注意
受験資格は不要だが、免許交付には学科試験合格に加えてボイラー実技講習(20時間)修了または実地修習等のいずれかが必要(出典: 日本ボイラ協会 https://www.jbanet.or.jp/license/boiler-license/second-boiler/)。
合格率は学科試験のみの数値
2級ボイラーの偏差値(難易度スコア換算)
二級ボイラー技士の偏差値は39.9です(スコアを算出できる77資格中64位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|2級ボイラーの難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
2級ボイラーの独占業務・設置義務(根拠条文)
二級ボイラー技士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました(e-Gov法令検索の本文と機械照合・確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | ボイラー(小型を除く)の取扱い業務 | 労働安全衛生法第61条第1項 |
- 労働安全衛生法第61条第1項: 対象業務は安衛法施行令20条3号「ボイラー(小型ボイラーを除く。)の取扱いの業務」。二級免許で扱える範囲はボイラー則でさらに限定。
法改正で規定は変わるので、業務の可否はリンク先の現行条文で確かめてください。収録98資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。
2級ボイラーを動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開している2級ボイラーの動画は1本(ショート1本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は53.8%。受かるのはおよそ10人に5人です。回ごとの値は下の表に。
図|2級ボイラーの平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度 | 52.9% |
| 令和6年度 | 53.8% |
| 令和5年度 | 54.7% |
図|2級ボイラーの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は180〜240時間です。
図|2級ボイラーの勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると36番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら3〜4か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 5.9〜7.9ヶ月 | 180〜240日 |
| 2時間 | 3.0〜3.9ヶ月 | 90〜120日 |
| 3時間 | 2.0〜2.6ヶ月 | 60〜80日 |
出典: SAT(現場・技術系資格予備校)公表値・独学目安「おおよそ200時間程度、1日2時間×3〜4ヵ月」(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(2級ボイラーが選ばれた状態で開きます)。
2級ボイラーの試験の形式(一次出典)
4科目を午後の3時間でまとめて解くマークシート試験です。免除科目はありません。科目別の問数・配点は上の表のとおり。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験科目 | ボイラーの構造に関する知識/ボイラーの取扱いに関する知識/燃料及び燃焼に関する知識/関係法令の4科目 |
| 出題数(配点) | 各科目10問(100点)、合計40問 |
| 試験時間 | 13:30〜16:30の3時間 |
| 合格基準 | 科目ごとの得点が40%以上で、かつその合計が60%以上 |
| 免除科目 | なし |
| 受験資格 | 不要。ただし本人確認証明書の添付が必要 |
4科目それぞれに4割の足切りがあります。合計6割を超えていても、1科目でも4割を割れば不合格です。受験申請は受験を希望する各安全衛生技術センターに出す仕組みで、受付期間中でも定員に達すると締め切られます。
出典: 安全衛生技術試験協会「二級ボイラー技士」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格は不要(誰でも受験可)。(区分: 誰でも受験可)
- 本人確認証明書の添付のみ必要。
- 免許交付には別途要件あり(caution参照)。
- 出典: https://www.exam.or.jp/introduction/h_shokai122/
同じその他分野には36件を収録していて、うち25件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならその他分野のデータ表が早く着きます。
2級ボイラーは入口と本番のどちらで絞る試験か
二級ボイラー技士は「どちらでも絞らない」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア46.2)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|2級ボイラーの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
学科試験のみ(ボイラーの構造・取扱い、燃料及び燃焼、関係法令の4科目・3時間)。
全国の安全衛生技術センター等でほぼ毎月実施(令和5年度は全国180回=協会の免許試験で最多)
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(通年・地域ごとの試験の一覧)で見られます。
受験料
8,800円
学科試験共通手数料(二級ボイラー技士は学科のみ)。令和5年6月1日現在・労働安全衛生法関係手数料令による
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 出題が4科目に固定され、市販テキストと過去問だけで対応しやすい
- ほぼ毎月試験があり、勉強時間180〜240時間を自分のペースで割り振れる
- 燃焼・構造の基本用語に抵抗がなく、暗記中心の学習を自走できる
通信講座が向いている人
- 燃料燃焼や構造の理系分野に土台がなく、独学では理解が進まない
- 学科合格の後に控える実技講習まで、段取りをまとめて把握したい
- 受験機会は多いが、次の回で学科を一度に通し切りたい
免許取得には学科合格の後にボイラー実技講習(20時間)の修了等が別途必要です。学科対策と講習は別物なので、学科の合否が見えた時点で講習の予約を並行して進めると、免許交付までの時間を短縮できます。
編集部の見解
二級ボイラーのスコアは受験の軽さしか映さない。学科と実技講習を1枚の予定表にしてから始める
スコアには免許までの重さが乗っていません。上の内訳バーで受験資格の寄与はゼロですが、これは条件がないからではなく、条件が試験のうしろに置かれているからです。上の注意書きのとおり、学科に通っただけでは免許は交付されず、実技講習の修了か実地修習などが別に要ります。当サイトの式は受験の入口だけを見ます。
同じ安全衛生技術試験協会の試験と並べると、この構造がはっきりします。衛生管理者(45.8)は実務経験が受験そのものの条件なので、受験資格の寄与がスコアに乗ります。二級ボイラーは条件を試験のあとへ回しているので寄与が付きません。
条件の総量でなく、前に置くか後ろに置くかでスコアの見え方が変わる。他と比べるときは、そこを引いて読んでください。
難化・易化を語る材料はありません。上の合格率の推移表は直近3年度が狭い帯に並び、当サイトのスコアも3回の平均で回ごとの上下を吸収しています。分母には受験資格の絞りが一切かかっていません。なお実技講習は合格率に含まれず、表の数字は学科試験だけの通過割合です。
組み方は、試験日から逆算しないでください。上の試験日程のとおり、学科は全国のセンター等でほぼ毎月実施されていて、打席をこちらで選べます。まず上の期間表で1日に確保できる時間の行を選び、その期間の先にある回へ申し込む。同じタイミングで実技講習の枠も押さえにいきます。
講習は試験の主催と別に段取りするものです。学科の合否を見てから調べ始めると、その分だけ免許が手元に来る日が後ろへずれます。学科の勉強を始めた日に、免許交付までの2本立てを1枚の予定表へ書いてしまうのが早い。
勧める相手は絞れます。上の独占業務の表のとおり、労働安全衛生法第61条第1項でボイラーの取扱い業務そのものが囲われています。設備管理・ビル管理・工場の現場に立つ人、これから立つ人には、資格が席そのものを作る側です。
ただし表の注記にあるとおり、二級で扱える範囲はボイラー則でさらに限定されます。規模の大きい設備を持つ職場では上位免許が前提になるので、就く現場の設備を先に確かめてください。
現場に立つ予定がないまま「独占業務がある資格」という理由だけで選ぶのは勧めません。実技講習まで含めた手間と出費が、使い道と釣り合いません。同じスコア帯には危険物乙4(38.7)や第二種電気工事士(27.0)が並んでいます。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「受験資格の寄与がゼロ」の根拠: 上のスコア内訳(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20の加重/算出式ページで公開)と、上の受験資格の欄(学科試験の受験に資格は不要/出典: 安全衛生技術試験協会)
- 「条件が試験のうしろに置かれている」の根拠: 上の注意書き(免許交付にはボイラー実技講習の修了または実地修習等が必要/出典: 日本ボイラ協会)
- 「同じ協会でも条件の置き場所が違う」の根拠: 衛生管理者ページの受験資格の欄(実務経験が受験の条件=受験資格の区分に加点/出典: 安全衛生技術試験協会)と、同じ算出式で出した両者のスコア
- 「難化を語れない」の根拠: 上の合格率の推移表(直近3年度・出典: 安全衛生技術試験協会)と、スコアが直近3回の平均を使う算出式。合格率が学科試験のみの数値であることは上の注意書き
- 「打席をこちらで選べる」の根拠: 上の試験日程(全国の安全衛生技術センター等でほぼ毎月実施/出典: 安全衛生技術試験協会)と、上の勉強時間の期間表(出典つきの目安を1日あたりの時間で割った算術)
- 「席そのものを作る」「二級では範囲が限定される」の根拠: 上の独占業務の表(労働安全衛生法第61条第1項=ボイラー(小型を除く)の取扱い業務・対象業務は同法施行令20条3号/条文本文と機械照合済み。二級免許で扱える範囲はボイラー則でさらに限定と注記)
よくある質問
二級ボイラー技士に受験資格はありますか?
学科試験の受験に資格は不要です。本人確認証明書を添付すれば誰でも受けられます(出典: 安全衛生技術試験協会)。ただし免許の交付には別の要件があり、学科合格だけでは免許証は手元に来ません。受験のハードルと免許交付のハードルは分けて確認してください(次の項目)。
学科試験に受かれば免許はもらえますか?
いいえ。免許の交付には、学科合格に加えてボイラー実技講習(20時間)の修了または実地修習等のいずれかが必要です(出典: 日本ボイラ協会)。宅建の「受験は誰でも・登録には別条件」と同じ構造で、学科対策と実技講習は別々に段取りします。学科に通っただけでは働けない点が、この資格でつまずきやすいところです。
合格率5割台はどう読めばいいですか?
受験者の半分強が学科に通る試験です。当サイト収録の直近3回平均は53.8%(出典: 安全衛生技術試験協会)。誰でも受けられる分母での数字で、実技講習は合格率に含まれません。範囲は4科目に限られ、過去問演習が得点に直結します。
難易度スコア36.2は他の資格と比べてどの位置ですか?
現場系の入門〜中級帯です。スコアを算出できる77資格中64位で、危険物取扱者乙4(38.7)や第二種電気工事士(27.0)と近い位置にいます。合格率・勉強時間・受験資格から当サイトが算出した独自指標で、式は算出式ページで公開しています。
勉強時間はどのくらい見ておけばいいですか?
180〜240時間が目安です(出典: SATの独学目安・1日2時間×3〜4か月程度)。試験は全国のセンター等でほぼ毎月あり、令和5年度は全国180回と協会の免許試験で最多でした。開始時期を自由に選べるので、確保できる学習時間から逆算して受験回を決められます。
2級ボイラーの偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値39.9です(難易度スコア36.2・スコアを算出できる77資格中64位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
2級ボイラーにしかできない仕事はありますか?
あります。ボイラー(小型を除く)の取扱い業務(労働安全衛生法第61条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
出典