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資格のものさし
ITパスポート試験

IT・国家資格

ITパスポート試験

主催: 情報処理推進機構(IPA)

難易度スコア

41.4 / 100

合格率 勉強時間 受験資格

スコア算出76資格中65位

算出式を見る資格難易度ランキングでスコア算出76資格と比較

直近合格率(平均)

49.3%

勉強時間の目安

100〜180h

受験料

7,500円

ITパスポートの偏差値(難易度スコア換算)

ITパスポート試験の偏差値は39.4です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。

予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。

ITパスポートの独占業務・設置義務(根拠条文)

ITパスポート試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。

資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。

合格率の推移

年度・回 合格率
令和7年度(年度合計) 48.6%
令和6年度(年度合計) 49.1%
令和5年度(年度合計) 50.3%

図|ITパスポートの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)

ITパスポートの合格率のレンジ: 収録3回で48.6%から50.3%最小48.6%、平均49.3%、最大50.3%。振れ幅は1.7ポイント。横軸は0〜100%固定。 帯=収録している直近3回の合格率の幅 横軸: 合格率(%・0〜100固定) 最小 48.6% 最大 50.3% 020406080100平均 49.3%(難易度スコアはこの1点を使う)破線=収録94資格の平均合格率の中央値 32.7%
図の要約。ITパスポートの合格率は、難易度スコアに使っている直近3回で48.6%から50.3%まで動いています(振れ幅1.7ポイント・平均49.3%)。振れ幅を算出できた93件の中央値は3.00ポイントなので、この試験は中央値より小さく動いています。直近の令和7年度(年度合計)は48.6%で、収録している回のなかで最も低い値です。破線は収録94資格の平均合格率の中央値32.7%で、ITパスポートの平均49.3%はその右(通りやすい側)にあります。横軸は0〜100%に固定しているので、他の資格ページの同じ図と帯の長さをそのまま見比べられます。

勉強時間の目安

100〜180時間が目安です(出典: スタディング(通信講座公表値・初心者約180時間/基礎知識ありで約100〜150時間))。学習環境や前提知識によって個人差があります。

この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。

1日の勉強時間 かかる期間 日数
1時間 3.3〜5.9ヶ月 100〜180日
2時間 1.6〜3.0ヶ月 50〜90日
3時間 1.1〜2.0ヶ月 34〜60日

毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。ITパスポートが選ばれた状態で始まります。

受験資格

受験資格の制限なし(受験要領に年齢・学歴等の制限の記載なし)(区分: 誰でも受験可)

同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。

ITパスポートは入口と本番のどちらで絞る試験か

難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、ITパスポート試験は「どちらでも絞らない」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア50.7、入口の重さ=受験資格スコア0)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。

図|ITパスポートの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)

選抜の型の分布(94件): 横軸は合格率スコア、縦軸は受験資格スコア 本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件。しきい値は合格率スコア70と受験資格スコア40。 縦軸: 入口の重さ=受験資格スコア 点は94件(当サイトの算出値) 入口で絞る 25件 入口も本番も絞る 7件 どちらでも絞らない 25件 本番で絞る 37件 100 実務経験+前提資格 70 実務経験 40 前提資格・講座 0 誰でも受験可 ITパスポート 020406080100 しきい値70(平均合格率30%) 横軸: 本番の重さ=合格率スコア(100 − 平均合格率)
図の要約。座標を出せたのは94件(算出不可0件)。本番で絞るが37件、入口で絞るが25件、どちらでも絞らないが25件、入口も本番も絞るが7件です。縦軸は受験資格スコアの4段階(0・40・70・100)しか値を取らないので、点は4本のレーンの上にしか乗りません。今の収録データでは100のレーンが0件で、実際に埋まっているのは3本です。座標が完全に一致して重なっている組が3組あります(点をずらすと架空の座標になるため、そのまま重ねています)。琥珀色の点がITパスポートで、合格率スコア50.7・受験資格スコア0。この資格は「どちらでも絞らない」に入ります。

試験日程

CBT方式で通年・随時実施

受験料

7,500円 (税込)

独学 vs 通信講座

独学が向いている人

  • 受験資格がなくCBT随時実施なので、学習開始日も受験日も全部自分で決められる
  • 目安100〜180時間と負担が軽く、市販教材で完結させやすい
  • 不合格でもすぐ再挑戦できるため、試行錯誤のコストが小さい

通信講座が向いている人

  • IT用語にまったく馴染みがなく、最初の一歩の解説を人に頼りたい
  • 会社の要件などで期限が決まっており、確実に間に合わせたい

ITパスポートは独学負担が小さい部類なので、講座を検討する場合は基本情報技術者など次の段階まで見据えるかどうかで判断が変わります。

編集部の見解

ITパスポートの受験手数料は、基本情報や高度区分とまったく同じ額です。IT職へ進むつもりなら、この一段を飛ばす判断もあります

ページ上部のスコア内訳バーを見てください。この試験のスコアは、合格率の寄与と勉強時間の寄与が近い高さで並び、受験資格の寄与はゼロです。高度区分のように合格率だけで積み上がってはいません。スコアは41.4、スコアを算出できる76資格中65位に出て、すぐ上が精神保健福祉士(41.6)、すぐ下が2級ボイラー(41.1)です。この位置を「簡単な試験」と読むのは半分だけ当たっています。上の推移表のとおり、平均49.3%が通る試験です。裏返すと、受けた人の半分近くは通りません。当サイトの式は合格率が高いほど合格率の要素を小さくするので、そこそこ落ちる試験でも下位帯に置かれます。

並べ方でつまずきやすいのがここです。この試験のスコアは、情報セキュリティマネジメント(30.8)より上に出ます。IT系の入口として名前が挙がる区分のなかで、ITパスポートのほうが上に来る。当サイトはこのねじれを隠しません。原因は分母です。ITパスポートは学生も非IT職も受けるので、通る人の割合はセキュマネより低く出ます。合格率と勉強時間と受験資格しか見ない式は、受験者層の違いを吸収できません。スコアは全資格を同じ条件で並べるための物差しであって、試験の格付けではない。順位を格として読むと判断を誤ります。

計画で先に決めるのは日付ではありません。上の試験日程のとおりCBTの通年・随時なので、始める日も受ける日も全部自分の側にあります。令和8年度からIPAの一部区分で一斉試験が廃止されますが、この試験はもとから随時なので組み替えは起きません。代わりに決めるべきは「この資格を誰に見せるか」です。上の受験料の欄を、基本情報や高度区分のページの同じ欄と見比べてください。額は同じです。情報処理技術者試験は全区分共通額で、入門だから安いという値付けをしていません。とりあえずこの試験に払う1回分は、基本情報1回分と同じ重さの支出です。

見せる相手が決まっているなら迷わず取ってください。非IT職で情報システムの話に加わる人、社内の受験要件や単位認定で名前が挙がっている人、就職活動で「用語が通じる」を示したい学生。上の期間表で1日に取れる時間の行を見れば、必要な月数がその場で出ます。仕事の予定にその月数を置いて、終わりの週に受験日を入れてください。逆に、開発や運用でIT職として食べていく予定がはっきりしている人には、この一段を勧めません。上の独占業務の欄のとおり法令上の独占規定がなく、効き方は見せる相手が求めているかどうかだけで決まります。求められていないのに同じ手数料を払うなら、基本情報(45.7)のテキストを先に開いて、手が動くかどうかを確かめるほうが早く済みます。

この見解が寄りかかっているデータ
  • 「合格率と勉強時間の寄与が近い」の根拠は、上のスコア内訳における3要素の加重寄与(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20/算出式ページで公開)と、上の受験資格の欄が誰でも受験可の区分であること(出典: IPA)
  • 「半分近くが通っていない」の根拠は、上の合格率の推移表(直近3年度の年度合計/出典: IPA統計情報)と、スコアが直近3回の平均を使う算出式
  • 「セキュマネより上に出る」の根拠は、同じ算出式・同じ母集団で計算した両区分のスコアと、両ページの合格率の推移表(出典はいずれもIPA)。セキュマネ側のページにも同じ説明を置いています
  • 「日程の組み替えが起きない」の根拠は、上の試験日程(CBT方式で通年・随時実施/出典: IPA)と、前期・後期へ移行する区分の日程データが各資格ページに別途あること(出典: 同)
  • 「手数料が基本情報・高度区分と同額」の根拠は、上の受験料の欄と、基本情報および各高度区分のページの受験料の欄の突き合わせ(それらの注記に情報処理技術者試験は全区分共通額と記載/出典: IPA)
  • 「資格が仕事を囲わない」の根拠は、上の独占業務の欄(情報処理の促進に関する法律26条に基づく試験で業務・名称の独占規定なし。同法で独占規定があるのは登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけ/現行条文で確認)

上のデータ表・条文の分類・勉強時間の算術は出典にもとづく事実の提示で、この枠の中は資格のものさし編集部の評価と推奨です。判断の分かれ方は編集方針に書いています。

よくある質問

ITパスポートはいつ受けられますか?

CBT方式で通年・随時実施です(出典: 情報処理推進機構・公式)。年1回型の資格と違って「試験日に自分を合わせる」必要がなく、仕上がった時点で申し込めます。この受験機会の多さが、最初の資格に選ばれやすい理由の1つです。

合格率はどのくらいですか?

令和7年度48.6%・令和6年度49.1%・令和5年度50.3%(年度合計)で、50%前後で安定しています(出典: 情報処理推進機構の統計情報)。

落ちたらどうなりますか?

随時実施のため、年1回型の資格のように翌年まで待つことにはなりません。ただし受験手数料7,500円(税込)は受験のたびにかかります(出典: 情報処理推進機構・公式)。再挑戦しやすい設計だからこそ、1回で決める準備をするほど費用は抑えられます。

勉強時間はどのくらい必要ですか?

出典(スタディング公表値)では、初心者で約180時間、ITの基礎知識があれば約100〜150時間とされています。前提知識による差が明示されている資格なので、自分がどちら側かで計画を変えてください。

難易度スコア41.4はどの位置ですか?

スコアを算出できる76資格中65位の下位帯です。基本情報技術者(45.7)が次の段階として置かれる位置関係で、IT系の入り口に当たります。スコアの算出式は算出式ページで公開しています。

ITパスポートの偏差値はいくつですか?

当サイトの統計換算では偏差値39.4です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。

ITパスポートに独占業務はありますか?

ありません。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。

ITパスポートと他の資格の難易度比較

出典

  1. 合格率(令和5年度(年度合計))出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日
  2. 勉強時間の目安 出典: スタディング(通信講座公表値・初心者約180時間/基礎知識ありで約100〜150時間)(確認日
  3. 試験日程 出典: 情報処理推進機構(IPA)(確認日