合格後に介護支援専門員実務研修の修了が要ります。10月の試験日までしか書いていない予定表は途中で切れていて、この研修が抜け落ちます。
その10月も、全国で同じ日ですが同じ条件ではありません。全国統一なのは試験日そのものだけで、受験料・会場・受験案内が出る時期は都道府県ごとです。上の受験料の欄は東京都の例で、注記のとおり額は県によって変わります。
申込の締切も県で1週間以上ずれます(令和8年度の例は下の根拠欄)。住んでいる場所の受験案内が正になるので、このページの受験料の数字をそのまま自分の支出として書き写さないでください。
難易度は入口と本番の両方で絞る型です。スコアは60.7で14位、すぐ上が二級建築士(63.7)、すぐ下が行政書士(60.4)です。上の「入口と本番のどちらで絞る試験か」の図で両方に印がつく側に入り、当サイトの収録の中でそういう資格は少数です。
入口は、法定資格にもとづく業務か相談援助の業務の実務経験が通算5年以上かつ900日以上。年数と日数の二重の条件で、在籍していた期間だけでは届きません。本番の振れ幅は上のレンジバーのとおり中央値より大きい側なので、近い回の数字より平均26.2%を基準に置いてください。
国家資格ではない、という分類も誤読されやすいところです。都道府県知事が実施・登録する公的資格で、当サイトも国家資格ではない側に分類しています。その側に並ぶ資格の多くは民間検定ですが、この資格には上の独占業務・設置義務の表があります。
介護保険法第81条第1項が、指定居宅介護支援事業者に対して、事業所ごとに条例で定める員数の介護支援専門員を置くことを求めています。法律が事業所の頭数として数えている資格です。国家資格でないことを軽さと結びつけると、ここは読み違えます。
決め方はこうなります。上の受験資格の欄にある法定資格をすでに持っていて、その資格で現場に立っているなら、年数が満ちた年の10月が最初の打席です。年数が満ちる前に教材を買っても打席は動きません。法定資格がない場合は、生活相談員などの相談援助の業務で5年を積む道になります。どちらの道でも、福祉の入口としてここから始めることはできません。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「試験と登録が別の手続き」の根拠: 上の注意書き(合格後に介護支援専門員実務研修の修了が必要/出典: 厚生労働省)
- 「受験料と会場が都道府県ごと」の根拠: 上の受験料の欄と注記(都道府県により異なる・東京都の令和8年度の例/出典: 東京都)、上の注意書き、上の試験日程(試験日は全国統一で令和8年度は10月11日/出典: 新潟県)
- 「締切が1週間以上ずれる」の根拠: 各県の令和8年度の実施案内(例: 新潟県6月26日・福岡県7月3日)
- 「入口と本番の両方に印がつく」の根拠: 上の「入口と本番のどちらで絞る試験か」の図と、算出式ページで公開している判定の線(本番で絞る=合格率スコア70以上=平均合格率30%以下/入口で絞る=受験資格スコア40以上)
- 「年数と日数の二重条件」の根拠: 上の受験資格の欄(法定資格にもとづく業務か相談援助の業務の実務経験が通算5年以上かつ900日以上/出典: 厚生労働省)
- 「振れ幅が中央値より大きい側」の根拠: 上の合格率のレンジバーと、そこに併記している振れ幅の中央値(定義=収録している回の最大−最小・算出式ページで公開)
- 「国家資格でない側にありながら条文の設置義務がある」の根拠: 上の分類(都道府県知事が実施・登録する公的資格/出典: 厚生労働省)と、上の独占業務・設置義務の表(介護保険法第81条第1項/条文本文と機械照合済み)
よくある質問
ケアマネ試験に受験資格はありますか?誰でも受けられますか?
受けられません。介護福祉士・看護師・社会福祉士などの法定資格にもとづく業務か、老人福祉施設の生活相談員などの相談援助の業務に、通算5年以上かつ900日以上従事している必要があります(介護保険法施行規則第113条の2。出典: 厚生労働省)。多くは福祉・医療の資格を取ってから5年の現場経験を積んで挑みますが、相談援助の業務なら法定資格がなくても実務だけで条件を満たせます。
ケアマネ試験の合格率は?難しいですか?
受験者の4人に1人前後が受かる試験です。令和7年度の合格率は25.6%で、回によって2〜3割の間で動きます(出典: 厚生労働省)。分母に入るのは、法定資格と実務経験の条件を満たした人だけです。回ごとの値はページ上の推移表にあります。
ケアマネ試験の合格に必要な勉強時間は?
目安は100〜200時間です(出典: アガルートアカデミー)。働きながら数か月かけて到達する人が多い分量です。得点の分かれ目は、実務で扱わない制度知識の暗記。時間をかければ通るとは限らず、合格率は2〜3割です。
難易度スコア60.7は、他の資格と比べてどの位置ですか?
福祉系では最上位です。スコアを算出できる77資格中14位で、社会福祉士(43.2)や介護福祉士(34.5)を上回ります。平均合格率26.2%に加え、実務経験5年という重い受験資格がスコアを押し上げています。式は算出式ページで公開しています。
ケアマネは国家資格ですか?試験はいつですか?
国家資格ではなく、都道府県知事が実施・登録する公的資格です(出典: 厚生労働省)。試験は年1回・10月中旬の日曜で、令和8年度(第29回)は10月11日です(出典: 新潟県)。試験日は全国統一ですが、受験料や会場、申込期間は都道府県ごとに違います。合格後は介護支援専門員実務研修を修了して初めて登録できます。
ケアマネ試験の当日の持ち物は何ですか?
東京都の例では、受験票、顔写真付きの身分証明書、HBの鉛筆かシャープペンシル(ボールペン・サインペンは不可)、プラスチック消しゴムです。教室に時計はなく、スマートウォッチや携帯電話は時計として使えません。貸し出しはありません(出典: 東京都福祉保健財団「令和8年度 試験当日の注意事項」、2026年9月26日確認)。実施機関は都道府県ごとに違うので、自分の受験票に同封された注意事項も確認してください。
ケアマネ試験の試験時間と、何時までに入室すればよいですか?
令和8年度(第29回)は10月11日(日)の午前10時開始で、試験時間は120分、60問(介護支援分野25問・保健医療福祉サービス分野35問)です(出典: 東京都福祉保健財団、2026年9月26日確認)。東京都の会場は午前9時に開場し、9時30分から注意事項の説明が始まるので、それまでに指定の教室に入ります(出典: 同財団「令和8年度 試験当日の注意事項」、2026年9月26日確認)。
ケアマネ試験の正答番号はいつ公表されますか?
都道府県が合格発表に合わせて正答番号と合格基準を公表します。東京都は令和7年度(第28回)の正答番号と合格基準を、合格発表日の2025年11月25日に掲載しました(出典: 東京都福祉局、2026年9月26日確認)。試験直後に出回る解答速報は、実施機関以外が独自に作ったものです。
ケアマネ試験の合格発表はいつですか?
令和8年度は11月24日(火)の予定で、全国統一です(出典: 東京都福祉局・東京都福祉保健財団、2026年9月26日確認)。東京都では同じ日に財団のケアマネジャー専用サイトに合格者の受験番号が載り、欠席者などを除く受験者全員に結果が郵送されます。郵便の到着は翌日以降です。
ケアマネ試験の合格点(合格ライン)は何点ですか?
令和7年度(第28回)は、介護支援分野25問中18点、保健医療福祉サービス分野35問中25点で、両方に達した人が合格でした。分野ごとに正答率70%を基準に、問題の難易度で補正して決めます(出典: 東京都福祉局「令和7年度(第28回)正答番号及び合格基準」、2026年9月26日確認)。基準は全国共通です。当サイトは今年の予想点を出しません。
ケアマネの偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値58.3です(難易度スコア60.7・スコアを算出できる77資格中14位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
ケアマネは法律で設置が義務づけられていますか?
はい。居宅介護支援事業所への設置義務(介護保険法第81条第1項)が法律で定められており、事業を行うには有資格者を置く必要があります。無資格者がその業務を行うこと自体を禁じる規定(業務独占)は確認できませんでした。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典