ITパスポートの偏差値(難易度スコア換算)
ITパスポート試験の偏差値は39.8です(スコアを算出できる77資格中65位)。母集団の定義と換算式は算出式ページに。
図|ITパスポートの難易度スコアの作り方(3要素の加重合成)
- 合格率(重み0.45)
- 勉強時間(重み0.35)
- 受験資格(重み0.20)
ITパスポートの独占業務・設置義務(根拠条文)
ITパスポート試験には、業務独占・名称独占・必置(設置義務)のいずれの規定も現行条文で確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。 情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。
資格がないとできない仕事が法律で定められている資格は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にまとめています。
ITパスポートを動画で学ぶ(YouTube)
当サイトのYouTubeチャンネル「@shikaku-monosashi」で公開しているITパスポートの動画は3本(ショート3本)です。
合格率の推移
直近3回の合格率の平均は49.3%。受かるのはおよそ10人に5人です。回ごとの値は下の表に。
図|ITパスポートの平均合格率は、収録資格の分布のどこか
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度(年度合計) | 48.6% |
| 令和6年度(年度合計) | 49.1% |
| 令和5年度(年度合計) | 50.3% |
図|ITパスポートの合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
目安は100〜180時間です。
図|ITパスポートの勉強時間の目安をものさしに置くと
図の詳しい読み方
目安が取れた77資格の幾何平均を短いほうから数えると19番目で、中央値は245時間、最小は37時間、最大は5,477時間です。
1日2時間なら2〜3か月かかります。1日に取れる時間ごとの期間は下の表のとおりです。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 3.3〜5.9ヶ月 | 100〜180日 |
| 2時間 | 1.6〜3.0ヶ月 | 50〜90日 |
| 3時間 | 1.1〜2.0ヶ月 | 34〜60日 |
出典: スタディング(通信講座公表値・初心者約180時間/基礎知識ありで約100〜150時間)(確認日 )。
換算の前提は算出式ページに、開始日から完了予定日そのものを出す道具は勉強時間シミュレーターにあります(ITパスポートが選ばれた状態で開きます)。
ITパスポートの試験の形式(一次出典)
120分で100問の多肢選択式。総合評価点に加え、3分野それぞれにも基準点があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題形式 | 多肢選択式(四肢択一)。科目区分はなく1科目で実施 |
| 試験時間 | 120分 |
| 出題数・解答数 | 100問100問。ただし総合評価は92問で行い、残り8問は今後出題する問題を評価するために使われる |
| 分野別の出題数 | ストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問 |
| 合格基準 | 1,000点満点で、総合評価点600点以上、かつストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ300点以上 |
| 実施時期 | 随時 |
総合評価点が基準を超えていても、3分野のどれか1つが分野別の基準点に届かなければ不合格になります(点数は上の表)。採点はIRT(項目応答理論)で解答結果から評価点を算出する方式です。100問のうち一部は評価に使われない問題ですが、受験中にどれが該当するかは分かりません。
出典: 情報処理推進機構(IPA)「情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.5.6(2026年10月の試験から適用)」 (確認日 )。
出題形式・科目構成・免除の条件は年度で変わります。申込の前に、実施団体の最新の受験案内で確認してください。
受験資格
受験資格の制限なし(受験要領に年齢・学歴等の制限の記載なし)(区分: 誰でも受験可)
同じIT分野には19件を収録していて、うち18件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるならIT分野のデータ表が早く着きます。
ITパスポートは入口と本番のどちらで絞る試験か
ITパスポート試験は「どちらでも絞らない」型です。
スコアに合成する前の2軸、本番の重さ(合格率スコア50.7)と入口の重さ(受験資格スコア0)で位置を決めています。 2軸としきい値の決め方は算出式ページに。
図|ITパスポートの位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
CBT方式で通年・随時実施
同じ時期のほかの試験は、資格試験の日程カレンダー(通年・地域ごとの試験の一覧)で見られます。
受験料
7,500円
税込
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 受験資格がなくCBT随時実施なので、学習開始日も受験日も全部自分で決められる
- 目安100〜180時間と負担が軽く、市販教材で完結させやすい
- 不合格でもすぐ再挑戦できるため、試行錯誤のコストが小さい
通信講座が向いている人
- IT用語にまったく馴染みがなく、最初の一歩の解説を人に頼りたい
- 会社の要件などで期限が決まっており、確実に間に合わせたい
ITパスポートは独学の負担が小さい部類です。講座を検討するなら、基本情報技術者など次の段階まで見据えるかどうかで判断が変わります。
編集部の見解
ITパスポートの受験料は基本情報と同額。IT職で食べていく人は、この一段を飛ばしていい
スコアは合格率の寄与が勉強時間の寄与を上回り、受験資格の寄与はゼロです(上のスコア内訳バー)。ただし高度区分ほど合格率の側に偏ってはいません。スコアは36.0、77資格中65位で、すぐ上が2級ボイラー(36.2)、すぐ下が消防設備士乙6(35.4)です。
この位置を「簡単な試験」と読むのは半分だけ当たっています。上の推移表のとおり平均49.3%が通る試験で、裏返すと受けた人の半分近くは通りません。当サイトの式は合格率が高いほど合格率の要素を小さくするので、そこそこ落ちる試験でも下位帯に置かれます。
並べ方でつまずきやすいのがここです。この試験のスコアは、情報セキュリティマネジメント(24.9)より上に出ます。IT系の入口として名前が挙がる区分のなかで、ITパスポートのほうが上に来る。当サイトはこのねじれを隠しません。
原因は分母です。ITパスポートは学生も非IT職も受けるので、通る人の割合はセキュマネより低く出ます。合格率と勉強時間と受験資格しか見ない式は、受験者層の違いを吸収できません。スコアは全資格を同じ条件で並べる物差しであって、試験の格付けではない。順位を格として読むと判断を誤ります。
計画で先に決めるのは日付ではありません。CBTの通年・随時なので、始める日も受ける日も自分の側にあります(上の試験日程)。令和8年度からIPAの一部区分で一斉試験が廃止されますが、この試験はもとから随時なので組み替えは起きません。
代わりに決めるのは「この資格を誰に見せるか」です。上の受験料の欄を、基本情報や高度区分のページの同じ欄と見比べてください。額は同じです。情報処理技術者試験は全区分共通額で、入門だから安いという値付けをしていません。この試験に払う1回分は、基本情報1回分と同じ重さの支出です。
見せる相手が決まっているなら迷わず取ってください。非IT職で情報システムの話に加わる人、社内の受験要件や単位認定で名前が挙がっている人、就職活動で「用語が通じる」を示したい学生。上の期間表で1日に取れる時間の行を見れば必要な月数が出ます。その月数を仕事の予定に置いて、終わりの週に受験日を入れてください。
逆に、開発や運用でIT職として食べていく予定がはっきりしている人には、この一段を勧めません。上の独占業務の欄のとおり法令上の独占規定がなく、効き方は見せる相手が求めているかどうかだけで決まります。求められていないのに同じ手数料を払うなら、基本情報(40.5)のテキストを先に開いて、手が動くかどうかを確かめるほうが早く済みます。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「合格率の寄与が上回るが、高度区分ほど偏っていない」の根拠: 上のスコア内訳の3要素の加重寄与(合格率0.45・勉強時間0.35・受験資格0.20/算出式ページ)と、上の受験資格の欄が誰でも受験可の区分であること(出典: IPA)
- 「半分近くが通っていない」の根拠: 上の合格率の推移表(直近3年度の年度合計/出典: IPA統計情報)と、直近3回の平均を使う算出式
- 「セキュマネより上に出る」の根拠: 同じ算出式・同じ母集団で計算した両区分のスコアと、両ページの合格率の推移表(出典はいずれもIPA)。セキュマネ側のページにも同じ説明を置いています
- 「日程の組み替えが起きない」の根拠: 上の試験日程(CBT方式で通年・随時実施/出典: IPA)と、前期・後期へ移行する区分の日程データが各資格ページに別途あること(出典: 同)
- 「手数料が基本情報・高度区分と同額」の根拠: 上の受験料の欄と、基本情報および各高度区分のページの受験料の欄の突き合わせ(注記に情報処理技術者試験は全区分共通額と記載/出典: IPA)
- 「資格が仕事を囲わない」の根拠: 上の独占業務の欄(情報処理の促進に関する法律26条に基づく試験で業務・名称の独占規定なし。同法で独占規定があるのは登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけ/現行条文で確認)
よくある質問
ITパスポートはいつ受けられますか?
CBT方式で通年・随時実施です(出典: 情報処理推進機構・公式)。年1回型の資格と違い、「試験日に自分を合わせる」必要がありません。仕上がった時点で申し込めます。この受験機会の多さが、最初の資格に選ばれやすい理由の1つです。
合格率はどのくらいですか?
5割前後で安定しています。直近3年度は48.6〜50.3%(年度合計・出典: 情報処理推進機構の統計情報)。年度ごとの値はページ上の推移表にあります。
落ちたらどうなりますか?
随時実施のため、年1回型の資格のように翌年まで待つことにはなりません。ただし受験手数料7,500円(税込)は受験のたびにかかります(出典: 情報処理推進機構・公式)。再挑戦しやすい設計だからこそ、1回で決める準備をするほど費用は抑えられます。
勉強時間はどのくらい必要ですか?
初心者で約180時間、ITの基礎知識があれば約100〜150時間が目安です(出典: スタディング公表値)。前提知識で差が出ると出典に明示されています。自分がどちら側かで計画を変えてください。
難易度スコア36.0はどの位置ですか?
スコアを算出できる77資格中65位=下位帯です。基本情報技術者(40.5)が次の段階に置かれる位置関係で、IT系の入り口に当たります。算出式は算出式ページで公開しています。
ITパスポートの偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算で偏差値39.8です(難易度スコア36.0・スコアを算出できる77資格中65位)。換算式と母集団は算出式ページで公開しています。
ITパスポートに独占業務はありますか?
ありません。情報処理の促進に関する法律26条に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の合格で、法令上の業務・名称の独占規定はありません。同法で独占規定があるのは、登録制の情報処理安全確保支援士(24条)だけです。業務独占・名称独占・必置のいずれの規定も、現行条文では確認できませんでした(確認日 2026-07-26)。
ITパスポートと他の資格の難易度比較
出典