注意
合格率は統一試験(ペーパー方式)の値です。
ネット試験は2025年度(2025年4月〜2026年3月)合格率40.8%・受験276,477名(出典は同じ受験者データページ)で、試験方式により差があります
簿記3級の偏差値(難易度スコア換算)
日商簿記検定3級の偏差値は43.6です(スコアを算出できる77資格中57位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|簿記3級の難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
簿記3級の独占業務・設置義務(根拠条文)
日商簿記検定3級には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 日本商工会議所が実施する民間検定で、法令上の業務独占・名称独占・設置義務の規定はありません。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
簿記3級を動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している簿記3級の動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は36.8%。受かるのはおよそ10人に4人です。回ごとの値は下の表に。
図|簿記3級の平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 第172回統一試験(2026年2月) | 33.6% |
| 第171回統一試験(2025年11月) | 34.5% |
| 第170回統一試験(2025年6月) | 42.4% |
図|簿記3級の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は100〜150時間です。
図|簿記3級の勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると15番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら約2か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜4.9ヶ月 | 100〜150日 |
| 2時間 | 1.6〜2.5ヶ月 | 50〜75日 |
| 3時間 | 1.1〜1.6ヶ月 | 34〜50日 |
出典: スタディング(通信講座公表値・独学の場合)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(簿記3級が選ばれた状態で開きます)。
簿記3級の試験の形式(一次出典)
商業簿記だけを60分で解きます。合格基準は7割以上。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | 商業簿記 |
| 出題数・時間 | 3題以内・60分 |
| 合格基準 | 70%以上 |
| 答案用紙 | 問題用紙・答案用紙・計算用紙が一体の冊子で配布され、試験終了後に全て回収される |
| 法令基準日 | 毎年度4月1日現在施行されている法令等に準拠して出題 |
2021年度に3題以内・60分のいまの形になりました。それより前の過去問は分量の感覚がずれるので、時間配分の練習には向きません。工業簿記が入らないぶん、範囲は商業簿記に閉じています。
出典: 日本商工会議所「簿記3級 試験科目・注意事項」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格の制限なし。どの級からでも受験可(日本商工会議所 検定試験Q&Aより)(区分: 誰でも受験可)
同じ事務分野には4件を収録していて、いずれも受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら事務分野のデータ表が早く着きます。
簿記3級は入口と本番のどちらで絞る試験か
日商簿記検定3級は「どちらでも絞らない」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア63.2)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|簿記3級の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
統一試験は年3回(例年6月・11月・2月)+ネット試験(CBT)は随時
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(例年11月に試験がある資格の一覧)で見られます。
受験料
3,300円
税込。2024年4月1日改定後の現行額
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 勉強時間の目安が100〜150時間と短く、市販教材で完結させやすい
- ネット試験の随時実施を使って、短期集中からすぐ受験の流れを作れる
- まず自力でやってみて、2級に進む段階で講座を検討する選び方もできる
通信講座が向いている人
- 仕訳の考え方を最初に人から教わって、つまずきの芽を早めに摘みたい
- 学習習慣そのものに自信がなく、締め切りと進捗管理を外部に置きたい
3級は勉強時間の目安が短い資格です。講座を検討するなら、費用と時間のバランスをデータで確かめてください。
編集部の見解
簿記3級は半分以上が落ちる。それでも、仕上がる前に受験日を先に取っていい
半分以上が落ちる試験です。上の推移表で、合格しているのは受験者の3〜4割台。入門の級だから通過儀礼のように受かる、という前提はこの表と合いません。
スコア41.1を押し上げているのは、勉強時間より合格率です(上の内訳バー)。位置はスコアを算出できる77資格中57位で、すぐ上が海事代理士(41.8)、すぐ下が登録販売者(41.0)です。目安100〜150時間から想像する場所より上に出ます。
当サイトの選抜の型では「本番で絞らない」側です。絞ると判定する線は平均合格率30%(10人受けて7人以上が落ちる水準)で、簿記3級はその外側。受験資格もなく入口は開いています。ただし「絞っていない」と「準備なしで受かる」は別で、落ちている人数は上の表のとおりです。当たり回を狙って日程をずらすより、回の振れ幅を吸収できるところまで仕上げるほうが早く終わります。
受験日は先に取ってください。2級のページでは「仕上がった週に申し込む」と書きましたが、3級は逆でかまいません。理由は、外したときに失うものが小さいからです。受験料は上の欄のとおりで、ネット試験は随時実施。落ちてもすぐ次を取れます(当サイトの再挑戦インターバルで待ち時間ゼロの区分)。
本番を1回通すと、自分がどの論点で時間を溶かすかがはっきりします。テキストの2周目より情報量があります。上の期間表で毎日取れる時間の行を見て、そこに出た期間の少し手前に日付を置いてください。
向くのは、仕訳という言葉で会話する必要が出てきた人です。経理に配属された、自分で事業をしている、取引先の決算書を読む。この検定に業務独占も設置義務もありません(上の独占業務の欄)。資格が仕事を囲わないぶん、手元に残るのは中身と名前の通りやすさです。上の注意書きに載せたネット試験の年間受験者数の桁を見ると、簿記3級と言えば範囲が伝わる理由が分かります。
勧めないのは、資格の数を増やす目的だけで受ける場合です。半分以上が落ちる試験に100時間以上を払って、返ってくるのは履歴書の1行です。2級へ進むと決めている人は、3級を飛ばして直接2級を受けられます。3級を挟む意味があるのは、進むかどうかをまだ決めていない場合。3級の範囲でつまずくかどうかが、そのまま判断材料になります。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「半分以上が落ちる」の根拠: 上の合格率の推移表(統一試験の直近3回/出典: 日本商工会議所・受験者データ)
- 「押し上げているのは合格率」の根拠: 上のスコア内訳バー(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重寄与・算出式ページで公開)
- 「絞らない側だが通過儀礼ではない」の根拠: 当サイトの選抜の型(絞ると判定する線=平均合格率30%・算出式ページ)と、上の受験資格の欄(制限なし/出典: 日本商工会議所 検定試験Q&A)
- 「先に申し込める」の根拠: 上の試験日程(統一試験は年3回・ネット試験は随時/出典: 日本商工会議所)、上の受験料の欄、当サイトの再挑戦インターバル(算出式ページ)
- 「名前が通る」の根拠: 上の注意書きに載せたネット試験の年間受験者数(出典: 日本商工会議所・受験者データ)
- 「資格が仕事を囲わない」「2級を直接受けられる」の根拠: 上の独占業務の欄(規定なしと分類・条文で確認)と、受験資格の制限がないこと(出典: 日本商工会議所 検定試験Q&A)
よくある質問
簿記3級の合格率はどのくらいですか?
受けた人の6割前後が落ちます。統一試験は直近3回で33.6〜42.4%、ネット試験は直近年度40.8%(出典: 日本商工会議所・公式)。回で振れるので幅で捉えてください。回ごとの値はページ上の推移表にあります。
ネット試験と統一試験、どちらで受けるのがいいですか?
受験機会の多さでネット試験に分があります。ネット試験は随時実施、統一試験は年3回です(出典: 日本商工会議所・公式)。合格率は方式で大きく変わらず、どちらで受かっても同じ日商簿記3級です。
経理の経験がゼロでも独学できますか?
できます。受験資格の制限はなく、勉強時間の目安は100〜150時間(出典: スタディング公表値・独学の場合)。スコアを算出できる77資格の中でも短い部類で、初めての資格学習の入り口に選ばれやすい位置です。
いきなり2級から受けることもできますか?
できます。日商簿記はどの級からでも受験できます(出典: 日本商工会議所 検定試験Q&A)。ただし段差は大きく、難易度スコアは3級41.1に対して2級54.8。勉強時間の目安も3級100〜150時間に対して2級は350〜500時間です。データを見てから決めてください。
簿記3級の試験で使える電卓は?
計算機能(四則演算)だけの電卓かそろばんを、どちらか1つ使えます。印刷、音の出る機能、関数電卓のようなプログラム機能、辞書機能の付いたものは持ち込めません。日数計算・時間計算・換算・税計算・検算(音の出ないもの)の機能は使えます(出典: 日本商工会議所「3級 試験科目・注意事項」、2026年9月26日確認)。
簿記3級の試験時間と当日の持ち物は?
試験時間は60分です。集合時刻と開始時刻は会場で違うので、受験票で確かめます。持ち物は、氏名・生年月日・顔写真を確認できる身分証明書と、HBかBの黒鉛筆・シャープペン・消しゴム、電卓です。ラインマーカー、色鉛筆、定規は使えません(出典: 日本商工会議所「3級 試験科目・注意事項」、2026年9月26日確認)。統一試験の次回(第174回)は2026年11月15日(日)です(出典: 日本商工会議所、2026年9月26日確認)。
簿記3級の合格発表はいつですか?
統一試験は、一定の期間を置いたあと、受験した商工会議所ごとに発表します。日付と方法は商工会議所で違うので、申し込み先で確認します。ネット試験は、試験が終わるとすぐに合否が出ます(出典: 日本商工会議所 検定試験Q&A、2026年9月26日確認)。なお、2026年11月9日〜18日はネット試験の休止期間です(出典: 日本商工会議所「2026年度試験日程カレンダー」、2026年9月26日確認)。
難易度スコア41.1の位置づけは?
スコアを算出できる77資格中57位=入門寄りの帯です。登録販売者(41.0)・基本情報技術者(40.5)と同じ帯で、ITパスポート(36.0)より少し上。合格率・勉強時間・受験資格から算出した独自指標で、式は算出式ページで公開しています。
簿記3級の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値43.6です(難易度スコア41.1・スコアを算出できる77資格中57位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
簿記3級に独占業務はありますか?
ありません。日本商工会議所が実施する民間検定で、法令上の業務独占・名称独占・設置義務の規定はありません。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
出典