直近合格率(平均)
13.8%
勉強時間の目安
500〜1,000h
受験料
10,400円
行政書士の偏差値(難易度スコア換算)
行政書士の偏差値は58.3です。 当サイト収録で難易度スコアを算出できる76資格を母集団として、 平均50・標準偏差10へ統計的定義どおりに換算した値です(偏差値 = 50 + 10 ×(難易度スコア − 母平均)÷ 母標準偏差)。
予備校・個人サイトが公表する主観的な「資格偏差値」の転記ではありません。母集団(収録資格)が変わると値も変わる相対値です。 スコアを算出できる76資格の偏差値一覧と算出式・母集団の定義は資格偏差値一覧で公開しています。
行政書士の独占業務・設置義務(根拠条文)
行政書士について、資格を持つ人に業務や名称を限定する規定、事業者に設置を義務づける規定を現行条文から拾いました。 分類の根拠はe-Gov法令検索の条文本文で、引用した文が本文に実在することを機械照合しています(確認日 2026-07-26)。
| 分類 | 対象 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 業務独占 | 官公署提出書類の作成等 | 行政書士法第19条第1項 |
| 名称独占 | 行政書士の名称 | 行政書士法第19条の2第1項 |
- 行政書士法第19条第1項: 報酬を得て業として行う場合の禁止。他の法律に別段の定めがある場合等の除外あり。
収録94資格を同じ基準で分類した一覧は業務独占資格の一覧(根拠条文つき)にあります。 法改正で規定は変わるため、業務の可否に関わる判断はリンク先の現行条文で確認してください。
合格率の推移
| 年度・回 | 合格率 |
|---|---|
| 令和7年度 | 14.5% |
| 令和6年度 | 12.9% |
| 令和5年度 | 14.0% |
図|行政書士の合格率のレンジ(帯=最小〜最大・縦線=平均)
勉強時間の目安
500〜1,000時間が目安です(出典: ユーキャン(通信講座公表値))。学習環境や前提知識によって個人差があります。
この目安は、1日に取れる時間で割らないと自分の予定に落ちません。よくあるペースで割ると、かかる期間はこうなります。
| 1日の勉強時間 | かかる期間 | 日数 |
|---|---|---|
| 1時間 | 16.4〜32.9ヶ月 | 500〜1,000日 |
| 2時間 | 8.2〜16.4ヶ月 | 250〜500日 |
| 3時間 | 5.5〜11.0ヶ月 | 167〜334日 |
毎日休まず進めた場合の単純計算です(1ヶ月=30.4日で換算)。実際には空く日が出るので、この期間より後ろに倒れます。開始日を入れて完了予定日そのものを出すなら勉強時間シミュレーターを開いてください。行政書士が選ばれた状態で始まります。
受験資格
受験資格なし。年齢・学歴・国籍等に関係なく誰でも受験可(区分: 誰でも受験可)
同じ法務分野には9件を収録していて、うち6件は受験資格の制限がありません。 合格率・勉強時間の目安・受験料を縦に並べて見比べるなら法務分野のデータ表が早く着きます。
行政書士は入口と本番のどちらで絞る試験か
難易度スコアは合格率・勉強時間・受験資格を1つの数字に合成します。合成すると、受験資格で人を絞ってから易しい試験をする資格と、誰でも受けられるが本番で大量に落とす資格が、同じ点数に並びます。 そこで合成する前の2軸に戻すと、行政書士は「本番で絞る」の位置に入ります(本番の重さ=合格率スコア86.2、入口の重さ=受験資格スコア0)。 この2軸としきい値の決め方は難易度スコアの算出式で公開しています。
図|行政書士の位置(横軸=本番の重さ/縦軸=入口の重さ)
試験日程
年1回・11月(令和8年度は11月8日(日))
受験料
10,400円 (令和8年度の受験手数料)
独学 vs 通信講座
独学が向いている人
- 受験資格がなく、教材選びを含めて学習全体を自分で設計できる
- 500〜1,000時間の幅の中で、自分の法律学習経験に応じた計画を組める
- 条文を読み込む学習を、解説が少なくても続けられる
通信講座が向いている人
- 法律の学習が初めてで、勉強時間が上限側(1,000時間側)に振れそう
- 年1回・11月の試験に向けた進捗管理を仕組みに任せたい
- 独学でつまずいた分野だけ質問できる環境がほしい
行政書士は勉強時間の目安の幅が広い資格なので、講座を検討する前に「自分がどちら側の前提に近いか」をデータで見ておくと判断しやすくなります。
編集部の見解
行政書士を他の資格への踏み台として取ると、ほとんどの場合その効果はゼロです。それ自体を目的にできるかで決めてください
上のスコア内訳バーでは、受験資格の寄与がゼロです。入口の加点が1点も乗らないまま、合格率と勉強時間の2つだけでスコア63.7に届いています。順位は15位で、すぐ上がマン管(63.9)、すぐ下が簿記1級(62.6)です。平均合格率(13.8%)の低い順に並べると11番目に来ます。上の図でも「本番で絞る」の区画に入ります。誰でも出願できることを易しさと読むと、この試験は読み違えます。入口で人を選ばず、本番の点数だけで落としている試験です。
踏み台として選ぶ人が多い資格なので、そこから確かめます。当サイトの収録データで、行政書士の合格が受験資格の欄に名前で出てくるのは社労士です(他の国家試験合格のルート)。一方、司法書士・司法試験予備試験のように受験資格そのものが置かれていない試験では、行政書士に受かっていても短縮される段階が1つもありません。科目が減ることも、免除が付くこともない。つまり経由する価値があるのは、学歴要件も実務経験も満たさない人が社労士の入口を自分で作る場面に限られます。その場面に当てはまらないなら、行政書士は次の資格のための道具ではなく、それ自体を取る理由があるかどうかで判断してください。
取ったあとに法律が何をしてくれるかは、上の独占業務の表で確かめられます。行政書士法19条1項は、行政書士または行政書士法人でない者が報酬を得て業として官公署に提出する書類の作成等を行うことを禁じ、19条の2第1項が名称の使用を制限しています。名乗りだけを守る型ではなく、業務そのものが囲われている側です。ただし同じ欄の注記にあるとおり、19条1項には「他の法律に別段の定めがある場合」の除外があります。隣接する資格の業務範囲と重なる部分があるということなので、開業を視野に入れるなら、自分が扱いたい書類がどの法律の側にあるかを先に確かめてください。
計画で効く変数は、いつ始めるかです。試験は年1回・11月で、落ちれば次は12か月後になります。上の勉強時間の欄は下端と上端が大きく開いていて(500〜1,000時間)、この幅は目安の精度が低いのではなく、法律の学習をどこから始めるかの差です。だから最初の作業は教材選びではなく、自分が幅のどちら側にいるかを1度決めることです。決めたら上の期間表で該当する行を拾い、11月から逆算してください。逆算した開始月がすでに過ぎているなら、1日の時間を増やして上の行へ移るか、狙う年を1年先へ倒すかの二択になります。中途半端に出願して落とした1年は、そのまま消えます。
向くのは、許認可や届出の書類を扱う場所にいる人です。会社の総務・法務で申請の窓口に立っている人、独立して他人の申請を引き受けるつもりの人には、条文が業務を囲っている効き方がそのまま届きます。勧めないのは、法律の入門として選ぶ場合です。上の期間表を見れば、入門と呼べる分量ではないことがすぐ分かります。法律に触れてみたいだけなら、同じ時間で複数の資格に手が届く帯が下に広がっています(下のランキングと比較リンク参照)。
この見解が寄りかかっているデータ
- 「入口の加点なしでこの位置」の根拠は、上のスコア内訳で受験資格の寄与がゼロであること(区分=誰でも受験可/出典: 行政書士試験研究センター)と、当サイトの算出式(受験資格0.20の加重・算出式ページで公開)
- 「本番で絞る区画に入る」の根拠は、上の選抜の型の図(本番の重さ=合格率スコア、入口の重さ=受験資格スコアの2軸。しきい値の決め方は算出式ページで公開)
- 「経由の価値は社労士の入口に限られる」の根拠は、社労士ページの受験資格の欄に他の国家試験合格として行政書士が挙がっていること(出典: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター)と、司法書士・司法試験予備試験の受験資格の欄に制限が置かれていないこと(出典: 法務省)
- 「業務そのものが囲われている」と「除外がある」の根拠は、上の独占業務の表とその注記(行政書士法第19条第1項・第19条の2第1項/条文本文と機械照合済み・確認日つき)
- 「開始日から決める」の根拠は、上の試験日程(年1回・11月/出典: 行政書士試験研究センター)と、上の勉強時間の期間表(出典つきの目安を1日あたりの時間で割った算術)
- 「幅は前提の差」の根拠は、上の勉強時間の欄の出典表記(ユーキャン公表値が法律学習の経験の有無で幅を持たせている旨)と、当サイトが幅の幾何平均をスコアに使う算出式
よくある質問
行政書士に受験資格はありますか?
ありません。年齢・学歴・国籍等に関係なく誰でも受験できます(出典: 行政書士試験研究センター・公式)。同じ法務系でも社労士には学歴や実務経験などの受験資格があるので、「制限なしで挑める法律系国家資格」という入り口の広さが行政書士の特徴です。
合格率はどのくらいですか?
令和7年度14.54%・令和6年度12.9%・令和5年度13.98%です(出典: 行政書士試験研究センター・公式)。直近3年は12〜14%台で推移しており、大きな年度変動は見られません。当サイトのスコアはこの3年平均(13.8%)を使っています。
試験はいつありますか?
年1回・11月です(令和8年度は11月8日(日)。出典: 行政書士試験研究センター・公式)。随時受験はできないため、勉強時間の目安500〜1,000時間をこの日までにどう積むかが計画の軸になります。
勉強時間の目安が500〜1,000時間と幅が広いのはなぜですか?
出典(ユーキャン公表値)が、法律学習の経験の有無などで幅を持たせているためです。当サイトは勉強時間を1つの数字に断定せず「幅」のまま掲載する方針で、スコア計算では幅の幾何平均を使っています(算出式ページで公開)。自分の前提がどちら側に近いかで読み替えてください。
難易度スコア63.7はどの位置ですか?
スコアを算出できる76資格中15位です。社労士(76.0)よりは低く、宅建(59.0)より一段上、マンション管理士(63.9)とはほぼ同水準です。
行政書士の偏差値はいくつですか?
当サイトの統計換算では偏差値58.3です。スコアを算出できる76資格の難易度スコア(合格率・勉強時間・受験資格から算出し、式を公開)を平均50・標準偏差10へ換算した相対値で、予備校や他サイトが公表する主観的な資格偏差値の転記ではありません。母集団が変わると値も変わります。
行政書士にしかできない仕事はありますか?
あります。官公署提出書類の作成等(行政書士法第19条第1項)が、資格を持つ人に限られると法律で定められています。名称についても行政書士法第19条の2第1項で使用が制限されています。引用した条文はe-Gov法令検索の本文と照合しています(確認日 2026-07-26)。
行政書士と他の資格の難易度比較
出典